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ビデオでクーンツの「ファントム」を観る。原作を読んだ直後に映画が日本で公開される話を聞いたので、観たいなー、と思っていたら、まったく扱いが小さくて、気がつけば細々と上映して去っていた(笑)。
ビデオ店でパッケージを見ていやな予感。いかにもダメ映画の雰囲気濃厚である。クリーチャー系の化け物をバックに、俳優の顔ぶれご披露、ってな感じで、いかにもB。 中身の方は、つまんなかったです。前半、端折り過ぎ?って程展開が早く、原作読んでいないダーリンは、全然ついていけてなかった。作品にのめり込む間もなく話が進んでいくので、ついてけない感じかな。なにもかもが唐突で、理解できないまま進んでいく。原作読んだ私でさえ、思い出すスピードがついてかなかった位で(笑)。俳優にも疑問あり。ベン・アフレックの出る映画って見たことないんですが、彼よりも、スクリームに出てた脇役の彼の方が全然よかった。人間的深みをまったく感じないんです。主人公なのに。 さらに、キングのストーム・オブ・ザ・センチュリーと同じく、不可解な集団失踪事件に解釈を与える作品だったと記憶してますが、全然孤立感も緊張感も、応援部隊が到着したときの安心感もないし。 この作品、クーンツが製作総指揮?脚本?などなど、結構関わってるみたいですが、なんでこんな風に仕上ってしまったんでしょう。もしかしてキングと同じく映画音痴(笑)? |
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いつも遊んでいる女友達と新年会。といっても、別になにをするわけでもなく、集まって酒を飲みながら飯をくって、くだをまく、というしょーもない集まりなんですけど。とはいえ、以前も書いたけど、この集まりは、私に普通の28歳の女性という立場を認識させてくれる重要な場なのであった。
ところで、先日また新たに本棚がうちにやってきた。通信販売で購入したんだけど、なかなか使い勝手のいい棚で、奥行きはハードカバーがぴったりおさまる程度、稼動棚は3cm位単位で移動できるので、特に文庫をおさめるのに至極便利(二列にする必要がない)。以前買って気に入っていたので、今回は横幅がもう一列分広いタイプを追加した。丁度休みの日に届いたので、最初からあったほうの棚におさめていた本も全て出し、棚を調整して、本を納め直す。するとあら不思議。最初の棚横3列+新しい棚横4列で、随分余裕をもったつもりだったのに、何故か全て埋まってしまった。空いた場所におもちゃを置くつもりだったのに・・・。一体どこから湧いて出たのか。元の棚の倍以上の本たち。というわけで、早くも、もうひとつ買い足すべきか検討中。 |
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ようやく胃も落ち着いてきた。さあ食うぞ!って全然ダイエットになってない私。
月末のソウル行きは30日からに決まった。色々とサイトをまわって情報収集などをしていたら、なんと現在向こうでは、最低気温マイナス18度を記録したらしい。マイナス18度て!!恐ろしい。というか想像つかない。冬のソウルは寒いとは聞いてたけども、予想外の気温にかなりビビッております。かなりの防寒装備が必要だろうな。帽子、耳あて、手袋・・・そういや、耳あてって小学生以来ごぶさただが、あれって、あててても人の声聞こえるんだっけ? どうでもいいけど、私は基本的に防寒具の類が嫌いです。だって、邪魔。特に手袋の邪魔さったらない。指という器官の存在の重みを、最も顕著に感じる瞬間は、手袋したまま、小銭を財布から出そうと試みるときである。ああいう鬱陶しさがとにかく嫌いだ。じゃあ、手袋はずせばいいじゃないか、って、またその手袋をはずす、着ける、という一連の動作の繰り返しも鬱陶しい。 でもいくらなんでもマイナス18度じゃ、そんなことも言ってられんだろうな。今日みたいに寒い日でもマイナス1度なのに・・・。ゆっくり買い物する気になれるかどうか不安だわ。 |
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昨日は夜あたりから、随分と調子がよくなり、調子にのって帰りにファミレスで、ハンバーグと餃子とから揚げのセットを食べた。当然、ファミレスのトイレで嘔吐(泣)。
