山口の桃源郷・・・09/01/25 20:52:09 |
日曜日の朝、いつもの通りに新聞を(テレビ欄を)見ていると、山口と言う文字が飛び込んで来ました。最近の私は、なにかにつけて山口の良さや気候風土を懐かしく思い、「山口」という言葉や文字に超敏感です。 「山口県、中国山地の山奥で暮らす田中さん夫妻・・・」とあります。これは見なくっちゃ!埼玉にはない山口の自然や人情にに触れられるかもしれない。夕飯の支度に勤しみながら、傍らのテレビをチラ見して、耳をダンボのようにしつつ、午後4時半頃から、山口放送製作、第4回日本放送文化大賞グランプリ受賞作品「山で最期を迎えたい ある夫婦の桃源郷」という番組を見ました。 放送が終わった時、ながら見しか出来なかった事を本当に残念に思いました。かぶりつきで見たかった。。。すごくいいドキュメンタリーでした。月並みな言い方しか出来なくて、上手く表現出来る言葉も見つからないけれど、感動しました。 簡単に内容を説明すると、田中さんという老夫婦が、還暦を過ぎる頃から「自分らしく老いてゆきたい」と、大阪から山口県の美和町の山奥で自給自足の生活を始めます。「一緒に暮らそう」と説得する娘たちを拒み、山奥で暮らすことにこだわり続ける親を見て、また娘たちもそれを受け入れるようになります。 この番組は、沢山のことを考えさせてくれます。まず、「老いる」とはどういうことかということ。自給自足の生活は過酷だけれど、老いは容赦なく、確実に迫ってきます。老いや病とどう向き合って、折り合って、また家族の助けをかりつつ生きていくかというのは、誰にも最後には関わってくるテーマです。 そして、生きがいとは、幸せとは何かということ。このご夫婦は、病気を機に、老人ホームへ入居するのですが、一日テレビを見てなにもせずに過ごす日々に限界を感じ、また日帰りの山通いを始めます。うろ覚えだけれど「何かすることがなけんにゃあ生きていけん」というような事を夫婦はその時に言っていたと思います。山に生きることは、過酷な労働と向き合うことだけれど、この夫婦にとっては、それが正に生き続けることの証なのです。だから山に住むことを止めたら、生きていけないというのが真実だったのでしょう。カメラがとらえる山で過ごす夫婦の笑顔が、例えようも無く生き生きして素晴らしかった。大阪で過ごす頃の写真よりも、若々しく晴れやかなのです。この夫婦は、本当に素晴らしい人生を送っているのだと、あの輝くような笑顔が物語っていました。 そして、夫婦愛とは何かということ。松茸を採りに行ったフサ子さん(おばあさん)が、収穫もなく山を降りてきて、代わりに道中で摘んだ1輪のリンドウを寅夫さん(おじいさん)に持ち帰るのです。寅夫さんはそれを嬉しそうにガラスの小瓶に生けます。山の自然の中で、2人の時間が穏やかに流れる様を、微笑ましく思いました。認知症が進行してしまったフサ子さんは、寅夫さんが亡くなってしまったことが解りません。娘に促されて、山で「おじいさーん、おじいさーん」と何度も叫びます。その高く大きく力強く澄んだ声が、とても88歳とは思えない程なのです。どんな時も、2人で力を合わせて生きてきた夫婦の絆を痛いほど感じる声でした。その声の向こうに、寅夫さんが本当に居るような気さえしました。 最後に家族の絆です。最初は老いた両親が山奥で暮らすことに反対していた娘たちが、その生き様を目の当たりにしつつ、徐々に受け入れて、そしてサポートしていくのです。3女夫婦は、大阪を引き払って両親を看取る道を選択します。現代社会では難しいことかもしれませんが、実は人間として、親として子として、あるべき真の姿だとも思えました。 いやぁ本当に、この文章を書きつつも、思わず涙せずにはいられない、素晴らしい番組でした。手前味噌かもしれないけれど、山口放送よくやった! それから私・・・老いてなお、夫にリンドウの花を捧げられるかしら?いなくなってから「おじいさーん」と声高に叫べるかしら?今はなんとも答えられない。でもそうなれたらいいなぁと思います。 さてと、実はDVDに録画してあるので、今度こそ今からかぶりつきで、見直します。↑の文章は、ながら見で見た感想を、感動のままに書きなぐったので、多少内容に間違いがあるかもしれません。お許しを。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
