とにかく汗を大量にかく

減量期は何年もありましたが、その中でひと夏ほど、ジョギングに燃えた夏があります。ジョギングというのは、ずっと走れるほど体力がなかったので、走ったり歩いたりするジョギングです。

汗をかいて体重を減らしても、その日限りだとは思っていても、その日の体重測定を重視するという考えだったので、思いっきり汗をかくのが目的でした。有酸素運動と新陳代謝には役立ちます。トレーニングセンターから帰ってから準備を始めました。

まず上半身には最初にタンクトップの下着を着ます。その上にTシャツを2枚着ます。その上にトレーナーを着て、その上に毛糸のセーターを着ます。更にその上にサウナスーツを着て、一番上にはジャージを着ます。

下半身は、一番最初には海パンをはいて、その上にパンツを2枚はきます。その上にジャージをはいて、その上からサウナスーツをはきます。そして最後にもう一枚、またジャージをはきます。


腹にはTシャツの上にサウナベルトと呼ばれる、発汗を促(うなが)すゴム製の腹巻きをしていました。これで装備は完了です。
上半身7枚(サウナベルトを入れて8枚)、下半身6枚です。

服を着るだけで10分くらいかかります。全裸の状態と服を着た状態で体重計に乗ってみると5kgくらい違います。これが服の重さです。

そして服が身体を締め付けて、まだ何もしていないのに、すでに部屋の中でハァハァと息が上がっています。はっきり言ってこれだけで苦しいです。この状態でジョギングに出かけます。厚着のために身体が普通には動かず、ドアにカギをかけるのも面倒くさいです。

アパートの外に出て最初にストレッチをするのですが、服の抵抗を押し切ってのストレッチですから、これが終わった時には呼吸が乱れまくってます。

そして出発。時間は一応40~50分の予定で、初めての時には前半の20分くらいで行けるところまで行って、それから違う道を通って家に引き返しました。もちろん、苦しくなったらすぐに歩きました。多分、比率は走るのと歩くのが半々くらいだったと思います。

終わって家に帰って来た時にはメチャメチャ苦しい状態でしたが、しかしすぐには服を脱がず、家の中で数分間そのままで座って更に汗を出しながら風呂に湯を入れます。

この後思いっきり熱い湯に入って更に汗を出そうという計画です。初めての時には風呂を熱くし過ぎて手を突っ込んだだけで「うぉぉっ」と声が上がる温度になっていました。

湯船で汗をかくのが目的であって全身ヤケドをしたのではたまりません。風呂の温度は妥協して水を入れ、風呂につかりました。途中、お湯を追加して耐えられるところまで温度をあげ、限界を感じたところで終了です。

ダイエットの本には「汗を出して体重を落としても全くの無駄。ただ水分が減っただけで体脂肪が減ったわけではありません。水を飲めばまた元通りになってしまいます。やるだけムダです。馬鹿のやることです。」と全部の本に書いてあります。馬鹿とは書いてませんが、意味はそういうことです。

しかし、本当に減量に燃えている時であればそんな理論は頭から飛んでいってます。その日の体重測定さえしのげればいいのです。
で、体重を量ってみると4kgくらい減っていました。水分が出ただけのことですが。明日の体重のことは明日考えます。

そして全部終了した後のビールと焼酎はまた格別です。このジョギングはこのひと夏に限って10数回しましたが、それは自分の中のブームであって、翌年にはしませんでした。


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バナナスリム

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