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日帰りで登れる3000m峰

御嶽山

upload 97. 8.23

田の原-剣が峰-一の池-賽の河原-摩利支天山-二の池-王滝頂上-田の原
map

 日帰りで登れる3000m級の山、御嶽山(3067m)に登ってきました。御嶽は6合目まで車で登れるので、朝一番に登り始めれば、頂上の”お釜巡り”をしても夕方には降りることができます。
 しかし、前々日からの寝不足のせいか体調が最悪で、登り始めて10分ほどで、足が上がらなくなってしまい、大変苦しい登山になりました。晴れていたのは午前中だけで、昼からは曇&霧だったのですが、さすがに高所で太陽に近いせいか、ただでさえ色は黒いのにさらに日焼けしてしまいました。
 御嶽山は、富士山と非常に似ています。富士山が美しい円錐形であるのに対し、御嶽はややゴツゴツしていて見掛けは違っていますが、どちらも火山であること、山脈の一峰ではなく周りに山のない単独峰であること、信仰の対象となっていることなど共通点が多いです。実際、登ってみても、登山客層、登山路や頂上の状態など全くそっくりです。違っているのは、富士山がジグザグに登っていくのに対し、御嶽はほぼ一直線に頂上にアプローチすること(従って結構急登!)、そして御嶽は頂上に池があることぐらいでしょうか?



