勝利の麻薬・・・ 99/10/28 |
下馬評では、圧倒的に中日有利だった日本シリーズはダイエーが制覇した。今夜はずーっとテレビを観ていた。 思えば、野村阪神を応援して始まった今シリーズ。その阪神が、三日天下の首位を脱落した辺りから、プロ野球熱は少し冷めていたものの、やはり日本シリーズともなると、その勝利の行方が気になるものだ。 草テニスだけれど、私も少し前まで頻繁にテニスの試合に出ていた。勝負は時の運かもしれない。何をやっても上手くいかず、ボロ雑巾のように、情けなく、ずたずたに負けてしまうことがある。そうかと思えば、自分でも不思議なくらい邪念が無く、心が冴え渡り、120%の力が出て、勝利する時もある。その勝負に立ち向かい、実際に勝負を賭けて一球を打つ瞬間は、死ぬほど恐ろしいと思うときもあるが、勝利を手元に引き寄せた時の言葉では言い尽くせない快感は、麻薬のようだとも思う。その麻薬のような快感を求めて、選手はひたすら努力、精進を重ねるのだ。 私は、スポーツをするのも、観るのも好きだ。するときは、勝利の快感を求めて、観るときは、勝利の共感を求めているのかもしれない。そして、そこからヒーローが生まれ出てくるのを観るのも好きだ。ダイエーの城島くん、かっこええと思いません!?(くーーーっ) 【Home】 【Mail】 【Page Top】 |
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親切が仇(あだ)・・・ 99/10/26 |
昼休みに駅前を歩いていたら、杖を突いたおじいさんに目が留まった。そのおじいさんは、信号のない横断歩道の前に立ちつくしていた。足が悪く歩行が困難なため、横断歩道を渡ることが出来ないらしい。横断歩道を渡った先にあるタクシー乗り場のタクシーをつかまえたいらしく、しきりに手を振って合図をしていた。でもタクシーの運転手さんは、新聞に顔を埋めて気づく気配はない。 「タクシーに乗るんですか?」と声をかけたら、「はい。Kタクシーがええんじゃが・・・」と言われた。待機しているタクシーを見渡しても、Kタクシーはいなかった。仕方なく、先頭に待機している例の新聞を読んでいたSタクシーの運転手さんの処へ行って、おじいさんの前までタクシーを回して貰った。おじいさんは、私を見てにっこり笑って「ありがとう」と言われ、それがKタクシーでないことに一瞬躊躇されたが、そのまま乗り込まれた。 すぐ思ったのは「しまった・・・やっぱりKタクシーを呼んであげれば良かったかな」ということだった。なんだか悪いことをしてしまった気になって、少し落ち込んだ。親切って難しい・・・。相手の立場になってあげないと、親切がかえって不親切になる。相手が重荷にならないようにさりげなく気を回すのは、もっと難しい。 やっぱり、日頃やり慣れない事をすると、失敗するわ。反省。 【Home】 【Mail】 【Page Top】 |
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猫にも劣る!?・・・ 99/10/22 |
飼い主が言うと信じて貰えないかもしれないが、最近のゴロクミは妙に色っぽい。特に真後ろから見た姿は格別だ。ピンと上に突き上げた尻尾には気品がある。×(肛門)の回りの臀部はぷっくりとして形が良く、嫌らしささえ漂う。そこからしなやかに伸びた後ろ足は、ミニスカートをはいて膝をくっつけ気味にした女性のような恥じらいを感じる。ゴロクミは、子猫から、フェロモン出しまくりの女になったのだ。 昨日、まだ夜も明け切らぬ早朝、いつものようにゴロクミを外に出してやった。行き先は、我が家の隣の農機具小屋である。そこでどうやら毎朝、猫会議が催されているらしい。ゴロクミの友達は2匹。黒白ぶちと、キジ猫である。すると突然、静かな田園に『ふにゃ〜ぉおおおん!』と猫の雄叫び。布団から飛び起きて外に出て「ゴロクミぃ!」と呼んでみると、私の前をすごすごと退散する野良猫の足音が聞こえた。(まだ夜が明けていないので、姿は見えない) シャーロック・カナの推察によると、ゴロクミを懸けてぶちとキジが権力争いをしたか(両方雄だった場合ね)、ゴロクミが雄猫争奪戦に勝って、ライバルを蹴散らしたか(ぶちとキジが雄雌の組み合わせだった場合ね)、どちらかだと思われる。生意気にもゴロクミは、三角関係の渦中にいるらしい・・・。 ・・・・・ふっ、う、羨ましい。あたしゃ、猫にも劣るわい。 【Home】 【Mail】 【Page Top】 |
