マジックキャンドル


 発売   サミー工業
 発売機種 ファミリーコンピューター
 ジャンル ロールプレイング

  システム

 典型的な、フィールド型 コマンド式ロールプレイングゲーム。
 画面はスクロールせずに、端まで行くと切り換わるようになっている。

 戦うのは主人公のみだが、途中からサブキャラとしてカメが一緒に戦ってくれる。

 ストーリーは、区切りのある「章」仕立になっている。

 バックアップは、1ヶ所


マジックキャンドルを掲げるイムルと、
頭を抱えて苦しむグローリィ
なんか楽しい絵です

  ストーリー

 遥か昔――
 神の戦士イムルと、破壊王グローリィは、『じくうかん』と呼ばれる世界で壮絶な戦いを繰り広げた。
 イムルは長き戦いの末、グローリィの魂を1本のロウソクに封じこめることに成功するが、戦いによって生まれた空間の亀裂により、イムルもまた 別の世界に飛ばされてしまう。

 そして時は流れ、イムルのたどりついたその世界はファーンと呼ばれ、平和な時を迎えていた。

 そんなある日、マジックキャンドルを祭る聖地テトの守りを命じられていた将軍ギュレースが、王に対し謀反を起こした。

 国の英雄である戦士ファレスは、その真意を確かめるべく、王よりテト行きを命じられる。
 ファレスは、出発の前にミレム村の神父に手紙を届けるよう、主人公である自分の息子に託した。

 物語は、そこから始まる・・・

  レビュー

 あまり見かけないタイトルだったのと、サミー工業ということで、あまり期待してなかったのですが、いろいろと疲れているせいもあってか、息抜きとしては楽しめました。

 フィールド画面がウィンド式でしかも、画面切り換え方式ということで、携帯ハードのゲームのようで非常にこぢんまりとしています。
 それに王道過ぎるお話や、これといって特筆すべき点もありませんので、それだけといえばそれだけなのですが、丁寧に作ってあるので、雰囲気もいいですし、バランスは悪くありませんので、こういうものだと割り切ってプレイすれば楽しめます。

 あ、特筆すべき点がありました。
 途中から一緒に戦ってくれる、カメです。
 このカメは、HPもMPもないんですが、主人公の半分の攻撃力があって、主人公が覚えた魔法をMPを消費することなく使ってくれます。
 ときどき攻撃も防いでくれたりして、なかなか頼りになります。
 んでも、カメを引き連れた勇者ってのは、あんま様になりませんねぇ。

 そういえば このシステム、どっかで見たと思ったら、同FCの「ムサシの冒険(シグマ商事)」に使われてましたね。
 アレのパクり? それともこれは、スタンダードなシステムとして確立してるんですかね?
 ちなみに「ムサシ―」は、戦闘のバランスが悪くて頓挫中・・・ 

 注意点は、魔法は呪文がどんどん増えていくのではなく、レベルが上がると効果も上がる代わりに、消費MPも増える点です。
 HP回復のリフレは、だいたいレベルの1/3のMPを消費します。

 それから宿屋は、レベル1の時は1ゴールドで良心的だなーと思ってたら、2レベルで4ゴールド、3レベルで9ゴールドと、レベルを2乗した金額(最後になると一泊1600ゴールドとか)を要求されます。
 まぁ、お金はあまり使うこともないんで いいんですけど、「こんな ぼったくり商売がまかり通っていいのか? こっちは世界を救おうとする勇者なんだぞ!?と思われる方は、簡単な解決方法があります。

 それは、セーブをして、また始めるだけ。

 HPとMPは記録されないので、タダで全快状態で始められます。


メイン画面です
町なんかは、フィールドの中に
原寸大で存在します


こちらは戦闘画面
 序盤、ボスキャラにあっとゆう間に殺されることもありますが、それはレベルが解決してくれます

これがこのゲーム最大の不覚
「でんげん」のはずが、
「てんげん」に・・・
普通の会話なら1回なのに、
ゲームを終らせる度に出てくるメッセージを間違っているとは・・・

というか、誤字してるゲームって初めて見ました
誰か気づかなかったのか?
それとも、テンゲンファンだったのかもしれない製作者の陰謀?

これを見たるめだけに、
このゲームをやってみる価値は――
ありませんかぁ・・・

 それから、ちょっと変わってるのは、薬草などの消費アイテムが、一定量しか店に売っていないということ。
 消費すると、また買えるのですが、そのせいで一定量しか持つことができません。
 まぁ、薬草もレベルが上がるに連れて効果が上がるんで、それほど気にすることでもないんですが、これもメモリの節約かなんかなんでしょうねぇ。

 ともあれ、特に引っかかる事もなくサクサクと進んでいきますし、ストーリーは1本道ですが、目的をこなす順番には、ある程度の自由度があるんで、それほど縛られている感じがなくて好感が持てます。

 大作ゲームで胃がもたれている時には、気分転換にやってみるのもいいと思います。

(02’7/22)




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