今日は無茶をしないようにと、お昼にカップ雑炊を食べたが、それも受け付けず嘔吐。全体的に調子はいいんだけど、胃だけはどうも本調子でないらしい。っていうか、食えば全部出しちゃって、気がつけばもう3日もまともに食べてない。不思議とお腹すいた感じはないけど・・・。一旦胃に入れたってことだけで、空腹感って解消されるのね。まあ、あたしの本調子はどう考えても食い過ぎなので、これくらいでプラマイゼロかもしれない。これを機会に胃が小さくなってくれるといいんだけど。 |
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とうとう雪が降り出した!遅いぞ、九州!しかし昨日から異常なサムさだったもんね。しかし、それどころではない。風邪らしきものにやられてダウンしてるのだ。
昨日は久々に友人と居酒屋へ食事に出かけていたんだけど、食事を始める前から、どうも胃の調子が悪い。お腹空き過ぎて胃が痛いぞ!なんて思いつつ、食事をしていると、緩やかで穏やかな波のように打ち寄せる吐き気。そして下痢。これは食中毒?でも一緒に食べてる友人達は平気そうだし、この食事以外には、インスタントラーメンしか食べてないし。その後計3回の嘔吐で胃の中は空っぽ。しかし、吐いたおかげでだいぶ楽になった。そのまま家に帰り、コタツでウトウトしていると、またもや吐き気。しかしもう胃は空っぽなので、なにも出てこない。ただひたすら苦しい。さらに脳を揺るがすような頭痛、伸ばしても折り曲げても一向に楽にならない関節の痛み。半天を着込み、毛布&布団を被り、暖房効かせまくりなのに、おさまらない寒気。もう寝るどころではない。熱を測ると38度。ここでようやく「もしかして風邪?」という可能性に思い当たる。だって咳、鼻、喉の症状が皆無なんだもん。 今朝は起きてすぐ体温測定。37.3度。ああー、仕事行きたくねー!関節の痛みがハンパじゃないのよ。食欲も全く無い。しかしどうしてもいかねばならぬ状況であるがゆえ、のそのそと出勤。結局、昨日、今日となにも食べていない。食べ物のことを考えると吐き気がするし。今日はダーリンに雑炊でも作ってもらうか。 |
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ダーリンの本をネット書店で注文するついでに、ついに「異色作家短編集」を購入。とりあえずシャーリィ・ジャクスンの「くじ」を注文した。はやく届かないかなー!
ここにいらっしゃる方は本好きの方が圧倒的に多いと思うけど、皆さん、本の整理はどうしてるんだろう。きっと皆さん、壁一面に作り付けの本棚のある部屋が持てたら・・・と思ってるはず! 我が家は凄いことになってます。もうなにがなんだかわからない有り様。ダーリンと私は、本の趣味が微妙に違うので、本がとんでもない増えかたをする。犯罪関係、精神関係、音楽関係、洋服関係の本は、大抵共有できるんだけど、私のホラー一直線に対して、ダーリンは守備範囲が広いが、お気に入り作家としては立原正秋、ヴィアン、バロウズ、京極夏彦といった感じ。微妙でしょう。私も読んでみたいとは思うようなものばかりなんだけど、今のとこ自分の読みたいので精いっぱい。イコール、共有できない本が増える。しかも彼は毎日のように雑誌を買ってくる。雑誌って、すっごい整理大変ですよね。立てればぐにゃっとなるし、重ねれば、下から取るのが面倒。あぁ、鬱陶しい。誰かいい整理法知りませんか?伝授して!!(売る、捨てるはナシね) |
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最近全然本を読んでいない。一応「スタンド」と「エクソシスト」を読んでるけど、もう彼是一ヶ月くらいこの二冊を読んでいる(笑)。昨年は「百冊斬り道場」というのに参加して、ホラー小説100冊読むぞ!を目標に頑張ったんだけど、全然達成できなかった。つっても私の読了期限は三月末なので、あと三ヶ月あるんだけどね。とはいえ、まだ40冊しか読んでない。どう考えても無理だわ。
そこで、昨年読んだ本ベスト10。といっても古本野郎の私、古い作品ばっかでごめんなさい。 <1>10月は黄昏の国/レイ・ブラッドベリ(今まで読まなかったことを後悔しました。最高の短編集!)