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「君が代」の重み・・・ 99/10/18 |
『Road to Sydney』 国立競技場の電光掲示板には、この文字が凛然と輝いていた。サッカーのシドニー五輪予選、日本対タイ戦である。昨日私は、その会場にいた。 私にとっては、6月のキリン杯に続いて二度目の国際試合観戦である。国際試合では、開会式で両国の国歌斉唱がある。私はその瞬間がとても好きだ。当日招かれたオペラ歌手だとかの斉唱に合わせて、観客も起立をして、全員で「君が代」をアカペラで歌うのだ。競技場に響き渡る静謐(せいひつ)な調べに、鳥肌が立つ。「君が代」を歌ってこれほどまでに感動したのは、初めてのような気がした。無理矢理法律で「君が代」を日本の国歌と制定しなくとも、スポーツの世界において「君が代」は、もう十二分に日本国を象徴する歌なのにな、と思った。 「がんばれニッポン」の気持ちをこめて歌う「君が代」と、何かの式典でただ何となく歌う「君が代」は、全く違う「君が代」のような気もする。やはり私は、感動の君が代を沢山聴きたいなと思う。 がんばれニッポン! 【Home】 【Mail】 【Page Top】 |
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新米もワインにならえ・・・ 99/10/13 |
今夜はちらし寿司だった。我が家で今年初の新米である。やはり新米の味は格別だ。寿司にするのが勿体ないくらい・・・。それくらい贅沢な味だと思った。やはり米は時間が経つにつれ、だんだん味が落ちてくる。昨日までの古米の飯と、今日の新米の飯、その味覚の差は歴然としている。農家の喜びの一時である。 食べながら、ふと考えた。非農家では、新米を味わえる喜びはあるのだろうか?今年収穫された米が店頭に並ぶのは、もう少し先だろう。穫れたての今よりは、少しだけ古米である。米を買った経験がないので、どういう表示で売られているかよく知らないのだか、去年産と今年産の区別はされているのだろうか?有名ブランド米でない限り、産地がごちゃ混ぜで、古米も混ぜられると聞いたこともあるので、均一化されて、味覚の大差がない代わりに、むちゃくちゃ美味しい新米の味も知ることが出来ないのかもしれない。 まだまだ食べ続けながら、ふと考えた。ワインにボジョレー・ヌーボーがあるように、米にも「徳地米・ヌーボー」とかがあればいいのに・・・。(そんな言葉あるのか?) ああ、美味しかった・・・。 【Home】 【Mail】 【Page Top】 |
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学習するWindows!?・・・ 99/10/09 |
私は、小心者である。そんでもって、パソコンをそこそこ使いこなす事は出来ても、ハード面やWindowsの細かい知識なんて、無いに等しい・・・。 その私がこの半月、ハードディスクの増設と、Win95からWin98へのバージョンアップに挑戦した。モチロン私一人でそんな大それた事する訳無い。私のパソコン師匠のHALさんに、お願いしたのだ。(HALさん、夜毎のKana家への出勤ありがとね!) ハードディスクの増設は、苦戦したけれど成功した(HALさんのお陰)。丁度良い機会だから、Win98へバージョンアップしようという事になった。「Windows 98Second Editiion」この9月に発売されたばかりの、ニューバージョンである。うたい文句としては「2000年対応、I.E.5の搭載等・・・」。こりゃいいや、と飛びついて買った。 ところが・・・。バージョンアップしたWin98は、何とも不安定であった。まず、電源調節が上手く出来ない。パソコンの電源を切った後、何にもしていないのに、勝手に電源オンになって、パソコンが起動してしまうのだ。それが電源を切って、1秒後の事もあれば、30分後の事もある。節操がない。電源を切った後、風呂に入って、部屋に帰るとパソコンが動いてた・・・何て事がしょっちゅうあった。コントロールパネルの「電源の管理」をいじくっても、日によって特定の項目があったり、なかったりするのだ。