０９版

　　１２月０５日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ３８点（次は招待席に向けて）
　　どうも妻　句作りしてるよな目付き　山口　英　智　郎
　これも前回の掲載句と一緒で、私の本命句ではない。運よく末席でも載ったらいいやと思い投句したものだ。
　今朝、この句を見た連れ合いは「フフフフ･･･」と笑っていたが、これを機に作句するというのではないだろうか、不気味な笑いだ。
　そういえば、夫婦揃って投句している人を見ていると、どうも奥方の方が優勢のような感じがする。

　　１１月２１日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ３７点（次は招待席に向けて）
　　イギリスじゃアイより前にエッチあり　山口　英　智　郎
　ハガキにいつも３句書いて投句するのに、どうしてももう１句浮かばないので、遊び心で書いて送った句がこの句です。
　万能川柳の掲載句にはどなたもそんな経験がないだろうか。選者のお眼鏡にかなったのが掲載されるので、年間賞も強運会で表彰されることになる。オレの句の方が優れているのにと目くじらを立てないこと、それが万能川柳を愛する秘訣です。

　　９月１９日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ３６点（次は招待席に向けて）
　　甘い汁吸った二世は三世へ　山口　英　智　郎
　これはこの度の選挙前に、世襲批判で作ったものだ。
　私の句には、ケータイ句と世襲句が多いのが特徴だ。
　どうしても矛先がそちらに行ってしまうから、常連さんのように物事を広く見てそれを句にしていくことがない。
　今回は余りにも世襲批判が多いので、せめて１句はとお情けで掲載してくれたのかもしれない。
　今月の２０日から中四国会の初の集まりがある。その前日に掲載され、少しは胸を張って参加できるかな。

　　９月０２日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ３５点（次は招待席に向けて）
　何曜か？アンタはいつも日曜よ（秀逸）　山口　英　智　郎　月間賞句　
　ここんところ月初めに掲載され、それっきりということが多い。今回も、幸先はいいが、このまま月の終わりまで未掲載ということになってほしくないと切に思う。
　今回の句は７月のお気に入り句の中の一つで、秀逸とは驚きだ。これまでのどうにか年１回というペースは保ってきたが、それをを越えてしまったので、今年の「年２回は秀逸」という目標は９月段階で達成できたことになる。
　喜ばしい限りだ。
　願わくば、今月の月間賞になればルンルンになるのだが、そううまくはいくまい。
　と思ったら現実になりました。
拡大は写真をクリック

　　８月０１日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ３０点（次は招待席に向けて）
　　赤ちゃんの笑いの連鎖同心円　山口　英　智　郎
　今は５歳になっている孫が生まれ、お宮参りに親とその両祖父母が集まった時のことを詠んだものだ。
　孫を中心に６人の大人が周りを囲み、笑った笑ったと言っては笑い合っている。孫のいる家庭ではどこでも見られる光景ではないでしょうか。
　以前作ったリメイク版です。

　　７月０２日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ２９点（次は招待席に向けて）
　　女湯の大きな声は女房だ　山口　英　智　郎
　私は青春切符を使って旅をするときに、必ず１回は下関市の一の俣温泉に行くことにしている。
　温泉の質がいいことと、青春切符を使えば、往復の電車賃が２３００円で済むし、小月駅から温泉までは無料のシャトルバスが出ていて、経済的でもあるからだ。
　私のお気に入りの所は観光旅館の別館だったんだが、温泉ブームが去って客の入りが悪いのか、とうとう閉鎖されてしまった。
　そこで、今は温泉荘に変えてしまったが、１１時過ぎに着いて、１回目の風呂に入り、ビールを飲みながら昼の食事を済ませると、昼寝。２時過ぎに起きて、２回目の風呂に入り、３時過ぎのシャトルバスに乗る。
　行き帰りの電車は読書タイムになり、帰りには柳井か岩国まで足を延ばして飲みに行くこともある。
　こんなパターンで、ここ何年間は過ごしている。
　今年は退職したことだし、これまでのように土・日に限らずいつでも行けるから、回数は多くなるかもしれない。

　　５月１６日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ２８点（次は招待席に向けて）
　　そのうちにケータイ席もできりゃいい　山口　英　智　郎
　ケータイを持っていない人間の僻みか、ケータイ関連の句を投句することが多い。
　今回も、そのケータイ関連句だ。
　私はよく青春切符を使って旅をすることが多いんだが、いつも乗車する人を観察することにしている。
　ケータイを手に持っている人の十中八九は乗車すると必ずといっていいほどメールをチェックしている。そして、メールが入っていたら、すぐに返事だ。
　高校生はもう必需品なのだろうか、ケータイ依存症が進んでいるように思える。優先席にどっかり座り、周りに優先席が必要な人がいるのにどうも見えていないようだ。
　ケータイを規制する車内放送があるが、全然無視の状態なら、いっそのことケータイ席を別に設けたらいいのではないかと思う昨今である。

　　４月３０日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ２７点（次は招待席に向けて）
　　選択は麻生・小沢の二択かい（秀逸）　山口　英　智　郎
　新聞社や放送局の世論調査の質問項目に必ずあるのが、総理にふさわしい人。
　今の党首は、自民は麻生、そして、民主は小沢だ。そうすると小選挙区制を敷いている現在で言ええば、選択は二択となるとなるのは必然だが、選択を迫られる身になって考えてみると、辛い質問だ。
　解散となると、民主は党首を変えて選挙に臨むかもしれない。では、自民は党首の首をすげかえて選挙に臨むのだろうか。
　そういえば、総裁選挙には麻生以外にも立ったはずだが、その人たちはどうするんだろうか。

