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01/02/27 tue
  なかなか更新されない「おもちゃコーナー」は、意外と私のお気に入りである。しかし、これといって系統立てて収集しているわけでもなく、うんちくもないので、なかなかコーナーが発展しないし、イマイチ公共性に欠ける。かなり自己満足のコーナーである。
  しかし、そうしている間にも私のおもちゃはどんどん増えていく。先日購入した「MUMMY'S CHARIOT」というプラモデルなど、最近の中ではかなりヒット商品で、人にみせたくてたまらない。が、私のまわりの友人どもは、ことごとくそういうものに興味がないし、喜んでくれるのはダーリンだけである。ちなみに「MUMMY'S CHARIOT(3800円・・・ちと高いぞ!)」は、組み立て前のプラモデル(だと思う)で、パッケージに、よくわからないエジプトっぽい乗り物に、ミイラ男がかがみ込むように乗っているイラストが書かれている。乗り物は馬車から馬をとったような形態で、テールランプは蛇が吐く炎だ。ミイラ男は真剣な面持ちで、石器のようなものを振りかざしている。パッとみカッコイイが、よくみると意外とインチキ臭い。でも、素敵。是非組み立てたいと思う。プラモデルを組み立てるのははじめてなんだけど。
  そういえば、大阪のユニバーサルスタジオには、フランケンシュタインの怪物や狼男なんかのアトラクションもあるんだろうか。もしあるとしたら100%お化け屋敷だろうな・・・。あんなに小さなフィギュアでもカッコイイのに、等身大が目の前で動いてるところが観れるなんて素晴らしい!しかし、お化け屋敷に入ると、いい年こいて我慢できずに号泣してしまう私にとって、大変酷である。ホラー映画なら、怖い場面は目をつぶればいい。だけど、お化け屋敷って、目をつぶっても、開けたら結局同じ場所にいるんだもんなぁ。それに視覚、聴覚はなんとかなるが、触覚だけはどうにもならん。ユニバーサルスタジオ様、願わくば遠くから眺められる環境を求む。
01/02/20 tue
  先日、初めてのスポーツクラブへ。スポーツクラブって自分の行きたいときに行って、好きなように機械をつかって・・・というもんだと思っていたんだけど、実際はかなり違っていた。いや、基本的にはそのとおり(好きなように)なんだけど、ちゃんと個人別にカルテが用意されており、目的に応じてインストラクターが、個人別のプログラムを組んでくれる。今日はこれを何分、何カロリー消費した・・・なんてのを、その都度カルテに書き込みつつ、黙々と運動していると、インストラクターがこまめに寄ってきて、カルテに基づいてアドバイスをくれる。はじめてのフィットネス体験、どのように運動していいものか、本当に効果があがるのか不安だった私にとって、大変有り難いことだ。これなら月9000円払う価値もある。
  とりあえず、有酸素運動をしてみた。まずエアロバイク(自転車漕ぎ)に15分。15分もただ漕いでると結構疲れるもんだ。次、ウォーキングに15分。15分もただ歩いてると結構疲れるもんだ・・・と、思っていたら次のクロストレーナーで、考えが甘かったことを知る。・・・きつすぎる!!15分に設定していたが、開始1分で、もう挫折しそうになる。ちなみにクロストレーナーとは、少し前話題になった、空中で歩くようなスタイルのアレだ。しかし頑張って15分。少し休んでから、次に移りたいところだが、丁度インストラクターがやってきて「次はなに行きます?」と笑顔でいうので、休みなく次の階段のぼりのような機械へ。「何分やりますか?」と聞かれ、15分、と言いたいところだが、先程のクロストレーナーを思い出し迷っていると「最初は10分くらいで慣らしたほうがいいかも」と、インストラクターの助け船。「はい!」と即答し、10分。・・・こ、これもきつすぎる!終わったときには汗だくであった。
  どーでもいいけどインストラクターに、あの独特の頭の形からもみあげまで高田延彦そっくりの人がいて笑ってしまうんですけど。
01/02/18 sun
  ビデオで映画「TATARI」を観る。
  遊園地の凄腕プロデューサーが、妻の誕生パーティーを噂の屋敷で開く。そこは元々キチガイ外科医の犯罪者向け精神病院だった場所で、ここで一夜を明かした参加者には100万ドルの賞金がもらえる・・・というようなストーリー。
  その精神病院時代の記録映像のようなものから映画は始まるんだけど、これがなかなかコワイ。しかしそれも途中まで。途中からろくでもないCGのおかげで一気に興ざめ。まるで「ホーンティング」を観るようだった。クライマックスもまるで盛り上がりが足りないので、えっ、もう終わり?ってな感じで拍子抜け。
