会社が傾くワケ・・・ 02/10/29 22:18:25 |
この一ヶ月の間に、私の勤務する会社の取引先が、相次いで2社倒産した(正確に云うと会社更生法の適用を申請した)。昨日倒産したその1社はかなり大手で、皆一様に驚いていたけれど、私は「あ、やっぱりな・・・」と思った。何故なら、理由がなんとなく心当たるからだ。実際のところはどうだか判らない。真実は全く別のところにあるかもしれないが、私から見てその2つの会社に共通していたのは「伝票処理がずさんだった」ことだ。伝票を計上してくるのが遅い、金額や内容が違う等々が頻繁に起こり、経理の私はこの2社に手を焼いていた。その上、こちら側の言うがままの値引きや取引交渉に応じていたっけ。やはり、現場の伝票処理や取引がきちんとしていないと、正確な数字が出てこない。企業のTOPは経営戦略を誤るだろうと思う。逆に言えば、TOPの管理が行き届いていないから、末端の業務がずさんになる。そういう悪循環がますます企業の体力を落としていくのだろうと思う。私は自分の日々の仕事に当てはめて考え、気を引き締めずには折れなかった。今の社会情勢は、本当に厳しい。その中で、生き残りをかけて私達は戦っているんだということを自覚しておかなくてはいけない。 さて、ウチの取引先でもう1社、超大手で、超ドンブリ勘定なところがある。なんでここが傾かないのか、私には不思議でしょうがない。逆にその理由を教えてもらって、参考にしたいくらいだ・・・。あはは。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
悪戯の代償・・・ 02/10/25 21:25:26 |
去勢した猫は大人しくなるというが、ウチのタゴに限って言えば、それは全く当てはまらなかった。まだほんの生まれたての頃に母猫から引き離した為、幼い頃は、家の外に出るのも怖がって縮こまっていたあのタゴが、今では、その活発さ加減が、飼ってきた歴代の猫たちの中で、最高峰ではなかろうか、いやそうに違いないってくらい、呆れるほどに元気満々なのだ。毎夜、ネズミを少なくとも一匹は、居間に持ち込んで転がしているし、猫同士の喧嘩もしょっちゅうやらかして、体中にかさぶたやハゲを作っている。昨年までは、尻にばかりやられ傷を作って、獣医師から「臆病な猫だ」と言われていたのに、最近では、顔面にも沢山怪我を負って来る。顔の真ん中にナナメにヤッサン傷(Kanaの造語)まであるのだ。 話は変わって、我が徳地の山で、有難いことに今年も松茸がとれた。しかし、自分ちの山で採れても、松茸は、殆ど我が家の食卓には上らない。今年も、一回松茸ご飯にしただけだ。そう沢山採れるわけではないけれど、残りは全部、隣近所や知人への遣い物にする。 今日も、何時もお世話になっているご近所さんに、松茸を持っていった。その時の口上がこうだ。「タゴがいつも、お宅の猫ちゃんと喧嘩をやらかしちゃって、スミマセン。お宅の猫ちゃんに怪我なんかさせてませんか?申し訳ないです〜。これ(松茸)、僅かなんですけど、ウチの山で採れたので召し上がってください。」先日、お隣さんにお持ちしたときはこうだった。「まぁ、この前、ウチのタゴがお宅の庭で、余所の猫と喧嘩をやらかして、植木鉢をひっくり返しちゃったそうで・・・申し訳ありません。これ少ないですが・・・以下略」 結論。タゴの悪戯の代償は高くつく。でも、私達の口には入らなくても、こうして多少でもご近所さんに喜んでいただける山の恵み、山の宝は、本当に有難いものだ。徳地の大自然に感謝。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
キムタク様の魔力・・・ 02/10/21 20:26:44 |
昨日、SMAPのコンサートへ行った。一度行ってみたいとずーっと思っていたけれど果たせず、今回はたまたま福岡ドームの日曜日公演を運良く友達に誘われたのだ。私の周囲には、SMAPのコンサートへ行って、すっかりSMAPに転んじゃった(!?)人が沢山いるので、あの国民的アイドルSMAPをナマで見れるコンサートに、どんな魅力(魔力?)が潜んでいるのか、是非とも自分の目で確かめてみたかった。 ぶっちゃけた話、私はキムタクという人が余り好きではない。TVで見る限りにおいては、彼の言動は、的を得ていたり共感できることが多々あることは認めるのだけれど、その非の打ちどころのなさが、かえって嫌味だったり、俺様なとこが鼻についたり、ウザイと思ったりするのは私だけだろうか?