バリアフリーゆかた
ツーピース型基本パターンの紹介
山口県山口市/バリアフリーゆかたプロジェクト(石川大輔・石川ミカ)
URL http://www.c-able.ne.jp/~daisuke/yukata.htm
E-mail daisuke@c-able.ne.jp
■全体図
既製品を上下二部式にリフォームしています。
手提げ袋は、リフォーム時の余り布で作成しました。
この型の場合、基本的には、腰位置から二部に切り離して作っています。
■上半身部分
袖丈は短くしてあります。長いと車いすのタイヤに巻き込んで破れたり、汚れるからです。
前身ごろは、写真のものは、ヒモが使用されていますが、マジックテープ式のものもあります。
各自の障害の特徴や、脱ぎ着を全て自分で行うのか(orサポートしてもらうのか)により、
選択して決めています。
身八ツ口(わきの下の開き)に、交差させるようにヒモを通して、身体の周りに巻いて留めます。
(マジックテープ式の場合は、ありません)
着崩れしないので、とてもよいです。
この上に帯を巻くので、見えることはありません。
身八ツ口(わきの下の開き)を横から見た場合。
■下半身部分
下半身部分(前)
イメージとしては、ロングスカートです。
身ごろの重なりは、リフォーム時に、はじめから作ってあります。
ゆかたをより美しく、そしてゆかたらしく着るため(見せるため)のアイディアです。
下半身部分(後)
スリットを深く入れています。
着るときは(穿くとき)、頭からかぶります。
車いすを利用する人は、お尻の下を通さなくても(お尻を上げることが難しくても)、
下半身を両サイドから包み込む形で簡単に着ることが可能です。
下半身腰まわりのつくり
前部分は、芯など入っておらず、ゆかた生地のみで作られており柔らかく仕上げています。
(車いすに常時座った状態なので、痛くないように)
後部分は、ゴムが入っており、伸び縮みします。