おまけに「Windowsを終了する」のダイアログボックスのスタンバイという項目とラジオボタンが、表示されたりされなかったりする。何で?なにせ、雷鳴でおもちゃの牛が「モーモー」鳴く家である(下記、牛鳴き館の怪を参照してください)。何が起きても、不思議ではないと思った。でもおかしな事は、それにとどまらなかった。ディスプレイのアダプタの設定が上手いこといかず、モニターの画像が突然見にくくなったりするのだ。コントロールパネルのディスプレイの設定をこちょこちょといじくるうちに、なんと(!)WindowsのSafeModeが起動してしまったりした。こうなると私はもうお手上げである。慌ててHALさんに電話したりして、ドキドキの日々であった。 それにしてもWindowsは不思議なOSである。てんやわんやの日々を過ごし、それでも毎日パソコンを使い続けているうちに、何となくWindowsの調子は、少しずつまともになってきた。BIOSの更新をしたのが良かったのか、電源はちゃんと切れるようになってきた。ディスプレイの調子も、悪いときはWindowsの再起動をしてやれば元に戻るようになった。Windowsには「学習機能」でもあるのだろうか・・・? それでも・・・私は、小心者である。調子よくなってきたとはいえ、この半月の呆然と絶望の繰り返しは、私を電源恐怖症に陥らせた。毎回、パソコンの電源をつけたり切ったりする時は、パソコンの前に正座をし、胸の前で合唱し、電源ランプを祈るような気持ちで、見守るのだ・・・。(笑うな!) ところが!である。今日、新しい事実が判明した。Win98 Second Editionは、電源の管理が上手く出来ないという不具合があり、近く修正ソフトが頒布されるというではないか!その他数項目について、バグが発見されているらしい。・・・・・・・・・・早う言えよ! 【Home】 【Mail】 【Page Top】 |
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テレビドラマと辛子の相性・・・ 99/10/07 |
今夜、テレ朝の『君の手がささやいている・第三章』を観た。もう泣いた、泣いた、泣いた・・・。最初から最後までポロポロ泣いた・・・。ホントは今日、別の話題をUPするつもりだったのだが、そこが自分で運営するHomePageの良さかな。勝手に記事(?)をすり替えるKanaであった・・・。 観た事のない方に簡単にあら筋を説明すると・・・。主人公の菅野美穂は聾唖(ろうあ)者である。健常者の武田慎治と出会い、結婚して、一人娘の千鶴をもうけるのだが、聾唖である事のハンデは、健常者の予想をはるかに超えるものである。結婚しようとしても、双方の親が心配し、反対する。子供が出来たら、もっと大変である。子供の泣き声や訴えを聞いてやれない。子供は、「何故うちのお母さんは、耳が聞こえないの?」と不思議がる。周囲からいじめられる。それを何もしてやれずに見つめる親の気持ちは、耐え難い。そういうさまざまな困難を乗り越えていく物語なのである。 菅野美穂は、まだ若いのに演技が本当に上手い。口がきけない役柄の分、目や表情で十分演技している。その姿を追うだけで、ブラウン管に引き込まれていく。そして、ストーリーが上手いこと作ってあるのだ。手話がいたる処に出てくるけれど、そのすべてに口頭の説明は無い。見ている人が、自分で想像するのだ。でも前後のシチュエーションから何となく解ってしまう。そのバランスが絶妙である。次から次へと訪れる困難に「愛があれば、何だって乗り越えていけるんだよ!」って思わせてくれる。これは障害者の物語ではなく、やっぱりラブストーリーなんだと思う・・・。 娘の千鶴が「お母さんと内緒話がしたい・・・」と言って、菅野と武田を困らせるのだけど、その解決方法が、機転が効いていて素敵なのだ。ビデオも出るらしいから、機会があったら是非観てみてください。 ああ、涙腺が緩みっぱなしの2時間だった。ちなみに今夜の夕飯は「おでん」。それを食べながら観た私は、辛子を付けすぎて涙腺が必要以上に刺激されたのかも知れない・・・。(効くぅ!?) 【Home】 【Mail】 【Page Top】 |
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台風被害で思うこと・・・ 99/10/03 |