  しかし、最初の犠牲者が振り返ると通路の奥に・・・のあたりや、その犠牲者の血の跡の行方・・・なんかは結構怖かった。もったいないなー、CGなんか使わずにやればよかったのに。
01/02/17 sat
  前々から計画していたスポーツクラブへの入会を遂に果たした。真剣に痩せなければならないのだ!30目前にして、どんどん太っていく私。もう食事制限では痩せなくなってしまった。これは、筋肉が減ったことによる基礎代謝の低下が原因らしい。
  もともと私は全然運動をしない。小学校の時、腎臓を悪くして以来、体育の授業にもまともにでなかったし、マラソン大会だの運動会だのはほとんど見学していた。もちろん部活なんかで、継続的にやったスポーツなんかもない。車を手に入れてからは歩くことさえなくなった。半日ほど買い物なんかで、町を歩いた日には、足腰がたまらなく痛くなる。学校卒業後、アルバイトをしていた時も、立ち仕事は1年ほどやったくらいで、あとは全部座り仕事。その後就職してからは、ほとんど机から離れることのない仕事をしている。筋肉がついているはずもない。
  というわけで、今回のスポーツクラブ入会は、私にとって、継続的なはじめてのスポーツ体験となる。脂肪燃焼ももちろんだけど、健康面での効果も期待したい。ちなみに入会したのは、小倉駅構内にある、最近できたばかりのスポーツクラブ。プールや風呂など設備も整っているし、駐車場もあるし、ダーリンの職場とも近いのでなにかと便利がよく、ここに決めた。
  月会費は9000円。パンフレットに、入会時に2ヵ月分の会費を先払い、とある。二ヶ月分といえば18000円。一気に支払うのが怖かった私は「毎月16日以降の入会は月会費の半額を申し受けます」と書いてあるのに目をつけ、時期をみはからって入会を申し込んだ。
  入会用の現金を用意し、入会申込をする。受付のねえちゃんに、月半ばからの入会は2.5ヵ月分申し受けます、と笑顔でいわれ、はい、と平静を装って答えたけど、かなり焦った。足りるのか、現金。全部で27000円弱である。平静を装ったまま、財布の中の金を数える。なんとか足りた。残金3000円。
  というわけで、無事入会を果たした私。来週からバリバリ運動するぞ!
01/02/14 wed
  ICQを使い始めて3年目に突入した。最初はとっつきにくいけど、慣れれば便利なもので、時間を気にせずにちょっとした連絡が取り合えるので、大変重宝している。大きな特徴としては、世界中にユーザーがいて、それぞれが他国のユーザーを検索したり、話し掛けたりすることが出来ることが挙げられるが、これが、馴れてくると意外とやっかいだ。
  最初のうちは、頑張って他国の友達を作ったりして、つたない英語を操っているうちに、なんだか自分がネイティブスピーカーであるかのような錯覚を起こしてしまう。それが嬉しくてどんどん友達を作ったりするのだが、相手はこちらの気分に合わせて話し掛けてきてくれるわけではなく、ちょっとメールチェックのつもりで立ち上げただけなのに、話し掛けられたりすることもあるわけで、一生懸命辞書を片手に、早く切り上げる言葉を練ったりする。
  ICQには不可視というコマンドがあり、通常はオンラインになっていると、世界中の人にそれが表示されてしまうわけだが、不可視にしておくと居留守状態になり、他の人にはオフラインで表示される。英語会話が面倒になってくると、だんだんこの不可視を使い出すようになる。
しかし、問題は不可視にしておくと普通の友達なんかにも気付いてもらえないことだ。不可視の状態のまま、友達に話し掛けると、相手にも自分が不可視にしていたことがわかってしまう。受取ったほうは、まあ、あんまり気分の良いものではないであろう。というわけで、今度は個別にステータスの設定をするようになる。この人は不可視、この人にはオンライン・・・と個別に状態表示を振り分けることができるのだ。
  しかし、これも大変便利なようにみえて、意外と不便である。接続と同時に立ち上がるように設定しておくと、時にICQが立っていることさえ忘れてしまう。先日会話した時にオンライン表示にしたままだった!とか、言っても仕方ないような不満が出てくる。
  とはいえ、ICQにはランダムに話し掛けてくるのを防ぐ機能もあり、それを選択しておくと、自分の番号を知っている人以外からは話し掛けられないようにできる。が、私はキングのICQグループに参加していて、その関係上、この機能を使うわけにはいかないのである。