雑誌なんかに載る年度末のランキングみてても思ったんだけど、昨年はキング作品が全然ランクに入ってきませんでしたね。毎年ホラー部門ではダントツなのに・・・。そういう私も新作はベスト10に入ってこなかったな。「スタンド」は間に合わなかったし。来年は「不眠症」が楽しみです。
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あけましておめでとうございます!イマイチ盛り上がりに欠ける年末年始を過ごしてしまいました。つまんね!
さて、年末はビデオで「アメリカン・ビューティー」、劇場で「バトル・ロワイヤル」を観た。 「アメリカン・ビューティー」、気取ったオシャレ映画とばかり思ってたけど、面白かった。私好み。以下感想ネタバレあり。 赤色をところどころに効かせてある映像が気になって、その赤の意味を考えていて思ったんだけど・・・。アメリカン・ビューティー、とはアメリカ産の薔薇の品種であるらしい。粗筋からして、てっきり主人公のおっさんが惚れる女の子のことかと思ったが、観てみると、これは「見せかけの理想像」のようなものの隠喩に思える。この作品の登場人物は全員がふたつの面をかかえて生きている。片方は見せかけの理想像を演じる自分であり、もう片方はほんとうの自分?おっさんは若い女の子や新しい車に夢中、奥さんはおしゃれなキャリアウーマン(死語?)像を実現しようと躍起になってるし、彼らの娘は、さえない女の子だと思われないように突っ張っていて、その友人は平凡な人生を嫌い、背伸びをする。隣家では、同性愛傾向を持ちながらも、表ではそれを嫌悪し、強い男の典型であろうとする父(大佐)と、そんな父の前に迎合し、よい子を演じる息子。それらは全て、彼らのアメリカン・ビューティーである。真っ赤な薔薇のような美しいもの。美意識。 しかし、彼らはそんなビューティーを追い求めることで、逆に自らの首を絞めていく。主人公が購入する真っ赤な車、彼らの家の真っ赤なドア、それは全てビューティーの象徴ではなかろうか。ラスト近く、大佐が主人公の家のドアへ向うシーン、そのドアは目に焼き付くほどに赤い。最後の大佐の行動は、彼のビューティーを守る為に必須だったのね。・・・とにかく全然アメリカ映画っぽくない映画だった。 さて、劇場で観た「バトル・ロワイヤル」。人多そうだし、ビデオでいいかなー、と思ってたんだけど、他に観たいものもなかったので、我慢して観ることに。・・・やっぱり人多かった。以下ちょいバレ。 とにかくクサイ。ところどころに入る「ひとこと名言」が笑わせる。あれはマジなのか?あと、女生徒がとにかく演技ベタ。思わず素に返ってしまう。が、しかし流石は深作欣二、どこかユーモラスでさえある脇役の死にっぷりは絶妙。頭に斧ささってるのに「大丈夫か・・・?」「大丈夫大丈夫!」(笑)。大丈夫じゃねえよ。しかしカッコよくもなく、かといって惨めさを強調するわけでもない、そんな死にっぷりに、逆に暴力描写のリアルさを感じる。秋也の父親の死体も然り。ああいう情けないシュチュエーションを細かく描けるのは、深作欣二の持ち味だと思う。さて、桐山、もう人間性もへったくれもあったもんじゃない、殺人マシン(笑)。深作欣二は、こいつを主人公にしたがったらしいが、こいつに焦点当てられないなら、いっそのこと背景ゼロにしてしまえ!みたいな潔さ(?)。こいつの存在だけで、この映画は十分ホラー映画と言える気がする。 |