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01/03/28 fri
  私の身近な友人に、二人ほど看護婦がいる。ひとりは、外科、手術室勤務である。彼女らの間では、患者の顔と名前が一致しないような時、「ほら、あの赤黒い内臓の・・・」「ああ!あの内臓の」などといって、内臓で確かめるのだそうだ。これが意外と特徴あるのだそうで、他の特徴を並べるよりも、答えに導きやすい様子。さらに、ある日彼女の家にご飯を食べにいくと、ガラステーブルの下のラックに、思いっきり内臓の絵だか写真だかの載った医学の本が置いてあった。当然食事をしていれば嫌でもみえる位置である。
  もうひとりは整形外科勤務である。一度彼女の勤める病院に診察を受けにいったことがあるが、背が小さくてかわいい彼女、、患者は安心感あるだろうなー、などと思っていたのだ。だが、彼女たちの間では、指がちぎれかけたような患者が来ると、「指もげはいりまーす」などと言うそうだ(これは方言かもしれないな・・・「もげる」=「ちぎれる」)。
  そういえば、父の叔母も外科の看護婦をしていて、遊びに行くと、手術用の糸と鋏を使って編み物をしていた。それがとても恐ろしかった記憶がある。
  彼女らについて気になることがある。私たちとはホラー映画なんかの見え方が違うんじゃなかろうか??恐ろしいハズの場面が、全然恐ろしくなかったりするとか。例えば「エクソシスト」の病院のシーン、看護婦や医者でも、あのシーンを恐ろしいと思うのだろうか。例えば冷蔵庫を開けたら内臓が入っていた、なんてシーン、ああいうのに怖気をふるったりするのか??
  まあ、この手の見え方の違い、というのはなんの職業にでもあるもので、私の場合で言えば、食事でメニューをみている時にも、やたらと上下左右のアキや文字のバランスが気になったりするのと同じ事なんだろう、とは思うが、その対象がホラー映画なだけに、ちょっと気になるのであった。今度聞いてみようっと。
01/03/27 thu
  アカデミー賞が発表された。こうしてみると、今年はあまり映画を観に行かなかったみたい。とりあえず、ノミネート作品に、観た作品がひとつもない。
  私は意外と歴史物というか時代物というか、とにかく昔を舞台にしたやつが意外と好きで、「グラディエイター」は、ずっと観るつもりでいた。しかし、新作だったので、先延ばし先延ばしにしていたら、なんとこの作品5部門もオスカーを取ってしまった。困るよ、ビデオ借りにくくなったらどうする。
  ビデオで思い出したが、先日またビデオ屋が一本100円レンタルをやっていたので、例のごとく4本も借りてしまった。しかしこれまた例のごとく観ずじまい・・・。更に二日も延滞してしまった!!延滞料1日300円、2日×4本で、2400円。最初に借りた時の400円をあわせて、結局観もしないビデオを一本700円で借りたことになる。いつになったら、この悪癖はなおるのか。
  あっ、「ハンニバル」もうすぐですね。前評判はマル寄り、といったところですが、楽しみです。
01/03/22 thu
  宮崎県、高千穂へ行ってきた。自然の美しい峡谷があり、天気もよかったし、とても気持ちよかった!
  20日、仕事を終えてそのまま高速にのり熊本へ。熊本インターを降りる頃にはダーリンは熟睡していた。インターを降りて、ご飯を食べようと、ダーリンを起こすが、熟睡してるところを起こされて、とても迷惑そうな顔をしやがるので、思わず腹が立ち、ひとりでファミレスで食事。思えば幸先の悪い初日であった。
  翌日。高千穂へは阿蘇を経由していくことにしていたので、名水の水源を少しまわって、高千穂へ。5時頃、予約していたペンション「ぶどうの樹」に到着。夕食はフランス料理のコースである。料理はものすごくおいしかったし、満足、といいたいところなのだが、ここでもダーリンの野郎が、一品一品出てくるコース料理のペースが気に食わないらしく、ご機嫌斜め。話し掛けても仏頂面で生返事。美味しい料理も楽しい旅行も台無しである。この人のこういうところはホントに嫌!しかし、旅行中のこと、いつまでも腹を立てているわけにもいかず、そうそうに仲直りをしてお風呂へ。ここには貸し切りの露天ジャグジー風呂がある。少し寒かったのだが、ものすごく気持ちよかった!