  おかげさまで、毎日4〜5人の見知らぬ外人が話し掛けてくる。鬱陶しいが、普段はステータスを「外出中」にしており、興味のない相手からのメッセージには返事をしないようにしているので、まあ、そんなに苦ではない。しかもたまに面白いメッセージが届いたりするので、意外と楽しかったりする。
  先日はその名も「sexman」(笑)からメッセージが届いた。普通は一度無視すると、それで終わりだが、sexmanはしつこかった。「mosimosi(もしもし)」「henjisitekudasai(返事してください)」などと10回くらい連続でメッセージを送ってくる。かなりウザイ。ICQで海外の女とチャットセックスしようとする奴はかなりいる。もういい加減諦らめろ・・・と思っていると「watasi ha seoul kara hanasiteimasu(私はソウルから話しています)」というメッセージが来た。ご存知の通り、先日ソウルにいったばかりの私は、そこではじめて興味を惹かれ、相手のプロフィールを確認してみた。・・・すると、なんとsexmanは女だった(笑)。その後も無視し続けたので、一体彼女がなにを思ってsexmanを名乗るのかは分からずじまいだったが、大変興味深い人である。
  ちなみに今日も面白いメッセージが来た。珍しく相手は日本人だったのだが、いきなり「はじめまして。今僕は裸で、今から体に油をぬろうかな、と思っています。よかったらお話しませんか?」。強烈な誘い文句である。余程自分のやってることに自信がないと言えない台詞だ。少し興味を惹かれたが、後々面倒なので、無視した。
  そんなこんなで、便利だったり、ウザかったり、時には笑いも提供してくれるICQ。これからもっと使い勝手がよくなることを願う!
01/02/13 tue
  「〜なら、このメーカー!」などという定番商品、誰でもひとつふたつはあるだろう。私はあまりそういうコダワリがない方なのだが、これだけは譲れないと思うのは、無地のTシャツである。ユニクロでは3枚1000円(だったと思う)で買えるが、あれはいただけない。肌触りは悪くないが、ヨレが激しい。生地も薄いし、まあ、値段相応という感じである。
  そこで一昨年あたりから、私とダーリンの定番となっているのが、ヘインズの「BEFFY」。定番の色が揃っていて、値段が安い。ガンガン洗ってもヨレないし、色落ち、色褪せもしない。生地も適度に厚みがあって、しっかりしている。しかも、どこにでも置いてあるのが良い。その上、サイズもジャスト。レギュラーサイズはMでも、かなり大きめなので、ボーイズサイズのLを着ているが、かなり丁度良い。
  しかしこれ以外、となると、最初にも書いたが、私にはほとんどコダワリの一品がない。今、一生懸命思いだそうとしたが、全く思い浮かばない。思い浮かぶのは食い物ばかりである。
  実際これはちょっと寂しいかもしんない。思い出してみれば、ダーリンは非常にコダワリ派である。ハンカチは白に限る!スニーカーはエア・ウォークだ!ジーンズはAPCだ!とまあ、非常にうるさい。5年経って、今履いているのが破れたら困るから、と、色も形も全く同じ物をいくつも買いたがる。私からすれば勿体無いことこの上ないし、せめて色違いを買えばいいじゃないか、と理解不能だが、そこまで自分の好みに自信持てるのも羨ましい気がする。私は自分が5年後も同じ好みでいるとは思えないし、それを考えると、怖くて「一生物」の高価な品物には手を出せない。これは自己の確立の問題?日記でも書かないと気付かないことって、結構あるもんだ。
01/02/11 sun
  私はバランスのいいものが好きだ。と、常々思っていた。日本人はもともとシンメトリーを好むらしいが、かくいう私もご多分にもれず、シンメトリックなものには安らぎを感じる。もちろん視覚的なものだけでなく、感覚的にもそうだ。例えば物を買うときは、価格と内容のバランスに非常にシビアである。妥協して高いお金を払ったりはしない。
  人間関係でも、どちらかに過度な負担がかかったり、また逆に得したり、というような関係が嫌いだ。私が誰かと喧嘩をするときは、大抵このバランスが崩れた時である。
  が、しかし、先日ふとしたことで、この「バランス」に疑問を感じるようになった。バランス、バランス、というけれども、そのバランスの判断基準は結局私の個人的主観によるものじゃなかったか?第三者からみたらどうなんだ?ということである。平行なはずである線路を、一方の端っこから眺めたら、手前は広く、奥は細くみえる。私の目からバランス良く線路を組むと、第三者からみた時、平行になっていないのではないか?
