平成13年10月「宇部TYSカルチャーセンター」に「帆船模型作り」の講座を開設。
会員は女性を含めた4人が参加登録。
帆船模型作りの経験がある会員もおられたが、まず最初に帆船模型の基本を
経験する必要があるため、帆船模型の基本構造を持ち簡単で安く作りやすい
キットを選びこの船を教材として講義をはじめた。
教材キットの紹介

スペインのアルテサニア社のモデル
全長520ミリのかわいい1本マストの帆船。
船体の構造はキールにフレームを組み込み、外板と甲板を張りこんで船体を作るもの。
値段は1万円以下。
製作過程

  

   キールとフレームを組み込んだところ
甲板(1枚もの)を貼り付けるための準備段階
甲板のシヤーとカンバーをきれいに出すため
微調整が必要
甲板には0.6ミリ厚の甲板材を張り付け
周囲にウオーターウエイ用の部材を
張り付ける。
この写真は外板3枚を張り付けた状態。
左舷に3まい、右舷には全面外板を張りつけ
たもの。外板張りは左右を均等に張っていくが
この船は1枚板の甲板材が強度を持って
いるためこのような張り方が可能です。
外板を張り終わったものにブルーワーク材を
取り付けキールを組み込んだ後、舵をつけた状態。
ブルーワークにガンネル(上縁に前後にはしる手すり様の補強材)20本のリム、ピンレール、クリート等を取り付け終わったもの。
甲板の開口はハッチ用と明り取り用キャビンのもの。
船体完成。
あとは塗装を残すのみ。
塗装を終えマストをセットした状態。
キットの完成写真はブルーワークの外側を白で塗装し、それ以外はこげ茶で仕上げてあるが、この塗装だと船体にメリハリが無い。このためウオーターラインから下を赤に、ウオーターラインからブルーワークまでを黒、ブルーワークを白、ガンネルと防舷材を木地色に変更し塗装した。
シュラウドが完成
次はいよいよセールの取り付けを行う。
セールはキットに入っている目の粗い
木綿の布を用いる。
図面のままでは一寸おかしい処があるため
図面を修正して確認のための仮のセールを張り込んだ。
セールはダンボール色の包装紙を使用。
色の関してはキットの布よりいい雰囲気が
出ている。
教室では教材用として2隻製作中。
1隻は完成作品の見本として用意し、あとの1隻は
会員の製作状況に合わせて製作するつもりだったが、
一旦作り始めると2隻目の主旨は何処へやら、
両方が完成した。
船台と銘板は自作
カルチャーセンタでの帆船模型教室
「貴方も帆船模型を作ってみませんか」の呼びかけで始めた帆船模型教室ですが、いろいろと問題があることに気が付きました。帆船模型製作を呼びかけている教室で、小さなボートや簡単な構造の丸木舟を教材に使うわけには行きません。それなりに帆船の特徴を備えた船を使います。当教室で選んだ「ジョリーブライス」もこの部類に当てはまります。キット代が約一万円で船体の長さ350ミリ。そんなに難しい模型ではありませんが、それでも二週間から一ヶ月の製作期間が必要です。教室は月二回で4時間、製作に100時間から200時間が必要だと25ヶ月から50ヶ月を要すことになります。もちろん教室でだけ製作するわけではありませんが、ほとんど工作の経験が無い人の場合、持ち帰っての工作は無理と考えられます。この場合、本当に2年間教室に通うことになります。
模型は好きだけど、帆船模型は始めてという人がほとんどですが、中には本当に経験ゼロの人も居られます。この現実がある限り、「帆船模型製作」はカルチャーセンターの講座として成り立ちません。原因は対象を帆船模型に限定したためです。講座を「模型工作の教室」に変更し、模型一般を対象にすれば解決しそうですが、講師を依頼されたでけの私の意見が通るか否かは不明です。????



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