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錯覚・・・ 00/06/27
 先日、ちょっと体調が悪くて医者へ行った。診察して貰ったのは、年に数回風邪なんかひくと、ちょこっと立ち寄るのに丁度良い町医者で、顔なじみの先生だ。日頃、元気満々で医者いらずの私は、たまに具合が悪くなると、途端に不安で心細くなってくる。その先生は、私の訴えに優しげに耳を傾け、丁寧に答えてくれる。極めつけは両腕の脈をとって、じっと私の目を見つめながら話をしてくれた。ここで私は、恥ずかしげにうつむき加減になりながらも、錯覚に陥る。回りに看護婦がいなきゃ、これはまるで恋人同士の図じゃないか!患者を安心させるための、医者のマニュアル通りの応対なんだろうけど、心寂しき女の胸にぐぐっと迫るものがあるのだ。はぅっ。
 危ない危ない。そ言えば私、数年前に胃の調子が悪くて病院通いをしていたときも、主治医に夢中になったことがあったっけ。その先生は、頭良さそうで、キビキビ手術とかもやっちゃいそうで、何故か白衣の下にいつもジーパン(ジーンズではない、どう違うのか?なんとなく違う)を履いていたので、密かにジーパン先生と呼んで憧れていた。どうやら私は、頭の良いインテリ男に優しくされるのに弱いらしい・・・。
 ま、その脈とり先生もジーパン先生も妻子持ちだから、押し倒すまでには至らないのだけど。 【My Boom INDEX】 【Page Top】

トルシエ・ジャパン・・・ 00/06/23
 トルシエ監督の続投が決まった。なんだか、ホッとした。
 日曜日のキリンカップサッカーを、私は興味津々で見守っていた。一つは、森田剛くんが、この会場でラジオの実況中継のゲストで訪れていること。もう一つは、やはりトルシエ監督去就問題がどうなるかが、気になったからだ。柳沢の2ゴールが、なんとも印象深かった。この一年、鳴かず飛ばずで、大スランプに陥っていた若きエース柳沢。スポーツ紙を見ると、Jリーグの試合でも、アントラーズサポーターが彼にだけは声援を送らなかったというじゃないか。そんな彼が、2ゴールなんて、ホントに良かった。欲を言えば、後半ももっと果敢にハットトリックを狙って欲しかったけど。
 そして、私はトルシエ続投推進派でもあった。二年近くもトルシエ監督の元でやってきて、シドニー五輪の直前になって監督交代なんて、選手の為にはどうかと思っていたからだ。トルシエ監督だって、柳沢だって、他の選手達だって、みんな未完成な人間だ。失敗や反省があって、それが成功に結びつくのだと思いたい。選手達は皆、熾烈なポジション争いをしている。トルシエ監督もまた、自らの立場に常に危機感を持ってもらえたら、良い結果が出せるのではないかと思っていた。(信用してないわけじゃないのよ)
 何だかんだ言っても私、代表メンバーがみんな、大好きだ。特に五輪世代に期待大!中田を始めとして、柳沢、平瀬、本山(あら、アントラーズが多いわ)、中村、小野・・・いよいよ近くなってきたシドニー五輪が楽しみだ。聞けば森田剛くんは、FWの高原とフットサル仲間だというぢゃないか!日本代表がアイドルと遊んでていいのか!?いーの、いーの!剛つん、鍛えてやってくれたまえ! 【My Boom INDEX】 【Page Top】