もしかして、私は自分でバランスをとっているように見せかけて、相手に過度の負担を強いていたかもしれない。反省の余地あり、である。
01/02/09 fri
  エクソシスト2を観る。賛否両論ある作品だけど、なかなかよかった。続編というのはロクなのがないけど、その続編にしてはいい出来のような気がする。
  本編でも印象的だった現代医学とオカルト、悪魔と神父の戦いなどが継承されていて、納得いくシナリオだったように思う。イナゴの大群は悪魔の象徴か、あるいは神父の悪魔の力に屈する心を罰したものなのか。3も観ようっと。
01/02/08 thu
  記憶が鮮明なうちに、一気に書こうと思ってたのに、またもや体調を崩し、少し海馬から記憶が溶け出しつつある韓国旅行日記も最終日。
  三日目は・・・ああ、もう朝のことが思い出せない(笑)。とりあえず、まず地下鉄のコインロッカーに置き去りのキング本を取りに行く。東大門運動場の駅のロッカーにいれたんだけど、降りる場所が前回と違ったのか、目当てのロッカーが見付からない。しばらくウロウロしてやっと発見し、無事キング本を保護した。現地案内人とは、4時にホテルのロビーで待ち合わせてあるので、それまで、ホテルの付近、イテウォンをウロウロすることに予定していた。ので、本を保護したら、すぐにとってかえす。
  イテウォンまでの地下鉄切符を買おうとすると、お札が使えない。お札といっても、日本での価値は100円。60円の切符を買うのに100円玉が使えないようなものだ。この国の人は、これで不便を感じないんだろうか。お札が使えない場合、窓口で切符を買わなければならない。実は初日にもお札を使えない販売機にあたり、窓口で買った。当然窓口は混み合っているので、しばらく並ばなければいけないんだけど、やっと窓口に着いたかと思ったら、係員は頬杖ついて椅子にふんぞり返り、カードを配るような様子で、切符を投げてよこした(日本人だからというわけではなく、ずっとそういう感じ)。それをまたやられるかと思うと腹が立つので、なんとか自販機で買おうと、売店でチョコレートを買う。そのついでに両替してもらおうとすると、両替できない、という。何故か突き止めるまで、意志の疎通ははかれなかった。仕方ないので、両替機を探し出し、両替する。
  そしてイテウォンに戻ってきた。ここはとにかく客引きがスゴイ。そのどれもに共通するのが「完璧なニセモノあるよ」である。たまに変則バージョンで「キムタク時計あるよ」や「またお会いしましたね」などとアレンジを加えてくるものもあるが、大抵が「完璧なニセモノ」を軸にしたセールストーク。「どっからみても完璧にニセモノにしかみえないもの」なら、すごく興味あるんだけど、「完璧にホンモノに似せたニセモノ」には興味がない。しかし、客引きは1m単位で声をかけてくるのだから、鬱陶しいことこの上ない。
  この町は元々外国人が多く来る所のようで、軍物なんかを扱った店もある。ここでこの旅、2度目の不可解な現象に出くわす。私たちが入ってみていると、後から3、4人のグループが入ってきた。言葉からして日本人ではない。その人達が棚の服をひろげると、店主がとんできて、英語で「見るだけで触るな。買う気になったら俺に値段を聞け!」とまくしたてた。私たちも同じように広げてみていたが、なにも言われない。その人達はすぐに出ていった。前日もトンデムンのスポーツ用品店で、同じような光景を見た。その時は、よく聞き取れなかったのだが、店員が客に「〜〜、忙しいんだから、帰れ」を繰り返す。客は「何故?」と言い返すが、「出て行け」の一点張り。その客は仕方なく帰っていった。どちらのケースでも、英語で会話していたところをみると、とりあえず、入ってきた人は韓国人ではないのだろう。スポーツ用品店の時は、客のほうも英語でやり返していたので、日本人かと思ったが、二回目のケースと合わせると、多分日本人でもない。では一体何人?なにゆえ店から追い出されてるの?未だに謎である。誰か知ってたら教えてください。