　　４月２１日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ２２点（次は招待席に向けて）
　　朝起きて仮面をつける２０分　山口　英　智　郎
　妻ネタと思えるような句だが、実は私のことなんですよ。
　以前某サイトに投句し、採用された句に以下のような句があることからも頷けるのではないかと。

　・お化粧のノリが悪いと休むオレ

　　４月１９日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ２１点（次は招待席に向けて）
　　なぜ地デジ時計がわりに見てるのに　山口　英　智　郎
　私が勤めていた３月までは、寝室の時計は止まっていたし、リビングの時計は１５分程度早く進んでいる状態だったので、時刻を見るのにテレビをつけては、まだ間に合うなと判断したものだった。
　他の家庭でもそういう習慣があるのかどうかは知らないが、うまいことに、朝の出勤時間帯にはテレビの隅に時刻が出るので有り難かった。
　４月の私の退職後になっても、連れ合いの方は、パート勤めをしている関係で、時計がわりに見ているようだが、私の方はあまり気にはしていない。だから、彼女が家を出ると電気代が勿体ないからすぐに消すようにしている。
　私に限って言えば、今、テレビからラジオに移行しつつある。
　畑仕事をするのに、草刈りの時は草刈り機の爆音で聞こえないからかけてはいないが、その他の時はもっぱらラジオの音量を大きくして聴いている。
　音楽でもかかれば御の字だ。
　ところで、ラジオで地デジはないでしょうね。

　　４月９日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ２０点（次は招待席に向けて）
　　自と民がオウンゴールのせめぎ合い　山口　英　智　郎
　２大政党と呼ばれている自民と民主がこの有様だ。
　これでは無党派層が増え、総選挙になったとしても棄権層が増えるばかりだ。
　頑張れ!!　第３党、今がチャンスだ。

　関連句として、出したのが次の句だ。
　「不支持率競ってるよな変な国」

　　３月３０日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ１９点（次は招待席に向けて）
　　表裏ＹＥＳ枕にする新婚　山口　英　智　郎
　これは杉山さんのＨドラゴンにするか、万柳にするかどうか迷って、万柳の方の３句目が浮かばないので急遽万柳したような句だ。
　自分の中ではもっといい句を出したというのに、この有様だ。
　まあこれで、今年３句目となり、平均すると月１句の割合となるのでいいか。

　　３月０８日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ１８点（次は招待席に向けて）
　　どうであれ９月までには総選挙　山口　英　智　郎
　前回に続いて、今年仕込んだ句が掲載されだした。
　これまで自民のオウンゴールで、民主に風が吹いたと思っていたら、今度は小沢代表の政治資金問題だ。
　これまでにも政治資金を何億円と集める小沢代表には、田中角栄直系の第一弟子らしく兎角黒い噂が絶えなかった。
　これで、予算案も通ったことだし、失地回復したとばかり９月を待たずに解散総選挙となるかな。

　　１月２６日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ１７点（次は招待席に向けて）
　　銭湯で麻生支持率５％（パー）切る　山口　英　智　郎
　下に１月のお気に入り投稿句を書いたが、そのつい最近の投稿した句が入選した。
　そこにも書いたとおり、麻生さんの支持率は時間とともに下がっていき、とうとう高齢者が集まる私の行きつけの銭湯では、５％を切ったのではないかというような雲行きだ。


０８版

１日指定席（４月１６日掲載）

・ひよっこに鶏冠（とさか）と白い羽根が生え
・町長が「平生（ひらお」を認知せぇ言うちょる
・おいでませ原発・基地で揺れる「まち」
　４年余りでようやく５０点に到達したが、これでひよっこからヒナ鳥へと成長したと言えるかな。
　これから先は１日招待席に向けて長い道のりを歩むことになるんだろうが、このペースで進めば、おそらく１０年近くかかるかもしんない。まあ、我がペースで、気長に作句していくことにする。
　万能川柳に掲載される時の住所は、市レベルではそのまま市の名前で掲載されるが、郡レベルとなると、私のように県名で掲載されることになる。山口県のように山口市もあると、「山口」と書いてあれば、山口市なのか郡レベルのどこかの町なのか分からない。そこで町長（左をクリック）を登場させて、住所は山口市ではなく、山口県熊毛郡平生町なんですよと言わせてみた。これからは、「山口」の英智郎ではなく、「山口・平生」と掲載されると、町長も大喜びすると思うんだが、そうもいかないんだろうな。
　最後の句は、今住んでいる近くの上関町の原発や岩国市の基地のことに注視していただきたいために句にしたためたものだ。岩国市長選挙の前に載せたい句ではあった。
　これまでやってきた国や電力会社の数々の横暴に怒りを共有していただきたいことと、４年に１度の神舞という行事が今年ある上関町（祝島）（左をクリック）や世界遺産に登録申請中の錦帯橋がある岩国市（左をクリック）の良さも是非堪能していただきたい。
　御家族、知人、友人を誘って「おいでませ山口へ!!」

　　１０月２８日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ１６点（次は招待席に向けて）
　　よりましを選ぶしかない総選挙　山口　英　智　郎
　解散が近く、それを詠った時事川柳からだろうか、１０月に仕込んだお気に入りの投稿句（左をクリック）が入選した。
　そこにも書いたとおり、小選挙区制になって選択の幅が狭くなり、総選挙という国の進路を決める大事な選挙が、どちらかというとこちらかなという選挙になり下がってしまった。

