八十姓日記’10


 種から仕込んだタマネギの苗を植えている。
 極早生、早生、晩生の3種類だ。
 生食用の赤タマネギの種も買ってはいるが、種を撒く時期を逸してしまった。
 種の数が多いが、全部蒔いて自分のところで使わない余った分は、知り合いにあげるようにしている。
(10年12月9日)
 草の中に牛蒡の葉っぱが見え隠れしている。
 少しは間引かなければいけないんだろうが、他のことに手が取られてほったらかしだ。
 もう少ししたら、間引こうかな。
(10年11月25日)
 白菜が大きくなってきているが、虫喰いで穴だらけだ。
 無農薬でやると、どうしてもこうなることは分かっている。毎日畑に来て虫退治をすれば、少しは違うんだろうが、如何せん忙しい身ではそれもままならない。
 虫も一緒に食べたら、動物性タンパク質が摂れるのではないかと言う人もいる。
(10年11月10日)
 秋野菜を収穫した。
 収穫したのは、大根、里芋、ネギ、ピーマン、ホウレン草、そして、ワケギだ。今夏は、雨が降らないせいで、夏野菜はほぼ全滅に近かったが、9月中旬からの雨で復活し、ピーマンがまだ収穫できる。
 里芋の方は、一番生長する時期に葉っぱがやられたので、あまり小芋が増えていない。
(10年11月3日)
 野菜だけでなく、花の苗も種から育てている。
 現在、ビオラ、ストロベリートーチ、ゴテチャ、そして、キンセンカが家の周りに1000ポット以上置いてある。
 いずれも近辺の学校へ、120ポットで土太郎という培養土1袋と交換していただくようにお願いしている。
 余った苗は、田布施の交流館に売りに出すつもりだ。
(10年10月25日)
 里芋が今夏の水不足で、生育がよくない。
 それに持ってきて、葉っぱは虫に食われてレースの網状態になり、一枚も葉っぱのないのも出現するんだから、もうお話しになんない。
 それでも、他の人は出荷しているというから試しに1本ほど掘ってみると、親芋だけで、小芋の姿が見えない。
 他の人に聞いてみると、どこもそうらしい。
(10年10月11日)
 8月には水不足によりあまり収穫できなかった茄子が、ここにきてようやく収穫できるようになって来た。雨のお陰だ。
 でも、無農薬でやっているため虫喰い部分が多く、田布施の交流館へ出すような商品価値はない。こんな茄子でも喜んで貰ってくれる人におすそ分けをするだけだ。
(10年10月3日)
 隣り合わせの畑の主から頂いたカボチャの種を蒔いたら、2本の苗の内唯一収穫できたのがこのカボチャだ。
 これまでのカボチャと違って、ひょうたん型をしていて、大きさもかれこれ25cmはあるだろうか。
 実は上と下の部分に分かれていて、種は下の部分にある。上の部分はジャムにするといけるそうだが、連れ合いは作る気がない。
(10年9月26日)
 ハエ入らずの中に白菜の苗ポットを入れて育てている。
 無農薬でやろうと思えば、コオロギや他の虫によって葉っぱを食い荒らされないようにするためだ。
 他にも、シェルター型の日除けテントにも、トンネルに使う網で周りを囲って、その中に入れて育てている。
 今年は苗を売ろうかと思っているから、160苗ほど育てている。
(10年9月19日)
 籠の中で育てていたスイカの第3弾をいただいた。
 3個のうち、このスイカが一番大きく、しかも甘さもグーである。
 しかし、今年のスイカもニューメロンも高く付いた。半分以上タヌキにやられ、100円ショップで籠を買ったからだ。
 次女の所が里帰りした時に、スイカとニューメロンを食べさせられたのがせめてもの救いか。
(10年9月7日)
 孫が夏休み帳の宿題で二十日大根を育てている。
 発芽当初は良かったものの、隣りのアスパラ菜に蔓延っていた害虫が移って、葉っぱを食べだしたから一気に丸坊主になってしまった。
 それでも、親指大の大きさの大根が収穫できたので、孫は大喜びだ。 私もご相伴に与るとするか。
(10年8月25日)
 写真の籠は何のためだと思います?