  メインストリートは本当に客引きが多く、売っているものも、ブランドもののバッグのパチモンとか、皮のジャケットや鞄など、たいして興味をそそられるものもないのだが、小さな路地にはいっていくと、なかなか面白い店がある。とにかく色んなバンドTシャツを売っている店や、入るのを躊躇する・・・どころか、とてもじゃないが入れないアブナイ雰囲気の軍物の店、など。そうして路地を探索していると、店先にキャップとニット帽が所狭しとディスプレイされた店があった。ダーリンはニット帽が大好き。当然大喜びで店に近づき、店頭の帽子をみると、赤いニット帽にひらがなで「すごい」と刺繍されている。なにがすごいのか。他にも「大丈夫」がある。なにが大丈夫なのか。しかも字は歪んでおり、いかにもいんちきくさい。それに「ナウい」とか「無敵」とか、そういうあざとい根性が見え隠れしないところが好感持てる。店のおっさんは「あなたの名前を刺繍します。10000W(約1000円)で」という。どうやら、オリジナル刺繍帽子の店のようだ。刺繍してあるやつは5000W(約500円)でいいと言う。とりあえず妹のお土産に「すごい」を買うことにした。店頭に飾ってあった「すごい」をはずして、おっさんに手渡すと、おっさんはそれを見つめながら「すごい・・・フフッ」と小さな声で呟き、鼻で笑った。おそらく「すごい」を刺繍した張本人であろうおっさんに鼻で笑われるなんて心外である。
  そろそろ待ち合わせ時間。他のツアー客とバスに乗り込み、お約束のキムチ専門店へ向う。店では団体毎にテーブルにつかされ、店員の指示通りに試食をさせられながら、キムチを売りつけられる。前もって買っておいてよかった。ここに当て込んでたら、マズイキムチを高い金出して買ってかえるところだった。
  そして空港へ。免税店で化粧品や、頼まれた香水、タバコを買い込み、日航機ニアミスの新聞記事を読みながら帰途に着く。
  おしまい!・・・といいたいところだが、まだ終わりではなかった。福岡へ到着、北九州へと車を走らせていると、ダーリンが具合が悪いという。半分方走った辺りで、横になりたい、もう我慢できない、というので、その辺りで泊ることに。ホテルを探し当て、車を止めた途端に吐きまくるダーリン。しかも下痢。先日私がかかったやつと、全く同じ症状だ。眠れないほど吐き気がする。可哀相に・・・今夜は熱も出るだろう。
  と、同情している場合ではなかった。翌々日、思いっきりうつされてしまったのだ。一度かかったのに何故?韓国産ウィルスだろうか。とにかくこの症状は辛いので、皆様もお気をつけください。
  旅行の写真は別にアップしようとおもいまーす!
01/02/03 sat
  一日目、結局ホテルにたどり着き、ベットに入ったのは午前4時近かった。そして二日目の朝8時過ぎに、朝からテンションの高いダーリンに起こされる。ダーリンは朝が一番テンションが高い。夜に向かってどんどんテンションが下がっていくんだけど、朝、起き抜けのダーリンは大変鬱陶しい。私は朝がとても苦手で、できるだけ長く布団に留まろうとするのだが、朝っぱらから鼻の下をくすぐったり、帽子をかぶせてみたり、「まめ大王!」などとわけのわからない呼び名で呼びながら、顔にひげを書いたりするのだからたまらない。30分位抵抗したあと、結局起きるはめになってしまう。まあ、旅行中に限ったことではなく、毎朝のこと。
  というわけで、早めの起床。とはいえ、昨夜は風呂にも入らず寝てしまったので、ホテルを出たのは結局11時くらいになる。
  昨日と同じく、イテウォンの地下鉄の駅から、2回の乗り換えを経て、ソウルの霞ヶ関(らしい)光化門にある大きな本屋、キョボブックスに向う。地下に広がる大きな書店で、雰囲気は日本の大型書店とかわらない。しかし、客はみな、狭い通路に腰を下ろして本を読みふけっている。邪魔!もう、物凄い邪魔!何故ここで本を読むのか。買ってかえって読め!と言いたくなるほど、マジで読みふけっている。
  さて、目指すはもちろんキング本なんだけど、案内表示がこれまたハングル。さっぱりわからない。書籍検索マシンが店内に10台位あるんだけど、それも全部ハングル!とりあえず、英語でSTEPHEN KINGと入れてみれば見つかるだろうと、一応検索にチャレンジするが、その検索キーワード入力の画面の出し方がわからず、断念。
  しばらく探すが、どうしてもフィクションコーナーが見つからない。業を煮やしたダーリンが店員にフィクションコーナーの場所をたずねてきてくれて、ようやくたどり着く。しかし、そのフィクションコーナー内もよくわからない。とりあえず色々探してみる。村上龍と村上春樹の本が並んで平積みされている。きっと、POPには「ダブル村上!」と書かれているに違いない(想像)。
  またしてもダーリンが店員に尋ねに行く。その間にポール・オースターやシドニー・シェルダンが置いてある一角を発見した。海外作品で括ってるなら、この辺に違いない!帰ってきたダーリンに自信満々でそれを告げようとするが、ダーリンは無視。全く逆方向へ私を連れて行く。そしてようやくキング本発見!