第一回戦・・・ 00/06/19
 モリ子は、拾ってきたときから、二回りくらい大きくなった。モリ子まだ去年、ゴロクミが居たときの記憶が新鮮なので、私はついついゴロクミとモリ子を比較してしまう。ひょっとして私は、前の彼氏と今の彼氏を比較してしまうヤらしい性格なのか?と疑問を抱きつつも・・・。毎日、その瞬間瞬間で、色んな事が起こって、沢山の事を思うわけだけれど、それをこの場で一々報告してもタダの親バカ、自己満足の世界なので、辛うじて自粛致します。(笑)
 昨日はしかし、興味深い出来事があった。我が家に餌をせびりに来る外猫キジマルとモリ子が、ご対面を果たしたのだ。実は密かに私は、この事を心配していた。ゴロクミとキジマルは相性が悪いのか、喧嘩ばかりしていた。(しかもゴロクミは激弱)モリ子もこの先、我が家に慣れて、外を出歩くようになると、キジマルは、避けて通れない難関なのである。南北問題じゃないけれど、緊張か、和解かで情勢は大きく変わるのだ。(なんて大袈裟な)
 夕方、キジマルは久しぶりに餌をせびりに来た。餌を皿に入れてやって、網戸越しに様子を見ていると、昼寝をしていたモリ子が起きて、私の脇に座った。モリ子に一瞬緊張がはしる。キジマルの3分の1しかない体で、尻尾だけでなく背中の毛まで逆立てて、モリ子は戦闘ポーズをとった。お互い見つめ合う2匹。餌を食べ終えたキジマルとモリ子は、永いこと見つめ合っていたけれど、フレンドリーに寄ってくるキジマルと対照的に、モリ子は「ウーウー」唸っている。そのうち飽きてきたのか、モリ子は私の膝の上に上がってきて、グルーミングを始めた。第一回戦(!?)懐の広いキジマルと、お子ちゃまのモリ子の差大につき、キジマルの勝ち!しかしその後、モリ子は何事もなかったかのように、私の膝の上で居眠りを始めた。案外と大物かも!? 【My Boom INDEX】 【Page Top】

人間の叡智・・・ 00/06/15
 仔猫騒動にうつつを抜かしている間に、南北首脳会談では「和解と統一」に向けて歴史的歩み寄りが進行している。今世紀は、戦争の世紀などと言われるけれど、最後の最後になって、南北が緊張緩和に向かうなんて、政治や国際情勢に疎い私でも、単純に嬉しいなと思う。今年の終わりに重大ニュースの上位に揚げられる事、間違いなし!(多分ね)
 後は、来世紀初頭に、近隣諸国との関係がどんどん改善していってくれたら良いなぁ、と思う。ロシア、中国、南北朝鮮、そして日本。そのために日本が担う役割は大きい。たとえ今は、衆議院の解散総選挙に大わらわでも、来るべき21世紀への礎(いしずえ)を固めるものであって欲しい。
 人類は、中世よりも近世、近世よりも20世紀と、確実にステップアップしていると思いたい。金正日総書記を見ていると、人間の叡智というものを信じる気持ちになるのは、私だけだろうか?(ああ、固い文章は、考えるのも疲れるワ) 【My Boom INDEX】 【Page Top】

モリ子・・・ 00/06/11
 『モリ子は元気?』同僚のJは、出張から帰ってくるなり、朝、いきなり私にこう言った。出張に旅立つ直前に捨て猫を押しつけられてから、会うのも言葉を交わすのも初めてだったのに、Jは、その捨て猫の名前を「モリ子」と勝手に決めてしまったのだ。
 その捨て猫を家に連れ帰ってから、私は、ずーっとあれこれ名前を考えていた。以前居た猫は、「ゴロゴ」だの「ゴロクミ」だの、スマスマのキャラから命名していた。私がSMAPの中居くんを好きだったことからなのだが、現在はV6森田剛くんの大ファンだから、まっ、名前は当然、剛絡み路線で行こうとは思っていた。「ゴウ?」・・・女の子だしな。「剛子?」(マッハのキャラから)・・・ゴウコと呼んで見るも、イマイチピンとこない。「モモ?」(剛くんの飼い犬の名前から)・・・この名前をペットに付けたり、HNにしているファンは、ゴマンといるだろうから、ちょっとなぁ。
 そんな時観た『学校へ行こう!』(V6の出る番組)で、リーダー坂本くんと剛くんの「背中流しっこ夫婦ギャグ(!?)」が、私のツボにメガヒット!剛くん「あなた、お仕事お疲れさま。お背中流しましょう」坂本くん「今度は僕が流してあげるよ。モリ子、モリ子ぉ〜」(18歳以下禁?)モリ子も良いわね・・・。(独り言)
 で、翌日のJの『モリ子は元気?』発言である。私『ど、どうしてモリ子って名付けたのが解ったん?』答えは簡単。Jは私の先を行く剛ファンで、同じく前日の「学校へ行こう!」を見ていたのだった。そうか、あの番組を見ながら、Jと私の考えることは同じだったか・・・。
 そのモリ子は、最初はソファの下に隠れて、怯えていたけれど、今ではすっかり私に懐いて、やんちゃ振りを発揮している。このままモリモリ元気に育ってくれたら良いのだけれど。 【My Boom INDEX】 【Page Top】