でも、スマコンに行った人は皆口を揃えて「やっぱキムタクはスゴイ」「オーラが漂ってる」と言う。それが私には解るようで解らなかった。 しかし、かく言う私も、開演3分にして、キムタクに転んだよ。上手く表現出来ないが、大画面に映し出される彼は、汗をかいた濡れ髪の一筋までもが眩しい位に美しかった。他の4人は「普通に汗をかいていた」けれど、キムタクは「汗のかき方までもが美しかった」と言ったらいいだろうか?顔に浮いた汗も、首を這う汗も絵になる。時折カメラに向かって繰り出されるウインクも、その円らで黒目がちで濡れた瞳も、マイクを持つ指先までもが、誘っているような圧倒的な魅力を発散していた。これは、どう魅惑させるかという、彼の計算し尽くされた部分も確かにあると感じたけれど、やはり持って生まれた才能というか計算外の魅力というものも備わっているんだと思った。何をやっても抜かりなく絵になる男は、表情もすごく多彩で、他のメンバーより多くモニタに映し出されていたと思うけれど、そうならざるおえない、人目を惹き付けずにはおれない、やはり独特で特上のオーラを持っていると思った。しかし、開演一時間半後には、私はなんとか立て直しをはかり、「やっぱ中居クンが好き〜」と叫んでいたけどネ。 公演内容は、文句なく楽しかった。スマスマのような、計算し尽くされた、練りに練られたエンターティメントショーを見せてくれる。チャンスがあったらまた次回も行ってみたいもんだ。 私はひとつ、このコンサートで、大顰蹙モンの掟破りを犯している。ぢつは、SMAPのコンサートなのに、カミセンのツアーTシャツを着ていったんだよね・・・。だって〜、午前中に地区の運動会に参加したもんだから、特にめかし込む気合いもないまま、スマコンになだれ込んだんだよね・・・。「カミセン」とか「Coming Century」とか、はっきりそれと判るようなロゴはプリントされてないし、カミコンに行った者でないとバレやしないとは思ったんだけど、流石にSMAPファンのお姉様方の視線がイタイ気が・・・。あ〜怖かった。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
肉親の絆・・・ 02/10/15 21:41:48 |
今日はやはり、北朝鮮の拉致被害者帰国を全国民が注目していただろうと思う。一時帰国された5名が、拉致された当時の状況や、これまでの経緯や、北朝鮮の暮らしぶりや家族について、そしてこれからどのような生活を送る希望を持っているのか、そういう様々な事をどの程度公表されるのか気になるところだ。考えてみれば、拉致被害者の多くは、日本で過した日々とほぼ同じ時間を北朝鮮で過したことになる。日本の家族と再会する戸惑いや不安もあるだろうし、北朝鮮の圧力もあるのではないかとも思う。しかし、記者会見で、再会の状況等を聞く限りにおいては、肉親の血や絆は何よりも強く、国家とか時とかのハードルをいとも簡単に飛び越えて、打ち解けあわれたかのように見えた。私まで嬉しくなった。でも、私達に見えてこない様々な問題もあるだろうし、帰国を未だに果たせない人や亡くなられた方もおられるわけで、これから先の道程は長い。きっと私達が望むのは、被害者の方々の幸せなんだと思う。そうなるように心から願わずにはおれない。 ひとつずーっとずーっと気になっていることがある。今回、一時帰国された5名の中に、私の名前とよく似た名前の方がおられるのだ。といっても二文字なんだけどね。彼女のことを、私は本当に他人事とは思えずにいる。小泉首相の北朝鮮訪問で、拉致被害者の安否が発表された時、こういっちゃ不謹慎極まりないけれども、彼女が生存していて本当にヨカッタと思ったもん。血縁でもなんでもないんだけれどね。今日現在の姿をTVで見る限り、なんだか容姿まで私に似ている気が・・・。私は、今の自分の幸せを、心から有難いと思う。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
赤松の森・・・ 02/10/09 21:24:40 |
週刊誌をパラパラとめくっていたら、日本地図に記された「徳地」「滑(なめら)」という文字が目に飛び込んできた。NTT