  どうやら、ホラーやファンタジーで括ってあるらしい。キング本は一列に並んでいて、端から内容を調べていく。HEARTS IN ATRANTIS、DEFFERENT SEASONS、NEEDFUL THINGS・・・普通どこかに原書の名前が記されているもんだが、全部ハングルでさっぱりなんの本やらわからないのもある。そして、古い作品があまりないみたい。シャイニングとかデッド・ゾーンとか、それっぽいのがない。大きさはB5程度で、結構大きいけど、質はペーパーバックに良く似ている。カバーはなし。厚みは大体一冊1.5cmくらいで、字は大きい。表紙、あまり面白くない。複数巻のものなど、全部同じ表紙だし!それに、状態が悪い!そりゃ、これだけ読んでるやつがいれば汚くもなるわな。黒のつや消しインクをつかった表紙が多く、何度も出し入れしたような擦れあとが目立つ。
  とりあえず、端から全て一冊ずつ購入する。自分のだけで10冊くらいになってしまった。文庫みたいなのだったら、もっとたくさん買ってかえるつもりだったんだけど、重くなりそうなので22222HIT用の一冊だけを余分に買う。値段は一冊5000W〜8500W(約500円〜850円)。意外と高いかもしれない。全部で80000W(約8000円)位支払った。
  本が予想以上に重いので、地下鉄のコインロッカーに入れておいて、後で取りに来ることにする。コインロッカーは一日1000W(約100円)。個々に鍵もついているが、料金計算は一括で真ん中にあるモニターで行う。日本語で説明が書いてあり、『1・モニター中央下にある<預ける>ボタンを押してください』などと書いてあるが、その場所には緑のボタンと赤いボタンがあり、しかもハングルで書いてあるので、どっちだかわからない。アイアム爆弾処理班!胸の鼓動は最高潮!なわけないが、とりあえず緑を押す。正解だった。地球は守られた。
  そのまままた地下鉄を乗り継ぎ、アウトレット街の文井洞へ。地下鉄を降りると、そこは雪だった。し、死ぬ!死ぬほど寒い!いきなり大雪、銀世界。すぐ溶ける雪で、身体に積もったはしから溶けていくので、からだは濡れて冷えてゆく・・・たまらん!
  ここだけちょっと都心から離れていたのに、わざわざ来るほどのものは見つからず残念。ポパイというファーストフード店に入って休憩。コーヒー1000W(約100円)を頼むと、なにやらアーモンドのような甘い匂いがする。後でわかってきたのだが、これはヘーゼルナッツコーヒーで、ソウルではポピュラーみたい。ダーリンはこれがいたく気に入った。私は甘い匂いも、コーヒーも嫌いなので興味ナシ。
  文井洞から、また地下鉄を乗り継ぎ、三成という駅を降り、コエックスという大型地下ショッピングモールへ。漫然と歩いていると、地下街はすぐ終わり、有名なヒュンダイのデパートに入る。雰囲気はそごうや三越、大丸などのきれいなデパートにかなりよく似ている。構成も大体同じで、地下食料品、一階化粧品・・・といった感じ。しばらくウロウロして、喫茶店で休憩したあと、再び地下へ降り、お土産を買うことにする。キムチなんかはデパートの地下がいい、とネットでみたのだ。ここで、真空パックのキムチ500gを10パックほど(約110〜470円)、コチュジャン1kg(約220円)、お菓子、韓国海苔(約100円)、ヘーゼルナッツコーヒーの素(3パック約1000円)等を買い込んだ。重い!・・・かなり重い!