雷被害で、私が沈没している間、世間ではいろんな事件、災害が次々と起こった。 その中で、私が特に身近に感じ、考え込んでしまったのは、台風18号の被害だった。私の働く防府市近辺は、大潮だったこともあって、床上浸水、家屋や電柱の倒壊など、多大な被害を被った。当日も会社で片づけや、復旧作業に追われた。幸い被害は、余所に比べると大したことは無かった。それでも、夕方まで停電が続き、今後の仕事の段取りや対応に追われると、だんだん気が滅入ってくる。笑いながら脳天気に、街の惨状を物見遊山して歩く人に、無性に苛立ったりした。災害は、必要以上に人をナーバスにさせるんだと、思った。 台風の数日後、下関では無差別殺傷事件が起きた。犯人は、犯行動機の一つに「台風で自分の車が使い物にならなくなり、腹が立ってやった」というものがあったらしい。それを聞いたとき、私の中で妙に納得するものがあった。「その気持ち、解らんでもないなぁ・・・」 勿論、だからといって無差別に人を殺傷するなんて、言語道断なのだが。 台湾大地震、台風18号、下関無差別殺傷事件、東海村の臨界事故と重大な事件、事故、災害は次々と起こる。物理的な復興は成し得ても、被災者の心のケアまで手が回らないのが現状かもしれない。被災者の気持ちを思いやること、一個人として、これだけは絶対忘れないようにしようと思った。 【Home】 【Mail】 【Page Top】 |
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牛鳴き館の怪・・・ 99/09/24 |
私は、雷女(かみなりおんな)である。一年に一度の割合で、自宅に雷が落ち、Myパソコンが壊滅的な被害を被るのだ。冷蔵庫でなく、テレビでなく、何故か私のパソコンだけが壊れるのだ。今年もお約束通り(!?)、その日はやってきた・・・。 思えば二年前の5月、それは始まった。留守中に雷が落ち、モニターと本体の基盤をやられ、買ってちょうど半年目の保証期間が切れるすれすれに、メーカーに無償修理をしてもらったのが、始まりである。次は昨年7月、またも突然の雷に襲われ、今度はモニターとモデムがパーになった。メーカーに修理を出すと、さすがに二回目とあって、「よく雷の落ちるお宅ですねぇ」と、さんざん呆れられた。モデムを修理に出すくらいなら、いっそのことISDNにしてしまえという事になって、ついでにテレホ契約もし、インターネットの利用頻度が高まり、それがMyHomePageを作るきっかけとなったのは、不幸中の幸いであった。 そして今年9月21日(火曜日)・・・夜半からもの凄い嵐だった。雷光は明け方まで夜空を照らしていた。昨年までの雷の悲劇は、私に異常なまでの警戒心を抱かせ、パソコン周辺の電源は、コンセントから根こそぎ切断してあった。ところが朝になって、FAXの充電池が残量僅かになり、警告音が「ピッピピ、ピッピピ・・・・・・」とやたら五月蠅く鳴り出した。それに耐えかねて、「雷鳴が遠くなったからまあいいか」と思い、FAXの電源を入れたとたんに「バリバリバリバリッ!」と大きな雷が地響きを伴って近くに落ち、モデム(TA)が、「バーン」と音を立て、それきりになってしまったのだ・・・。(嘘だろぉ、この時程コンセントを差し込んだ自分を恨んだことはない) もっと不気味な事があった。夜半から、雷が鳴るたびに、「モォーモォーモォー」と牛の鳴き声がするのだ。よくよく探してみると、それは牛のぬいぐるみであった。貰い物で、普段飾ることもなく、ビニール袋に入れられて、タンスの上にしまわれたその牛は、耳を握ると「モーモー」と鳴くぬいぐるみである。それが、あろう事か、雷が鳴ると、触りもしないのに、「モォーモォーモォー」と鳴くのだ。気色悪いったらありゃしない・・・。 我が家には(私には)、雷のせいで、異常なまでの電流が流れているらしい・・・。今度私に逢ったら、握手しましょう。間違いなく、あなたは感電しますっ! 【Home】 【Mail】 【Page Top】 |
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徹底検証、ゴロクミの一夜・・・99/09/18 |