  翌日高千穂峡へ。峡谷周辺や神社などをみた後、弁当屋で弁当を買い込み、国見ヶ丘というところへ。神話の時代に、ナントカのミコトがここに立って国を見晴らした、と言い伝えられているということで、眺めの良い丘だ。天気もいいし、ここで弁当を広げたら気持ちいいだろうと思った。しかし、ここで悲劇は起こったのだった・・・。
  弁当の前に、トイレへ入った時だった。くみとり式の和式便所を水洗っぽくしたタイプの便器だったのだが、用を足し、立ち上がると「カチャン」といやな音が。さっと下を見ると、便器内の黒いふたの上に、鍵がのっかってる!あっ、と思ったがもう遅かった。私の目の前で、黒いふたは鍵の重みで下がり、鍵はするーっと下へ落ちていった。頭はフルスピードで回転している。キーホルダーには車の鍵、家の鍵、会社の鍵、実家の鍵など、計10本ほどの鍵がついていた。そのうち、特にマズイのは車と家の鍵である。しかし、ドジには定評がある私、こんなこともあろうかと、車を運転出来ないダーリンにも車の鍵を持たせていた。とりあえずなんとかなりそうだ。しかし、ビリヤードの玉をかたどったキーホルダー、あれはビリヤードに夢中だった学生時代から10年近く愛用してきた品だったのに・・・。今ごろ他人の糞尿にまみれて、人生を終えようとしているかと思うとかなりやるせない。一応、棒を持ってきて、恐る恐る差し込んでみたのだが、実際取れた時どうする?という考えが頭をよぎり、見捨ててしまった・・・。ごめんな・・・。
  しかし、これでは終わらなかった。ダーリンのスペアキーはしっかりとロックされた車内にあったのだった。泣く泣くJAFを呼ぶ。15分程で駆けつけたJAFの提携店のおじさんに9700円払いながら、帰ったらJAFに入ることを固く決意したのであった。
  そして帰路につく。高速に乗ったのは10時過ぎであった。まあ、部分的にはかなりイタイが、全体的には楽しい旅行であった。次はどこに行こうかな・・・。
01/03/11 sun
  ビデオで「リプリー」を観る。アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」と原作を同じくする作品ということだが、私は「太陽がいっぱい」を観ていない。原作も読んでいない。ただ、粗筋だけは知っていて、興味はあった。
  とにかく見続けるのが辛かった。特に後半!敗因はリプリー役にあるのでは。貧乏な青年トム・リプリーが、ある事業家の大富豪に、イタリアで放蕩三昧の息子ディッキーをアメリカに連れ戻すように依頼され、イタリアに向うのだが、最初から最後までリプリーの心の動きがイマイチ掴めない。それが不気味な感じとか、ミステリアスな感じを演出してるなら話は別だが、特にそういう魅力も感じない。
  最後あたり、グウィネス・パルトロウ演じるディッキーの恋人、マージが、リプリーに向い、「トム、はじめて会った頃から随分変ったわね。洗練されたわ」という台詞があるが、私には最初から最後まで、ちっとも変わらないイモくさい男にしか見えなかった。そのせいか、せっかく手に入れた立場を利用していても、どこか落着かなさを感じる。貧乏暮らしからの開放感もちっとも感じないし・・・。
  ちなみに私は、学生時代、進級のための単位が取れず、留年確定してるのに、なかなか親にいえずにいたのだが、そのうちついに学校から通知が来てしまった。その通知を手にしたまま、まだ内容を知らない父親が、私の部屋の前を通り過ぎ、トイレへ入っていくのを寿命が縮む思いでみていた。この映画の後半で、思わずその時の記憶が蘇ってしまった。
  こうなったらグウィネスも、ケイト・ブランシェットも、邪魔で鬱陶しい女にしか見えない。もう早く終わって欲しくて、思わず早送りをしてしまった。ちなみに、ダーリンは1時間すぎた頃ご就寝。
  私は本でも映画でも「嫌い」というほどいやな作品には殆ど出会わないが、これはかなり「嫌い」に近い映画だった。こうなったらオリジナル版「太陽がいっぱい」も観なければ。
01/03/10 sat
