露天風呂ツアー
青春切符の愛好者である私の発案で、学年旅行を青春切符ですることにした。 当日1名家庭の都合で参加できなかったが、それぞれ最寄の駅から電車に乗り無事出発した。 倉敷まではそれぞれこれからの旅のことをいろいろ調べたり、おしゃべりしたり、好きな本を読んだりと思い思いのことをして過ごした。 倉敷に着くと丁度お昼前だったので事前に予約しておいた粋来亭の「つね家」でお昼をいただいた。 SUEさんはお昼だと言うのに熱燗で一杯したいということなので、こちらもご一緒してしまった。 ゆっくり食事した後は、まず大原美術館で美術作品の鑑賞。 財をなしたとは言え、いつものことながらこれだけもよく購入したもんだと、展示してある作品の多さに驚いてしまう。 その次は、アイビースクエア。 倉敷紡績の歴史が、年表で展示してあったが、戦前から戦中にかけて企業を吸収合併し、大財閥となったことが見て取ることができた。 戦時中は国の予算のほとんどが戦費に費やされ、そのほとんどが大財閥につぎ込まれているようだった。ご多分に漏れず、倉紡も軍事産業へと転身し、戦争でみんなが苦しんでいるときも、勤労動員の学生などをこき使い、ブチ儲けていることがこのとき初めてわかった。 道理で、今もっていくら戦争反対の世論があろうと、戦争をするはずだ。 その後は、倉敷館、倉敷考古館と巡り、私は知的障害者の作品を展示販売している「たけのこ村」の売店にお邪魔した。そこで本と作品をいくつか購入した。 倉敷を出ると、次は湯原に向けて出発。新見で乗り換え、中国勝山へ。そこからさらにバスに乗り換え、程なくして湯原温泉に着き、桃李荘前にて下車。 宿は国民宿舎桃李荘を予約しておいた。他にも有名な旅館が沢山あるのだが、我々にはこの程度の方がいい。 早速宿の風呂に入り、夕食はカニすきとボタン鍋を半々予約しておいたので、それをつつきながらの一杯。呑む程に酔う程に、これまで一年間の思い出話に花が咲き、ほろ酔い加減になるいいお酒だった。 9時を回ってそんなほろ酔い加減のままで、露天風呂の西の横綱といわれるダム下の温泉に向かった。ここは無料で、しかも混浴と来ている。うら若きTAKAさんは恥ずかしいからと遠慮して入らないという。話の種にはいいのにと思うが乙女(?)心はわからない。さすが露天風呂の西の横綱といわれるだけに老若男女でごった返していた。 翌朝起きたら、出発までは時間があったので私一人で泳いでしまった。それも子宝湯だからみんな笑ってしまった。 次の予定地は津山、休みなのに無理を言って昼食を予約しておいた吉野館で名物「椎茸そぼろ」を頂く。ところがここで大失態をしてしまった。お気に入りの帽子をテーブル下に置き忘れてしまい、後日電話して着払いの宅急便で送ってもらった。 津山では絣の工場や高瀬舟の渡し場、武家屋敷と巡り、そして極めつけは科学教育博物館。一見の価値有り。ここで津山滞在の大半の時間を費やしてしまい、津山城は素通りしてしまった。 その後は、津山線から岡山を経由して、我が家へ。帰りは疲れからお休み状態の人が大多数だった。 |
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「つね家」で昼食 | ||
倉敷駅 | ||
姫新線車内 | ||
湯原温泉砂湯 | ||
子宝湯で泳ぐ | ||
絣の工場見学 | ||
高瀬舟の渡し場 |
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