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ショートにする決心がついた。どうやら私の髪の毛はロングに向いていないらしい。肩を過ぎてしばらくはいいが、肩甲骨の下辺りまで伸びてくると、途方もない広がりをみせる。人生3度目のロングだが、そういえば、過去2回も同じだった気がする。決まって切りたくなるのはパーマをかけた後・・・前回の失敗も記憶に新しい。
ところで今、先日買ったミシンを活用して浴衣を縫っている。市販の浴衣は高いか、安っぽい柄ばかりなので、自分で作ることにした。せめて浴衣を着るまで、髪は伸ばしていたかったが、もう限界である。 この年で浴衣でデートというのもちょっとお寒い気もするが、また購入した生地が大失敗。赤系の糸がよりあわさったような縞柄である。生地を見たときはカワイイと思ったが、よく考えたらちょっと派手かもしれぬ。しかも生地が厚く、ごわごわしそうな予感。しかし生地代8000円くらいかかったので、買い直すのも勿体無いし、困ったもんだ。 |
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「狂四郎2030」というマンガが面白い。作者には「一生連載を終わらせないでください」と手紙を書きたいほどだ。我ながらなんでこんなにはまってるのかよくわからないマンガだが、とにかくはまり気味。
舞台は2030年の日本。第三次世界大戦をかいくぐって生き残った日本国民。人口抑制と銘打ってはいるが実際は劣勢遺伝子を一掃し、理想的な遺伝子のみによる種の保存を狙った男女隔離政策の元、夫婦・家族も引き裂かれ、それぞれに農園での労働を強いられている。そこで登場するのがバーチャルセックスマシン。この国家においては、恋愛やセックスとは、このマシンにおいてのみ存在するものとなっている・・・という設定で、そのバーチャルセックスマシン上で出会ったふたりの男女を中心にストーリーが展開する。 テーマは結構シリアスなんだけど、半分エロ、半分ギャグ、みたいなマンガで、飽きないし、鼻につかないところがいい。作者は「シェイプアップ乱」の人で、ご存知の方もいると思うが、ものすごく絵に癖がある。もとはといえば、ダーリンが何冊かマンガを持ってかえってきた中に、この1巻がまじってたんだけど、その何冊かのうち、他のは全部読んだが、これだけ読まなかった。だって、受け付けないんだよ、この絵・・・。 が、翌日2巻から10巻まで持ってかえってきたダーリンが、なんで読まんかったん?などと言うし、暇だったので、2巻からでもいいや・・・と手を出したのだ。 結局2度も通して読んでしまった(笑)。ずっと読んでると、この絵が素晴らしく思えてくるから不思議だ(笑)。ものすごく表情が生き生きしてて、主人公の泣きそうな顔をみると泣きたくなるし、嬉しそうな顔をみると微笑んでしまう。正直いって、きもちわるいぞ、私(笑)。 今10巻が出たばかりなので、次が読めるのはまだまだ先だ。あー、続きが読みたい!でも終わらないで欲しい(笑)。未読の方、初耳の方、おすすめですので、一度通して読んでみてください。ちょっと下品ですが(笑)。 |
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ミシンを購入してしまった。高校生の頃は、型紙を買ってきては、スカートやバッグを手づくりしたものだ。趣味も兼ねて、またやりたいなー、と思っていたところに、ミシンの広告が入った。さらにジーンズ裾上げ御用達にしていた近所のジーンズショップが、裾上げを300円から500円に値上げした。というわけで決断に至ったというわけだ。
先日の休み、チラシの店に赴いた。チラシに載っている製品はどれも1万円前後で、もしこの趣味が三日坊主で終わっても笑ってすませられる金額だったが、ミシン屋は、チラシでは安い機種を宣伝しておいて、実際買いに行くと、安いのを買うと後悔するぞ、といわんばかりのトークを繰り広げ、結局高いのを売りつけるという印象があった。実際に遭遇したことはないが、聞いた話ではそうだった。 が、ミシン屋のおねえちゃんは、ちっとも高いのを売りつけようとする様子がない。10分もかからずに10600円の機種を購入決定。土曜日に届けに来るとのこと。楽しみである。 そして今日。ミシン屋がミシンを持ってやってきた。