作務衣(さむえ)とは
作務衣(さむえ)とは、お寺の僧侶が日常の作務(さむ)を行う時に着る服です。日本の和服ともいえる形をしており、頭からかぶって着る服ではなく、袖を通した後、前をヒモで結んで固定します。
また、作務(さむ)とは、日々の雑事あるいは、寺にとって必要な作業のことで、掃除や食事の支度などの作業のことをいいます。
自分も、今から20年くらい昔になりますが、寺で5年ほど僧侶をしていたことがあります。
その時に毎日着ていたのがこういった作務衣でした。
もちろん、葬儀や法事の時には、それ相応の法衣に着替えますが、それ以外の時間は全て作務衣で過ごします。
作務(さむ)は、寺の中の用事だけではなく、備品を買いに行ったり、車の運転をしたり、家を訪問したりする時にも着ていく服で、寺に在籍していた時には外出する時もこの服でした。
初めて作務衣のままで商店街を歩いたり電器屋に入った時には不思議な気持ちになったことを覚えています。
ただ、昔は作務衣とは寺院関係者のみが着るものというイメージでしたが、現代では広く一般の人にも普及しており、家の中で着たり、作業着にしたり、散歩に着て出たりなど、そういった人を見かけるようになりました。
作務衣の特徴としては、手や脚の部分がかなり広めになっているのでとにかく動きやすいことと、体が楽なことです。
前をヒモで結んで固定するため、体を締め付けません。ヒモで幅を調節できるので、冬には少々の厚着をしてその上から作務衣を着ることも出来ます。
また、袖や足首の部分にはゴミが入らないようにゴムが入っているタイプもあります。
現在ではネットで検索すれば、作務衣を販売しているところは簡単に見つけることが出来ますが、同じ買うなら、丈夫で長持ち、着心地が良い本格派のものが良いですね。
「作務衣の専門館 - 伝統芸術を着る会」
は、そんな作務衣の専門店です。
作務衣の通信販売を手掛けて35年以上という老舗(しにせ)であり、本格的な作務衣からカジュアルな作務衣まで幅広く取り扱っており、商品の幅は専門館ならではです。
単に男性用の藍色の作務衣だけではなく、女性用作務衣
、夏用、冬用があり、また、色のバリエーションも何色もあります。
これほど種類があるのかと驚くほどです。
また、作務衣だけではなく、雪駄(せった)や頭陀袋、足袋など、日本ならではの和の商品も豊富に揃えられています。
作務衣に興味のある人は一度覗いてみてはいかがでしょう。
伝統和服の作務衣