サザエさん来たる!・・・08/07/20 21:24:54 |
お久し振りでございますm(_ _)m 私は元気です。元気に大忙しのまま時は流れ。。。いやぁ本当に時の過ぎるのは早いです。あっという間に、埼玉へ来て一年が過ぎてしまいました。独身で仕事をしている頃には、「主婦になったら時間がいっぱい出来ていいなぁ〜」って楽しみにしていましたが、と〜んでもない!主婦になると、山のように家事があって、時間があるどころか追われっ放し。特に、自分の趣味の時間とか自由になる時間が、激減しました。あ〜あ。愚痴です。。 そんなある日の出来事です。山手線に乗っていたら、ふと天井の広告に目が止まりました。「おいでませ山口デスティネーションキャンペーン」とあり、秋吉台のカルスト台地にたたずむ女性の後ろで、石灰岩に隠れる数人の子供達がいて、「夏の課外授業を受けに行こう」とかなんとか(うろ覚えです)のコピーが書かれている二枚ぶち抜きのポスターでした。東京の真ん中で、山口のこんな光景を目にするなんて考えてもいなかったからとってもビックリしました。 早速家へ帰って調べると、おいでませ山口デスティネーションキャンペーン2008夏なるものがあるではありませんか。もちっと調べると、そのキャンペーンの一環として、TVアニメの「サザエさん」のオープニングで「サザエさん、山口訪問バージョン」が放映されているとのこと。「あ〜そうだったんだ!」と大納得しました。というのも、私は「サザエさん」好きで、この4月から思いがけず始まった「サザエさん、山口の旅」を毎週飽きもせず、大喜びで食い入るように見ておりました。その旅の行程とは、岩国城〜錦帯橋-秋吉台〜秋芳洞-大平山(つつじ)-永源山公園-みもすそ川公園-壇ノ浦 源平合戦〜関門海峡-SLやまぐち号-小野茶畑-瑠璃光寺五重の塔-湯田温泉-長門湯本温泉-油谷の棚田 というものでした。どの光景も激しく私の胸を打ち、心躍り、山口から遠く離れている身としては、もうたまらない映像でした。 ところが「山口の旅バージョンもそろそろ終わりかなぁ〜」と思っていると、な、な、なんと7月からの「サザエさん」では、山口の旅Part2をやり始めたではありませんか!これにはもう、「やられたぁ〜」という感じでした。予測もしていなかった分、驚きも喜びも格段に大きかった。そのPart2の旅の行程は、みすず潮彩(山陰観光列車)-青海島-千畳敷-角島大橋〜角島灯台-黄波戸温泉-柳井市(金魚ちょうちん)-藍場川(萩市)〜萩焼-大島大橋-とことこトレイン(錦川清流線のトロッコバス)-錦帯橋の鵜飼 というものでありました。油谷の棚田とか、みすず潮彩とか、とことことレインとか、知らんかったわぁ〜。今度帰ったら行ってみよう! いやぁ〜山口って本当にいいもんですネ。どうやら大々的に山口の観光キャンペーンが展開されている様子で、私としてはウッシッシな感じ。これを機に、山口の良さが広く知られて欲しいなと思う今日この頃であります。 それにしても、毎週「サザエさん」を録画しておいて良かったぁ!この「山口の旅バージョンPart1、Part2」は、オープニングのみ抜粋して、完全保存版DVDにして、家宝にしようっと。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
晋ちゃんまんじゅうのその後・・・07/09/07 22:14:49 |
あれから私は、晋ちゃんまんじゅうを手に入れることが出来た。でも、そこまでにはいろんな紆余曲折と不完全燃焼な気持ちがある。 お台場の「めちゃバケ」で晋ちゃんまんじゅうが売られていることをテレビで見つけた私達は、とりあえずお台場に向けて出発した。しかし、埼玉からお台場は遠い。ひょっとしたら国会議事堂の土産物屋に売っているかもしれないと思いつき、私達はまず国会議事堂に行ってみた。国会議事堂を見学するのは初めてだったから、その荘厳でどデカイ建物に興奮しつつ守衛さんに聞いてみると、今日は国会の始まる前日だから、警備の関係で見学は出来ないと言う。ガッカリして、仕方なく、今度は東京駅まで足を運んでみた。地下街や駅構内を歩き回ったけれど、それらしきものは見当たらない。