道具 ―ITEM―

道具の説明  道具

  

 この国では、ガラスは貴重品であるため、瓶に入っているものは、陶器か磁器の瓶、あるいは植物の実をくりぬいて乾燥させたものなどを使っている。

 特に、この国特有の道具について説明します。

松明 Taimatsu

 松や竹などの燃えやすい細木を束ねたもの。
 半径15尺(フィート)の範囲を照らす。

 木に布を巻きつけ油を浸したもの以外は、打撃によるダメージを与えられない事にしてもよい。

鳥兜 Torikabuto

 この国にライカンスロープは存在しないため、根から毒を取るために使う。

打鉤 Uchikagi

 固定フック/ひっかけ鉤のこと。
 「龍咤
(Ryuuta)」とも呼ばれる。

 Sake

 この国の酒は、米から造られたものが主流で、無色透明である。
 白く濁った自家製のものもある。

竹竿 Takezao

 竹の棒。
 先端を斜めに切れば、竹槍になる。

清めの塩 Kiyome no shio

 この国では、霊を払う時には塩をまいて使う。
 命中した時に散らばりやすいように、特殊な包み方をしている。

ホーリーシンボル HOLY SYMBOL

数珠 Jyuzu

 108個の玉を糸に通してつないだ、十字架のついていないロザリオのようなもの。

 坊主が使うホーリーシンボルの一つ。

金剛杵 Kongousho

 両側に刃のようなものがついた短剣の形をした法具。
 刃を鋭くしたものは、ダガーとして攻撃に使う事もできる。
 他にも刃の数が増えた、三鈷、五鈷、片側がベルになった金剛鈴などがある。

 坊主が使うホーリーシンボルの一つ。

 Kagami

 ガラスを張ったものではなく、金属を磨いて作った手鏡。
 裏面には神聖な装飾を施してある。

 神主が使うホーリーシンボルの一つ。

御幣 Gohei

 木の棒の先に、細長く切った紙や絹を何枚もつけたもの。

水筒

吸筒 Suizutsu

 竹の一節を水筒にした物。

 内容量は、0.5升(クォート)ほど

瓢箪 Hyoutan

 大きな瓢箪の中身を掻き出し、乾燥させたもの。

 内容量は、1升(クォート)ほど。

水袋 Mizubukuro

 西洋と同じく、動物の膀胱を水袋にしたもの。
 猟師か、北の一部の部族の間でしか使われていない。

 内容量は、1升(クォート)ほど。

徳利 Tokuri

 首の細くなったセラミックの瓶。
 他のものに比べて割れやすいので、冒険には不向き。

 内容量は、1升(クォート)ほど。

照明器具

松明 Taimatsu

 松や竹などの燃えやすい細木を束ねたもの。
 半径15尺(フィート)の範囲を照らす。

 木に布を巻きつけ油を浸したもの以外は、打撃によるダメージを与えられない事にしてもよい。

蝋燭 Rousoku

 半径10尺(フィート)を照らし、1本で24ターン(4時間)燃え続ける。
 屋外では、提灯などに入れて使う。

提灯 Chouchin

 竹の細い棒をらせん状にして紙を張り、中に蝋燭を立てて灯りにする照明器具。
 蛇腹なので使わない時は折り畳める。
 置く事もできるが、倒れると燃えてしまう。

強盗提灯 Gandou-Choucin

 釣り鐘状の覆いの中に、回転義のように動く輪をつけ、蝋燭が常に垂直になるようにした携帯照明器具。
 内側で光りが反射して強まるため、前方15尺(フィート)先まで照らすことができる。

衣類

着物 Kimono

 袖のゆったりとしたコートのような衣服。
 腰を布のベルトで巻いて締める。
 懐や袖には、小さなものなら ある程度入れられる(50cn×3まで)。

 丈が足首まであるものが一般的だが、腰までしかないものもあり、その時は股引(Momohiki)と呼ばれるパンツなどを履く。
 高級なものは、いろとりどりに染められ、金や銀の糸で刺繍されている。

 坊主神主陰陽師山伏は、最低1着、上質な着物を持っているものとする(所持金は減らさなくてよい)。

合羽 Kappa

 防寒、雨よけのために、着物の上に羽織るマント。
 油をひいた布に、普通の布を裏打ちしてある。
 短いものは「半合羽
(hangappa)」、長いものは「長合羽(Nagagappa)」という。