　　１０月１８日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ１５点（次は招待席に向けて）
　　私物化をされてるような政治（まつりごと）　山口　英　智　郎
　政治家が世襲され、総理経験者の孫や息子が２代続けて、バッジを付けたまま総理の座を投げ出した。野党が言うことを聞いてくれないからという泣き言を理由にしてだ。政治を、総理の座をなんと心得ているんだろうか。
　そうしたら、今度は次の総理を決めるのに、５人も立候補させてはしゃぎ回り、結局この党には人材がいないのか、総理になったのがまたまた総理経験者の孫だ。庶民派を売りにしているが、麻生財閥の御曹司だ。

　　１０月０１日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ１４点（次は招待席に向けて）

　　特攻を命じた人は生き残り　山口　英　智　郎
　今住んでいる平生町には昔回天の基地があった。
　昔住んでいた光市にも回天の基地があった。
　将来のある若い兵士が、ここから行き先だけの燃料を積んで、今風にいえば自爆テロで命を落としてしまった。敗戦は分かっているのにである。
　敗戦記念日の８月には彼らの心情を思えば、毎年のことながら、彼らを戦場に追いやり、自らは後方で安逸をむさぼっていた戦争遂行者に対して怒りを禁じえない。
　「鬼畜米英」を言い、特攻を命じた者が戦後ものうのうと生きさらばえる、それもアメリカの庇護の下、引き続き政治の中枢を担っていたとするなら、何が「生きて虜囚の辱めを受けず」だ。

　　０９月０５日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ１３点（次は招待席に向けて）

　　柔道がネコのけんかのようになり　山口　英　智　郎
　北京五輪で、丁度谷選手の準決勝戦を見ていたら、「何やこれ、まるでネコのケンカじゃないか」と思った次第。
　組手争いをするだけで、相手に指導が行くポイントを競うだけで勝ち負けを決めるようでは、柔道とは言えまい。どうも柔道がポイント制になってからこんな試合が多くなったような気がする。
　谷選手も３位決定戦のような試合（１本勝ち）ができるのなら、そんな積極的な試合を準決勝戦で見せてもらいたかったと思うのは私だけではあるまい。

　　０８月２０日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ１２点（次は招待席に向けて）

　　ホタル見なケンカ忘れて妻を呼ぶ　山口　英　智　郎
　生活廃水が垂れ流しにならなくなって水がキレイになったせいか、私の住んでいるところでもホタルが乱舞とまでいかないが、見られるようになってきた。
　そういえば、最初に勤めた所のホタルは凄かった。後にも先にも、あんなホタルの光景は見たことがない。
　田んぼの用水に沿って幅１ｍの光の帯ができ、全体の光が強くなったり、弱くなったりするんだから見応えがある。ホタルが浮遊するイメージだった者にとっては驚きの光景だった。

　　０６月２９日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ１１点（次は招待席に向けて）

　　回すからお持ち帰りはできません　山口　英　智　郎
　私の住んでいる隣りの柳井市に、宴会でよく利用する中華料理屋（台湾屋）がある。
　以前は店の中が薄暗く、床が料理した油でズルズルしているような小汚い店であった。しかし、今は区画整理でその隣りに建て変わり、昔のそんな面影はない。中華料理屋だが、昔ながらの白壁の町に合わせ、黒瓦で白壁の瀟洒な作りになっている。また、安くてボリュームがあり、美味いのは相変わらずだ。
　そこの店は、「残り物は絶対にお持ち帰り下さい」主義だ。折角丹精込めて作ったもんを食わんとは何事だ、と言うことだ。
　まあ、中華料理は火を通してあるから、食中毒にはならないからだと思うが、その心意気がいい。これこそＭＯＴＴＡＩＮＡＩ精神だ。
　さらに言えば、ここの豚の角煮は絶品だ。とろけるような一品に仕上げている。

　　０６月２４日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ１０点（次は招待席に向けて）

　　攻撃は最大防御知る都知事　山口　英　智　郎
　石原都知事関連句の掲載はこれで３句目だ。
　何かとお騒がせな都知事だから、話題に事欠かない。他の人もよくもよくもというくらい作句している。
　この句は、５月のお気に入り句（左をクリック）の一つで、元々は「最大の防御」と中８の句だった。これまでも中８のまま掲載されていることはあったが、今回は選者の手が入って「５７５」となっている。確かに口に出してみると、この方がリズムがいいようだ。

　　０６月０８日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ９点（次は招待席に向けて）

　　垂涎（すいぜん）の酒のビンだけ置くお店　山口　英　智　郎
　行きつけではないが、時たま覗く飲み屋に森伊蔵や魔王という飲み助にとっては垂涎の焼酎のビンが棚に置いてある。置いてあるだけで、勿論中味は空である。
　ところで、以前買った魔王の１升ビンがまだ英智庵に封を切らずにある。いつ手を着けようかと思案中。

　　０５月２７日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ８点（次は招待席に向けて）

　　色ざたでにぎわすだけの歌舞伎界　山口　英　智　郎
　歌舞伎界と言えば、真面目に芸に精進している人は、そんな人と一緒にしてもらいたくないと腹を立てるかもしれない。
　それにしても、色恋ざたで写真週刊誌のカメラマンやワイドショーのレポーターに追っかけられるようでは、大向こうを張った時、「○○屋」の掛け声はかけられない。
　それともこういったことも、芸の肥やしとというんだろうか。

