No.32■排泄に関する昔の規則■
明治5年、日本に鉄道が開通した当時、電車の中にはトイレがありませんでした。ですがトイレがないといっても出るものは出るのですから、走行中に窓から小便をする人も後を絶ちませんでした。そこでこれらの悪質な?客に対して罰則を定めなければ、ということになり、電車の中で規則が作られました。 それは、 ・窓から小便をした場合、罰金10円。 ・電車内で屁をした場合、一発あたり罰金5円。 当時は5円で米が150kgくらい買えたそうでしたから、この罰金も相当に高いものといえます。 また1920年ごろ、旅客機は4人乗りの客室があって、ちゃんと密閉式の客室になっていましたが、換気の設備が不充分で、やはり乗客の屁が心配されました。 そこで当時の航空券の中には、 「出発前に必ず用をたすこと。また、腸内でガスを発生しやすい豆や黒パンなどを食べないこと。」 と、注意書きが書かれた航空券も販売されていました。 現代では罰金ということはありませんが、やはりオナラが出そうになった時でも我慢しなければならない場面はあります。会議中やデートの時、葬式の最中など・・。 ところが今我慢しておいて、後になってまとめて出そうと思っても、溜めておいたものが全部出るわけではありません。 だいたい腸内で発生したガス(オナラ)を我慢すると、そのガスは小腸まで逆流してそこで再び吸収され、血液の中に溶け込みます。そして巡り巡って肺の中に到達し、口から出ていくことになります。匂いまで同じということはありませんが、下で我慢しても上から出たりして、結局は身体から出ていくことになるのです。 |