みにまむなのみっく


 発売   NECホームエレクトロニクス
 発売機種 PC-FX
 ジャンル アドベンチャー

  システム
 合間にアニメーションの挿入されるフルボイス テキストアドベンチャーゲーム。

  ストーリー
 或る夜の出来事。
 天才にして偏執的な超科学者、青葉博士によって発見された“みにまむなのにっく”。
 それは万物をミクロ化し、そこから物質エネルギーを抽出するという未曾有の超現象だった。
 が、その実験途中、システムの暴走により、博士の3人の娘は、僅か5センチ程度の身の丈となり、更には、家中のあらゆる物に生命が宿ってしまった!
 青葉博士の娘たち――ひかり、のぞみ、つばさの3人は、果てしない大荒野と化した屋敷の中、未知の敵と戦わなくてはならない羽目に・・・。
 果たして三姉妹は元に戻れるのか?
 そして、この事件の糸を引く黒幕とは?
 今、たった一夜の、冒険が始まる――!


  声の出演

 岡本麻弥 渕崎ゆり子 白鳥由里 松井菜緒子
 氷上恭子 根谷美智子 折笠愛 南央美 こおろぎさとみ
 田中秀幸 緒方賢一 西村智道 子安武人 上田祐司 高木渉

  レビュー

 PC-FXウリと言えば、動画

 しかも、オープニングもハイテンションだし、アクションでも、RPGでもないなら、アニメーションしまくるんだろうなーと期待してたんですが、見事ヤラれました。

 はっきり言ってしまえば、セリフフルボイスながら、グラフィック紙芝居並みで、合間合間に、細切れアニメーションが挿入される程度。


変身した主役の3人

 おまけに、キャラのセリフ以外には、描写状況説明もないんで、戦ってる時や、突然 何かが起こったときも、キャラヘッポコな効果音だけで、何が起こっているのかを、想像力カバーしなくてはいけません。

 その上、アドベンチャーゲームなのに、選択肢が たまーにしか出ないので、ラジオドラマに紙芝居をつけて時々 短いアニメが見れると言った感じです。

 さすがにラストは、ある程度のアニメが見れますが、パッケージに書いてある『200カット超』っていうのは、ウソではないですけど上げ底的表現ですよね。
 しかも、200カットの内には、使い回しや、長めの(ムービーではない)グラフィックをスライドさせてるのも、1カットとして入ってると思われます。


これがメイン画面

 それから、元のアニメ自体のクオリティは低くはないんですが、ムービーのクオリティが低くて、残像とブロックノイズが目立つのも痛いところです。

 ストーリー的には、ちっちゃくなって家の中を大冒険、おまけにワイワイ集まったり変身なんかもあったりして――ってな感じのお話。

 ノリ的には、マニアックネタ楽屋オチなんかもあって、なかなか楽しいのですが、セリフグラフッイク変わる毎に読みこむので、テンポ悪くて、これまたマイナス要因となっています。


敵幹部の一部
まだまだいます

 それに拍車をかけているのが、延々と左斜め上へける背景に、だらだらと流れている単調BGM
 その状況で、メッセージを送るために機械的にボタンを押し続けてると・・・とてつもなくなってきます
 せめてメッセージのスキップや、テンポがよければもっと良くなったでしょうに・・・
 数少ない、FXソフトだけに、うーん、残念。

 ОVA「アイドルプロジェクト」「Jaja馬! カルテット」スタジオOXの企画、制作。
 メインキャラクターデザインは、鈴木典孝氏。
 オープニングアニメには、渡辺圭祐氏を起用 等など・・・
 それらにひかれる方や、取説には出演声優さんのサインも入ってますので、声優買いするってのもアリかと思います。




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