　　０４月２４日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ７点（次は招待席に向けて）

　　戒名を言う度　坊主位牌見る（秀逸）　山口　英　智　郎
　これも３月のお気に入り句（左をクリック）の中にある句が目出度く掲載され、それも秀逸だ。
　それにしても思い出すのが、昨年済ました亡父の十三回忌のときのこと。
　墓に置く塔婆に書いてある戒名と位牌の戒名が１字違っていて、お経を読んでいる間中それが気になってならなかった。
　法事が済んでから若い坊さんに聞いてみると、今は亡き先代のときに途中でかえたそうな。それならそれと言ってくれて、位牌の戒名も書き替えたらいいのに、そのままというのが解せない。
　一度法事で包むお布施をけびったからそうなったんだろうか。

　　０４月１７日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ２点（次は招待席に向けて）

　　過去いくらもらったか見て包む金　山口　英　智　郎
　３月のお気に入り句（左をクリック）の中にある句が目出度く掲載された。お隣りのおじさんに感謝し、改めて冥福を祈りたい。

　　０４月１２日　 仲畑貴志選　　　　　　今のところ１点（招待席に向けて第１歩）

　　融資金町予算より高い額　山口　英　智　郎
　石原都知事が立ち上げた東京新（慎？）銀行が、立ち行かなくなって、都民から戴いた税金を４００億円融資で投入すると言う。
　今回は新銀行特集なのか、これ関連の句が多く掲載されていた。みんな融資もさることながら、それに対する石原都知事の答弁に怒りを燃やしているようだ。
　因みに我が平生町の今年度予算は、一般会計と特別会計を合わせておよそ８０億円ということだから、今回の融資の多額さが窺い知れようというもんだ。

　　０３月２８日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ５０点（１日指定席到達）

　　戦争をする国で死刑廃止論　山口　英　智　郎
　死刑廃止を論ずるよりも戦争廃止を先に論じてほしいもの。死の尊厳というものをもっと深く考えたい。
　これで念願の１日指定席に到達した。５月にある強運会までに到達という安堵の日さんとの約束が果たせて一安堵といったところ。
　指定席句３句はいずれ新聞紙上で発表されるので、お楽しみに。３句のうち２句は山口弁で迫ってみました。さてさて、･･･。
　リッチ−さん盛大なる拍手を有難うございました。こちらにも確かに届きましたよ。

　　０３月１２日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ４９点（１日指定席リーチ）

　　テロはＮＯ戦争ＹＥＳ言うブッシュ　山口　英　智　郎
　対テロ戦争と、アフガンやイラクに攻めた時点でブッシュさんはこう言っていたから、ネタ的には目新しいものではないと思う。
　ではなぜこの句が採用になったかは、選者が知るのみであろうが、「ＮＯ」が「ノー」であったり、「ＹＥＳ」が「イエス」であったら恐らく掲載されなかったであろう。ブッシュが言うからには奇をてらって英語の単語を使ったからかもしれない。

　　０２月２８日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ４８点

　　三回忌済んで故郷縁が切れ　山口　英　智　郎
　他の地区ではどうか知らないが、こちらでは、少なくとも三回忌までは親戚筋を呼んで法事をするようになっている。
　親が亡くなり、都会へ出て郊外に家を建てたり、街中のマンションを買った我らと同じ世代の者は、親が住んでいた故郷で親戚を呼び、どうにか三回忌までは済ましているようだ。
　それが済むと、親が住んでいた家や土地を売りに出し、骨壷は街の納骨堂へ納め、永代供養でとなるのが多くなってきている。
　食の問題が取り沙汰されている今日、いい水やウグイスの声が聞こえるという付加価値が有れば、田舎暮らしもいいんでないのと思う今日この頃である。

　　０２月１８日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ４７点

　　仏人に分かってたまるか寿司（すし）と蕎麦（そば）　山口　英　智　郎
　お節介にもフランス人が東京ミシュランガイド（食い物屋の評価）なるものを出した。それが和食も含めてなのだから、恐れ入る。
　目出度く三つ星をいただいた鮨屋や割烹などがあるが、料理人はどのように感じているのだろうか。

　　０１月２４日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ４６点

　　１週間焼肉におうワンルーム　山口　英　智　郎
　冬ともなると日がな窓を閉めていることが多いから尚更なんだが、少々換気扇を回そうが、ワンルームに料理のにおいが充満してしまう。
　それが、焼肉となると、コタツの上にコンロを乗せて焼き、アツアツの内に食べようとするからそれはそれは他の比ではない。
　カーテン、ハンガーにかかっている服、それもセーターだったら１週間分はたっぷり焼肉のにおいを吸ってくれる。

　　０１月１４日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ４５点

　　評論家　安全圏で言ってるな　山口　英　智　郎
　日曜日には各局でほぼ常連の評論家連中がそれまでの一週間を振り返って「ああだ」「こうだ」と言っている。
　しかし、口角泡飛ばして言い合うということは稀で、いつの間にやら２時間が過ぎているという感じだ。
　月曜日にある「テレビタックル」なんぞは、現職議員が参加して少し議論になったりするが、ハマコーがチャチを入れたりして、バラエティー番組になっている。
　テレビにしろ、雑誌にしろそこに出る評論家連中には緊張感が感じられないとは言い過ぎだろうか。