思えば最近、ゴロクミは暴挙に出ていた。図に乗っていたといってもよかろう。 大胆にもウリ坊を追いかけ回したり、トンボやコオロギやモグラを獲ってきて、食い散らかしたりしていた。「こいつは上手いこと考えたな」と思ったのは、頭を垂れ始めた稲田のその中を走り回り、なりを潜め、稲の上をスイスイ泳ぐトンボを、エイヤッとジャンプして捕まえるのだ。でもきっとゴロクミは、蛇という物の存在を知らない。襲われるとか、噛みつかれるとか、そういう恐ろしい目に遭ったことがないのだ。何時かは、とんでもない事になるのではないかと、思っていた。 数日前、ゴロクミは、突然行方不明になった。朝から姿が見えなくなり、台風が近づいた大雨の夜を越して、翌朝、ずぶ濡れになって帰ってきた。24時間、不眠不休、食うや食わずだったらしく、帰ってきたとたん、腐りかけたカニかまにもかぶりつき、たらふく食べた後は、(何かに怯えるように)人の後を付き歩きながら、眠り続けた。こりゃ、相当酷い目に遭ったらしい・・・。 ずぶ濡れで帰ってきたとき、ゴロクミの体には、松の木の皮がくっついていた。毛には松ヤニが付き、松の香りがした。私の徹底検証による(?)ゴロクミの一昼夜はこうだ。朝、ゴロクミはいつもの通り、獲物を探しに出掛けた。遠くに足を延ばしすぎて、気が付くとそこは山の麓だった。運悪く、この前のウリ坊のお母さんに出くわし、「うちの子になにすんねん!」と敵討ちに追いかけ回された。慌てふためいて逃げまどった揚げ句、ゴロクミは松の木によじ登った。母の恨みは恐ろしい。松の木の根元をウロウロしながら、猪は一向にゴロクミを諦めてはくれない。そのうち夜になり、雨が降り始め、ゴロクミは帰れなくなった。仕方なくそこで一夜を明かし、隙を見て逃げ出して帰ってきたのである。 これで少しは、お灸がすわっただろうと思ったのは、帰ってきて2日であった。ゴロクミは、また元気に田圃を飛び跳ねている。馬の耳に念仏、暖簾に腕押し、糠に釘・・・誰に似たんだぁ? 【Home】 【Mail】 【Page Top】 |
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そこは桃源郷だった・・・99/09/13 |
昨日、法光寺に行った。法光寺は、徳地町串(くし)という処にある。お察しの良い方は「ははん」とお思いでしょうが、このHPの掲示板に「法光寺を載せてくれ」とのリクエストがあったからである。恥ずかしながら私は、町内に住んでいながら、串という処へは行ったことがなかった。徳地町の東端にあり、鹿野町(かのちょう)に近い、山深い里である。 凄い山奥だと、噂には聞いていた。恐る恐る串を目指して車を走らせた。最初はまばらにあった民家もそのうちなくなり、辺りは鬱蒼と繁る針葉樹林になった。舗装された細い道路の他に人間の痕跡が無くなっても、まだ奥へ奥へと道は続く。上を見ると、空さえも隠す、山の中だ。道を間違えたのかと不安になり始めた頃、突然ぽっかりと視界が開け、小さな盆地の中に、串の民家が散らばっていた。徳地の至る所に見られる、普通の農村地帯だった。 法光寺にたどり着くと、そこには山口市から来られたというご夫婦の先客があった。阿弥陀如来像ら五体の重要文化財を前に、ご住職がそのご夫婦達に案内をしておられた。私もその仲間に入れて貰って、重源上人の逸話や、仏様の話を少しだけ聞いた。静寂な寺の中で、心洗われる一時だった。 「何故こんな山奥に人が住んでいるんだろう?」と不思議に思ったが、実は重源上人の時代に、木を切り出すために開かれ、長い歴史を持つ里なのだと知った。その当時の石風呂の跡も残っていた。小さな学校、木工品を売る店、のどかな田園風景、下界から隔離された桃源郷のようであった。 帰りに、堀の町のスーパーに立ち寄ったら、法光寺の前で別れたご夫婦と、またバッタリと出逢った。「あらぁ」と挨拶を交わしたときのそのご夫婦の顔は、とても晴れやかだった。何故か嬉しかった。 お近くの方、機会があったら、串の法光寺まで足を伸ばしてみて下さい。あ、でも真冬は避けた方が良いかもしれません。下手をすると遭難します・・・。(大袈裟?堀の町から15〜20分位で行けます。) 【Home】 【Mail】 【Page Top】 |
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分相応の傘・追記・・・99/09/12 |
私は多分、この傘を一生持っている気がするぞ・・・。何たって長持ちグランプリだもんね! |