DoCoMoの1ページ広告だった。どうやら滑国有林の中に「ドコモの森」というのがあるらしい。帰ってネットで検索したら、NTTドコモグループが1999年から自然保護活動の一環として「ドコモの森」というボランティア活動をしているとあった。主な活動としては、地域に根付いた植樹活動や手入れ、環境整備といったところだ。滑のドコモの森は、その第一回目の活動として、1999年に植樹されたものらしい。ほぉ〜、知らなかった。その週刊誌の広告を見る限り、ドコモの森として制定されているものは、全国で十箇所弱だったと思う。滑は、平安時代に東大寺再建を目的として重源上人が木を切り出した由緒ある地であるし、ある意味、徳地の聖地であるかもしれない。ガソリンスタンドでその週刊誌を見ながら、何故かとても誇らしく思えた。植樹後、そのドコモの森とやらはどうなっているのだろうか?ちゃんと手入れとかをされているのだろうか?ネットだけでは、その後のことはよく判らなかった。尻すぼみにならないように継続して活動していただけたら有難いと思う。 森林で思い出したけれど、そろそろマツタケの季節じゃないか?今年は日照り続きと天候不順で、マツタケの収穫はあまり見込まれていないようだけれど、我が家の聖地でのマツタケはどうだろうか?毎年、我が山で採れた僅かばかりのマツタケを食しながら母に「来年は私もマツタケ狩りに連れてってね」と言うのだけれど、何時もコッソリ行かれてしまうんだよね。どうやらマツタケのシロを伝承するには、私はまだまだ未熟者らしい。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
ジンクス・・・ 02/10/05 0:13:14 |
先週、某アイドルグループのコンサートへ行った。・・・とまぁこう書けば、誰のコンサートに行ったか、ワカル人にはワカルだろうと思う(笑)。コンサート自体も素晴らしく上質で楽しかったのだが、私の行くコンサートは何時も珍道中ってのが多くて、今回も可笑しいことがいっぱいあった。 まず私は、とあるジンクスを発見した。「私の左隣に座る者は、自担のサインボールをGET出来る」というものだ。先週、私の左隣に座ったのは、Kくんファンの友達だ。公演中に、直筆サイン入りカラーボールをアイドルくん達が客席に向けて投げてくれるんだけれど、Kくんの投げたボールが私達のかなり前方に落ち、当たり所が良かったのか悪かったのか、それがものすごく高くバウンドして、丁度私達の席に弧を描いて落ちてきた。吸い込まれるようにして落ちてきたそれを私の友達が、手を伸ばして何の苦もなくキャッチしたのだ。すごい〜。友達は勿論大喜びだ。そして私は、はたと思いついた。一ヵ月半前の別の会場のコンサートでも、私の左隣に座ったGくんファンの友達が、Gくんの投げたサインボールを取ったんだよね。その時も、吸い込まれるようにボールが落ちてきて、私はそれを真横で、スローモーションでも見るように眺めていたっけ。私の左に座りなされ・・・(何人?)。贔屓のアイドルの手垢、手油のついたボールが飛んできますぞよ。 そういえば、開演前に駅前で食べた本場お好み焼き、美味しかったなぁ〜。私は、嫌いじゃないけど、お好み焼きというものに特に味覚を刺激されたり、食べたい欲求にかられたりしたことはなかった。その理由がわかった気がした。悪いけど、ここらへんで食べるお好み焼きは、本場のに比べたら、ゴムを食ってるようなものかもしれない。私が食べたのは、生地がフワっとやわらかくて、山芋が生地に混ぜてあるのではなくて、とろ〜っとかけてあって、お好みソースが甘みとコクがあって美味しく、かけずに食べるのと、たっぷりかけるのと両方楽しんでみたりした。アレっ?何処まで遠征に行ったかバレたかしらん? 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
惑いの40・・・ 02/09/26 21:04:09 |
ガソリンスタンドで洗車を待つ間、雑誌の「AERA」を手に取ってみた。その中に興味深い記事を見つけた。「40にして惑う働く女性」というものだ。20、30代をガンガン仕事して過し、地位も自信もつけ、恋愛もそれなりにしてきた。40歳になると、その先にある「老い」というものが見えてくる。そこで、はて自分はこのままでいいのだろうか?何か状況を変えるとしたら、今がラストチャンスなのではなかろうか?と迷い、心機一転しようとする女性が多いというものだった。昔は男性がそういう惑いを感じるのが普通だったと思うのだけれど、現代では、女性も男性と同じように仕事を持ち、結婚や育児も高年齢化しつつあるので、40という歳にこのような現象が起きているらしい。 