インフォメーションのおねいさんに聞いてみると、晋ちゃんまんじゅうを売っていた土産物屋はあるけれど、今、改装中だから店が開いてないと言う。諦めて今度は、東京駅から、自民党に電話で問い合わせてみた。ここも「以前はあったけど、今はないみたいですね」という返事だった。なんだ、自民党もツレナイなぁ。 いよいよ諦めて、お台場に行った。ものすごい人混みと、焼け付くような暑さの中、マメの出来た足を引きずりつつめちゃバケに行った。2時間半待ちとかいうのをパスして、とりあえず入場券だけ買って中に入った。630円の饅頭買うのに、おひとり様1200円×2枚の入場券。高っっ。それでも、とうとう私達は晋ちゃんまんじゅうを見つけた。その小さな箱を、私は抱きしめて頬ずりしたい衝動を抑えつつ、レジに向かった。隣に置いてあった矢部総理のパイってのも、御祝儀代りについでに手にとってしまった。 家へ帰って、家族で感動の再開ならぬ、再試食会をした。驚いたことに、晋ちゃんまんじゅうは、山口で買ったのと違うものだった。とは言っても、見た目も味も、よく似てはいる。でも、すべてが微妙に違った。まず、外装。山口で買ったのは、裏に山口の歴代総理の系図みたいなのが書いてあったけど、別のイラストに変わっていた。まんじゅうの外見は、お台場で買ったほうが、微妙に一回り大きかった。そして味。お台場のは、胡麻餡がねっとりシットリ甘く、黄な粉味の皮もキメが荒くしっとりして甘めな気がした。山口のは、全体的に小振りで、餡も皮もお台場のに比べるとパサッとしてキメが細かく上品で甘さ控えめだった。とは言っても、山口のまんじゅうは春先に食べたっきりだから、その記憶と、実際に今お台場のを食べた感じからその違いを述べているのであるが、それでも家族みんなが同じ感想を言ったのだから、多分そうなのだろうと思う。よく見ると製造元も違っていたから、こんなに味が違うってわけなのだ。これはもう好き好きだけど、我が家では、山口の晋ちゃんまんじゅうの方が美味しいということになった。(何の品評会やねん) 山口の友人に、宇部空港へ行く機会に晋ちゃんまんじゅうを買って送って欲しいと頼んであった。こちらでその前に晋ちゃんまんじゅうを手に入れちゃったから、「もういいよ」ってお断りしようかなとも思ったのだけれど、やっぱり山口版晋ちゃんまんじゅうをどうしてももう一度食べてみたいという家族の全会一致の意見で、その友達に晋ちゃんまんじゅうを買って貰うようにお願いした。すると、その友達が宇部空港に行ったところ、そこにはもう晋ちゃんまんじゅうなるものは存在せず、「晋ちゃん応援歌」というまんじゅうだかお菓子だかしか売っていないのだと言う。なんだ〜、ガッカリ。結局、山口版晋ちゃんまんじゅうは幻の饅頭となってしまった。。。 それにしても、地元山口は、劣勢の安倍総理を「応援歌」という名の菓子まで作って応援しているワケだ。なんだか涙ぐましい。我が家の冷蔵庫には今、ありがたみを失った関東版晋ちゃん饅頭が3つ転がっている。。。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
晋ちゃんまんじゅうを探せ!・・・07/08/05 09:52:49 |
私には今、喉から手が出るほど欲しいものがある。ここ数ヶ月、探して探して探しまくり、あと少しというところで取り逃がしたりして、どうしてもGET出来ないでいる。それは「晋ちゃんまんじゅう」である。 ご存知だろうか?弟90代内閣総理大臣安倍晋三氏のキャラクターグッズというのか、お土産品として売られている。春先に、結婚準備の為に、山口と埼玉を何度か往復している時、宇部空港の売店でふと思いついて買った「晋ちゃんまんじゅう」が、旦那さんの家で「美味しい」と好評だった。大切に食べていたのだが、旦那さんが自分の分としてとっておいた最後の一個を私が食べちゃって、めちゃくちゃ怒られちゃったのだ。「また山口に行ったら買ってきてくれ」と要望されていた。ところが山口を最後に出てくる時は、土砂降りの雨で、荷物が多くて、傘をさしての歩きのことを思うと、どうしても晋ちゃんまんじゅうを買ってこれなかった。それから旦那さんは残念がって、晋ちゃんまんじゅうを探しまくっているのだ。 晋ちゃんまんじゅうは、決してそんなに目が飛び出るほど美味しいものではないと思う。