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分相応の傘・・・99/09/09 |
昨日は私の誕生日だった。友人のMが、プレゼントは何が良いかと聞いてきたので、ちょっと考えて「傘がいい!」と答えた。今年の夏は、思いの外雨の日が多かった。傘の出番が多かったのである。私は気になっていた。こうも頻繁に傘を使いながら、私は満足できるちゃんとした傘を一本も持っていない。今使っている雨傘は3本。しかし、その内の一本は1000円で買ったジャンプ傘、後の二本は、ガソリンスタンドと美容院で貰った、景品の傘である。以前このコーナーで披露したが、私は長持ちグランプリ!ちょっとやそっとでは物を買い換えたりしないのである。とりあえずある物を使い続けるけちん坊の私が、新品の傘を買うには勇気がいる。だから、くれるんなら傘が良いと思ったのだ。 あらかじめどんな傘が良いか、Mに要望を伝えてあったので、プレゼントされたのは、形、色、大きさまでも、私の好み通りの傘だった。「やった!流石M、センスイイじゃん!お友達様々だね!」と、嬉々として私の部屋の鏡の前で傘を広げてみた。しかし、何だかしっくりこないのである。本当なら雨の戸外で挿すべき物を、室内で挿す違和感かもしれない。でもそればかりではない。鏡の中の私は、どうも傘に負けているのである。傘が立派すぎて、それを持つ私が傘に見合っていない気がする。ナルホド・・・長年1000円の傘に甘んじていると、自分自身までもがそういう色に染まってしまうのかもしれない(阪神の野村監督が、負け犬根性とかいって、似た様なこと言ってたなぁ)。高価なら良いってモンでもないけれど、ちょっとだけ背伸びをして自分をより良く見せる努力ってのも必要だと思った。まあ見てなさい。この一年で私は、あの傘の似合うイイ女になって見せましょうゾ!(鼻息も荒いぞ) 【Home】 【Mail】 【Page Top】 |
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ゴロクミの恐れるもの・・・99/09/05 |
ゴロクミは相変わらず、明け方の5時前後にお目覚めになる。しかし最近は、私と遊ぶより、お外に出掛けて、トンボやパッタやモグラを捕獲してくる方が楽しいらしく、窓を猫サイズに開けてやると、とっととお出かけあそばす。数日前のことである。いつもの調子で出掛けたゴロクミは、6時頃すっ飛んで帰ってきたかと思うと、私の部屋の本棚の裏側に隠れて出てこなくなった。日頃でもそんな処へは隠れないのに・・・。まるで何かに追われて、恐々身を隠しているようだった。「おっかしいなぁ〜?よっぽどお外で恐ろしい目に遭ったんだろうなぁ。」と思っていた。 その翌朝、何時ものように窓を細めに開けてやった。しかしゴロクミは、外に身を乗り出して辺りをうかがうものの、腰が引けてしまって、出れないのである。何度も身を乗り出しては、また引っ込んで部屋の中をウロチョロ、それの繰り返しである。早朝の5時である。私は眠いのである。でも寝ぼけ眼でゴロクミのNOVA(入ろっか止めよっか、考え中ってCMがあったよね)に付き合っているのである。いい加減ウンザリしつつも、窓際でゴロクミに好物の「チー鱈」をやっていた。食べながら窓の外をチラッと見たゴロクミは、いきなり脱兎の如くドピュンと駆け出し、部屋の隅に隠れてしまった。そのあまりの勢いに私は完全に我を失ってしまい、窓際に何かたたずむ影を見つけて、慌てて細めに開いた窓を「ばっちーーーん!」と閉めたのである。心臓バクバク、肩で息をしていた・・・。ゴロクミの恐れるものに、私も遭遇したのである。 我に返った後、寝っころがってよくよく考えてみた。私は、窓際にたたずむものの姿をチラッと見たぞ。それは、猫の鼻面だった・・・。猫っぽい口元と、髭が見えたのだ。色は黒だった。ひょっとしてひょっとすると、ゴロクミは、同種同類の野良猫をあんなにも恐れていたのか???うっそぉ・・・。猪の子供まで追いかけ回すゴロクミが?ぷぷぷっ(笑) いや、ワカランぞ。ゴロクミのあの恐がりようは尋常じゃなかった!ひょっとしたら、あれは猫に似た黒ヒョウだったかもしれない・・・。(んなワケないだろー) 【Home】 【Mail】 【Page Top】 |
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