捨て猫参上・・・ 00/06/07
 今、PCに向かっている私の後ろのソファには、遊び疲れて眠りこけている仔猫が一匹・・・。そう、待望の仔猫が、我が家に貰われてきたのだ。といってもその来訪は、あまりにも突然で、嵐のようだった。
 実は私、別の仔猫を貰うはずだった。生まれたばかりなので、乳離れするのを待っていたのだ。ところが月曜の夕方のことである。出張に出かける直前の同僚Jから、急に電話がかかってきた。急いで会社の近所の路地まで出てこいと言う。何事かと聞いたら、捨て猫を拾ったから私に持って帰ってくれと言うのだ。そのまんま彼女は、仔猫を私に押しつけて、そそくさと出張へ行ってしまった。残された私といえば・・・その日、間の悪いことに、仕事が忙しくて、残業するハメに陥っていた。仕方なく、ミャアミャアと泣き叫ぶ仔猫を事務所に持ち帰り、段ボール箱に押し込んで、仕事と格闘した。ようやく家へ連れて帰ってきたのは、22:00前だった。
 運良く拾われて、爆睡しているこの仔猫(名前をまだ決めていない)も、捨てられた経緯がどんなだったかを想像すると、少し心が痛む。まだ丸1日しか家にはいなくて、慣れていないせいもあるだろうが、明らかに人間を見て怯えるのだ。これから少しずつ、慣れていってくれると良いんだけれども・・・。
 それにしても私には、昨年飼っていたゴロクミが、草葉の陰から(死んだのか、おい)『もうそろそろ、私の後がまを飼ってもいいニャン』と言ってくれたような気がする。今度こそ、この仔猫が、末永く我が家の一員で居られることを願っていておくれ、とゴロクミに手を合わせる。
 しかし、貰う約束になっていたもう一匹の仔猫・・・どうしようか。 【My Boom INDEX】 【Page Top】

夜の訪問者・・・ 00/06/03
 田植えが済んだ。と同時に、我が家の回りは急に騒がしくなった。「カエルの歌がぁ〜カエルの歌がぁ〜」・・・カエルの合唱だ。田圃が水田になった途端、この騒々しさだ。
 もう聞き慣れてしまっているので、この喧しいくらいのカエルの大合唱は、私の耳には念仏同然だ。二十歳頃、友達に電話をしていたら、その友達がしみじみと言った。「かなの家のカエルはすごいね。受話器ごしに鳴き声が聞こえるよ」当時は、こんな田舎のこの家が、恥ずかしいような気もしたけれど、今は、風情があって良いなと思う。街中の喧噪や車の騒音の代わりに、夏の訪れを感じさせてくれるカエルの合唱。
 そして今夜は、新たなる訪問者発見!夜、玄関先を通りかかると、ガラス戸になにやら黄緑色にチカチカ光るものを見つけた。それは、蛍だった。蛍を見つけるのは何時も、思いがけず突然で、その幻想的な光の浮遊に我を忘れて眺め入ってしまう。「ああ、もう蛍がとぶ季節なんだな。」と改めて思い知るのだ。蛍の光は、移り行く時の流れを、儚げに、哀愁を込めて、知らしめているような気がする。 【My Boom INDEX】 【Page Top】