普通に美味しいと思う。だけど、食べられないとわかると、どうしてもそれが食べたくなっちゃうものなのだ。値段も確か630円とお手ごろだった。黒胡麻餡をきな粉風味の皮で包んだ小振りのお饅頭である。包装紙には、安倍総理のイラストが書いてあって、確か裏には、歴代の総理大臣の系譜のようなものが書かれてあって、なかなかお勉強にもなった。是非ともあの晋ちゃんまんじゅうをもう一度食べてみたい!ということになったのだ。 しかし、関東で晋ちゃんまんじゅうを手に入れるのは意外に大変だった。近くのデパートとかお店には売ってない。あるとすれば、東京駅とかのお土産やさんだろうか。だけど埼玉からわざわざ630円の饅頭を都内まで買いに行くのはバカらしい。7月に山口の両親が上京してきた時に、浅草寺に連れて行ったら、そこの仲見世に売っていたけれど、余りの人混みに迷子になりそうになって、ゆっくり饅頭を買っている余裕がなかった。両親を東京駅から見送った後、八重洲の地下街で探そうかと思ったけれど、旦那さんが疲れて具合が悪くなったので、速攻で帰ってきた。 情勢も悪かった。先月の参議院議員選挙で、安倍総理率いる自民党は形勢が悪く、ネット通販で晋ちゃんまんじゅうを探すも、在庫切れでどこも手に入らなかった。在庫切れという名の、政権交代を踏まえた製造中止なんではなかろうかと思われた。 最後の手段として、総理のお膝元である山口の友達に現地で買って送って貰おうとした。しかし私の知る限り、晋ちゃんまんじゅうを売っているのは宇部空港だ。山口の知人で、宇部空港に行ける人なんてそうそういない。考えた挙句、もと同僚が、東京に出張に行く時に、宇部で買ってきてもらおうとお願いした。時は、参議院選挙の直前だ。同僚が出張に行くのは8月の終わり。参議院選挙の結果によっては、晋ちゃんが退陣してしまう。そうなると晋ちゃんまんじゅうは、どう逆立ちしても手に入らなくなる。。。焦った。神様にお願いしちゃったりなんかした。「どうか安倍総理が退陣しませんように。。。なむなむ」まんじゅうの為に安倍総理を応援していた人は、全国広しといえど、そうはいないだろう。 なんとか安倍総理は、退陣しないでいる。やれやれ。一安心しているところへ、昨日、大興奮な出来事があった。テレビで「めちゃ×2イケてる」を2人で見ていたら、フジテレビのショップの中にあるらしいめちゃイケのグッズ売り場で「矢部総理」のまんじゅうとして「晋ちゃんまんじゅう」のパクリみたいなのが売られているのを映していたのだ。そのやべまんじゅうの隣に、本家「晋ちゃんまんじゅう」が並べられているのもしっかり見つけた!やった!私は旦那さんと手を取り合って大喜びした。 近日中にお台場に行く羽目になりそうだ。。。【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
マリッジブルー・・・07/06/14 17:47:59 |
引越しの日が近づいてきた。転居のための手続きや用事を片付けつつ、人に会い、挨拶し、その合間に荷造りをし、くたくたな日々を送っている。だけど夜、独りになって自分の部屋にたたずむと、堪らなく寂しくなってくる。 どうやら私も人並みに、マリッジブルーらしいです。時って、本当に残酷だと思う。私がここに居られるのもあと数日。私はここから忽然と姿を消すのだ。慣れ親しんだ山々、田圃やそこに点在する家並み、家の畠、庭、台所の食器やキッチン道具の配置、自室の天井の木目、そんな当たり前のモノたちが、一瞬にして遠い世界になってしまうのだ。余命あと数日と宣告された患者のような気持ちになってくる。私はここへきてようやく、事の重大さが解ってきた気がするのだ。結婚するってのは、ある意味恐ろしい。生まれた土地を離れて遠くへ行ってしまうってのは、後ろ盾を無くすようで、怖くて仕方ない。今までは両親が私を守ってくれた。これから私は、ちゃんと自分の力で自分の人生を歩んでいけるのかなと不安になってくる。 でもまぁ、私には苦楽を共にする新しいパートナーがいるわけだから、彼のためにも、そして自分自身のためにも、これから頑張っていかなくちゃいけないんだとも思う。それにしても、ふるさとや両親と別れるのが寂しくて寂しくて仕方ない日々である。 