No.09■諸葛孔明(しょかつ‐こうめい)の人物判断法■
諸葛孔明(しょかつ‐こうめい)は三国時代の蜀の宰相で、劉備玄徳(りゅうびげんとく)を補佐し、一国を立たせた人物です。彼は人の内面を判断する基準として七つの項目を挙げていますが、これらは現代のビジネス界にも相通じるものがあり、今でも会社の経営や人材の登用に関して、彼の言葉は参考にされることが多いと言います。その判断法とは、 1.あることの善悪について判断させ、志がどこにあるのか観察する。 2.やり込めてみて相手の態度の変化を観察する。 3.計略について意見させてみて、知識がどの程度あるのか観察する。 4.困難な事態に対処させて、勇気があるかどうかを観察する。 5.酒に酔わせて本性を観察する。 6.利益をエサに誘ってみて、心の清らかさや私欲の強さを観察する。 7.仕事をさせてみて信頼できるかどうかを観察する。 また、彼は、人の上に立つに値しない者の条件として次の事柄を挙げています。 1.欲が深く、これで満足するということがない。 2.有能な人間に対して嫉妬する。 3.へつらう者を近づけ、讒言(ざん‐げん=人をおとしいれるために、事実をまげ、目上の 人にその人を悪く言うこと)に耳を傾ける。 4.敵を知れども己を知らない。 5.決断が遅い。 6.人をあざむく行為をなし、臆病者である。 7.口先ばかりで誠実さがない。 8.酒と色におぼれる。 Top Page 雑学の表紙へ No.10 No.08 |