1.秋の味覚と気象

 秋の到来を告げるものはいろいろありますが、さんまもその1つではないかと思います。
 焼きたてのさんまに大根おろしを派手にかけて、そこへしょうゆをかけると「ジューッ」というあのたまらない音とともに飲むビールのおいしさ。おいおい違うやろ〜。おっと失礼。ついこんなことを書いてしまいました。
 さて、本題に入りましょう。今年は例年に比べて日本近海の海水温が高いようで、特にさんまの漁場にあたる北海道の根室沖では3℃も高いらしく、ほとんど獲れてなく、獲れるものは小さいものばかり。このままでは、皆さんの食卓にのぼるのは少し遅れることになりそうです。
 おかしいのはさんまだけではありません。西日本の日照不足と雨の影響が野菜にもおよび、病気が発生しやすくなり、収穫量が減少。キャベツやレタス、小松菜など高値になってきています。このままの気候が続くとさらに、ほかの野菜にも影響が出そうな気配で、家計にも響きそうです。
 米のほうは、全国的に見ると豊作になりそうで、特に北海道・東北は日射に恵まれ、気温も高めに推移したこともあり、高温障害さえ出なければ品質的にはよさそうです。一方、西日本は日照不足のため、生育が遅れ平年作を割っています。
 いろんなところに今年の西日本の気象異変の影響が出てきています。これから晴天が続くとよいですね。
                                         1999/8/28               加藤