そして何よりも私を悩ませているのがタゴだ。タゴっちと別れるのが、悲しくて辛くて。。。だって、両親とは遠く離れても、電話でいくらでも話せるけれど、タゴは電話口で喋ってはくれないもんなぁ。私が結婚して遠くへ行っちゃったってことを理解してはくれないもんなぁ。タゴはどんな時でも、私の心を癒し、温めてくれる大切な大切な友であり息子みたいなものだった。だからこそ、ちゃんと最後までタゴの面倒を見てあげたかったなぁ。タゴは今、喧嘩で怪我をして、3本足歩行をしている。せめて私が出立する日までに、元気になってくれたらいいのだけど。。。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
ふるさと山口の自然・・・07/05/12 11:31:38 |
気がつけば5月。。。掲示板にはちょこちょこ書き込みしていましたが、このMy
Boomを更新するのはなんと3ヶ月ぶりではありませんか!このサイトが始まって以来の体たらくであります。すみません。 実は私事ではありますが、この度、この歳になって、恥ずかしながら結婚することになりました。3月までは、仕事の引継ぎに追われ、4月からは、引越しの為の自宅の片付けや準備に追われ、そして4月の終わりから今までは、埼玉の彼の家で、片付けや準備に勤しみ、今日に至っています。7月に結婚する予定です。今まで何度も、どうやってこのサイトで来訪者の方々にご報告しようか迷っていたのですが、今日はたまたま彼の家でたった一人の留守番をすることになり、ある出来事があって、ゆっくりとパソコンに向かって文章を書く気になった次第です。 ある出来事というのは。。。 埼玉の彼の家で過ごした3週間は、忙しいながらも充実した楽しい日々でありました。見るもの聞くもの風習などがすべて物珍しく、山口よりは都会の街並みで人も多く活気もあります。でも都会ならではの窮屈さや問題もあって、考えさせられることも沢山です。それを全身で受け止め、生活に慣れることに精一杯の日々でありました。1週間くらい前から、無性にタゴ(飼い猫)に逢いたくなりました。なんか不思議です。両親ではなくタゴに逢いたくて仕方ないのです。両親は自分のことは自分で出来るし、まだ元気だし、だけどタゴは急に居なくなった私をどう感じるのか、ちゃんと平和に過ごせるのか、気になってしまうのです。何より、生活の中にタゴが居ない私というのがとても寂しい気がします。山口の家に電話して、「タゴは元気?」と問うと必ず「元気にしちょる。ピンピンしちょるよ。」という返事が返ってくるのですが、それでもやっぱりタゴに逢いたいのです。そうこうしているうちに、今朝、タゴの姿を思い浮かべていると、タゴがたたずむ畑や我が家の庭、それを抱く山口の山々や静かで長閑な町並みがパァッと視界や聴覚に訴えかけてきて、私はもうボロボロと涙をこぼしてしまいました。 私は、徳地や山口の自然や人柄をとても愛している。そこに当たり前のように過ごしてきた自分は、もうすぐ見も知らない土地で新たな生活をしていく。たまに里帰りをしても、その時はもう自分は山口の人ではないんだなって思うと、堪らなく切なくなってきたのです。私が今まで、両親の愛に育まれてどんなに幸せだったか、あの美しい自然の中に身を置くことがどんなに癒されることだったか、今まで当たり前だったことが、実はとても素晴らしいことだったんだということを改めて思い知らされた気がしました。埼玉には山がありません。公園や河川は綺麗に整備されているけれど、それは人が造ったもので、本当の自然ではないのです。そしてやはり生まれ育った土地というのは、特別な思いを抱かせてくれるものなのだなということもよく解りました。離れてみて初めて感じる思いです。こちらに訪れてくださる、さかえさんや岩手さんのお気持ちが解る気がしました。 あと何往復かは山口と埼玉を行き来するようですが、残り少ない山口の暮らしを存分に噛み締めて、そしてまた新たなる一歩を踏み出していこうと思います。今まで一生懸命に育ててくれた両親には、感謝の気持ちでいっぱいです。明日は母の日ですね。私も、面と向かってはなかなか恥ずかしくて「お母さん、ありがとう」とは言えないけど、今なら「ありがとう」って言えそうな気がします。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