  映画「キャストアウェイ」を観る。最近また近くに出来たシネコン映画館「シネプレックス」で観たのだが、土曜のレイトショーということもあって、映画館はスゴイ人!特に「スナッチ」はスゴくて、入場するのに並んでる始末。「キャストアウェイ」は、公開から少し経ってるし、大丈夫だろうと思ったけど甘かった。席を詰めてもらわないと座れない満席状態で、驚いた。土曜のレイトだからなのか、この映画館が出来たばかりだからなのか、とにかく鬱陶しい。
  丁度予告編で「ハンニバル」が流れた。・・・なんだかつまらなそう(笑)。あまりいい予告編でないのか、それとも、映画本編自体がつまらないのか。とりあえず見に行くつもりではいるけど、また人多そうだな。
  さて、本編、トム・ハンクス演じる運送会社「フェデックス」幹部社員の主人公が、会社の飛行機で移動中に墜落し、無人島に漂着、サバイバル生活を強いられる。一番よかったのは飛行機墜落シーンと島でのシーンで、最もつまらなかったのは、最後の30分だった。島から帰ってのエピソードはまるで「デッド・ゾーン」のジョンとセーラなんだけど、「キャストアウェイ」では、主人公の孤独感がイマイチ胸に迫ってこない。島を共に過ごした「ウィルソン」との別れのシーンのほうが余程リアルで泣けたぞ。前半伏線っぽい小道具なども、イマイチ生かされていなかった。  しかし飛行機墜落から無人島漂着までのシーンはすごくて、ちょっと吐きそうになった。
  あと、トム・ハンクスの減量ぶりはスゴイ。あんなに太ったり痩せたりして、体は大丈夫なんだろうか。・・・でも、少しうらやましい(笑)。
01/03/07 wed
  ビデオで「ストレイト・ストーリー」を観る。じいさまがひとりでトラクターに乗って、喧嘩別れした兄に会いに、500kmの距離をゆっくりと進んでいく。普通だったら眠くなってしまうほどスロウ。しかし少しも眠くならない。もともと私は映画をみはじめたら、つまらなくても最後まで観るほうなのだが、ダーリンはちょっとでもつまらないとスグに寝てしまう。そのダーリンが、このスロウな映画を最後まで観たのだから驚きだ。
  「年をとって最悪なことは、若い頃のことを覚えていることだ」
  と、じいさまは言う。その言葉の重み、じいさまの半分も生きていない私にはわかるはずもないけど、だからこそ、この映画に見入ってしまうのかもしれない。
  それを置いても、太陽の暖かい日差しを反射する金色の畑や、それを横目にのろのろと進んでいくトラクターの画は美しかった。いつか年を取ったとき、ああいう旅に出られたらいいなあ。最も、その時には、きっと旅の意味も違ってくるのだろうけど。
01/03/05 mon
  久々に市内唯一のトイざらすへ行った。
  なにか面白いものがないか見に行ったのと、例のプラモデル組み立ての道具を買いに行こうと思ったのだが、なんとそこで「MUMMY'S CHARIOTS」と同じシリーズのプラモデルを二つ発見!
  ひとつは「FRANKENSTAIN FLIVVER」である。これはMUMMY'S CHARIOTSのフランケンシュタインの怪物バージョンと言ったところ。FLIVVERとは「安物の小型車」であるらしい。ミイラ男は「戦車」なのに、「安物の小型車」とは同情してしまう。見た目も確かにミイラ男の乗っているものより貧相で、しかも小さい。さらにフランケン・モンスター氏には上半身しかない。全ての点でミイラ男に負けている。
  もうひとつはタイトルを忘れてしまったが、どうやら吸血鬼一家の様子。パッケージは他のものの倍位の大きさがあり、棺の中に腰掛けた女、天井から逆さにぶら下がった男、椅子にかしこまって坐った少年(それとあとひとり・・・忘れてしまった)の、吸血鬼らしき姿をした一家が団欒をしている図が描かれている。しかし、誰ひとり同じ方向を向いておらず、それがなんともいえない。
  ちなみに価格はそれぞれ1500円くらいと2000円くらいだった。ミイラ男の3800円はやはり高かった!今回買った二つは蓄光タイプではないが、それにしても2.5倍ってことはないでしょ。
  しかし、いい買い物だった。組み立てるのが本当に楽しみだ。でも組み立て用の道具は結局手に入ってなかったりして。
01/03/03 sat
  皆様の財布の具合はいかがだろうか。といっても中身のことではない。
