メインボード電源乗っ取り(^^;

1999/03/22作成 JE4ULI

あまりにも細い為に配線が見えない(^^; さて266MHzから333MHzへクロックアップしたものの、しばらくは不具合もなく調子が良かったのですがある日、3Dのスクリーンセーバーが停止してフリーズ状態になる事が多くなりました。マシンの性能を測定する目安になるSuperπを動かそうにもすぐに不正な処理で落ちてしまいます。 やはり266MHzを333MHzまでクロックの設定変更だけで動作させるのは無理があったようです(^^;
そこでNiftyサーブのFEXTPUPフォーラム「パソコンを自己の責任で拡張し性能を 向上させるための情報を提供するフォーラム」で資料を探すことにしました。 以前、ここで読んだ記事でノーマルの電源ではクロックアップした場合には不安定で使い物にならないと分かっていました。それで私のメインボードP2L97の電源回路の乗っ取り方法(^^;もないかと探していたら改造方法がありました。恐るべきFEXTPUP!。
(他のメインボードにはソフトで電圧も設定できるのもありますが私のメインボードはハード改造が必要でした)
画像が悪くてすみません(^^; しかしこの方法、あまりにも危険でむつかしい(^^;まずは原発乗っ取り(^^;..よく分からないのでこれはパス。
今回は電源を乗っ取るので方法を読むとICのピンをグランドに落としてCPU電圧を変更するのですが理論的にはむつかしくない改造です。
VCCの電源回路の乗っ取りもメインボードに付いている抵抗を外し、半固定抵抗を取り替えるだけのシンプル改造でした。
これは簡単だと中を開けて実際のICを探して見ると、あまりにもICのプリントパターンが小さくとても半田付けできるとは思えません。記事の内容を読んでみると「作業は、高度なテクニックが必要かと思われます。」と書いてある..。
私は昔、反対の意味で「半田付けの迷人」と呼ばれた人間です。同軸ケーブルの半田付けさえ失敗して仲間同士で笑われてこのあだ名もついてしまったのです(^^;
欲を言わなければクロックアップをやめて元に戻せばいいのですが悪い性格で、逆にやる気になってしまいました(^^;
ASUS付属ソフトで確認できる。
Vcore、Vcc電圧モニター表示
CPU電源のICの半田付けですが、まわりにコンデンサ、悪いことに横にCPUのソケットが邪魔をします。おまけにICの足の間は間隔が無く、手元が狂えば他の足と一緒に半田付けしそうです。これでは壊すようなものだと思いながらも約2時間の奮闘で3本の足を半田付けし基準電圧2.9Vを3.1Vに引っ張る事に成功しました。
しかしもう一度やる気にはとてもなりません(^^;
次はVCCの電源回路ですが、これは3mm程度の小さな抵抗を外し、外したところにリード線を半田付けし半固定抵抗を取り付ける作業です。
抵抗を外すのは半田を盛って膨らまし、その間にピンセットで外しました。リード線の取り付けですがピンセットを使い何とかうまくいきました。
これで半固定抵抗を調整し基準電圧3.3Vを3.8Vに昇圧させました。
さて実際に起動してみるとBIOSのところでエラー表示となり起動する事が出来ませんでしたのでVcoreとVCCのところは無視する設定で起動しました。
うまくWindowsも起動し耐久テストをしてみたのですが3Dのスクリーンセーバーもフリーズする事もなくなりました。Superπのプログラムを動かしてみたところ1677万桁の計算もできるようになり耐久テストは一応合格です。
気になっていた温度ですが今のところ25度くらいで心配はいらないようです。ただ夏の時期までには冷却用のファンを追加しようと思っています。
これで安定した動作をするようになりました。今のCeleron 300Aの450MHzには、かないませんがグラフィックソフトを使ってもサクサクと動きますし「待つ」という事が無くなりましたので大変、満足しています。
改造記事の内容には触れませんが興味のある方はNiftyサーブのフォーラムを覗いてみて下さい。それとこの改造をすると保証書が、いくらあっても無駄ですので念のために書いておきます(^^;
1999/03/22 折井康之 JE4ULI