  97. 7.19 晴れ

3:30 四日市発
 桑名のパートナー氏を拾って東名阪に乗り、勝川ICで降り、国道19号を木曾川に沿って北上、木曽福島の少し手前で国道から外れ木曽川を渡り、王滝村に向かう。”おんたけスキー場”の案内板に従って行けば迷わない。スキー場の中をどんどん登って行くと、王滝側の登山口、田の原にたどり着く。
7:30 田の原着
 国道19号と分かれて1時間位曲がりくねった道を登りつめると田の原に着く。途中、高度が上がってくると、向かいに南アルプスが見えてくるので、わき見運転に注意しましょう。
 田の原は、すでに6合目。標高2000mを超えている。御嶽の頂上まで登らなくても、ここ田の原天然公園でも、南アルプスや北アルプスが見渡せる展望台や雄大な御嶽を見上げる散策コースがあり、体力に自信のない人でも楽しめる。
8:00 登山靴に履き換えて出発
 登山路は駐車場からほぼ一直線に頂上を目指しているので、いきなり急登となる。私は、前々日からの寝不足のせいか体調が最悪で、登り始めて10分ほどで、まるで山頂直前のバテバテ状態のように足が上がらなくなってしまった。おまけに、頭痛まで加わり、「これなら、前回の登山”大瀞”の帰りに続きに登った方が元気だったのに。」などと思いながら、重い足を一歩一歩引き上げながら登らなければならなかった。
 御嶽は、単独峰でまわりに視界を遮る山がないので、登山路のどこでも振り返れば、向かいの中央、南アルプスを見晴らすことができ、いつでも気持ちよく休憩が取れる。しかし当日は残念ながら雲が多く、中・南アルプスは頭しか見えなかったが、出発点の駐車場をはるか下に見下ろすことができ、朝から登ってきた距離を実感できる。
 途中、道脇で雷鳥が人気を集めていた。人が集まってきても平気でいるのが不思議だ。すずめでも逃げるのに。
 9合目付近には、”ひと口水”と呼ばれる水場がある。文字通り”ひと口”分位しか流れ出ていないので、ここで水筒に水を補給しようなどと考えてはいけない。ここを過ぎれば頂上まではあとわずか。火山性の岩や石だらけの道を登りつめると、まずは”王滝頂上”と呼ばれるピークに到着する。山小屋、神社の横をすり抜けると、まるで火星の山ような土と石だけの剣ヶ峰の頂上が見えてくる
 少し硫黄の臭いのする平坦な”八丁ダルミ”を通って剣ヶ峰にアプローチ。再びガレた道を登り詰め、最後の階段を登りきると、日本標高第14位3067mの御嶽山剣ヶ峰の頂上に到着する。
10:00 剣ヶ峰頂上(標高3067m)(昼食)
 晴れていれば、正面?に中央、南アルプス、左手に北アルプスを見渡すことができるはずである。方向盤が設置されているので山の名前を確認してみよう。残念ながら中、南アルプスは雲の中で頭しか見えなかったが、北アルプス方向は雲の切れ目に、乗鞍、その向こうに穂高や槍、乗鞍の左手はるか遠くには薬師や剣、立山であろうか、冠雪した美しい山々が望めた。
 山頂の標柱付近は、美しい青緑色の水を湛える二の池、摩利支天山、継子岳の背後に北アルプスの山々が望める絶好の展望が得られるので、非常に混雑し、ゆっくり昼食を取ることはできない。そういう時には社務所の裏に廻ってみよう。同じ絶景が得られるが、空いていて、落ち着いて昼食を取ることができた。
10:45 昼食を終え出発
 通常の頂上めぐりのルートは、二の池へ向かうのだが、我々は昼食を取った社務所の裏から降りて水のない一の池を廻るコースを選んだ。
 頂上から降りるとすぐに、今も煙を噴き出している地獄谷に最接近する。その後、溶岩が固まってできた奇怪なオブジェなどを見ながら、一の池の外輪を歩く。見下ろす谷の緑が美しく、はるか彼方に白山が雲の上に頭を突き出していた。
11:50 賽の河原
 二の池小屋新館を過ぎると、”賽の河原”と呼ばれる平地が広がり、それを外輪山である、摩利支天山が取り囲むように裾野を広げている。賽の河原にさしかかった頃から霧がかかり、視界がなくなってきた。霧の中から三途の川が現われたりはしないかと心配しながら、摩利支天山を目指す。緩やかに登り、濁河温泉への道と分かれると急登の後にピークに到達する。ピークによじ登って見ると、まだ尾根が先へ続いている。摩利支天山の頂上はまだ先のようだ。しかし、尾根は続いているが道がない。やむなく、岩伝いに直滑降、登山道に合流した。頂上と思って違うピークに登ってしまったのが間違いの元だったようだ。
12:20 摩利支天山頂上(標高2959m)(大休憩)
 まるで塀のような尾根に沿って細い道を進むと摩利支天山頂上にたどり着く。北アルプスの絶景が得られるはずであったが、残念ながら辺りは真っ白で視界がなく、剣ヶ峰すら見えない。剣ヶ峰は、大賑わいであったが視界がないこともあってか、ここまでやってくる人は少ないようで、約30分の休憩の間誰も来る人もなく狭い頂上を独占できた。
12:45 休憩を終え出発
 時間的に三の池まで足を延ばすのは無理と判断、二の池へ向かう。
13:25 二の池(またも大休憩)
 二の池は、日本で最も高い所にある池だそうである。水はやや濁っていたが、御利益があるのか、大きなポリタンに汲んでいる人がいた。また、湖畔(池畔?)に雪が残っているので、非常に冷たかった。
13:45 休憩を終え出発
 これで、頂上巡りもお終い。帰りは剣ヶ峰をパスするトラバースルートで王滝頂上へ向かう。
14:05 王滝頂上
 あとは、ひたすら下るだけ。しかし、下り途中、”登り優先”の原則に従って、20人位の巡礼大部隊に道を譲ったのが敗因であった。この一団がゆっくり登っている間に、次々登りの団体が連なり、登り一方通行になってしまった。朝から絶不調であった私の足も、何とかここまでもっていたのだが、これですっかりペースを狂わされ完全失活。膝のバネもなくなり、下りの振動が頭痛に響く。最後の1時間は非常にきつかった。バスで団体を送り込んでくる主催者は、最低限のマナーくらいガイダンスしておいてほしいものだ。山では(街でもそうだが)10人を超えるような団体は迷惑以外の何物でもない。
15:35 駐車場帰着
16:00 駐車場発
 途中、瑞浪で1時間半ほど寄り道。
22:30 四日市帰着

 
¥¥¥御参考まで¥¥¥ (97.Jul.)
桑名東-大治(片道) 東名阪 \550
大治-勝川(片道) 東名阪

\500

走行距離 往復 450km



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