  私の場合、財布に関しては壊れるまで使い続けるほうで、今の財布は5年以上の付き合いになる。しかし、この財布もそろそろ買い替えようと思っている。コイン入れの内張りの布地が少し裂けているくらいで、今のところ、使っているぶんには支障のない程度の劣化なのだが、問題はそこではない。
  なにを隠そう(前に書いたような気も・・・)私は「お得マニア」である。一種の貧乏性であるかもしれない。とにかくとてつもなく「お得」に弱い。故に財布の中はサービスカードやらクーポン券で溢れかえっているのだ。一応たまに整理してみたりするのだが、一向に減る様子もない。それもそのはず、整理といっても、期限切れのものを捨てているだけ。どうしても捨てられないのだ。それを踏まえて、以前、財布とサービス券の類を分けたことがある。結果は・・・いつのまにか、ほとんどのサービス券が財布に戻ってきていた。
  ちなみに、このような状態である(もし拾ったら届けましょう)。まるで手帳である。財布を閉じるためのベルトも、全く歯がたたない。先日、これと全く同じ財布を店頭でみかけて驚いてしまった。全く原型をとどめていないのだ。
というわけで、ここ何ヶ月も、私は新しい財布を探している。私の使用に耐えうる大きさをもち、シンプルな使い勝手のよい財布。できれば茶がよい。・・・しかし「おっ」と思って手に取ると、それは大概手帳である。なかなか私の財布は見つからない。
01/03/02 fri
  スポーツクラブに、ダーリンも入会したいと言い出した。ダーリンは陸上部を差し置いてリレーのアンカーに選ばれる程の俊足の持ち主(本人談)なのだが、最近、お店の万引き高校生を追っかけていると、体力の衰えを感じるのだそうだ。
  私はといえば、最近はジムでのトレーニング一辺倒から、できるだけスタジオプログラムに参加するようにしている。昨日は「はじめてエアロ」というプログラムに参加したのだが、とても悲しいものをみてしまった。それは鏡に映った自分の姿・・・(涙)。後ろのほうで参加していると、インストラクターの動きがよく見えないので、昨日は前のほうに陣取ったのだが、おかげで自分の現状を目の当たりにすることになってしまった。太い腕、太い足、そしてリズム感のない動き。とても滑稽だが、自分だからちっとも笑えない。しかも私の斜め後ろには『あんた、一体なにしに来てるの?』と、言いたくなるようなスマートな人が。彼女は私の斜め後ろにいるので、全面の鏡では、私の隣に写っている。しかも、彼女のほうが後ろにいるので、より一層私がでかくみえる。
  よりトレーニングに励むため、体重、体脂肪率を公開して、ダイエット奮闘記をアップしようか、という気になる。いや、まじで。でも、ひっそりと(笑)。
01/03/01 thu
  高校時代に仲のよかった友達が、10月に初めての出産を無事終えた。彼女は結婚して東京で暮らしていたのだが、なんと4月から旦那の転勤で3年間香港に行くと言う。おいおい、ついてくつもり?初産の子供生まれたばっかりなのに、大丈夫なのか?ひとごとながらも不安である。独身で当然出産経験もない私が、こんなに不安だというのに、当の本人はあっけらかんとしたもんで、不安を口にはするが、その口調は明るい。
  彼女は高校を卒業した後、トリマーになるべく、近畿の専門学校へ行った。それからは手紙や電話で、それなりに連絡を取り合っていた。
  彼女からは時々、何処の国ともしれないような場所の写真がついた絵葉書が届いた。どうやら色んな国を旅しているらしい。ケニア、ヨーロッパ、アフリカ。ドイツ語を習いはじめた、ドイツに住む、などと言っていたと思ったら、その後なんとアテもなしにドイツへ行き、友達のホームステイ先をアポなし訪問し、一ヶ月間滞在したという。
  そして結婚。旦那はアフリカで気球に乗った時、出会った人だとか。
  とても柔軟に過ごしている彼女をみているとうやらましくなった。自分の決断や、他人の意見や、多種多様なしがらみに縛られることなく、さりとて肩に力が入っているわけでもない。私など、すぐ環境のせいにしてしまいたくなるが、きっと、そうではなく、軽やかに生きる能力の違いなのだと思う。
  聞いた当初は不安になったが、子供を連れて香港に行っても、きっと彼女なら大丈夫に違いない。