つい最近、私の周囲でも、私に近しい女性が二名、会社を退職して独立したり、転職&転居していった。歳も40代前半だ。彼女らの心機一転を目の当たりにして、私は彼女らの衝動や勇気や焦りが、とてもよく解る気がしていたので、このAERAの記事は「やっぱりな」という感じだった。現状維持のままで老いたくない。夢がある。その夢に向かって、自分はもっと頑張れる。もう一花咲かせたい・・・という気持だろうか。 そうして一大決心をして、飛び立っていった彼女らを私は、スゴイなと思う。自分には、ささやかな夢があるけれど、リスクを背負って、何かを失ってまでも、現状を打破する勇気はない。しかしまた、あえて現状維持を選択するのも勇気がいることだとも思う。人生いろいろ、人もいろいろだ。 AERAのその特集の最後には、「仕事、男、住居のどれかが変わらないと女は老け込むのが早いよ」みたいな事が書かれてあった。ドキッ、そりゃヤバい。この中で変えるとすれば「男」が一番手っ取り早いかなぁ。でもそれが一番難関なんだよな・・・。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
好感度アップ・・・ 02/09/22 23:03:41 |
仕事帰りに、会社の書留郵便物を持って、○府郵便局へ行った。18:00〜19:00のこの時間帯は、市内の本局でもあり、私のような仕事中(或いは仕事帰り)のOLや、金融系の人などで、割と混雑していることが多い。その時も、駐車場は車を止めるのがやっとというくらい人が多かった。局内のフロアに足を踏み入れると、二つある郵便の窓口は数人の列が出来ていたし、私の背後からもまだ人の歩いてくる気配がある。「こりゃマズい。後ろの人に追い越されないように早いとこ並ばなきゃ!」と私は焦って、空いている方の窓口へ並んだ。ところがだ、その窓口は、不在で局止めの郵便物を局員が捜すのに大わらわで、ちっとも埒があかないから空いていたらしく、もう一方の長蛇が出来ていた窓口の方がスイスイと列が捌けていた。「シマッタ!私ってば、またヤッちゃったよ」と内心、後悔しきりでうつむいていると、横から「あの、どうぞ・・・」という声が聞こえてきた。そちらを見れば、さっき私が先を越されまいとした男性が、隣の窓口の自分の番が来たから先にどうぞと私に手招きをしていたのだった。こういう時、人間は、なるべく早く自分の用事を済ませたいばっかりに、そういうお声はなかなかかかってこないのに、なんかすごくいい人だなぁ〜と感激しながら、「ありがとうございます」とお辞儀をして、先に書留の受付をさせて頂いた。つり銭を受け取った後でまた「お先に失礼しました」と声をかけて脇に退いて財布に小銭を放り込み、何気なくその男性がカウンターに出された郵便物の封筒を眺めると、○口銀行だった。ふうむ、好感度アップだぞ○口銀行! 人間って(いや私って)、つくづく単純だと思う。多分何千人もいるだろうと思われるうちのたった一人の行員が、親切に列の順番を私に先に譲ってくれただけで、その企業全体のイメージがとても良く思えてしまう。しかも、その男性は、私に郵便物の差出の企業名までチェックされるとは予想もしていなかっただろうから、彼の個人的資質による親切だったはずなのにだ。でも、彼のそういう姿勢は、郵便窓口の順番を譲ってあげるだけでなく、仕事全般において発揮されているだろうから、結果的には企業に利益を与えているはずだと思う。と同時に、所詮、企業のイメージ度アップなんて、受付の人の対応が良いとか、そういう上っ面だけで判断されやすいのかも・・・と思ったりなんかして・・・。へそ曲がり女な意見だろうか? いやぁ全く、先を越されまいとした浅ましい自分が恥ずかしくなるとともに、清々しい気持になりました。見習わなきゃなぁ。しかし私はツメの甘い女だ。見慣れたあの○口銀行のロゴの下に印刷されていたであろう「支店名」を見落としちゃったんだよな。帰りの車のなかでハタと気付き、「市内に○口銀行の支店はいっぱいあるんだよねぇ。はてあれは何処の支店の人だったんだろう?宮市支店?防府支店?」と首をかしげておりました。いや別に支店まで知ったところでどうする訳でもありませんがね・・・。(ホントにか?) 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
最後のひと刈り・・・ 02/09/18 23:41:52 |
