盗人 ―NUSUTTO―
盗人とは、人から金品を盗んだり、騙し取ることで生活をしている者たちのことを言う。 孤児などは、生きるために やむをえない状況から、スリや盗みを働くようになり、盗人となる可能性がある。 盗人は、物を盗むことを「拝借する」「失敬する」と言い、これは彼らの考え方からすると「少しの間 他人のものを借りる」という意味なのだが、この「少しの間」というのがいつになるのかは、本人たちにもわかっていない。 また、この国には「義賊(GIZOKU)」と呼ばれる盗人たちがおり、この義賊は、絶対に人殺しはせず、金持ちからしか金品を盗まない。
盗人はネームレベルに達すると、権力者(どの性格/アラインメントでも可)に忠誠を誓うことで、「隠密」になることができる。 隠密は、盗賊の能力と変装の技術を用いて、君主のために情報収集および、極秘の任務を遂行する。 隠密は、武士の地位を与えられ、社会的には武士として扱われる。 隠密が兵士として戦争に駆り出される事はまずないが、もしそうなった場合は、武士と同じく、すべての武器、防具を身につけることができる。 ◆盗賊ギルド ―「やくざ」について― . この国の盗人たちの所属するギルドは「やくざ」と言い、リーダーの苗字の後に「組(KUMI)」という言葉をつけて呼ぶ。 このギルドは、町に「島(SIMA)」と呼ばれる縄張りを勝手に造り、そこで商売する商人たちから、店を守るという名目で「見ヶ〆料(MIKAZIMERYU)」といわれる料金を納めさせている(実際には、そのやくざからの嫌がらせを受けないために払わされているのだが)。 もし、その島の中で違うやくざの盗人が歩いていたり(仕事をしていなくても)、冒険者などの他所者が大きな顔をしていると、その島のやくざの人間に警告を受け、つけ狙われることになる。 しかしやくざの中にも、一般人には手を出さないやくざもあり、そういった者たちは自分たちのことを「任侠(NINKYOU)」と呼んで他のやくざと区別している。 やくざに所属していた盗人が、そのやくざを辞めたくなった場合、「落とし前(OTOSHIMAE)」という儀式により、自分で自分の小指を切り落とさなければならない(小指がない場合は、他の指)。 この落とし前は、重大な失敗を犯したときや、やくざの親分に何かの容疑をかけられた時に、自分は無実であると証明する(誠意を見せる)ために行われる事もある。 盗人は必ずしもやくざに所属する必要はないが、やくざの島の中で仕事をする時には、充分な注意が必要である。 |