０７版

　　１１月２３日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ４４点

　　反自民＝民主で入れたのに　山口　英　智　郎
　民主代表の小沢氏がブチ上げた自民との大連立構想が明らかにされたときに詠んだ句だが、参議選の民主への大方の投票は「反自民」、つまり自民党候補を落すためであったとの見方が有力である。
　その民意を汲み取るならば、決して大連立などという愚かな選択はしなかったはずである。

　　１０月１２日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ４３点

　　つり広告２時間乗ってりゃ覚えるよ　山口　英　智　郎
　９月に掲載された
　「暇になりゃメール打つから暇はない」
と同じく、この夏に青春切符を使って旅行中に詠んだ句だ。
　青春切符を使うと、どうしても２時間以上は電車に乗ることが多い。外の景色を見たり、本を読んだり、そして、つり広告に目が行ったりするのである。

　　１０月７日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ４２点

　　安倍さんは総理辞めても飯食える（秀逸）　山口　英　智　郎
　安倍さんが総理を辞めてまだ１ヶ月しかならないのに、もう随分と昔のことのような気がする。
　それにしてもあんなに「美しい日本」とか、「戦後レジームからの脱却」と言ってきていた彼が、臨時国会冒頭で、所信表明演説をしながら代表質問を受けない形で辞めるとは、･･･。
　世にはワーキングプアと呼ばれる人たちや、リストラで一家の生活が立ちゆかなくなった人たちがたくさんいる。
　そして、はからずも自死を選んだ人たちが、年間３万人を越すという。
　かように現在は、本当に住み難い世の中になってきている。
　その一方で、この体たらくだ。政治の貧困極まれりという感じだ。
　彼が常日頃から口にしてきた「日本の美風」は何処に行ってしまったんだと言いたくもなる。

　・美しい国の美風に無責任

　　０９月１７日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ３７点

　　暇になりゃメール打つから暇はない　山口　英　智　郎
　この句はお気に入り句にのせているように、青春切符で旅行した時の電車内での光景を句にしたものだ。
　ケータイを持っていると、そういう暇人から忙しい時に限ってメールが届いたりすると、職務上ケータイを持っている人から聞く。もうウンザリだと。
　この句の裏になるのがＰＯＰドラゴンに掲載された「ケータイを持ってないから暇がある」だ。お陰でのんびりと読書ができるし、畑も耕せて美味しい野菜が食べられるというものだ。

　　０８月２６日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ３６点

　　床の間にゴキブリキャッチある旅館　山口　英　智　郎
　この句はホタルを観に温泉旅館に泊まった時の驚きを句にしたものです。万能川柳にはこんな驚きや不思議に思ったことを句にしたものがよく掲載されているようです。
　平素時事川柳が多い私には異色のこんな川柳もあっていいかなと。

　　０７月９日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ３５点

　　バカ親が増えてきたなと世襲言い　山口　英　智　郎
　この句を読んで、「そのバカ親はアンタの親だろう。」とつぶやきはしませんでしたか。
　いろんな場で槍玉に挙げられるバカ親の例の数々。しかし、そういった数々の中で最たるバカ親が世襲のアンタの親なのにそれが分かっていないようだ。

　　０５月１８日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ３４点

　　証人が居なくなる頃歴史変え　山口　英　智　郎
　戦後から６０年を過ぎると、戦中派は少数になってきた。
　最近とみに昭和１０年代の動きと酷似するように政治が動いている感がする。それに連動するように、学者や評論家を使ってその頃の歴史が改竄されていると感じるのは私だけだろうか。
　教科書検定は、従軍慰安婦問題だけでなく、沖縄戦での自決強要に軍が関与した事実はないからといって、教科書の記述から削ってしまった。
　生き証人がいないからか権力の好き放題がまかり通っている。

　　０４月２７日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ３３点

　　強硬論言う評論家目立つ局　山口　英　智　郎
　テレビ局というものは大手新聞会社の系列になっている。そうすると、どうしても親会社の編集方針が局に及んでくるのではないだろうか。
　安倍総理が就任し、自民党の党の要職に中川両氏が着いて以来、某テレビ局ときたら何かにつけて、強硬論を述べる評論家を採用しているような気がする。それも数年前だったらみんなから袋叩きに合うような代物だ。また、この評論家連中がそんなバックがあるからだろうか、得意気に喋っているから私の頭はブチッと切れ、テレビのスイッチもブチッと切ってしまうようになる。

　　０４月５日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ３２点

　　しゃがんだら孫もしゃがんで目が合わず　山口　英　智　郎
　６００ｇで産まれた超未熟児の孫がそろそろ３歳になる。
　６００ｇと言えば、手の平に乗っかるくらいだからその大きさがわかるというもの。だからその時の手の指の大きさなんかは爪楊枝の大きさということになる。
　丁度娘のかかりつけの病院が、うちの孫よりもっと小さい超未熟児をうまく育てたところ（テレビのドキュメンタリーで放映していた）だったのがラッキーだった。そんなノウハウもあってか一番心配していた未熟児網膜症にもならず、今のところ順調に育ってきている。
　そんな孫が最近喋りだしたので面白くなってきた。私が彼女の目線で話そうとしゃがんでみるんだが、彼女の方もこちらと同じようにしゃがみこむもんだから目線の高さが合わなくなってしまう。なかなかうまくいかないもんだ。

　　０２月１５日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ３１点

　　電話では長くなるのでハガキ出す　山口　英　智　郎
　私には数えてみたら５人くらい話し好きで、話し出したら止まらない人がいる。
　面白いもので、自分から掛けた電話は用件を済ますとさっさと切るくせに、こちらから掛ける電話にはどういうわけか饒舌である。
　「では、そういうことで」と言ってから「それはそうと」と話しを繋ぐのが常で、なかなか話しが終わらない。電話を掛ける時には、３０分は覚悟して電話するようにしている。

