VULCANO

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やっと全体像が見られるまでに!

メイン甲板を張り終えた船体

(まだ操舵室とバウの甲板は出来ていない。)

あらかたの艤装を仮置きして悦に入っている

今の世には現存しない
船を、俯瞰で見られるのは
この趣味の世界だけ!

どこまで正確に再現してあるかは別だけど

船台は組立てのための仮のもの。


船体:
船体のFRPは基本肉厚1.5mmで製作してあるようでかなり強い。広がった開口部を図面どおりに修正するには正確な甲板を作り、これに沿わせて矯正する必要がある。決めた甲板の幅に合わせた前後で15本ほどのフレームで船体開口部に接着矯正の後、甲板を貼り付ける。フレームの貼り付けを確実にするには、船体の外からねじ釘等で引き寄せて接着すると確実であるが、船体外側にはリベットが再現してあり下手に外側を傷つけるとせっかくの雰囲気が損なわれる。
そこで接着性の向上と接着完了までの固着治具の工夫で対応することにした。その結果、船体は不満はあるもののどうにか完成した。
ただし船体の「ひねり」が多少発生し、前か後ろから眺めると、この歪を感じられる。
また外板のリベット再現は実艇の雰囲気を出しているが、場所によっては型の写しが甘く、リベットが消えかかった部位もある。
あきらめるか?いや一応トライしてみよう。
対策は次の方法を採った。
ここだけは再現修理したいと思うとところを平滑に仕上げ、キットと同じピッチで径1,2mmで深さ0.7mmの穴を掘る。この穴に散弾銃の一番径の小さい散弾を埋め込み瞬間接着剤で固定する。これで径1.2mmで高さ0.5mm程度の半球の突起が出来、それなりの雰囲気が再現される。

それにしても厄介な代物である。ほかにも手をやいた工作は多々あるが、きりが無いので割愛する。

この模型はイギリスの「カルダー・クラフト」社の製品です。
パンフレットによれば1905年イギリスで建造されたポルトガル海軍の魚雷艇で、魚雷艇乗組み員訓練用に供された全長30mm強の艦船だそうです。
1905年は日露戦争の始まった年であり、船型も極めて古い。
この模型をネットで検索してみましたが、個人の作品は1点もヒットしない。あるのは上の写真のクラフト社の写真だけでした。

操舵室とバウの甲板を完成させ
 構造物をつけ始めた段階

ポルトガル海軍の訓練用艇

キットの箱に貼り付けてあった完成写真

  やっと完成しました。

完成に3年以上を用した作品ですが、いつもの充実感が得られません。

この船は模型仲間から提供された模型です。
入手したけれどその気にさせない雰囲気があり
長い間放置されたものと聞きました。
私にとっても好みの船ではありませんでしたが、船体艤装の
緻密さには心惹かれたこともあり、そのうち気が向いたら
作るつもりで保管放置していた船です。
いざ作り始めると、初対面に感じた印象どおり厄介な模型で、
苦労はした割には満足感が得られませんでした。

勝手なことを言っていますが、自分の好みをことん追求できるのが
趣味の世界。わずかな違いをもとに全否定できる世界です。
・・・この模型は私には合いませんでした。・・・

作品は我が家の最後の置き場に鎮座しています。

 ・・ 完 成 ・・
製作工程
キットの詳細

図面:
サイズ不明のクラフト紙図面が2枚。
スケールは0.9程度で寸法確認には適さず、側面、上面、断面、その他の間に微妙な寸法ずれがある。図面本来の定量性はなくメモ程度と考える必要がある。
対策として図面の全長寸法とキットの船体寸法から比率を計算し原本を拡大コピーした。ちなみに拡大率は1.12倍とした。

船体:
船体はFRP製。
型抜きした製品のため船体開口部が広がり中央部が図面よりかなり大きい。図面どおりに矯正する工程が思いやられる。

甲板:
甲板は1.2mmのかばベニヤ板。甲板の雰囲気を出すため、表面に板を張り繋ぎ目を、黒色で
印刷してある。ところがこの印刷ラインが船体の幅と微妙に違い、この印刷面は使えない。板の裏面を使う様に改造する必要がある。

艤装:
甲板上の構造物は、1.2mmと0.8mmのベニヤ板から作る。
操船、操舵、運搬等の構造物は、鉛合金の鋳造品。材質がやわらかく鋳造しやすいため彫りが深く緻密な造作が再現されている。仕上げが楽しみ。

搭載ボート:
スチロールの真空整形品
絞りは甘い。

まとめ:
添付資料の信頼性の無さが目にあまる。キットの箱にある作品は何を元に作ったのでしょうか。