日曜日に稲刈りをした。百姓については全く無知で無関係を決め込んでいた私であるが、ここ数年は両親の体力的な衰えもあり、田植えや稲刈りの農繁期には手伝うようになった。とはいってもそんな大そうなものではなく、私の仕事といえば主に飯炊きと、後は、コンバインで吐き出されたモミの袋をエッチらこと(結構重いんだこれが)一輪車に乗せ、乾燥機のある小屋まで運んでいくという単純作業だ。でもウチは山中の田圃だから、棚田の下から高台の家まで運ぶのはかなりの重労働だ。私はヘロヘロになりながらただ黙々とモミ袋を運んだ。 先のことはわからないけれど、今年のこの稲刈りが我が家の最後の米の収穫になるだろうと思う。来年からはもう、徳地と山口を行き来しての百姓を本当に止めようと話し合っているからだ。だから稲刈りの時も、お互い口にこそ出さないけれど、心中は皆複雑だった。特に両親はこの田圃を何十年も守ってきたのだから、私よりはるかに思い入れもあるだろう。コンバインで、最後の稲を刈り上げた時の光景を私はこの先、ずっと忘れないだろうと思う。今にも雨が落ちてきそうなどんよりした雲の下で、稲の周りを何十匹もの赤トンボが群がっている。あぜ道の脇には、狂ったように紅い百日草が咲き乱れている。コンバインのディーゼルの音はゴーゴーと五月蝿いけれど、その時だけは私達の周りが静寂に包まれたような気がした。 稲刈りを全て終えて、遅い昼食をとり、ゴロッと畳に横になって、しばしのうたた寝を始めた頃、外はザーザーと土砂降りの雨になった。まるで私達の最後のひと刈りを待っていてくれたようだった。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
新しい道・・・ 02/09/15 0:01:30 |
今日は哀しいことがあった。ほぼ同時期に入社した同僚が、明日付けで退職する。今夜はその送別会だったのだ。彼女は私と同い年だ。同じ会社で十数年間、苦楽を共にしてきた。大喧嘩したこともあったけれど、同じモノを見て笑い、同じことで泣き、似たような立場で会社や社会に尽くしてきたと思う。私からすれば、そうして苦楽を分かち合える彼女のような同僚がいたからこそ、今まで頑張ってこれたようなもんだ。時にはライバル、時には同じ目標の基に働く戦士、そして友達、彼女には本当に、言葉では言い尽くせないほどお世話になった。その彼女が、明後日からはもう会社にいないなんて、俄かには信じられない。 私は、しんみりした送別会が苦手だ。泣き虫だから、彼女への思いがつのればつのるほど、涙が込み上げそうになるから。だから今夜の送別会も、隣に座った別の同僚と共に、バクバクとご飯を食べ、おちゃらけた会話をしながら、なるべく去ってゆく彼女とのしんみりした会話を避けた。改まって「今までありがとう。これからもお互い頑張ろうね」と素直に口に出して言えない自分を情けなく思いながらも、そうしてしまうと泣き出してしまいそうな自分が怖くもあったのだ。彼女はそんな私の気持を察してくれただろうか。 今の私は、心が沈んでいる。そして食いすぎた胃も重く沈んでいる・・・(アレ?)。これからは毎日顔を合わすことはなくなってしまうけれど、新しい道に踏み出す彼女に負けないように、私もまた一歩一歩目の前の道を進んでいかなくては。(ダメだ〜もう目がウルウルしてるよ) 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
箪笥の肥し・・・ 02/09/10 22:24:03 |
私は普段、腕時計というものをしない。朝起きるときは、ケータイのメロディで目が覚めるし、家のそこかしこには時計が置いてあるし、TV番組で大体の時間はわかるし、ビデオデッキやステレオにも時間が表示してある。車には時計がついているから、「やばっ!気合い入れて走らないと遅刻だ〜」ってことになるし、会社の机の上には電話機に時計がついているから、仕事の段取りはそれを見ながら行う。PCを触っているときは勿論、時計が表示されている。だから腕時計がなくたって、まーったく不自由なんてしないのだ。 この夏、またも私はコンサートに行くために、西日本一体をチョコチョコと駆けずり回った。こういう時は、腕時計がないと不便だ。車以外の乗り物(新幹線とか、電車とか、飛行機とか)に乗ったり、コンサート会場で開演までの時間を待ったりするのに、時間の確認をするのは必要不可欠だからだ。