　　０１月２６日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ３０点

　　ヤラセかなタイミングよく記事になり　山口　英　智　郎
　これは昨年11月に投句（クリック）したものだ。
　テレビでも「あるある大事典」のヤラセが今問題になっているが、それを報じる週刊誌にしても新聞にしても所謂マスコミにヤラセが多いと感じるのは私だけだろうか。一方的に流される情報を自分で検証することなく、そのまま鵜呑みにしていたらとんだことになりそうだ。


０６版
　　　　　　　　　　　　

　　１２月７日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ２９点

　　わからんがハゲたら何か不利ですか　　山口　英　智　郎
　テレビでは連日、ハゲたら何か不利でもあるかのように電話番号を「７８３６４０」「２３２３」「９６９６」と語路合せをして植毛やカツラの宣伝をしている。
　しかし、私の知っているハゲている方というのは有能な人が多く、ハゲたからといっても不利を被っていないのではないかと思っている。そういった人の各界で名を成している人の多さを見れば、誰でもそれが頷けるはずだ。
　例えば、北海道出身の某歌手は歌の世界だけでなく、今や某政治家と組んで益々意気軒昂であるし、今年プロ野球で日本一になった日ハムの某外野手はハゲを逆手にとって、パフォーマンスで有利になるようアピールしているではないか。まだある、･･･。
　それにしても、この句を採用した万能川柳の選者の懐の深さと広さにはつくづく感服する次第である。

　　１１月１９日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ２８点

　　戦争でさる業界は息をつき　　山口　英　智　郎
　現在のイラク戦争やアフガン戦争などをはじめ、これまでアメリカが起こす戦争でどれだけ経済が潤ってきたかわからない。
　今や多国籍企業が、自国だけでなく全世界に触手を伸ばしているから、単にアメリカの企業に留まらず、そういった企業がその恩恵（？）に浴しているのではないだろうか。
　約款を見ると、生命保険には戦争で亡くなった場合には保険金が支払われないようになっている。これまでに多くの非戦闘員が亡くなっているが、多分この業界ではそれで息をついているんだろうな。

　　０９月２５日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ２７点

　　明日食べる熟れごろを知る鳥タヌキ　　山口　英　智　郎
　この句は７月に出したお気に入り句（左をクリック）の内の一つである。
　今年ほど鳥やタヌキ、イノシシに作物がやられた年はない。
　春はもっぱらイノシシにやられることが多かった。冬の餌不足からかミミズ狙いで作物の根元を彼方此方と掘り返されてしまった。
　鳥（ヒヨとカラス）にはサクランボからグミ、そしてスイカとメロン、熟れ頃になると一晩できれいに平らげられてしまった。
　タヌキには近所のプロも呆れるほどの巧妙さで柵をかいくぐられ、カボチャをほとんど全部と言っていいほどやられてしまった。近所の畑を荒らしている間に熟れた１個を収穫しただけである。
　別の川柳欄に投稿した「ドロ舟に乗せたやカボチャ盗るタヌキ」といった心境だ。

　　０８月１３日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ２６点

　　よおブッシュ人種差別はどうなった　　山口　英　智　郎
　この句は６月に出したお気に入り句（左をクリック）の内の一つである。
　アメリカは「民主と自由」を掲げてよく戦争を仕掛けている。ブッシュ大統領もご多分に漏れずそうする大統領の一人だが、その実国内では「民主と自由」を掲げる程度の他国から信頼される国かと問えば、どうだろうか。
　建国２２０年余りになろうというのに未だに人種差別一つ解決していないじゃないか。富める人とそうでない人の格差は開く一方ではないか。テロを戦争で解決しようとしているが、さらに新しいテロを生み出しているじゃないか。「民主と自由」なんて呆れるよ。
　そう言えば、拉致問題で経済制裁をと叫んでいる国も、強制連行の歴史は精算していないし、在日朝鮮人の差別問題を放置しているまんまだ。
　こちらで言えば「よお安倍ちゃん連行問題どうなった」ということか。
　どちらにしてもダブルスタンダードはいい加減にしてもらいたいもんだ。

　　０６月１４日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ２５点

　　　ケータイが見つからないや電話しよ　山口　英　智　郎
　ケータイを持っている人で、あまり使わない人はよくどこに置いたかわからなくなるそうだ。そうすると、自分のケータイに電話してみると、目出度く着信音が部屋に鳴り響いて見つかるという。
　ところが、自分のケータイ番号がわからなくなったり、電源を切ったりしているとアウトである。そんな時はまあいっかで済ますという。その内出るんじゃなかろうかということだ。
　日頃使わない人にとって、ケータイとはそんなものかもしれない。

　　０４月２８日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ２４点

　　　占いのつもりで見てる天気予報　山口　英　智　郎
　暖冬と言った予報なのに大雪に見舞われた所があった。長期予報ほどあてにならないものはない。
　この句は２月に出したお気に入り句（左をクリック）で、目出度く掲載されたものである。
　誰からも文句のつかない次のような予報を出せばいいのにと思うがどうだろうか。
　「晴れ、時々曇り、ところによって雨、雪に変わるところもあるでしょう」