そっとしておいてくれ!・・・ 00/05/30
 朝の7時。「おっはようござーまーす!○○さぁーん!ピンポン、ピンポン!(注:玄関の呼び鈴)」私はまだ、布団の中だった。居留守を決め込んで、布団に潜るも、敵は執拗に「ピンポン攻撃」を仕掛けてくる。我が家は今、田植えの真っ最中。母は、田圃に出掛けて、家にいるのは私一人だ。こんな農繁期のさなかに、寝惚けている私も私だが、朝っぱらから押し掛けてくる輩とは、いったい誰ぞ!?私は「不愉快極まりない」といった顔つきで(恐かったろうな)、玄関先に出た。なにせ今、布団から抜け出たばかりなので、髪はボサボサ、当然パジャマのまんま、目は潰れている。玄関の戸口には、割烹着にゴム長靴の見知らぬおばさんが立っていた。
 以下、おばさんVS私の会話 おばさん「おはようございます。お宅の前のこの山は、どちらさんの山?」 私「知りません」 おばさん「お母さんは?」 私「田圃です」 おばさん「どちらの田圃?」 私「知りません。私、まだ寝てたしぃ。家の回り、全部田圃だから、どっかにいるんぢゃないんですかぁ?」
 我ながら、超不機嫌、愛想もくそもない対応だった。しかし、いくら田舎の朝が早いからといって、訪問して良い時間ってもんがあるだろーが!後で母に「へんなオバサン来んかった?」と聞いてみた。すると「おお、来たよ。山に入って榊(さかき)を採らせてくれんかと。なんでも北九州の方から来ちょってらしいよ。家の山じゃないから、断って追い返した。」との事だった。あくどい人は、榊を切るんじゃなくて、根こそぎ掘り起こして、持って帰ってしまうらしい。榊・・・そうか、確かに定期的にいるモノだし、いい商売になるのかもしれない。私は田舎モノだから、こういう都会の人達の生き馬の目を抜くような行為に、しぱしぱ唖然とさせられてしまう。でも、やっぱりなんだかおかしい。黙って盗むよりはマシかも知れないけれど、断りゃいいってもんでもないでしょうに。そもそも、榊だって、タケノコだって、松茸だって、人間のモノじゃなくて、山のもの、自然のものじゃないだろうか。必要な分だけ採って、あとはその土地の人が守り育てるものだと思う。
 今朝のこの苛立ちの原因は、眠りを妨げられたことも確かにあるけれど、何より、この静かで穏やかな自然を冒涜されたような気持ちになったからかもしれない。 【My Boom INDEX】 【Page Top】

ウネウネの先はツンツン・・・ 00/05/26
 私は、生まれついての、クルクル天然パー(脳味噌ではない・・・つもり)マだ。(ワカル?)だから、物心ついた頃から、ずーっとショートカットだった。一応これでも乙女(のつもり)なので、男を惑わす(?)サラサラヘアーに憧れていたけれど、伸ばしたらグルングルンになって、収拾のつかないことになるのだ。まあ、モンチッチ頭も、刈り上げ頭も、聖子ちゃんカットも、それなりに似合っていたから、良かったんだけれど。
 しかしここ一年間、私はストレートの髪を伸ばし続けている。親から貰った、クルクル頭(だから脳味噌じゃないって)を否定しているようで、少し申し訳ない気がするけれど、あの頑固な癖毛さえも真っ直ぐにしてしまう便利なリペアとかいうストレートパーマみたいなモノがあるのだ。これがまた優れモノで、髪が痛まないし、何時も天使の輪がキラリンコと輝いているし、大してブローもしないのに真っ直ぐにまとまるってな事で、苦もなく、調子に乗って伸ばし続けている。
 ただ一つ困っていることがある。ここへ来て初めて気付いたのだが、しかも、他の人がどうだか解らないのだけれど、ロン毛って、かゆいんですね・・・。毛先があたる額とか、こめかみとか、頬とか、顎とか、耳とかが、とにかくかゆいっ!三十数年生きてきて、これが初めてのサラサラヘアーだから、慣れてないってのもあるのかも知れない。私の皮膚が、過敏なのかも知れない。とにかく気付くと、始終髪を掻き上げたり、顔をポリポリと掻いている自分がいる。
 ショートカットだった時分には、髪の長い女性が、自分の髪をクルクルといじくったりするのを見て、「不潔っぽい」とか「媚びを売っている様でイヤだ」とか思っていたけれど、いざ自分がそうなってみると、戸惑う。こりゃ案外、うざったい髪の毛に嫌気がさして、バッサリとまたショートカットに戻してしまう日は、そう遠くないかも知れない。でも・・・根元がストレートで、毛先にパーマがかかってる髪の毛ってのは、よくあるけれど、私の場合どうなるんだろう?根元がウネウネの癖毛で、毛先がツンツンのストレート・・・こんなのあり? 【My Boom INDEX】 【Page Top】

