インターフェア対策体験記
アパマンハムが恐れるのはインターフェアと呼ばれる電波障害です。私がアパートで運用する際に悩まされた電波障害について体験談を書かせて頂こうと思います。みなさんの参考になれば、うれしいです。又、私の場合はこうだったというご意見を頂ければ参考にさせて頂きたいと思います。インターフェア対策体験記の目次 430MHzインターフェア対策体験記私が最初にアパートでQRVした周波数はパケット運用の為、430MHzを使用する事でした。この周波数は実家では問題なく運用していました。 (実家ではGPアンテナを使用し、リグのパワーは10Wでした。) アパートにQSYしてからは5エレの八木をベランダに固定して取り付け、リグはハンディ機の5Wでした。その時点では全く問題無く運用出来ていました。
これは大変だとすぐに高さを元に戻したのですが少し改善されただけで、やはり障害が出てしまいました。屋上には共用のTVアンテナがあり少しでも離した訳です。 この共用のTVアンテナにはブースターも内蔵されているようで簡単に混変調を起こしているようでした。それにTVのUHF帯が470MHzから770MHz帯にあり近い為に基本波が影響しているようでした。(コモンモード) 実はこの430MHz帯の対策なのですが、結論からいくと対策らしい事が出来ませんでした(^^;特にGPを使用すると高さに関係なくインターフェアが出てしまうのです。 (GPの場合は上の方にも電波が発射しているのが原因だと思われます。) ところが八木等の指向性アンテナを使用するとインターフェアが出ないのです?!しかしこの八木アンテナもTVアンテナの高さに近いとインターフェアが出てしまうので、現在はベランダの高さに戻して運用しています。 可能ならTVアンテナに対策をすれば良いのですが市が管理している共用アンテナですし屋上に上がるには許可が必要なので、あきらめました。
しかし本格的な運用を考えると共用アンテナについているブースターに対策をしなければいけなくなると思います。
HF帯のインターフェア対策体験記HFについても実家ではインターフェアが出ませんでした。ところがアパートで運用を始めて直ぐにTVIとテレフォンIが出てしまいました。(HFの出力は100Wです)
すぐにCQ出版から発刊されている「電波障害その対策と実態」価格1700円という本を書店で見て購入し対策にあたりました。私の場合は基本波による障害(コモンモード)が主な原因のようです。 リグにつながっているケーブル類から電波が輻射されているのは間違いないので電波が、のらないように対策をする必要がありました。
次にATUに対策を行いました。私が使用しているATUは同軸ケーブルと電源ケーブルが一緒になったタイプのケーブルです。このATUの直下にトロイダル・コアのFT−240−43を挿入し、これに6回程度巻き付けました。 (ATUを使用する場合、これは絶対に必要だと思っています)
それとリグにアースをつけていたのですが、これが長く引き回していましたのでアースになっていないどころか輻射を起こす元になっていたようなので取り外しました。 アースについてはATUをベランダの手すりにアースしているので問題無いと思われます。幸い?アパートが古く鉄筋構造でしたので良好な接地が取れました。
残念ながらテレフォンIが残ってしまいました。自分の変調が入る事は無くなりましたが自動切替器がまだ勝手にカチカチと切り替わってしまいます。 この原因は電話口から電話線をパソコンがあるところまで10mも引き回していたのが原因でした。しかしこれが無いとインターネットも出来ないので、この電話線にもトロイダル・コアを巻きました。 これで全てのインターフェアが出なくなりました。神経質な私はこの後も電話ローゼットの中にトロイダル・コアを巻いた物を挿入したり、更には留守番電話の内部とその電源にも対策をしました(^^; 現在、100Wで運用をしていますが近所のクレームもなく、もちろん自宅にもインターフェアはありません。それと宣伝する訳ではありませんが前述しました本はアパマンハムに限らず全てのハムが持っていて欲しいバイブルです。 それとアンテナはATUを使用しているのですが、これも万能な機械ではないので出来るだけATUはアンテナの補助的に使用して欲しいと思います。 ATUの負担も減りますし、インターフェアも出にくい状態になると思います。 |
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