いかにも肩身の狭そうな風貌のおじさんである。糸の通し方、下糸の調整の仕方など、実演しつつ教えてくれる。どうやら私の買った機種は、下糸を調整するのに、ネジで止めてあるカバーをいちいち外さなければならないようだ。ネジを外して調整しては、また元通りにネジをとめ、テストして、まだ下糸がヨワイ・・・また調整・・・ヨワイ・・・また調整・・・を延々と繰り返している。もう眠くなってきた。もう調整の仕方わかったし、後は自分でやるよ・・・と言おうかと思ってたら、ようやく終わったようだ。 と、思ったら、そこからおじさんの営業が始まった。やはりミシン屋の噂は本当だった!おじさんは「今からよそに納品する機種があるんだけど、参考までに見てみない?」という。あらあら、来たぞ、と思いつつ、どのくらい違うものか興味もあったので、見せて、といった。おじさんは出て行き、ミシンをふたつ抱えて戻ってきた。 取出したるはコンピュータミシン。おじさんは、さっきまでとはうってかわった表情としゃべりで、このミシンの使い方を説明する。とてもテンポがいい。さっきまでの眠くなるほど面倒な調整は演出だったのか、とこの時気付いた。 下糸の調子が合っていないと、布が引きつれたり、縫い目がゆるんだりするのだが、このミシンは自動調整だから、下糸の調整はいらない、といいながら実演してみせる。直線縫いをして、その布を裏返して見せ、縫い目が裏からみてもきれいなことをアピールする。続けてジグザグ縫いでも同じようにアピール・・・するはずだったのだが、裏返すと思いっきり糸が引きつれていた。おじさん、少し焦るが強引に「ほら、ね!」などと言って素早く流す。眠いし、時間がもったいなかったので、「で、これ幾らなんですか?」と、単刀直入に切り出すと、おじさんは、「うん、これね・・・」といいながら、フリーローンの用紙を取りだした。そして私には「ほら、これは縫い目だけじゃなく、こんなことも」などといいながら、ひらがな刺繍モードを試させようとする。仕方なく「じゅんこ」と縫いつける。おじさんは一生懸命フリーローンの用紙&電卓と闘っている。「じゅんこ」も縫い終り、暇そうにしている私に気付いたおじさんは「他のでも縫って遊んでて」などと言い出す。仕方なく「いのうえ」と縫い付ける。「いのうえ」も縫い終った頃、ようやく書き終えたおじさんが、私にその用紙を突き出す。「これね、月々○千円、ボーナス月8万円で48回!全部で40万ちょっと」 思わず吹き出し「そんなもん話にならん、いりません」と言うと、おじさんは嫁入り道具に、だのなんだのとセールストークをかましてきたが、私に全く購入意志がないことがわかったのか、「じゃあ、こっちは?」と、もうひとつのミシンを勧めてきた。「で、それは幾ら?」と聞くと、「5万5千円」というので、また「いりません」と言うと、困り果てた顔をして、「1万円払う気だったなら、それを頭金にしてあとボーナス払いにすれば・・・」と勝手なプランを練りはじめた。「ミシン使うあてもないし、今払える金以外使う気はない」と一蹴する。 おじさんはしばらく粘った後、ようやく折れ、19800円の機種を勧めてきた。それくらいなら考える余地はある。あとは、元買うつもりだった10600円の機種とどのくらい機能に差があるかである。ようやく交渉体勢に入った私に、おじさんはしつこく55000円の機種を勧めてくる。あまりしつこいので「上限は20000円!それ以上は1円も払わん!」と言うと、諦らめがついたのか、10000円の別の機種を勧めてきた。おじさん曰く、この機種は10600円の機種と、19800円の機種の丁度中間くらいの機能であるらしい。それなら、とそれを持ってきてもらうことにする。 おじさんが来てから2時間強。朝の貴重な時間が台無しである。おじさんがミシンを抱えて戻ってきた。と、突然か細い悲鳴が!なにかと思えば、玄関にあるネズミのおもちゃ(体長10cm程度)をホンモノと勘違いしている。こんなに本気で驚いてくれたのはおじさんが初めてである。嬉しくておかしくて、笑いが出てしまう。 結局10000円の機種を購入。おじさんはまだ「私はまだ55000円のやつに未練があるんですけどねぇ・・・」などと言っている。おっさんが未練抱いてどうする。「私は全く(未練)ないです」というと、がっくりと肩を落とした。 最後におじさんは本棚を一瞥し、トルストイの「人生論」、太宰の「走れメロス」、ドストエフスキーの「カラマーゾフ兄弟」などに目をとめて、「いい本読んでますねえ」などという。よりによって全部ダーリンの本である。さらにマンガ「サバイバル」を見て、「おっ、僕はさいとうたかを好きなんですよ。ゴルゴ13から全部読んでるんです」と続けるが、それもダーリンの本である。 結局おじさんは、10時から12時40分までいた。私は13時から仕事で、かなりギリギリで一服する時間もなかった。なかなか面白い体験だったが、私は朝は機嫌も調子も悪いのである。今度からは時間を選ぶことにしよう。 |