 ここ最近、タヌキが畑に餌があると学習したもんだから、毎晩来てはスイカやニューメロンを喰い散らかすようになっている。
 とうとうニューメロンの熟れ頃のものはなくなってしまった。
 そこで登場したのが、百円ショップで購入した丸籠というわけだ。2つを合わせてその中にスイカとニューメロンを入れて防御している。
(10年8月15日)
 枝豆を全て引いて収穫した。
 20数粒の種からこれ程収穫できるんだからたまんない。収穫籠一杯になりそうなくらいだ。
 娘ん家と山分けにしたら、孫が大喜びしている。
 我が家では、これから茹でた枝豆が当分ビールのつまみに出てきそうだ。 
(10年8月9日)
 自前で種から育てたピーマンに実が生りだした。
 折角種から育てようというので、20数本苗を仕込んだ。孫娘の行く小学校で使うんならと思ってそうしたんだが、買ってしまったそうだ。
 今からが本番、彼方此方に持って行くが、喜んで食べてくれるのが一番。
 ピーマン嫌いが多い中、2人の孫娘はどちらも喜んで食べてくれる。
(10年8月3日)
 昨年と同じように、耕していない広い雑草地に、スイカ4本、ニューメロン7本、カボチャ4本程植えている。
 先日、スイカが4個やられて落胆していたが、いつの間にやら新しいスイカが5個も生っている。早速、漁師から貰った網を掛けておいた。
 ニューメロンの方もよく見ると、大きいものはソフトボール大になっているのがある。孫に見せると、「ヤッター」との歓声。
(10年7月27日)
 握り拳大になっていたスイカが、丁度娘の結婚式で家を空けている間にカラスの餌食になってしまった。それも4つというから痛い。
 家を空ける前、昨年と同様、網で覆いを掛けるつもりが、他の草刈りに時間をとられてしまって、こちらに手が回らなかったからだ。
 これまでにも、まあいいだろうと高を食っているとやられた経験があるのに、どうも学習していないようだ。
(10年7月20日)
 キュウリの第2弾目の苗が大きくなっている。
 もう少ししたら畑へ移植しなければならない。
 今、第1弾の方は最盛期に入り、連日10本採らないと瓜状になってしまう。今回娘の結婚式で家を空けている間に瓜状になったのが随分と垂れ下がり、今日は合計30本収穫しておすそ分けに奔走してしまった。
(10年7月13日)
 今年は早くキュウリの種蒔きをしたので、6月から収穫が始まり、今からが最盛期となる。
 別に真っ直ぐになるように強制していないので、みんなそれぞれに個性ある形に育っている。
 今回の収穫は8本で、できるだけ大きく育つまで待って収穫するようにしている。
(10年7月5日)
 枝豆が育ってきている。
 しかし、よく見ると苗という苗に、ホウという虫が群がって付いている。これから花が咲き、豆になってくると、栄養分が吸い取られてしまわないか心配である。
 昨年は、網の覆いをしたが、これほど多く群がっていると、うまく追い出して覆いがかけられるんだろうか。
(10年6月27日)
 トマトに支柱を付け、上に雨避けのビニールを掛けた。
 今年のトマトは、農園を経営しているプロから、「トマトの苗は買うものじゃない。農家から脇芽を貰って挿し芽にしたらいい。」と聞いたので、そのプロから脇芽をいただいた。
 10本程度でいいのだが、みみっちいことを言うなとばかり、22本貰ったので全部植えておいた。
(10年6月21日)
 キュウリとナスにプロ仕様の本格的な垣をしつらえた。
 キュウリの方には網を張り、ナスの枝を導引するようにしているので、これからどうなるかも楽しみだ。
 ナスはこれまで苗を購入していたが、今年は15本は自前で種から育てている。しかし、どうも生育状況が悪いので急遽12本ほど苗を購入した。
(10年6月14日)
 タマネギを収穫して干している。