失う辛さ、待つ辛さ・・・ 00/05/23
 ゴロクミがいなくなって、半年が経とうとしている。もうすっかり、寂しさも紛れたつもりでいたけれど、ここへきて、ゴロクミのことが無性に懐かしく思い出されてくる。それは、丁度一年前のGWの頃に、仔猫のゴロクミが、我が家に貰われてきたからだ。片手の掌にも乗りそうなくらい小さかった、ゴロクミ。生まれて一月しか経たないのに、母猫から引き離されて、おどおど不安そうだったゴロクミは、それでも少しずつ成長して、家族ともだんだんと慣れていき、何時しか我が家のアイドルになっていった。
 共に過ごした季節を、ゴロクミのいないままに迎えるのは、辛い。先日も、なんだか急に寂しくなって、夜中に布団の中で、はらはらと泣いてしまった。生き物の命と縁(えにし)の、なんと儚いことか。今こうして生きている自分も、確実に何時か訪れる死に向かって、日々を消耗している。来年の今日、元気でいる保証なんて何処にもないのだ。だからこそ、一生懸命「今を生きる」しかないんだと思う。
 さて、何日か放浪の旅に出かけては、ふらりと舞い戻って餌をせびる、我が家の「ふーてんのキジマル」へ。たまには、ゆっくりしていってね。お泊まりしていってもいいのよ。待つ身は辛いわ。(愛人:かなより) 【My Boom INDEX】 【Page Top】

返り咲きの日・・・ 00/05/18
 徳地は山間部なので、確かに県内でも気温は低い方だと思う。でも、今年はなんだかおかしい。例年なら、GWが明ける頃には、暖房器具を取っ払っているはずだ。なのに、これを打ち込む私のかたわらには、まだファンヒータがあり、微風ではあるが温風を吐き出している。
 前々回「お役ご免の日」で書いたように、GW明け、しばらくは少し暑いなと思いながら、灯油を使い切るために、朝晩ファンヒータをつけていた。しかし、先週始めに灯油が無くなったので、週末にファンヒータの掃除をして、ビニールをかぶせ、仕舞った。しかし・・・どうも寒いのだ。夜など、折角風呂に入って暖まっても、深夜までゴソゴソしていると、手足の先が冷え切って、どうにも耐えられない。布団に入っても、足先が冷たくて、眠れないのだ。それでも、しばらくは我慢した。やっと灯油を使い切って、押入にしまい込んだファンヒータを引っ張り出すのは、どうにも面倒くさい。何より「ほーら、やっぱり私が必要でしょ!」とのたまう(?)ファンヒータに屈伏するようで、悔しいではないか!? しかし私は「暑がりの、寒がり」だ。昨日、溜息混じりで、しおしおとファンヒータを部屋の一等地に鎮座させた。返り咲いたファンヒータの温風の、なんて心地よいこと!
 こりゃきっと、梅雨の頃までこのファンヒータは、居座るだろうな・・・。そして、ジメッとした洗濯物を手に、汗をかきながらそれを、ファンヒータの温風で乾かしている自分が目に浮かぶようだ・・・。 【My Boom INDEX】 【Page Top】

