1994 不眠症"INSOMNIA"/長編小説
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70歳の老人、ラルフ・ロバーツは妻に先立たれ、悪化する一方の奇怪な不眠症に悩まされていた。眠れないのではない---毎日、前夜よりも一分ほど早く目覚めてしまうのである。やがて睡眠時間は二時間か三時間ほどにまで縮まってゆく。不眠症は、次第にラルフの生活、友人や隣人たちとの交際に悪影響を及ぼすようになる。やがて、その友人たちのなかに奇妙な−そして恐ろしくもある−振る舞いを見せはじめるものが出てくるのだが・・・・。 |