シュナイダー 10の精神病質の分類
1〜5は、主に他者が悩む類型
6〜9は、主に自分が悩む類型
10は、両方の要素を持つとされる |
1〉発揚性精神病質 |
気分がいつも爽快、明朗で、行動は活動的、元気であるが、多少は軽率で激しやすく、知性や自己制御に欠けて多血質が表面に表れると、すぐ興奮してトラブルを起こしたり、暴力に訴えたりする。 |
2)意志欠如性精神病質 |
何事にも飽きやすく、持続力がない。転職を繰り返したりする。周囲の人々や環境の影響を受けやすい。 |
3)情性欠如性精神病質 |
同情、羞恥、良心といった人間的感情に欠けている。他者の苦痛、運命、不幸に対して鈍感なだけでなく、自己の危険、苦痛、未来に対しても無関心であることが多い。凶悪犯に多いとされている。 |
4)爆発性精神病質 |
カッとして暴力をふるったりする。すぐに行動に出るタイプと、蓄積して大爆発するタイプがある。 |
5)狂信性精神病質 |
特定の観念に固執している。闘争的なタイプと、そうでないタイプがいる。 |
6)抑鬱性精神病質 |
常に悲観的、厭世的、不機嫌な気分でいる。「気重タイプ」「不機嫌タイプ」「偏執的タイプ」に分れる。 |
7)気分易変性精神病質 |
周期的に不機嫌になる。ウサを晴らすために、暴力や暴飲などの行為に走る。 |
8)自信欠如性精神病質 |
傷つくことに敏感で、被害妄想などを起こす敏感タイプと、強迫観念や確認癖、詮索癖などを抱きやすい強迫タイプがある。 |
9)無力性精神病質 |
自分の心身に不安を持ち、原因不明の退潮不良を訴えたりする。 |
10)顕示性精神病質 |
自分を実際よりもよく見せようと見栄を張り、嘘をつき、目立つような行動に心血を注ぐ。かつては「ヒステリー性格」などといわれた。「奇抜タイプ」「自慢タイプ」「虚言タイプ」などがある。 |
「勝者」「敗者」の分類 |
勝者
〈Iam OK〉 |
あるがままに自然にふるまう。相手の人を職業や業績で評価せず、差別なく人間性で触れ合う。自分の頭で考え、自分の身体で感じ、自分の言葉で喋る。自分の生き方に責任を持つ。「いま、ここに」を満足し、充実して過ごす。周囲に細やかな配慮をするが、不必要な遠慮はない。 |
敗者
〈Iam not OK〉 |
拒絶されることを恐れて、あるがままの自分を出せない。このために、人との接触がぎこちなくなる。人より優れることにより、自我を守ろうとする。未来のために現在を犠牲にしたり、過去に逃げこんだりする。他の人を職業や出身大学、偏差値などを見てしまう。自分で判断できず、また適切に人に依存できない。自分がどう評価されるか心配ばかりしている。 |
同 補足 |
私もOK、あなたもOK |
自分も他の人も肯定的に受け入れている人。世界は肯定的にとらえられる。人生は生きるに値するものとして感じられ、生きる喜びを享受しつつ人生を送ることができる。人とは率直に接し、人といることを心から喜べる。 |
私はOK、
あなたはOKではない |
自分に対して尊大な態度を持ち、他の人の人生には敬意を払わない人。自分が不当に低く扱われていると感じたり、他の人により犠牲にされていると感じたりする。他の人を信頼できず、軽視する。 |
私はOK、あなたはOK |
他の人に比べ、自分は無価値で無力であると感じている人。このため、人と接すると劣等感を刺激されたり、圧迫感を持つ。他の人をうらやんだり、嫉妬する心が強く、逃避傾向や抑鬱的傾向にある。 |
私はOKではない、
あなたもOKではない |
自分の人生も、この世も、生きるに値しないという感じを強く持つ人。生きるのは苦痛に耐えることであり、頻繁に絶望に襲われる。また、自分が子供を持つことを拒否することが少なくない。人と接するのが苦痛であり、人間関係は自分の安全をはかったり、利益を得るために利用すべきものという意味付けになりがちである。 |
FBI行動科学課による快楽殺人者の分類 |
秩序型 |
感情を内に閉じ込めようとせず、外に出して発散する。攻撃的で、目立つ行動をとり、トラブルメーカーとして知られる。
平均もしくは、平均以上の知能をそなえ、自信過剰のところがあり、自分が他の誰よりも優れていると思っている。
自分が常に不当な扱いを受け、不利な立場に置かされてきたと考える。
社会に対して敵意を抱いてはいるが、外交的で社交的であり、表面的には、地域社会などでも上手くやっていける。しかし、それらに対する愛着は持っていない。
自分の知力に応じた職業につくことができるが、往々にしてもめごとを起こしてクビになる。
口がうまく、人を騙すことが得意なため、異性に苦労することはないが、長期にわたる正常な関係を維持することができない。また、恋人との関係を断ち切ることができずに、複数の異性とつきあっていることもある。 |
無秩序型 |
怒りや憎しみ、恐怖などの感情を、心の奥底に閉じこめる傾向がある。自分に対して低い評価しか持てないため、内側に閉じこもり、ますます孤独になっていく。
人間関係が上手く築くことができないため、ほとんど完全に社会から孤立し1人で暮らす。一緒に住んでいるとすれば、相手は親か、特に片親というケースが多い。
職場などでは持っている能力より、低い能力しか発揮できず、周りの人とうまくやっていけないため、長続きしない。自分が能力を発揮できないことを知っている。
異性ともうまくつきあえないため、性的に未熟で倒錯している場合も多い。
自分が社会から拒絶されたと思っており、自分を拒絶した社会を心の中で否定している。 |
サイコパス(精神病質)の特徴
注:自分自身や、そばにいる人を
これを使って診断してはならない
もし、これらに当てはまる人物がいたとしても、
その人物が危険人物であるとは限らない |
感情/対人関係 |
口達者で皮相的。自己中心的で傲慢。良心の呵責や罪悪感の欠如。共感能力の欠如。ずるく、ごまかしがうまい。浅い感情。 |
社会的異常性 |
衝動的。行動をコントロールすることができない。興奮がないとやっていけない。責任感の欠如。幼い頃の問題行動。成人してからの反社会的行動。 |
Dr.リンダ・サパディン グズ人間6つのタイプ |
完全主義者タイプ |
常に最高の仕事をすべきだと思っているため、全力投球するか、最初から諦めるか悩む。
失敗を恐れて手をつけるのを遅らせ、完成を遅らせる
要求水準や期待が大きすぎるために、普通の日常生活で満足感を感じることができない。
仕事を全て自分で管理しようとする気持ちが強すぎるために、他人の力を借りようとせず自分だけで処理しようとする。
自己批判的であるがために、他人に対しても批判的である。 |
夢想家タイプ |
気楽で愉快な人生が好きで、困難や苦労から反射的に逃げ出す。
自分の空想の中に住んでいるので、積極的でなく消極的である。
あいまいで、事実や細かいことに注意を向けないので、どこから手をつけてよいかわからず、特定の課題に集中できない。
「特別な存在」である自分には、運命の女神がきっと微笑んでくれるので、苦労することや能率を上げる工夫などは、不要な物だと思う。 |
心配性タイプ |
自分の能力に自信が持てず、心配ばかりが先に立って、物事を避けたり、遅らせたりする傾向がある。
全般的に決断力がなく、いったん下した決断もきちんと実行できない。
他の人に助言、安心、いたわり、助けを過度に求める。
未知のリスクよりも、既知の安心感を好むので、変化に対して異常なまでに抵抗をする。 |
反抗者タイプ |
誰かに強制される事を避け、それと戦おうと常に警戒しているため、自分がどうすれば幸せになるのかわからない。
権限を恨み、問題の先延ばしによってそれに対抗しようとする。
親切で協力的と思わせるために、いやな感情を露骨には出さないが、問題を先延ばしすることで、間接的に仕返しをする。
常に不当に感じているので、人生全般を『不公平』と思っている。だから自分には反抗する権利があり、問題を先延ばしにする理由があると信じている。
他人の動機や行動に、欠点などを見つけて過敏に反応するが、自分の問題点を明確に見据えるような自己洞察はしない。 |
危険好きタイプ |
不安の瀬戸際で生きる事によって、自らの価値を証明しようとする。
やりたくない課題に向かうと、まずそれを無視し、最後は一心不乱にとりつかれたようにやる。
状況をドラマチックにとらえ、自分を仕立て上げようとする。
飽きっぽく、退屈しやすく、ものごとを合理的に整然と運ぶ普通の人のやり方に抵抗する。 |
抱えこみタイプ |
自尊心が持てず、自分が無能だと思われたくないために、必要以上の仕事を無理に背負いこむ。
「ノー」と言ったり、助けを求めるのが苦手である。
多くの役割と責任を負ってしまう傾向があるので、優先順位がわからなくなり、特定の課題から気がそれてしまいがちである。
自制がきかず、特に自分の欲求を先延ばしする。
リラックスしているとき、さぼっているようで、罪の意識を感じて恥ずかしいと思ってしまう。 |
虚血性心疾患を起こす確立が高い性格
「タイプ A」 |
精力的・活動的 |
目標を達成しようとする意欲が強く、疲労や不安を感じることがあまりない。大きな声で早い口調で話し、精力的な活動家のイメージかある。 |
時間的な切迫感 |
せっかちで、行動が素早く、いつも時間に追われているような行動をとる。 |
旺盛な競争心 |
負けん気が強く、競争心が旺盛。攻撃的で、激しい敵愾心を見せたりする事もある。 |