『ちょっと実家に帰ってくる』 そんな短い一言だけを残し、アニキがいなくなってから2週間になる。 ―鹿児島・桜島― なんや、あの島……いや違うか、山か……煙吐いてるけど大丈夫なんやろか? 近くまで来たはええけど、なんやこの灰。 そういえば、アニキに何のお土産も買ってないなぁ。 それにしても、アニキの家はどこなんやろ? ―宮崎・鬼の洗濯岩― この鬼の洗濯岩ってなんやろ? う〜ん、どうも違うようやな…… ほな、次行こか。 ―大分・湯布院― 何々、この町には温泉があるんか? ふ〜、気持ちえぇわ〜。 あかん、こんな事してる場合やなかった。 ―熊本県・黒川温泉― ふ〜ん、この町にも温泉があるんやな。 やっぱり、気持ちえぇなあ、温泉は。 しもうたぁ……また道草くうてしまった。 ―長崎・新地中華街― 懐かしい町並みやな。 ここ、中華料理の店やったはず…… さっきの料理美味かったなぁ。 ―佐賀・呼子― あんなところにクジラがおる。 ・・・・・・・あれ?これクジラちゃうわ。 それよりもアニキや。 ―福岡・緋勇龍麻 自宅― ここかな? な、何でこんな事になったんやろ? わいが東京に帰りついたのはそれから3日後の事。
>>あとがき<< 健露さまより『劉ちゃんを九州のどこかへ旅行に連れて行って下さい』とのリクエストを受けた そのくせに、またしても駄文で申し訳ありませんがこの作品を健露さまに捧げさせていただきます。
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※九州に詳しくない方のため各地の簡単な説明をしてみました。 〈 〉の中は劉ちゃんの買ったお土産です。 管理人がその地に行くと必ずと言っていいくらいに買って帰る品物です。 賞味期限のある物は一体どうしたんだろう?ってツッコミはナシでお願いします。 |
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桜島: | 錦江湾を隔てて鹿児島市街の対岸4?にあり、大正3年(1914)の大噴火で大隅半島と陸続きになった。 北岳・中岳・南岳が並び、南岳は現在も活動中で断続的に噴煙をあげています。 〈お土産―さつまあげ〉 |
鬼の洗濯板: | 青島から南の海岸線に数キロにもわたって見られる、幅の広い階段を水平に伸ばしたような 規則正しい岩の列は自然の造形の不思議さをみせてくれます。 〈おみやげ―チーズ饅頭〉 |
湯布院: | 周りを1000m以上の山々に囲まれた湯布院は、素朴な雰囲気と都会の香がマッチしている。 よく晴れた秋の朝には、神秘的な朝霧を見ることができる。 温泉地なのだがモクモクとした湯煙も歓楽街も見当たらず、素晴しい自然と町並みを楽しめます。 〈かぼすドレッシング〉 |
黒川温泉: | 美しいせせらぎと山ふところに抱かれた閑静な山峡の秘湯。 先には提灯がゆれ水車がまわり、山里の風情を醸しだしています。 『入湯手形』は小国杉に焼き印を押した黒川名物。 この手形があれば黒川の露天風呂が3ケ所楽しめます(期間は6ケ月) 〈銘酒・蓬莱〉 |
新地中華街: | 日本三大中華街のひとつ。鮮やかな中国様式の門が印象的。 長崎の姉妹都市である福建省の協力を得た本格的な中華門や石畳の復元など文化的にも意義がある町。 この一角の東西南北に極彩色の楼門が建っています。 〈カステラ〉 |
呼子: | 海岸部は、玄海国定公園に指定され、対馬暖流の流れるこの近海の水中景観はすばらしく海中公園に 指定されている地区もあります。クジラ型の『海中展望船』はちゃんと実在します。 〈いかしゅうまい〉 |
健 露より
す、素晴らしい観光ガイド(笑)。
それぞれの地域(観光地)の特徴までまとめていただけるとは!!
私自身も旅行好きなので、このようなリクエストをさせていただいたのですが。
九州1周されているとは、思いも寄りませんでした………………ι
ちなみに、私も九州1周、家族旅行でドライブ(!!)ですが、したことがあるんですよ♪
その時は、福岡から佐賀、長崎、……と時計回りにまわったのですが、
最後は大分からフェリーで徳山(山口県)に帰りましたっけ……。
黒川温泉、行ってみたい行ってみたいと思いつつまだなのですが。
来年こそは!!(大笑)
偲様、ほんとうにありがとうございました☆