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山口ニュージーランド村に行ってきた。10年くらい前に出来たにも関わらず、一度もいったことなかった場所だ。
朝、弁当を作って出発。北九州からでも1時間かからずに到着した。「こちら入口」という看板にしたがって、入ると、広大な駐車場にどう多めに見積っても30台足らずの車が・・・。いくら平日だからといっても、これは少なすぎる。 入場料600円×2を払って、園内に入る。ゲートを抜けると、これまた広大な敷地が広がっている。遠くのほうまで道が続いているが、まったく人間が見当たらない。しばらく行くと、ようやく親子連れ発見。と、その向こうに足漕ぎボートが見える。私はボートが大好きだ。「あっ、乗ろう!乗ろう!」と近づくと、そこは水溜まりと間違えそうに小さい池だった。こんなところでボートに乗ったら、きっと30分で100周出来るに違いない。 その先の広場で弁当を食べていると、私たちが来たのとは反対の方角から、何組か人が歩いてきた。きっとあちらになにかあるに違いない。弁当を食べ終え、早速そちらへ向う。 そこには「3D恐竜ワールド」があった。地元中学生が好意で描いたのか、職員で絵が得意なやつが描いたのか、なんとも中途半端な看板が。見るからにつまらなそうだが、せっかくなので入ることにした。看板のわきに途方もなく暗い入口がある。観覧料はひとり500円。建物に入ると受付があるが、誰もいない。しばらく待ってみる。誰も来ない。 誰もいないので、人の目を気にすることもなくベンチに座ったり寝転んだりしてくつろいでいると、場内アナウンスが流れる。「3:00より、シープハウスにおきまして、牧羊犬と羊が繰り広げます、ショーを開催いたします・・・」。せっかくなので、行ってみることにする。 ショーはもうはじまっているようだ。私たちの他に若い女性の3人組がショーを見ている。客席はおろか、ステージ上はまっくらだ。まっくらといっても、屋根だけの施設で、壁はないので、まあ見れないこともない。上をみると、照明器具はたくさんある。が、どうやらつけないつもりらしい。ステージでは素朴な感じの白人女性が、何故か照れ笑いのようなものを浮かべながら、冗談みたいに片言の日本語で「これはー、めりのひつじー、でーす」と、羊の紹介をしている。その間、絶え間なく牧羊犬が吠えていて、余計に聞き取りづらい。というよりもほとんど何を言っているかわからない。彼女はたまに犬を叱るが、犬はおかまいなしに吠えまくる。もうめちゃくちゃだ。しまいにはルーズリーフにメモったカンペまで登場する始末である。終わり近くになると、ステージの隅のほうでうずくまっていた全く精気のない羊をずるずると引っ張ってきて、その羊の毛をおざなりに刈りだした。といっても、すでにあまり刈るところは残っていない。要するに同じ羊をなんども使いまわしているようだ。あまり残っていない毛をさらに刈られた羊は、またステージの隅へずるずると引きずられていった。最後に彼女は「これでー、しょー、はー、おわりー、でーす。みなさーん、ありがとー、ござーい、ましたー。そしてー、このー、いぬぶえをー、かってー、いってーくださーい。」などと、自分が首から下げている犬笛を売ろうとする。売りつけられないうちにそうそうに立ち去った。 ぶらぶらとシープハウスを離れ、3D恐竜シアターのところへ戻ってくる。100円で動く車がある。懐かしい。誰もいないので恥ずかしげもなく遊ぶ。 帰りにお土産屋に寄ってみる。相変わらず誰もいないが、恐ろしいことに外より店内の方が暑い。死にそうだ。すぐに出る。 結局3時間くらいいたのだが、館内で出会った客は、5組いるかいないかであった。でも人がいなくて広いところというのは、なかなかいいもんだ。家の近くにあればいいのになぁ。 |