タゴの富士・・・07/02/19 22:53:43 |
昨夜私はなんと、家の中で闘猫観戦をした。 最近また、タゴの飯場が余所の猫によって荒らされているなと思っていた。必ず食べ残しをするタゴの皿が、舐めたように綺麗に餌が無くなっていることがしょっちゅうだからだ。随分と暖かくなってきたことだし、そろそろ飯場を漁りに来るノラ猫とタゴが、大喧嘩を始めるかも知れないと思ってはいたのだ。 案の定、夜、私が自室でPCを触っていると、階下で「ウゥーッ!」「フーッ!」と猫の雄叫びがした。瞬時に「タゴだ!ケンカしてる!」と察した私は、慌てて階段を降りた。「タゴ!」と叫ぶ。人の声がすると、ノラ猫が警戒して退散すると思ったのだが、時既に遅く、猫どもは「ギャーッ!」と取っ組み合ったらしい。暗くて何も見えないから、階段と居間の電気をつけた。足元には、がっぷりと四つに組みふしたタゴとキジ猫が転がっている。こうなると私の手では容易に離せない。両猫とも気が立って「フーッ」「ウーッ」と唸って、お互いの首元を噛み、両手両足を絡み合わせている。 一瞬だが私は、妙に冷静になって、両猫を観察した。キジノラの方が、タゴより一回りも小さくて、こりゃタゴの方に分がありそうだ。シメシメ。。。なーんて、流石、猫親バカな私。傍にあった新聞を半分に折って「コラッ!」と両猫を叩いてみた。そこで私は、またも一瞬冷静になる。新聞を行司の軍配団扇に見たてて「ハッケヨイ、ノコッタノコッタ!」なーんて。コホン。。。遊んでいる場合ではない。両猫の抜けた毛の玉が、ボタン雪のように絨毯の上で舞っている。意を決して、キジノラの背中を新聞で引っ叩いた。途端に二匹は体を離し、睨めっこして、部屋をぐるりと回った挙句、キジノラが入ってきた窓から退散していった。「タゴの富士の勝ちぃ〜!」新聞を高くかざす。。。おいっ! それにしてもあのキジノラめっ!タゴの、尿道結石猫用の、獣医処方による高級餌を横取りしやがって!金返せ! 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
スーパー事務員・・・07/01/17 07:45:10 |
随分とMyBoomもサボってますネ。。。でも、年も変わったことだし、新たなる気持ちでまた更新も頑張って行きたいと思います。 昨年末は、なんだか大忙しな私でありました。そのひとつの理由としては、仕事で私に部下が出来たことにあります。この20年間、会社でただひとりの事務員として、ずーっといわば一匹狼としてやってきた私には、正に青天の霹靂でありました。今まで上司に仕えたり、やり合ったりということはあっても、直属の部下と付き合った経験というものがないものだから、始めは慣れなくて色々気も使いました。幸い私の部下は、とても真面目で性格も頭も良い子で、そのうちすっかり打ち解けてしまって、今では和気あいあいと仕事をしています。 部下を持つということは、私にとってもすごく勉強になりました。まだとても若くて社会経験も殆ど無い部下を、仕事だけでなく、社会常識や礼儀作法から教える。部下がどんな壁にぶち当たっているんだろう?どう考えているんだろう?と相手の仕事ぶりや態度から推し測り的確なアドバイスをする。時には自分が盾となって部下を上司から守る。何より部下のよき先輩であり、よいお手本であろうとする。自分の行動のひとつひとつを部下が見ているのだと思うと、自然と気持ちも引き締まります。 いやぁ〜最近の私は、仕事もサボらず、ダラダラもせず、面倒なことも率先してやる、スーパー事務員ですよ!時々疲れるけど。。。中間管理職の大変さが身に浸みる今日この頃です。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
新聞に載りました!・・・06/11/28 18:47:01 |
もう一ヶ月前のことになるのですが。。。10月31日(火曜日)の中国新聞に、この「Kana's
Jungle」が紹介されました。新聞に自分のサイトが紹介されるなんて、しかも中国新聞という一流の新聞社さんに取り上げていただけるなんて、身に余る光栄です。こんなことはもう二度とないだろうってことで、今日はその掲載に至るまでの経緯を覚書に記しておこうと思います。 お話を頂いたのは9月の中旬頃でした。編集部から、「ふれあい」というページの「ネット散歩」というコーナーで取り上げたいのだが、如何でしょうか?という1通のメールが届いたのです。丁度その時、忙しくしていたので、すぐに返事は出せず、一時してから「はて?どうしたものか」と考え、とりあえず中国新聞を買ってきました。定期購読はしていなかったので、仮に掲載されたとして、どんな感じで、どんなスペースに自分のサイトが紹介されるのか気になったのです。見ると、10センチ四方のスペースで、サイトの1ページ分が印刷されていて、解説もそれなりに詳しく載っています。これはなかなかいいゾ!と思いました。 しかしここからが大変でした。この「Kana's Jungle」は、メールアドレスを公開してあった為に、私のメールボックスには、毎日大量の迷惑メールが届きます。掲示板も荒しにあって不愉快な思いをした直後だったし、その上、新聞に紹介されたらどんなことになるだろう?と空恐ろしくなったのです(って、どんな有名人のサイトかよ?自分でツッコミを入れておきます)。編集部の方には、「掲載されるのは嬉しいし、是非お願いしたいところなのだけれど、セキュリティ強化をしたいから、少し時間をくれないか」と返事を出しました。それから、メールアドレスを非公開にし、メールフォームからメッセージを頂くように、ページの書き換えをしました。その他にも、継ぎ足し継ぎ足しして作ったサイトの為、統一感のなかったタイトルを書き換えたり、検索エンジンでヒットしやすいように、キーワードを大幅に追加したり、あの手この手で「Kana's Jungle」の見直しを図りました。結局それは一ヶ月弱もかかってしまいましたが、このお話を頂いたお陰で、プチリニューアルが出来て大変良かったと思っています。 編集部の方に、「セキュリティ強化をしたから、掲載の方よろしくお願いします」というメールを出しました。すると掲載にあたって、いくつかの確認と質問のメールが届きました。その数項目について、「Kana's Jungle」に対する私の思い入れなどを含め、なるべく丁寧に詳しく文章にして、メールで送りました。締め切りギリギリだったのか、その後は電話で追加の質問の応対をしたりなんかして、ちょっとした「取材を受ける気分」ってのも味わいました。てへへ。 その後めでたく掲載されたのですが、編集部の方から「今日の新聞に載せました」というメールを読んだのが、その日の夜中だったので、風呂上りの格好から着替えてコンビニに走ろうかどうか相当悩んで、新聞を買いに行くのを泣く泣く断念しました。日中のうちに知っていたら、私は間違いなく、駅かコンビにに走り、中国新聞を少なくとも5部は大人買いしていたハズ! 数日後に、編集部の方から、掲載された新聞を送っていただきました。恐る恐る記事を見ました。このサイトが、私の思いとともに、余すところなく存分に紹介されていて、感無量でした。と同時に、こんなチッポケなサイトでも、全ページに渡ってちゃんと見てくださり、私への取材などを踏まえつつ、限られたスペースで文字や単語をひとつも無駄に使うことなく、あそこまで表現できる編集者ってのは、すごいなぁ、流石プロだなぁって感心しました。ページの印刷は、トップページが載るものとばかり思っていたのですが、意外にも紹介されていたのは、徳地町マップのページでした。でも、よくよく考えてみると、自画自賛ながら、なかなか良く出来たページのような気もするし、編集者の目ってのは、やっぱりどこか違うものだなって思いました。 ってなワケで、中国新聞さんのサイトには、絵入りではありませんが、掲載された「Kana's Jungle」の紹介文が載っています。よろしかったらご覧になってくださいませ。「ネット散歩」 貴重な体験が出来て、尚且つ自分のサイトの見直しと勉強まで出来てしまって、とても嬉しい新聞掲載でありました。中国新聞の方や、協力してくださった方々に感謝いたします。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
デブ猫のあの手・・・06/10/17 06:58:12 |
