1977 ハイスクール・パニック"Rage"/長編小説
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/扶桑社ミステリー(文庫) |
/扶桑社ミステリー(文庫) ★最新カバー |
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〈2年前のことだ。そのころから、僕の頭はおかしくなりはじめた----------〉
高校の最上級生である、チャーリー・デッカーは5月のある日、教室でふたりの教師を射殺した。警官隊に包囲された、チャーリーとクラスメートたちが体験する、まるで白昼夢のような、しかし緊迫した時間---------。キングのペンネーム、リチャード・バックマン名義で後に発表された、高校生の不安定な心の世界を描く、異色の青春サスペンス小説。 |
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キングにはもうひとつのペンネームがあった。「リチャード・バックマン」がそれである。1977発表の本作から1987年の「痩せゆく男」まで、5作品をこのペンネームを使って発表したが、1981年「ロードワーク」のあたりから、キング=バックマンではないかという噂がささやかれだし、1985年2月、バンゴアデイリーニュース紙上で、遂にキングはバックマンが自分のペンネームであることを認めた。
本作はそのバックマンの「処女作」である。もともと高校時代にキングが「GETTING IT ON」のタイトルで書き始められたものであり、その後未完成だった原稿が、地下室で発見され、一部の改訂を加えて完成したものである。事実上、キングの最も初期に書かれた作品となる。 |
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昨今の少年犯罪の情勢を考慮し、現在この作品はキングの出版リストから外されている。 |