武蔵の里

上郡駅で智頭線乗換え 智頭線大原駅 街道筋にある陣屋
街道筋にある表示板 武蔵の生家 生家の前吉川英治の石碑
武蔵の墓 武蔵神社 武蔵の像
武蔵の里五輪坊 武蔵武道館 宮本武蔵駅前
智頭線の普通ディーゼルカー 宮本武蔵駅 呑み喰い処「みち草」

 青春切符が後2回分あるので、山と渓谷社発行の「山陽・山陰小さな町小さな旅」を見て、これまでに行ったことのない候補地を幾つか挙げた。
 どうせ行くなら帰りに「広島巡礼の旅」で焼酎をキープした尾道の「みち草」に寄って晩酌をして帰る算段でと、岡山県の武蔵の里に決めた。
 遠いので朝一番の柳井始発の電車にし、丸1日楽しめるよう最終電車で帰るように計画を立ててみた。これまでの旅では柳井港まで自分の車で行っていたのだが、帰りに酒が入るので私の連れ合いに送り迎えを頼むことにした。
 当日朝起きてみると、ポツリポツリと雨が降っていた。傘を持って出たが、武蔵の里を散策するのでえらいことになったな案じていると、そのうちに止み事無きを得た。
 行くまでに結構時間がかかる長い旅なので、事前に買っておいた宮部みゆき責任編集の「松本清張傑作短編コレクション」をリュックに忍ばせておいた。短編集なので、一編読んでは一服できるのがいい。清張の著書は以前「昭和史発掘」をシリーズで読んだことがあるが、よくもこんなに調べたものだと感心しながら読んだ覚えがある。
 大原に着いてから昼食という手もあったが、朝が早かったので少し早いが岡山の繋ぎの待ち合わせ時間に昼食を摂ることにした。岡山と言えば、駅弁は「祭り寿し」なのでそれをかきこんだ。
 上郡まではJR線だが、それから大原駅へは智頭急行線に乗り換えるため、新たに切符を買う必要があった。丁度「智頭線満喫普通列車一日乗り放題きっぷ」という格安の切符が発行されていたのでそれを利用することにした。裏面を見れば、施設利用料金割引という特典もあったのだが、それを見落として帰りの列車で気付いたため、後の祭であった。
 まずは、事前に読んでおいたガイドブックに従い大原駅で降り、歩いて武蔵の里に向かった。途中昔ながらの町並みと陣屋を見ながらの散策は結構有り、暑い中帽子を忘れてしまったのでタオルを頭に腹をゆすって歩いた。
 2年前NHKドラマで宮本武蔵を放映していた頃には多くの観光客が私のように散策していただろうに、ブームが去った今は閑散としていて私以外に散策している人はいなかった。それでも武蔵の里ではマイカーで来たと思しき人達を何人か見かけたが、2年前の日曜日だったらこんなんじゃなかったはずだ。
 散策途中にノボリが沢山出ていたが、この秋行われる岡山国体では剣豪を生んだ地だけに剣道競技を誘致しているようだった。武道場もそれに合わせて建築したんだろう、ユニークな形のものが建っていた。
 宮本武蔵の生家から墓、神社、武蔵資料館(五輪坊)と巡って、散策の仕上げは「クアガーデン武蔵の里」で温泉に浸ることにした。いろいろな種類の風呂があって満足満足。
 帰りは宮本武蔵駅からの乗車で、一路尾道へ。
 尾道ではいつものことながら、我が目指す「みち草」は込んでいた。一人という気軽な旅なのでどうにかカウンター席にもぐり込めた。まずは「ほろ酔いセット」で喉を潤し、キープの焼酎の水割り片手に、刺身盛、卵のだし巻き、煮魚を頼んだ。時間が許せば生ダコの天ぷらと行きたがったが、今回は見合わせた。煮魚は「たもり」という魚で、初めて食したものだった。カウンター席の人や店からのサービスで魚の空揚げもいただき、ここでも満足満足。ほろ酔い加減のいい調子で店を後にした。
 後は、目的の一つである本を読了するだけ。眠い目をこすりながらも、どうにか読み終える頃に柳井港に着いた。
 

1.目 的


@ 生誕地を訪れ、武蔵の生き方にふれる。

A 温泉に浸り、1日の疲れを癒す。

B 尾道の夜と地魚を堪能する。

C 青春切符を使うことによって、今では失われつつある鈍行列車のよさを堪能する。

D
 
「旅は道連れ、世は情け」の精神で、旅の一期一会を大切にする。

E 
移動中の列車内で本を1冊読了する。
 

2.旅 程

 2005年8月28日

 起床(5:40)− 出発(5:50)朝食は途中のコンビニで調達する。

 山陽本線 

 柳井(6:20)− 三原(9:05)(9:13)− 岡山(10:41)

 (早い昼食)(11:21)− 上郡(12:10)

 智頭急行線 

 上郡(12:16)− 大原(12:58)武蔵の里散策・温泉

 宮本武蔵(16:23)− 上郡(17:02)

 山陽本線

 上郡(17:09)− 尾道(19:19)みち草で晩酌

 尾道(21:11)
− 糸崎(21:19)(21:22)−

 広島(22:42)(22:59)− 岩国(23:45)(23:48)−

 柳井港(0:17)