胃の中に70個のコンドーム
わずかな量の粉が大金に化ける麻薬密売。コカイン・モルヒネ・ヘロインなどの麻薬密売は永久になくなることはありません。
1990年2月、コロンビアの旅客機がアメリカのニューヨーク州に墜落するという事故がありました。多数の死亡者が出ましたが、幸いにも生存者もいました。もちろん生存者たちはただちに病院に運ばれて収容されましたが、その中に1人、自分の胃袋の中に大量のコカインを隠している男が発見されました。
隠し方が変わっており、コンドームの中にコカインを詰めてゴルフボール大にし、それを70個飲み込んでいたというのですから、脅威的な胃袋です。
ありきたりな隠し方ではすぐに見つかってしまうとはいえ、それだけのコカインを飲み込むとなれば相当な勇気が必要です。何かの拍子にコンドームが破れれば確実に死に至ります。
この運び屋は逮捕されましたが、飛行機事故さえなければ運びの仕事は成功していたわけで、これは運が悪かったという他はありませんが、しかし墜落の衝撃で胃の中も無事で自分も生存していたことを考えると運が良かったとも言えます。
ダイヤを飲み込む
アメリカのペンシルバニア州の宝石店に夜間、泥棒が忍び込み、まずは店内を物色し、目ぼしいものを探していました。忍び込んだのはR.C.ライト(29)という男です。
ですが、まだダイヤの指輪を1つ手に入れただけという時点で警備員に見つかってしまい、通報を受けた警察がすぐに駆けつけてきました。盗みに入ったその現場でいきなり逮捕されるということは全くの大失敗です。
ですが、ライトは最後の抵抗なのか、警官たちの目の前で、さっき手に入れたダイヤの指輪をいきなり飲み込んでしまいました。
びっくりした警官たちはライトを逮捕した後、そのまま病院に連れて行って検査を受けさせ、レントゲンを撮影したところ、指輪は確かに胃の中にありました。
これを取り出すためには、手術をして胃を切るか、便になって出るのを待つか、それともポンプを口から突っ込んで吸い出すか。その方法を医者と警察が話し合っているのを横で聞いていたライトは驚き、
「ちょっと待って下さい。」
と言ったと思うと軽くセキをし、胃の中の指輪を見事に口から吐き出しました。
この芸が出来るからこそ飲み込んだのでしょうが、逮捕された時点で何も自分の手には入らないのは分かっているはずです。無駄な抵抗ではありましたが、警察に芸を披露出来たことがせめてもの救いでしょうか。