 ポットを入れる籠に入れているが、大小合わせておよそ150個の6籠分となった。
 赤タマネギがまだ収穫していないが、こちらも100個は優に越えている。生でいただくと、血液がサラサラになるというから、高血圧気味の私としては、助かる。
(10年6月6日)
 自前で育てているキュウリの苗が大きくなってきた。
 今年は、気温が低い日が続いたせいか、早くに種を蒔いたのになかなか芽が出ず、ようやく例年並みの大きさになってきた。
 近所の傘寿のプロに聞いてみたが、そこでも似たりよったりということだ。
 今年はどうも冷夏となりそうなので、これから先が思いやられる。
(10年5月30日)
 ソラマメの鞘が大きくなってきた。
 今年は、肥料を控えめにしてきたせいかあまり育ちがよくない。お隣の畑と比べて段違いだ。
 それでもここにきてようやく豆の鞘ができ、中の豆が大きくなるにつれてだんだんと下を向きだしている。
 昨年は全部食べてしまったが、今年は種用に確保しておかないと。
(10年5月24日)
 昨年秋に蒔いたニンジンが全滅状態だったので、今年の3月に改めて蒔いたら、どうにか太さが小指大になってきた。株間が詰んでいるので、間引いたニンジンの葉っぱの部分は炒め物するが、根っこの部分の方は生でかじろうと思っている。
 ニンジンは生だと甘く、塩を振っていただくと酒の一品にもなりそうだ。
(10年5月18日)
 古くからの友人に苗を貰ったので、今年初めてイチゴを植えてみた。
 付いた実が汚れないように、古い型の黒いゴミ袋を切って下に敷いている。黒いからよく熱を吸収のか、生長がいい。
 連休の最後の5日にイチゴ狩りを2人の孫と行った。イチゴ狩りといってもそんな大したことではない。収穫は、あまりなっていないので、2人それぞれ2個ずつだった。でもこれからは毎日収穫できる。
(10年5月10日)
 タマネギが大きくなり、収穫時期がもうすぐだ。
 今回は種から育てたので、これまで以上に愛着がある。
 先日少し早いかと思ったが、サラダ用に何本か抜いて食してみた。新タマネギのスライスはあまり刺激もなく、カツオ節をまぶして酢醤油で食べるとイケる。
(10年5月3日)
 2月に種を蒔いたホウレン草が大きくなった。
 これまでは春まき用の西洋種の種を蒔いたのだが、今回は2月中に蒔けばどうにかトウが立たずに食べられるというものだ。
 この度は、肥料に枯れ草の堆肥以外に物は試しと海藻を入れている。
 そのためかどうか、これまでより生育がいい気がする。
(10年4月24日)
 スナップエンドウの花が咲きだした。
 もうすぐ鞘を付けるようになるはずだ。しかし、ここんところの寒さで、今一鞘の付きようがよくないように思う。
 今年は、例年の2倍植えつけているので、しばらくは美味しいスナップエンドウでビールが飲めるはずだ。
(10年4月19日)
 イノシシが畑を荒らすので、果樹を植えることにした。
 以前植えていたプルーンが実を結ばないので、もう一つ植えたらうまく受粉するかと思ってのことだ。
 他にも梨を2種類、サクランボを2種類、杏とカリンを植えている。
 美味しい物を食べようと思ったら、長生きをしなければならない。
(10年4月11日)
 プラスチックの箱に種を蒔いていたナスビに芽が出てきた。
 キュウリの方は、双葉から本葉が出ようとしているのに、ナスビの方はようやく双葉が弱弱しく出始めた所だ。
 これ迄は、ナスビの苗は買ってきていたが、今年から自前で種から育ててみようと思う。

(10年4月3日)
 ブルーベリーが植えてある上の畑に勝手に侵入してくる竹の子を採った。
 今年は、イノシシにやられる前に収穫出来たが、このまま放っておいたら早晩イノシシにやられそうだ。唐辛子を沢山仕入れ、イノシシが掘りそうな所に切って撒いておいた。さて、効果の程は?