　　０４月０５日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ２３点

　（秀逸）　チャンネルが増えてもこれじゃオラ見ねえ　山口　英　智　郎
　最近のテレビときたらどうだ。タレントだけが盛り上がり、おしゃべりをして楽しんでいる。バカさ加減を競うようなクイズ番組もある。…等々。数え上げたらきりがない。観る者を納得させるような芸はどこに行ったんだろうか。
　アナログからデジタルの時代かなんだか知らないが、ハードの面が進歩（？）してチャンネルが増えようが、ソフトの面で内容がこんなんじゃ見る気にもならない。
　年金暮らしのお年寄りにとっての唯一の楽しみであったテレビなのに、最近は観る番組がないと嘆いている人が多いと聞く。これじゃデジタル放送への転換を機に、新しく高いテレビを買わないで、そのまま済ますんではないだろうか。
　最近はいい番組がないので妻との会話を楽しんだり、本を読む機会が多くなった。ある面じゃいい傾向かもしれない。

　　０１月１９日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ１８点

　　寝る前はそのまま死ぬと思わない　山口　英　智　郎
　１月の掲載句だが、仕込んだのは１１月のこと。その時この句とは表と裏の関係で矛盾しているが「朝起きて今日も生きてた思う日々」も投句している。元気な人と病気で寝ている人にとって眠るということはそれぞれ思いが違うのではないだろうか。
　職場に行ってこの句のことを言ったら、何か変な句だねと言われてしまった。そんなものではないと思うんだが･･･。

　　０１月０３日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ１７点

　　何かこうワクワクしないお正月　山口　英　智　郎
　今年は新年早々掲載され、幸先のいいスタートである。
　そう言えば、昨年「正月のネタが元旦載る不思議」と驚いて句にしたもんだが、今回掲載されたのはその正月ネタである。
　１０月中旬から正月ネタを仕込んでせっせと投稿していたら、仲畑氏の１０月の選評で正月ネタをもう出しているような気の早い人がいると書かれてしまった。正月ネタやクリスマスネタは１週間前に届けば御の字ですとも。さらに、１年前の正月ネタが掲載されることもあるから驚かないでくださいとも。
　何と言うことはない、この掲載句は１０月中旬から仕込んだ句ではなく、１年前の記憶の薄い句であった。
　さて、最近は今の時代がそうさせるのか、それともワクワクしないほど歳をとってしまったのか、ワクワクして正月を迎えることもない。
　正月はハレの特別な日であって、子供の頃には親戚に行ったり、お年玉を貰ったりとワクワクすることがあったが、今は朝っぱらから公認で酒が飲めることと、後は３日間駅伝を観る楽しみしかなくなってしまった。これからこんな正月をずっと迎えることになるんだろうか。
　若い人には正月ってどうなんだろうか。


０５版
　　　　　　　　　　　

　　１１月２８日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ１６点
　　（秀逸）　押し付けた国が９条持てばいい　　　　　　　山口　　　英智郎
　それにしてもどういうことなんだ、１１月は私にとって本当にラッキーな月になってしまった。
　１６日に掲載されたと思ったら、家に帰ると町から封書が来ていて応募していた川柳が最優秀というではないか。そして、２７日にその表彰式があって明けた翌日新聞を見ると秀逸である。こんなことって有るんだなとつくづく思う。仲畑さんは見捨ててはいなかったんだ。
　ちなみに最優秀句というのは、「言葉にも愛の一味そっと入れ」だが、万柳では掲載されたかどうだか。そして副賞というのが、講演者の小宮山衆議院議員と一緒に写った写真というのだからこれから民主党政権になり、大臣でもなると価値が出そうだ。事のついでに私は自他共に認めるミーハーだから厚かましく隣りの席で写真に写り、握手までしてしまった。
　それはさておいて、この句は10月お気に入り句の中で紹介しているが、小泉流に言えば「どうして押し付けた国の憲法に９条がないのか、私は不思議でならない。」ということになろうか。
表彰式で町長より頭が高い
小宮山議員と一緒に写った写真

　　１１月１６日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ１１点

　　キューバにもアメリカの基地ある不思議　山口　英　智　郎
　今年も１１月の中旬に掲載された。確か去年は１１月１９日に掲載され、秀逸だったし、月間賞もいただいたので舞い上がった思い出がある。
　今日職場に行くと、以前勤めた所の上司だった人から早速電話をいただいた。「老人倶楽部の○○ですが、･･･」とくるところが、いかにもその人らしい。こちらも負けずに、「ああ会長さんですか、･･･」と受け答えをしておいたのは言うまでもない。
　さてこの句だが、キューバにアメリカの基地があることを知ったのは数年前だったろうか。社会科の先生にそのとき質問したが、「そんなことはないでしょう。」という返事だった。
　今は中国の領土に返還された香港にしても、少し前まではイギリスが統治していた。キューバにあるグァンタナモ基地もどうやらそういう租借地らしい。いずれ時が経てばキューバに返還されるのだろうが、それにしても香港やマカオのような都市ならともかく、アメリカの基地が何故と思ってしまう。
　最近アルカイダの一員とみなされる人たちがこの基地に送られ、虐待されていることが捕虜に関するジュネーブ協定（条約）に違反している云々という記事があったと思うんだが。

　　１０月０１日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ１０点

　　今はどこ写メール送れ妻が言う　山口　英　智　郎
　今年も残すところ３ヶ月となった。３月以来未掲載のまま年末を迎えるのかと思ったら、あにはからんや１０月の声を聞くと同時に掲載。こんな時は嬉しいもので、早速毎日新聞をとっている私の行きつけの店「ドライブインそのべ」（左をクリック）へ昼を食べに行って聞いてみた。ところが、そこのママさんは今日に限って寝坊していて「万柳欄」は見ていないという。前回（３月１日）掲載の時もそういえば見ていないということだった。そこのママさんの言うことにゃ、「しばらく出なかったね。いつも先ず山口があるかどうかを見て、探しよったんじゃけどネ。」ときた。そうだろう、そうだろう。
　この句は、確か「７月のお気に入り句」「鎖なき首輪かケータイ友嘆く」の具体的な内容として８月の広島巡礼の旅の折に作句したものである。勿論、そこに書いているように、私達２人には携帯電話という煩わしいものは持っていなく、私の経験を詠んだものではない。あくまでも友の嘆きを句にしたためたものである。

　　０３月０１日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ９点

　　正月のネタが元旦載る不思議　　　　　山口　英　智　郎
　今年も早２ヶ月が過ぎ、１月に出した句は載らないと思ったら案に相違して３月の声を聞くと同時に掲載。
　今年の正月、早々と載ってないかと万能川柳欄を見てみると全部が正月ネタではないか。この句はエ〜ッそれはないだろうと思って作ったものだ。まだまだひよっこにとってはこの辺がわからない。
　常連さんたちは、その辺が私に言わすと「ズル」だ。正月の元旦に掲載させようとその前辺から仕込んで、セッセと投稿していたんだから。そうとはつゆ知らず、正月ネタは正月が来て作って投稿すると思っていた私が馬鹿だった。
　でもまあ、掲載されたからよしとしよう。


０４版

　このたびの秀逸でも驚いて舞い上がってしまったのに、思わぬ月間賞までをもいただいて心ウキウキになってしまった。
　月間賞の発表の後には、秀逸と合わせて図書券が２０００円分送ってきたではないか。そして、さらに年が明けたら盾までも。余り賀状の処理で始めたことが、どうもやみつきになりそうだ。
　早速床の間に飾っておいた。


　
　　万能川柳　（１１月）

　　月間賞
　　＜１９日＞
　大量の兵器ないから攻めたのよ　山口　英 智 郎

　　１１月１９日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ８点

　　（秀逸）　大量の兵器ないから攻めたのよ　山口　英　智　郎
　アメリカが仕掛けたイラク戦争の大義が、イラクが大量破壊兵器を持っているからということだった。
　しかし、未だその大量破壊兵器なる物は見つかっていない。それは湾岸戦争後のイラクの疲弊した状況からそういったことは予想できるし、イラク戦争前の査察でもおおよそは予想できたこと。（強がりのためあるぞと見せかけたことはあるかもしれないが）
　とすれば、ベトナム戦争以後自国の兵士が戦死するとか戦傷するとかというリスクを恐れていたアメリカは、このたびのイラク戦争は大量破壊兵器がないからこそ、大量にある石油の権益を求めて安心して攻めていったのではないか（と思う。）
　それでももしあったらまずいので、まず外からミサイルを撃ち込み、ピンポイント爆撃と言いながら民間人を含めて多くの人々を殺し、軍事施設と思しき所だけでなく病院等の施設をも破壊している。そして本当にないとわかったら今度は戦車で攻めて行って、劣化ウラン弾を打ち込んでいる。この戦争はテロの比ではない。本当にアメリカのやることは狡猾だ。
　それに追随する小泉内閣も、アメリカのいうイラクに大量破壊兵器があることを鵜呑みしているように見せかけていたが、本当はないということを知っていたからこそ自衛隊を派遣し、アメリカに忠実な格好を見せているんではないか（と思う。）


　　１１月１１日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ３点
　　石原さん都庁の官度はいかがです　山口　英　智　郎
　この夏中国でサッカーの試合があったとき、日本の試合では試合前の国歌（君が代）斉唱中はもとより試合中も中国のサポーターが大騒ぎし、外交問題にまで発展しそうでした。
　そのとき、石原都知事が言った言葉は「中国は民度が低い」の一言でした。
　じゃ日本はどうなんだと「日本は官度がニブイ国かなあ」と万柳に送ってみましたが掲載されず、そこで、都庁の役人に焦点を当てて今回の句を再度送ったわけです。
　都の教育委員会の例を見るまでもなく、常にトップダウンで事を進めているので、彼の返事は「官度（感度）良好」ではないかと。

　　0７月１７日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ２点
　　寮生のうんちは同じにおいする　山口　英　智　郎
　６月の初旬に息子の所に行ったときの一日寮体験の翌朝、トイレで詠んだ句なんですがいかがでしょうか。

　　03月06日　 仲畑貴志選　　　　　今のところ１点
　　同窓会だあれが生徒か先生か　山口　英智郎
　正月に、中卒40年の節目に同窓会をしました。そのときに交わした会話が以下のようだったことから一句詠んでみました。
「受付に来ているの誰」
「あれは恩師の○○先生」
「なら待合室に居るあの禿頭は？」
「ありゃあ同級の○○じゃいやー」
「ええーっ、この年になりゃーだあれが生徒か先生かわからんのー」
その後の幹事打ち上げで、
「わたしゃー、好きな人が禿になっちょったんで初恋だったと言われんでねー」というのがあって、
「禿を見て初恋だったと言えもせず」という句も投稿したけど、仲畑さんの琴線にふれずに没となりました。わたしにはこっちの方がエエと思うたんじゃけど・・・。