  買い物を終えると、既に時間は8時近く。先ほどの地下街は閉まっている。しかし大型ショッピングモールという割にはヘボかったなー、と思いつつ、少し脇道にそれてみると、そこには巨大ショッピングモールが!なんと水族館まである。いったことないけど、関東で言うとビーナスフォートみたいな感じだと思う。さっきのはただの地下街だったのね。
  こっちのお店は完全に開いている。とにかく全部見てまわる。特に買うものはなかったんだけど、見てまわるだけで十分楽しかった。外資系っぽいCDショップがあった。日本では2000円前後で売っている輸入盤が、大体15000W(約1500円)で買える。まあ、そんなに安くはないけど、少しは安いので、どうせ買う気なら買っといたほうがいいってものだ。ダーリンは最近スモールフェイセズやフーなんかの60にはまってるご様子で、その辺のCDを買ってかえるつもりらしく、熱心にみている。
  私はさらっと見て、ほしいのがなかったので、すぐに飽きてしまった。立っておくのもキツイし、荷物も重いので、外に腰掛けて待っていることにする。ついでにお腹が空いたので韓国海苔を食い出すと、止まらなくなってしまった。レコ屋のまえで、韓国海苔を貪り食う日本人。もしかしたら、道端で醤油をなめている白人に出くわしたような感覚に近いかもしれない。と考えると、少し恥ずかしい。
  10時過ぎ、コエックスを離れ、またまた二回乗り継ぎ、イテウォンへ戻る。タクシーを捕まえるのはもう懲りたので、地下鉄のある時間に帰るつもりだった。本は明日取りに行くことにして、ホテルに着いたのは10時半。荷物を下ろして、しばらく休んだ後、焼肉を食べに出かけることにする。
  疲れていたし、外は寒いので、近くにないか探していると、24時間営業の店がホテルの目の前にあった。日本人がよく来るらしく、店員の女の子は片言の日本語がしゃべれる。プルコギとカルビ2人前、ご飯を注文。早速カルビに巻くキムチが運ばれてくる。白菜キムチ、カクテギ、ニンニク、コチュジャン、あと、ほうれん草のキムチみたいなものと、キャベツのサラダ、ゲソの天ぷら、それからケジャンとかいう、カニのキムチ。とりあえず食べる。辛い!けど美味い!肉がやけたので、チシャで巻きつつ必死で食べる。美味い!プルコギも美味い。牛丼の汁と肉、って感じ。しかしご飯がなかなか出てこない。もう腹いっぱいになってきた頃、店員の女の子が「肉はもういいですか?」と聞くので「もういい」というと、ようやくご飯が出てきた。なぜ隠し持つ。もう腹いっぱいで食えないんですけど。
  というわけで二日目は、昨日より早く就寝。どうでもいいけど、この日記すっごい長いですね。ゴメンナサイ。最終日はまた明日!
01/02/02 fri
  旅行より戻ってまいりました。いやぁ、もう疲れた!とにかく疲れた。普段まったく歩かないだけに、一日目終わる頃には足の裏つっちゃって、未だに引きずっております。
  初日はお昼前に現地に到着。その後強制的に免税店へ連行された後、3時くらいにホテルへチェックインした。ホテルは一級クラスで(ツアーの中では一番安いクラス)、イテウォンという、皮製品やニセモノの有名な街のど真ん中にある。結構古い。ソウルのホテルというのは、どうやら全て床暖房を装備しているらしく、外は寒いが、中は温かい・・・というか暑い!!
  とりあえず荷物を置いて、ミョンドンという繁華街へ。イテウォンからは地下鉄で5駅くらいのところにある。ソウル市内は地下鉄がものすごく整備されていて(東京ってこんな感じなんだろうな)、乗り換えさえすれば、大抵どこへでも地下鉄で行ける。イテウォンのメインストリートの下を地下鉄が通るんだけど、まだ途中までしか出来ていなかったので、イテウォンのはじまで歩き、そこから地下鉄に乗る。
  来る前は、英語や日本語の表示があるだろうし、なくても、漢字でなんとなくわかるだろう、と思っていたが甘かった。確かに英語や日本語の表示もあるのだが、それ以外は99%がハングル文字である。駅の名前一つとっても、全くわからない。どれも似たような形なので、全くハングルを知らない私たちにとっては、全部同じに見えるのだ(後で知ったが、ハングル酔いという言葉さえあるらしい)。
  ホテルにおいてあった英語カタカナ標記の地下鉄の地図と、現場の料金表を見比べた結果、ミョンドンまで600W(約60円)と判明。で、600Wの切符を買おうとするが、1000W札の投入口に10000Wを突っ込んでしまった。日本の券売機だったら、入らないか、もしくはすぐに戻ってくるところだが、入ったまま出てこない。しかもキャンセルボタンを押してもウンともスンとも言わない。いきなりトラブってしまった・・・。ダーリンが窓口へ行って、片言英語で事情を説明してくれて、なんとか戻ってきた。