そこで、夏の初めにたった一つ持っているGU○○Iの時計を引っ張り出してみた。確か一年位前に電池は交換してあったと思うのだが、使わないと拗ねてしまうのか、案の定、時計は止っていた。後一週間で次は福岡のコンサートに行くという時、仕方なく私は、その時計を購入した近所の時計屋へ持っていった。電池交換だから、すぐに出来ると思ったら、担当者が蓋を開けかけて、その時計が少々特殊な構造だった為、正規の代理店に修理に出しても良いかと聞いてきた。どれくらい時間がかかるか?と聞くと、一週間程度だという。福岡行きには間に合わないかもしれないけど、その後に、名古屋、東京と遠征が控えているからな・・・と思い、修理に出すことにした。 しかし、間に盆があり、見積もり金額がどうのこうのと連絡をとりあっていたら、結局修理が終わって時計が私の手元に届いたのは、夏コンがとっくの昔に終わってしまった昨日のことだった。 私は同じことを来年も繰り返してしまう予感がする。きっとこの時計は、日常使われることもなく一年が過ぎ去り、また来年、コンサートツアーが始まる頃にひっそりと止ってしまうのだ。なんだかなぁ・・・。流石GU○○Iだけあって、電池交換といえども結構なお値段だった。そういえばもうひとつ持っている人から貰ったG-SHOCKは、もう何年も経つというのに、一度も電池交換なんてしていないけれど元気に動いている。 ええい、勿体無い!こうなったら電池がなくなって動かなくなるその日まで、根性でGU○○Iを毎日使いまくってやるわい!(無駄に金を失いたくないらしい) 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
この世で一番嫌いなもの・・・ 02/09/04 23:06:21 |
食い意地の張っている私は、おおよそ好き嫌いのない雑食人間だけれど、それでもこの世の中にたった一つだけ、ゼッタイ食べられないものがあった。それは納豆だ。大体において西日本は、東日本ほどには納豆を食べない土地柄だと思う。私が子供の頃は、今ほど食糧事情も良くなかったし、ド田舎だということもあり、我が家の食卓には納豆が一切上らなかった。そして大人になったある日、鮨屋で先輩に勧められて恐る恐る口にした「納豆高菜巻き」に、悪いけどあたしゃ吐き気をもよおした。「なんだコレ、腐ってるじゃん!」どうも私は、腐ってるんだか発酵してるんだかビミョ〜な食品には弱い。子供の頃から胃腸が弱かったから、無意識に拒否反応が働くんだろうと思う。それに納豆のあの独特な臭い!(匂いではなく臭い)甘いとかしょっぱいとか辛いとかじゃなく、腐った臭いってのがどうにも食欲をなくしてしまう。なんで人は、納豆が美味いと言いながら、腐って糸を引いたような大豆を食うんだろう?大豆なら、豆腐だって、煮豆だって、節分の豆だって(!?)あるのにサ・・・気が知れんなぁ、なんぞと常々思っていた。 ところがである、私は急に納豆が食べられるようになった。文句なく、この夏のナンバーワン珍事だ。きっかけは健康食品オタクの母だ。母は、体に良いとされる食品や料理なんかの情報をTVとか雑誌とかで仕入れてきては、私達に勧める。納豆も「体にいいから、最近の納豆はそんなに臭くないから、美味しいから、食べてごらん」と盛んに勧めて私に食べさせたのだ。かつて先輩に無理矢理食わされた「納豆高菜巻き」の鮮烈な臭みというのは、確かに無かった。私自身の味覚が歳とともに変化したこともあるだろう。特別美味しいとも思わなかったが、それ以来頻繁に食卓に上るようになった納豆を私は平気で食べれるようになった。いやむしろ、「今日は納豆か。うふ!」とまで思うようになったのだ。「うふ!」ですぜ。「この世の中でゼッタイ食べれないモノ」だったのが「うふ!」ですぜ。笑っちゃうよ。 変わりに最近、キモくて食べられないものがある。子供の頃は大好きだった「卵かけご飯」。アツアツ炊きたての白ご飯を茶碗に盛って、真ん中に箸でクルリんと穴をあけ、生卵を落とし醤油をぶっ掛けて混ぜ混ぜして食べるあの「卵かけご飯」だ。生卵を食すということが、なんだかキモチワルイような気がするのだ。 人の味覚や嗜好ってのは、変わるもんだなぁと、つくづく思う。いつか、「あれほど好きだったビールなのに、見るのもヤになっちゃったわ〜」なんて日が来るかも・・・。それは無いか・・・(笑)。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |