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人はみな生まれた時、足元から二つの道が延びている。 これは、 あえてその険しい道を選んだ、ある勇敢な少年の物語である。 |
貧しい農家に生まれた少年は、大いなる夢を抱いて都会に出て行くことを決意。 だが少年は、己の知性と体力と強運でいくつもの難関を乗り越え、遂には輝かしい未来を手に入れることになる。 それはまさに、愛と涙と感動のエキサイティングサクセスストーリー。 この少年の軌跡を、いつしか人はこう呼んだ・・・。 『運命の路』と。 |
システム
クリアするまでの時間を競う、懸賞金つきの2択クイズ。 クイズを答えるだけではなく、合間にはミニゲームもある。 クイズを間違えたり、ミニゲームに負けると、時間を加算されるペナルティーがある。 |
レビュー
これは、かなりなバカ度を誇るゲームです。
まずオープニングからして、荘厳な雰囲気の音楽を流して、プレイヤーの気分を盛り上げたかと思えば、不条理ギャグマンガ系の絵柄で肩透かしを食わし、ゲーム中はずっとこのノリのクセして、エンディングでは再び、壮大なスケール感を醸し出してみたり・・・。
肝心のクイズ部分は、まぁ、普通のクイズなんですが、最終ステージともなると、ほとんど考えてるヒマはありません。
だって、問題はいくら間違えてもいいんだけど、時間内に答えられないと、即ゲームオーバーなんだもん。
ここが、「運」を必要とする部分なんでしょうね。
しかも、いかに早くクリアできるかを競うクイズゲームだけに、ご丁寧にそれを妨害する手段まで用意されています。
クイズ中に、ヘソ出しボディコンギャルが画面を縦断したり、
パンツ1丁の親父が、頭の上に載せたメガネを探しながら横切ったり、
ミニスカートを履いたギャルが、見えそで見えなさ風に椅子に座って居眠りしてるかと思いきや、いきなり挑発するかのように足を開いてみたり・・・(まぁ、このへんはドット絵なんで、下心というより、集中力を低下させる目的なんでしょうけど)
しまいにゃ、電話の呼び出し音や、トイレの流れる音を流して、プレイヤーの現実世界にまで揺さぶりをかけてくる始末。
おまけに、クイズの問題を間違えてペナルティーとして聞かされるオヤヂギャグの寒いこと、寒いこと・・・
そして、さらなるバカっぷりは、途中のミニゲームでも発揮されています。
父親をロケットに縛り付けて、母と子、どちらが飛ばしてしまうかという「父ちゃん危機一発」とか、
何故か、穴からモグラのように出てくる村人を叩く「村人叩き」とか、
腐ったトロをどちらが先に食うか賭ける「腐敗トロ・スシアン・ルーレット」とか、
水の代わりにウンコをかける「ジャンケン・ウンコかけ」とか・・・
しかもそれに負けると、ペナルティーとして、
じいさんに戦時中のグチを聞かされるわ、
嫁いびりばあさんのグチは聞かされるわ、
アメリカン・ジョーク男の下らんジョークは聞かされるわ、
へっぽこフォークシンガーのへっぽこな歌は聞かされるわで、
もう、ホント、笑うしかないって感じです。
ですが、これほどバカに徹して、成功(?)しているゲームも少ないですから、バカゲーファンには、おすすめです!!