  そしてミョンドンに到着。とにかくものすごい人!休憩しようとファーストフードの店に入るが、坐る場所を探すだけで一苦労だ。しかもファーストフードの店はどこも禁煙で、滞在中はずっとこれに苦しめられることになる。
  道端におばちゃんの屋台みたいなものがいくらか出ている。トッポクィ(500W=約50円)というらしき辛みそをつけた甘い餅みたいなものと、フランクフルトにこれまた辛みそをつけたようなもの(1000W=約100円)を食べる。餅の方は、餅の甘みとみその辛さが絶妙・・・って、ゴメン、私甘い餅、嫌いなんです。フランクフルトはどこで食べてもフランクフルトだった。しかし辛い!その後、ミニたいやきのようなもの(3つで1000W=約100円)をダーリンが食べていた。これは寒いので飛びついたのだが、思いっきり冷えていたらしい。しかもまずかったとか。
  ミョンドンから乗り換えを経て有名なトンデムンへ。すでに夜8時くらいにはなっていたが、ここは夜中まで開いているので問題ない。地下鉄の駅を出ると、スニーカーが山のようにつんである通りに出た。20件くらいスニーカーが続いたあと、反対側に渡ると、今度はまた屋台とアクセサリーや下着、時計などを売る露店が並んでいる。現地の人は、屋台のおでんみたいなものや、辛そうなものを食いながら、露店を物色している。ずっと気になっていたんだけど、ソウルの人は、売り物の上に汁とか垂らされるのが不安じゃないのか?アイスクリームを食べながら洋服を見てたりするし。
  とりあえず、外は寒いので、ビルの中へ。有名なドゥサンタワー、ミリオレ、コピョンプレヤーというファッションビルを見てまわる。どれも10階くらいまでぎゅうぎゅうに物販店がつまっていて、自分がどこを歩いているのかさえわからなくなる。大体どのビルも同じ構造で、それぞれ階毎に、婦人服、紳士服、子供服、雑貨、靴、フォーマルと、ジャンル分けされた商品が、さらにブースに分かれて販売されている。ほとんど値札はなく、値切るのが常識らしいんだけど、値段を聞くと、どれも値切るまでもなく安い。ホントは、それでも値切るのが筋なんだろうけど!ちなみにコートは大体30000W〜50000Wくらい(3000円〜5000円)、ジャケットは30000W(3000円)前後、セーター10000W(1000円)前後、Tシャツ5000W(500円)前後、というところ。但し、日本からすると、やはりちょっと流行遅れというか、ダイエーの洋服売場、って感じ。通販カタログで言うとニッ●ン。
  結局1時過ぎまでトンデムンにいて、さて帰ろうと、タクシーを捜すが、見つからない。ガイドブックによると、ソウルのタクシーは外国人と見ると100%ぼったくるし、捕まえるのが難しいので、外国人用に模範タクシーという黒塗りタクシーがあるらしい。が、空港以外では1、2台しか見なかった。全く役に立たん。
  警官や店の人、屋台のおばちゃんにまで、ブラックタクシーはどこだ?と聞くが、どうも要領を得ない。地下鉄は終わってるし、歩いて帰れる距離でもないし(寒すぎ!!)、途方に暮れて、公衆電話からホテルに電話して尋ねようとするが、かけ方が悪いのか、つながらない。
  とっても不安になってきた。仕方ないので、ダーリンが頑張って一般タクシーを捕まえるべく頑張る。どうやら、一般タクシーは、行き先が気に入らないと、乗せてくれないらしい。ミリオレの前で、たくさんタクシーを捕まえる人が待っている。そこにタクシーが、半分窓を開けて近づいてくる。その窓に向かって、行き先を叫ぶわけだ。行き先が合えば乗せてくれ、そうでなければそのまま通り過ぎていく。
  実は、ホテルを出る前に、ホテルの住所が入ったメモに、ガイドブックを見ながらハングルで「ここに行ってください」と書いて携帯したいた。それが役に立ち、ダーリンが半分開いた窓に向かって、そのメモを突き出す。4、5台通り過ぎた後、ようやくオッケー!しかし、乗った途端に、英語で「夜間料金だから20000W(約2000円)」だという。一般タクシーは初乗り1300W(約130円)くらいのはず。車で10分程の距離なのに20000Wて・・・ぼったくりやん!しかし、もうこれ以外に帰るすべをもたない私たち、仕方なく20000Wを払う。運転手はご機嫌で「サンキュー!」を連発し、去っていった。ああ、こうやって日本人=ぼったくれる、の前例を作っていくのね・・・。
  というわけで、とっても疲れた一日目。二日目はまた明日!