(10年3月29日)
 プラスチックの箱を買って、その中にポットや種蒔き用のバットを入れて、夏野菜の種を仕込んでいる。
 これは、ブログ仲間から教わった方法で、陽のよく当たる温かい部屋に入れておくと、露地で種を蒔くより早くに苗が仕立てられるということだ。
 左のキュウリの方は、少し芽が出ている。
(10年3月20日)
 早生のブルーベリー種に花が付きだした。
 この種の花は、スズランの花のように丸っこい形で咲いているが、同じ早生種でも、細長い花のものもある。
 ブルーベリーは、春は花、夏は実、秋には紅葉と、それぞれに目を楽しませてくれるから有り難い。
 早生種と晩生種を植えておくと、6月から9月まで実がとれる。
(10年3月15日)
 ブルーベリーに肥料を与え、下の木工所から頂いたカンナ屑を根元に置いた。
 新しい苗を購入したので、都合33本となった。
 これから冷蔵庫に保存している挿し木用の枝を暖かくなると取り出して首尾よく育てると畑一杯になりそうだ。
 それは獲らぬ狸の皮算用というものか。
(10年3月8日)
 ワケギの株が増えているが、あまり太くはなっていない。
 ネギと同じようにお汁に散らしてもいいが、一番はヌタ和えだ。
 貝やイカと一緒に和えると最高の酒の肴になる。一杯飲み屋に行けば、春になると、初めの突き出しに出てくるのはこれと決まっていた。
 でも、近頃の若い人はヌタ何ぞには見向きもしないようだ
(10年2月27日)
 2月になってタマネギに牛糞を入れた。
 この時期に肥やしをやらないと、大きな玉にはならないという。
 他の畑では黒マルチをして、雑草を抑えたり、地温を高くして栽培している人が多い。しかし、私はこういった追肥をやったりするし、マルチを掛けると収穫した後の日保ちが良くないと聞いているのでそのままにしている。
(10年2月22日)
 スナップエンドウの垣をした。
 時期を変えて種を蒔いたので、実が生る時期がずれて長い間収穫できる。サヤエンドウやピースもいいが、鞘も実も食べられるスナップエンドウだと一石二鳥だ。
 今年は、元同僚が花を貰いたいと言っているので、昨年の倍は植えている。背丈も大分高くなってきた。収穫はいつになるだろうか。
(10年2月13日)
 ブロッコリーが、脇の方から出ている。
 昨年の秋は暖かくて11月まで9月の陽気だった。そのためモンシロチョウが遅くまで飛び交い、青虫の格好の餌となっていた。慌てて網をかぶせたものの、いつまでも中でモンシロチョウが飛んでいる始末で、葉っぱはレースの網状態になってしまった。
 そんなブロッコリーが今になって葉っぱが回復し、蕾もどうにか。
(10年2月6日)
 初めて種を蒔いたアスパラ菜が大きくなってきた。
 花っこりーと同じように、蕾の状態の所を食べるようだ。
 美味しかったら、初春から初冬にかけて種が蒔けるという重宝な作物だから、これから空いている所に随時種を蒔こうと思っている。
 この度田布施交流館に登録した。これからできた作物や苗を出荷しようと思っている。どうなることやら。
(10年2月1日)
 タマネギの早生が大きくなってきている。
 この度は、種から育てた苗で、知り合いにも200本ばかりおすそ分けしたものの、畑には300本を超す苗が育っている。
 今まではそんなに根切り虫にはやられなかったはずなのに、ここの畑では虫にやられることが多い。歩留まりはいくらになるんだろうか。
(10年1月25日)
 第2弾のホウレン草が大きくなってきている。
 寒いからか、葉っぱが広がっている。
 これから寒に当たると甘みがグ〜ント増してくるはずだ。樽坊さんに教えてもらった常夜鍋で一杯傾けるのももうすぐだ。
(10年1月20日)
 見ての通り、穴だらけの白菜だ。
 外は穴だらけでも、中の方は案外きれいになっているから良しとしている。
 この白菜も、移植しだちの時にはコオロギや他の虫のいい餌食となっていたが、農薬なしでもどうにかこうして食べられるようになったから、合格ということにしておこう。

(10年1月9日)
 新しく借り受けた田圃を畑に転換して2年目となる。
 畑に窒素の補給をするために豆類を植えようと、昨年末、空豆を移植している。
 昨年はお隣りの畑の余り苗を貰って植えたが、今年は買った種豆と友人から頂いた種豆で苗を作った。昨年の収穫した空豆からいくらか残して種豆にすれば良かったのだが、それをしなかったからだ。
(10年1月1日)