大安と仏滅が同時に訪れた日・・・ 00/05/14
 身近にいる生き物で、苦手なモノは何ですか?ゴキブリ?カエル?私は、何と言っても、蛇とムカデ!(徳地では、蛇もムカデも、身近な生き物なのだ)第一に、あのクネクネとした動きが気持ち悪い。第二に、蛇やムカデは、噛まれたり、刺されたりするので、余計恐怖感を誘うのだ。
 夏は、その蛇とムカデが、出没する季節だ。蛇はまだ良い。田圃やあぜ道を通らなかったら、そんなにお目にかかることはない。でも、ここ数年、私の家の中で、ムカデを発見するようになった。畳の部屋をコソコソと這っていたり、入浴している時、ふと天井を見上げると、ムカデが張り付いていたりする。ゴキブリや蝿や蚊の様に、叩くことも出来ない。恐くて気持ち悪くて、近くに寄ることさえ出来ずに、ただただ凍り付いている自分がいる。
 さて、話変わって、私の毎日の楽しみは、仕事が終わって、家へ帰ってビールをグビッと飲む瞬間だ。ビールと言えば、肴。私の一番好きな酒の肴は、「イカ刺し」。魚系は、なんでも大好きだ。先日、残業を終えて深夜に帰ってきた時のことである。風呂からあがって、ビールを片手に、「さぁて、今夜の夕飯のおかずはなんぞや?」と台所を物色していると、飯台の上に、小鉢に入ったエビの茹でたのが目に入った。「やりい、エビで一杯なんて最高じゃん!」とほくそ笑んだのもつかの間、そのエビの上には、ベロンチョと横たわった、ムカデが一匹・・・。飛び上がってのけ反った。ムカデは一向に動こうともしない。これがもし、ゴキブリだったら、人の気配を察した瞬間にカサコソと退散してしまい、私はそれを知らずに、エビに舌鼓をうったかも知れないのに、この不動のムカデには、手も足も出ない。ぐやぢぃ〜。大好物の上に、大嫌いなムカデ。何だか、大安と仏滅が喧嘩して、仏滅が勝ったような・・・そんな気持ち。翌日、そのムカデの足跡付きのエビは、キジマルの豪華夕食メニューとなった。
 あれ以来、皿にのった食べ物を見ると、一抹の不安を感じる。「これはムカデさんがお通りになってない?」と。どなたか、ムカデを駆除する方法をご存じありません? 【My Boom INDEX】 【Page Top】

お役ご免の日・・・ 00/05/09
 私は「暑がりの寒がり」だ。夏は、暑い暑いと汗をかき、あられもない姿で、トドの様に部屋の中で寝そべっていたりするし、冬は冬で、寒い寒いと、ガンガンにファンヒータをフル稼働させて、親の顰蹙をかっている。
 ところが、今のこの時期が難しいんだ。もう日中は暖房なんていらない。暑くもなく、寒くもなく、渉る風も心地よい、一年中で一番快適に過ごせる時だ。でも、朝晩は、少し寒い。この「少し寒い」が私にはどうにも我慢出来なくて、いまだにファンヒータのお世話になっているんである。ここで頭を悩ますのが、灯油の補給だ。朝晩にちょこっとつけるだけなので、灯油は真冬並にはいらない。最終的には、給油タンクを空にしてファンヒータを仕舞いたいので、灯油をチビチビ補給しては、すぐ空にして、「まだ寒い」ってので、またチビチビ補給する、この繰り返しだ。そしてこの「チビチビ補給」に業を煮やして、「えええぃっ」と多めに灯油をタンクに入れた翌日から、急に暑くなって、ファンヒータお役ご免になったりするのが、毎年の習わしなのだ。今年もそうだった。先週金曜日に、多めに灯油を補給したら、土曜日から汗ばむくらいの陽気になった。悔しい・・・。
 悔しいから、今夜も根性でファンヒータをつけている。汗をかきながら。そう、私は「寒がりの暑がり!」なんだ。 【My Boom INDEX】 【Page Top】