 Mino

 乾燥させた藁などを編んで作った防寒/雨具。
 旅用のものは、寝具としても使われる。

履物 Hakimono

 この国の庶民は靴を履くことはまずなく、安価な草鞋さえも履かずに裸足で外を歩く者も多い。

 屋内では履物は脱ぐことになっていて、宿屋などでは上がる前に水桶で足を洗う。

草鞋 Waraji

 藁など乾燥させたものを編んで作ったサンダル。
 足の裏の半分しかないものや、馬用のものもある。
 旅や冒険では、1週間でダメになる。

草履 Zouri

 丈夫で上質な草鞋
 皮を張ったものなどもある。

下駄 Geta

 男物は、足の指を入れる紐をつけた四角い板の底に、1本か2本の横木をつけた形。

 女物は、木でできた楕円形の厚底のサンダル。

深沓 Fukagutsu

 雪が積もった時に履く、藁で編んだ長靴。
 長いものは、膝の下まである。

皮沓 Kawagutsu

 皮で作られた靴の総称。

 狩人が防寒用に履くものから、身分の高い者が履くものまでいろいろある。
 贅沢品で、一般人が履くことはほとんどない。
 底に金具のついたものもある。

直足袋 Jikatabi

 履物を履かずに、そのまま屋外を歩くための足袋(Tabi)
 底は厚手で、しっかりとした織り方で織られている。

 足袋とは、親指とその他の指が分かれた短い靴下のこと。
 身分の高いものや、裕福な者が身につける。

 Kasa

 細長い植物の葉で編んだ傘のような帽子。
 雨の時だけでなく、日よけや、ほこりよけのためにかぶる。
 身分や職業の違いによって形の異なるものをつける。

菅笠 Sugegasa

 植物の繊維で編んだ、浅い円錐形の笠。
 一般的な笠のひとつ。

三度笠 Sando-Kasa

 菅笠の一種で、丸く盛り上がった形をしていて、ある程度顔が隠せる。
 一般的な笠のひとつ。

市女笠 Ichime-Kasa

 これも菅笠の一種で、漏斗を逆さにしたような中央が突き出した笠。
 周りに薄い布を巡らせることもある。
 身分の高い女性がかぶる笠

網代笠 Ajiro-Kasa

 浅い円錐形の笠で、檜を薄く細長くしたもので編まれている。
 修行僧や修験者がかぶる笠。
 柿渋と呼ばれる防腐塗料を塗ったものもある。

深編笠 Fukaami-Kasa

 裾の広がった山形の深い笠で、前は外が見えるように網目状になっている。
 特に、浪人がかぶる笠

天蓋 Tengai

 円筒形の顔が完全に隠れる笠で、前は外が見えるように網目状になっている。
 特に、修行僧や虚無僧などが被る笠

被り物

 この国の人間は、髪に鬢付け油(Bintsukeabura)と呼ばれる整髪料をつけているため、ほこりから頭を守るために、笠や頭巾を被る。
 それらがない場合は、手拭い
(Tenugui)と呼ばれる長いハンカチを頭に巻く。

頭巾 Zukin

 布でできた袋状の帽子。
 いろいろな形がある。

覆面頭巾 Fukumen-Zukin

 忍者が被っているようなも顔を隠せる被りもの。

 坊主や女性が被る白い覆面頭巾を、「御高祖頭巾(Okoso-Zukin)」という。

烏帽子 Ebosi

 身分の高い者が被る帽子。

 神主陰陽師は、最低1つ持っているものとする(所持金は減らさなくてよい)

鞄類

巾着 Kinchaku

 口についた紐を引っ張ると口が縮んで閉まる小さな袋。
 帯などにつける。

胴巻き Doumaki

 旅行の時に、お金や貴重品をなどいれる細長い袋で、お腹に直接 巻いて奪われないようにする。

背負袋 Seoibukyro

 藁やシュロの繊維などで作られたバックパック。
 あまり丈夫ではない。

風呂敷 / 大風呂敷

 Furoshiki / Ooburoshiki

 木綿や絹でできた大きな正方形の布で、物を包んで背負ったり、手に持ったりする。

行李 Kouri

 竹や蔓などで編んだ、長方形の蓋つきの入れ物。
 角は簡単に補強されている。
 紐をかけて担いで運べる。

手行李 Tegouri

 小さな行李を2つ紐でつないで、肩の前後に振り分けてかつぐもの。
 手行李 1つの大きさは、縦10インチ、横8インチ、厚さ3インチほど。

葛籠 Tsuzura

 行李と似ているが大型で、角が木や皮などで補強され より頑丈に作られている。

 Oi

 木や竹などで作った長方形の箱に、肩紐と4本の脚がついている。
 中は上下2段に分かれている。

背負子 Shoiko

 薪などを背負う時に使う、木や竹でできた枠。
 縄と重さが許すなら、限界の重量までかつぐことができる。

矢筒 Yazutsu

 矢、太矢には、粗末な矢筒がついているとする。
 以下のものは、別売りの上質なもの。

やなぐい Yanagui

 漆が塗ってある上質な矢筒。

空穂 Utsuho

 矢を入れておく、毛皮で作った入れ物。
 矢羽を傷付けない覆いがついている。

 Ebira

 木や竹で出来た箱型の上質な矢の入れ物。


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