ミニチュア


根っからの模型好き。
模型と名の付くものはほとんど作りました。
作ることを楽しむ模型好きの多くが行き着く処は帆船模型の世界です。
私もこの世界で楽しんできましたが
購入したキットの骨組み以外は全部自作の傾向が見え始め、
すべてを自作で...と思うようになりました。
この「自作欲」を満足させるものとして目に付いたのが本ページのウインザーチェアーです。
いずれ、本物も作ります。その前にミニチュアを作りました。


ウインザーチェアー
縮尺1/7の模型
座板と背板はけやき材。足はラミン材(ほかの模型で使用しているため転用)、スピンドルにはクヌギの先端部分を使用。
構造は本物と同じ。座板の足取り付け穴とスピンドル差込用の穴の角度出し(前足、後ろ足、及びスピンドル穴は前後左右に角度が付く)に苦労した。
足は座板に差し込んで表側からクサビを打ち込んである。座面はお尻の為のザグリがしてある。これが又大変な作業。
座面はかなりの荷重(2,3kg)に耐える。又机の上から落ちたぐらいでは壊れません。




今日のティタイムは
リナリアの花の下で....

ースボールの林の中で...








刀掛けに収まった大小


最初はペーパーナイフを作るつもりで始めたが、模型好きの蟲が騒ぎ出し本来の目的とは
ちがった作品になった。ペーパーナイフとして使えなくは無い。
小刀はダミー(大刀一本だけでは世間体が悪いので製作)


大刀・・・刃渡り17.5センチ  (実物換算:刃渡り80センチ)
刀身は重要美術品に指定されている実在の刀のフォルムを借用した。
ただし刃の厚さは板材から切り出したため根元と切っ先が同じになっている。

小刀・・・刃渡り7.8センチ   (実物換算:刃渡り36センチ)
刀身は竹、俗に言う(竹光)
刀身の材質以外は本物と同じ構造にしてある。




写真では見えないところに手抜きはありますが、
見てもらいたい小細工もある。

刃幅が5ないし6ミリしかない刀身に鎬(しのぎ)を研ぎだすのに苦労したが
苦労した割には出来はあまりよくない。
じっくり見てもらいたくない部分である。

日本刀の柄には組紐や皮が巻かれている。平たい組紐をねじりながら巻きつけることによって
両側面にひし形の模様が出来、これが日本刀のシンボルともなっている。
この雰囲気が出せないとせっかくの模型が生きてこない。
ところが幅が6ミリ程度の柄に巻くような平たい紐は無いと思っていた。
やっとみつけたのは手芸店の手作りアクセサリーコナーにあった0.7ミリ径のワックスびきの糸。
この糸を硬い台の上でローラー掛けして平たくして巻きつけてみた。どうにか見られるが、
自慢できるような出来とはならなかった。ただ、小刀の刀身が竹光であること以外は、
本物と同じ造りにしてあるところは自慢したい。

刀身の根元に「はばき」を差し込む。はばきは鞘に刀身を差し込んだときの嵌合いをつかさどる金物。

鞘に収められた刀身は簡単には抜けない。はばきと鞘口(鯉口と言う)の食いつきを開放しないと
刀身は抜けない様に作ってある。抜くには柄を握った状態で親指で鍔を押して、食いつきを開放する。

はばきの次に切羽(せっぱ)、鍔、切羽の順に差込む。(切羽は鞘側と柄側の二枚ある。)
これに柄を差込み目釘を打って刀身を固定する。

柄の本体は木材で作り両端に金具(縁と頭)を取り付ける。
柄の握りの部分には「さめ皮」を張り付けた後「目貫」と称する飾り金具を取り付けた後
組紐等を巻いて仕上げてある。
ちなみに「さめ皮」はさめの皮ではなく南方産の「エイ」の皮らしい。
この模型でもさめ皮に似たものを張るつもりで、カワハギの皮を入手してみたが
本物には程遠いのでカワハギには辞退してもらった。

刀身以外の金具は、銅板か真鍮板を加工ロウ付けして作った。
鍔は本来刀身と同じ鋼製だが、模型では真鍮板で作ってある。

鞘の塗装は「うるし」塗りがふさわしいが、この作品にはプラモデル用のアクリル塗料を使用した。

追記:最初の刀掛けにある小刀は、続く解説写真のものとは別のもの。
刀掛けを作って掛けたところ、大刀とのバランスが悪く急遽一寸長めのものを作った。
 刃渡り:10センチ (実物換算刃渡り:46センチ) 
ためしに柄巻きの糸を1ミリ径のものに替えてみたが径が大きくなりすぎ失敗。
大刀と小刀の柄の雰囲気が多少違うのはこのせいである。

      時間が出来て、材料がそろえば小刀の刀身を本身にしたいと思っている。