予測の付かないドラマ・・・ 00/05/06
 私は、変わり者だと自分でも思うのだけれど、あのBL(ビューティフル・ライフ)をそんなに面白いとは思わなかった。「なんでかな?」「どうして感動しないのかな?」と自分なりにずーっと考えていたのだけれど、ここへきてようやくその原因を思い当たった。それに気付かせてくれたのは「太陽は沈まない」というドラマだ。
 「太陽は沈まない」は、母の死に疑問を抱いた直(タッキー)が、弁護士のセツ(松雪泰子)と共に、医療過誤を暴いていくストーリーだ。直と亜美(優香)は、互いに想いを寄せ合うけれど、仇同士で、今後の展開が楽しみなんである。弁護士、法廷、という私にとっては未知の世界で、興味本位で毎週食い入るように見つめているってのは確かにあるけれど、それだけではない。このドラマの、直やセツが吐く台詞や行動が、意外性を持ってズシンと私の心に響くのだ。例えば、「どうして私を弁護士に選んだの?」というセツの問いかけに(ちょっとうろ覚えだけど)「あなたは、健康サンダルを履いて、何時も笑っていた僕の母を知っているから」という直の答え。例えば、町内中の人達の非難を浴びて、くじけそうになりながらも、必死に持ちこたえて、真実を知ろうとする直の真摯な態度。例えば、まだ若くて激情の赴くままに行動してしまいがちな直を冷静に諫めるセツの「誰かを恨んだり、憎んだりするために始めたわけじゃないわ。君が目指しているのは真実よ・・・」という台詞。上手く言えないけれど、登場人物達が、私の想像を遙かに超えた行動をしてくれて、「ほぉ〜」「はぁ〜」と溜息と感嘆符の連続なんである。
 人によって、感動のツボは違うと思う。見る人の年齢や経験度にも違いはあるし、どのドラマがその人の琴線に触れるかなんて、千差万別だ。思えば、私にとってBLは、十分予測の出来るドラマだったのかもしれない。常磐貴子だったら、こんな時、こんな行動を取りそうとか、キムタクはここで、こんな(クサイ)台詞を言いそう(ゴメン!でもあれは、キムタクが言うからカッコいい台詞であって、凡人が言ってもなぁ)とか、なんとなく先読みしていた様な気がする。
 「BL」がつまらなくて、「太陽〜」が素晴らしいとか、そういう事じゃなくて、要するに人は、「予測の付かないドラマ」に感動するのかな・・・と思うのである。 【My Boom INDEX】 【Page Top】

乾燥梅は全国区?・・・ 00/05/03
 今、梅干しはブームなのだろうか?タダの梅干しではなく、乾燥梅の話なんだけど・・・。
 昨年の夏、TBSの「はなまるマーケット」に森田剛くんが出演した際、「今朝のおめざ」で、沖縄名産(?)の「スッパイマン」が紹介された。剛くんが大好きだというその「スッパイマン」を、どうしても私も食してみたくて、インターネット通販で手に入れて、仲間内で食べた。その時初めて私は、「乾燥梅」というモノを知ったのだが、これがかなりイケた!普通の梅干しの水分を無くして、カラカラのシボシボになった梅なんだけれど、ほんのり甘くて、ちょっぴり酸っぱくて、じんわり味わいがあるのだ。クセになりそうな味なんである。しかし、そう頻繁に通販で手に入れるのも面倒くさくて、「スッパイマンは沖縄にしかないモノ」と諦め、代役として「カリカリ梅」を口寂しいときのお供にしていた。
 ところが先日、某コンビニに行くと、どーんと乾燥梅コーナーが出来ているではないか!そこには、5〜6種類の乾燥梅がラインナップしていた。粒の大きいヤツ、小梅、半生タイプ、完全乾燥タイプ、甘口、やや甘口、酸っぱい味等々。今日は、何時も立ち寄るスーパーに「カリカリ梅」を買いに行ったら、その隣にも乾燥梅がお目見えしていて、ビックリした。乾燥梅は、沖縄を飛び越えて全国区になったのか?それとも私が知らなかっただけで、昔から全国区だったのか?まあ、手軽に買えるようになって、嬉しい限りだ。
 その某コンビニにあったヤツと、今日スーパーで見つけたヤツを2種類食べてみた。どれも微妙に違う。封を開けたときの香り、口に入れたときの味、舌で転がすときの食感、後味・・・「乾燥梅」は奥が深いぞ。でも今のところ「スッパイマン」に勝るモノはない。
 これから沖縄へ行って、もしや私に土産を買ってこようという方(そんな人いるのか?)、私は、珊瑚の首飾りとか、紅型(びんがた)のタペストリーとか、泡盛とか、そういうものより「スッパイマン」を所望じゃ!(泡盛に少しばかり未練は残るが・・・) 【My Boom INDEX】 【Page Top】