今年もやります!バリアフリーゆかた 2002
浴衣を着て、ちょうちんまつりへ出かけよう!

発信先:Project責任者 石川大輔・石川ミカ

E-mail: daisuke@c-able.ne.jp
この活動に関するホームページ: http://www.c-able.ne.jp/~daisuke/yukata.htm
 観光コンベンションセンターに働きかけた甲斐あって、今年のちょうちんまつりマップ(市民配布)には、車いす用トイレのマークが掲載されます。
 まつりに参加して大きな楽しみの一つは、屋台での飲み食いですが、障害者にとって一番気になるのはトイレ問題なのです。
 飲み食いすれば、その分出るのですから。
 昨年の経験上、トイレの場所を探すのが一大事でしたので、マップに載るぶん今年は大きく前進です。
 しかし気になるのは果たして本当に使えるのか?・・・ということ。
当事者としての経験から、設置はしてあるが形だけ、とか、不衛生で使えないなんてことが多いのです。
 そこで、7月18日午後に市内のコ・メディカル学院(リハビリテーション専門学校)の学生さんの協力のもと、祭り当日の対象エリア内トイレの検証活動を行いました。
 調査したのはパークロード沿いにある2つの公衆トイレです。
 県と市がそれぞれ管理しています。
調査の結果、いくつかの課題が出てきました。
しかも2カ所ともに共通する内容です。
@:トイレ内の水洗用のひも(チェーン)が短く、手が届かない山口市・パークロード周辺の障害者用トイレ。ス専用のヒモ(チェーン)が短く、手が届かない!これじゃあ流せないなぁ。
A:車いすマークの標示が小さすぎ認識できない山口市・パークロード周辺の障害者用トイレ。入り口の「車いすマーク」の標示が小さく見えにくいのが残念。
B:道沿いから障害者が使えるトイレがあることが認識できない

C:トイレ内に手荷物を置く台がない
(鞄などの手荷物だけでなく、排尿・排便に医療器具を使用する障害者は多い)

これらを改善していただきたく、
18日夕刻に山口市役所都市整備部都市計画課を訪問
22日午後に山口県土木事務所を訪問しました。
当事者である私たちの訴えに真摯に耳を傾けていただき、今回敏速な対応が行われました。市・県ともに訪問した翌日には、改善案が示され、直ぐに施行。「車いすトイレ案内表示板」も8月6日までには設置されるそうです。

<改良案>
1. 入り口の身障者マークは、できるだけ大きいものに交換する。
2. 水洗の鎖を長いものに交換し、可動式の手すりに輪っかをつけて、これに鎖を
  つなぐ。
3. トイレットペーパの横に、医療器具などがおけるよう小さな台を取り付ける。
   

<工事完了後>

車いすマークの標示板が大きなものへ変更され、一目で分かりやすくなりました。


手が届かないほど短かった水洗用のヒモ(チェーン)が補修され、使いやすくなりました。


ちょっとした荷物を置くためのテーブルがペーパーホルダーの上に設置されました。


置きやすい高さ。以前に比べ便利になりました。


壁には手荷物を下げるフックも付きました。





道路や歩道からも一目で設備があることが分かるように、「車いすトイレ案内表示板」も新設されました。これで既存の施設を多くの人が知ることが出来るようになりました。


 一連の対応は当たり前と言えばそれまでなのですが・・・
 でも、やっぱり超ウルトラ敏速な対応!
 「お役所仕事」という言葉に代表されるように、とかく批判されがちな行政のイメージが変わるくらい、はっきりいってスゴイ嬉しい対応でした!
 ちょうちんまつり当日には、改善された様子が一目瞭然でしょう。
 何はともあれ、ありがたいことです。感謝!
 一歩ずつではありますが、役所とも協調・連携しつつ、こういう地道な取り組みを続けていきたいと思っています。

 ご尽力いただいた両部署へ、この場をかりてお礼申し上げます。
 ありがとうございました。そして、今後とも宜しくお願いします!

■対応窓口■
山口市: 山口市都市整備部都市計画課
      TEL083-934-2832/FAX083-934-2654

山口県:県庁都市計画課 街路公園班
      TEL 083−933−3728/FAX 083−933−3749





 今年のちょうちんまつりを機に、パークロード周辺の障害者用公衆トイレが使いやすく改修されました! 
 歩道を歩く人からも分かりやすいサイン標識が設置されました!
 
行政に働きかけた結果、敏速な嬉しい対応!