恩徳寺結びイブキ
全国の銘木百選にも選ばれた貴重な樹木。
肥中港はその昔、西中国地方に勢力を誇った大内氏時代においては対韓国との貿易港として油谷湾向津具の久津港と並び相当の繁華を極めたと言われている。
その名残として、御奈良天皇、天文年間大内義孝の側室(お花の方)に依り建立された恩徳寺があり、その際移植されたと伝えられる「ムスビイブキ」は、昭和三十年十月天然記念物に指定されている。
このムスビイブキは文献によればこの地に移された時、既に梢の直径成人の歩幅を以って十歩余りを数えたと在り、樹齢は概ね数百年位いと想像されている。