タゴ(我が家の愛猫)が病気になった。 オシッコの出が悪いようで、しょっちゅう畑に穴を掘ってしゃがむのだが、 踏ん張ってもチョロっとしか出ない。もよおしても出ないもんだから、 落ち着かずウロウロしている。月曜の朝、一番に獣医に駆け込んだ。 お腹を触ってもらったら、オシッコは溜まってはいないようだったが、 多分膀胱炎だろうということで、注射と一週間分の薬を処方された。 ところが獣医に言わせると、こういう子は、 膀胱や尿道に結石をかかえている場合が多くて、 症状が急変してしまうこともあるのだそうだ。 最悪の結果になってしまってからでは遅いので、 結石を溶かすキャットフードに替えたほうがよいのでは?と言われてしまった。 タゴに先立たれては、こっちも生きる楽しみが半減してしまうといものだ。 文句なく、獣医の処方するキャットフードを購入することにした。 尿道結石を患う子は肥満のケースが多いらしく、 タゴもちょっと太りすぎているから、食事は与えすぎないように注意された。 や、やっぱりそうか。そうではないかと薄々感じてはいたけれど、 欲しがるだけ与えてはいけないよな。タゴももうトシだし、 健康管理は飼い主の責任だ。 夜、さっそくそのキャットフードを与えてみた。外袋に、 猫の体重とそれに適した一日分のキャットフードの摂取量がグラムで表示されている。 タゴを抱えて体重計に乗ってみた。私の体重を引くと、 タゴは7.5Kある。そうか、初めてタゴの体重をちゃんと知ったよ。 いやな予感がした。外袋の摂取量の目安の表を見ると、猫の体重が7Kまでしか表示されていない。 ガーン!(死語)タゴはやっぱり標準を超えるデブ猫だった。 もうこうなったら、タゴは7Kの猫のフードしかやらないぞ!欲しがってもやらないぞっ! 今朝、タゴは決められた分だけのキャットフードを一粒も残さず食べた。 スタスタと出掛けていき、しばらくすると何かをくわえてきてリビングでムシャムシャやっていた。 多分、畑から鼠でも捕獲して食べてたに違いない。。。 そうか、そうきたかタゴよ。。。 体調も良くなって腹いっぱいになって、大満足のタゴは、 今私の部屋で爆睡している。この子には負ける。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
山口県民のヒミツ・・・06/09/23 07:10:12 |
一昨日、テレビで「秘密のケンミンSHOW」という番組を放送していた。
各県出身の芸人さんやタレントさんが一人ずつ出演していて、47人がずらりと並んでいる。
そこで各県独特の風習や文化や歌などを披露して、それを現地取材等で検証しつつ驚くというものだった。 たとえば肉じゃがの肉は、豚肉か牛肉かで、各県民が挙手をする。関東圏は豚肉で、関西圏は牛肉だった。 ウチはたまーにベーコンとかひき肉を使うけれど、豚肉ってあんまり使わない。というか肉じゃが=牛肉という くつがえし様の無い方程式が成り立っているので、豚肉じゃがって、肉じゃがではない。ビックリだ。 「はんぺんを見たことがない」というものもあった。これ、ワカル。私も、はんぺんの存在を知ったのは 30歳頃だったと思う。あんなものは昔、スーパーにはなかった。私が気付かなかったからかもしれないけれど。。。 とある芸人さんは、おでんに白いのがプカプカ浮いているのを見て、「こっち(関東)の豆腐は浮くんやなー」と 思ったそうだ。そうそう!私もそうだった。同じようなもので、関東でポピュラーらしい「ちくわぶ」も、 こちらでは馴染みが無い。 食材ばかりではなく、風習のようなものも紹介していた。群馬県の運動会は、赤組白組ではなく、 「榛名団」「赤城団」「妙義団」となっているそうな。群馬を代表する山の名前だ。さらに群馬県民は、 子供からお年寄りまで「上毛かるた」の上の句を言うと、下の句がすぐ出てくる。「上毛かるた」とは、 群馬地方の有名人や名産や歴史などを句にしたかるたで、「いろはかるた」の群馬県版らしい。 長野県民は、県民の歌「信濃の国」を6番まで全県民が歌えるというのもあった。長野県出身の 芸能人に、最初の1フレーズを振ると、必ず2フレーズ目を歌いだすのだ。山口県民歌って歌えます? すげーな、長野県民。あと東北の奥の方では信号がないから、修学旅行で東京に行った時に、 皇居前広場で、信号の渡り方を学習するというのもあった。 話を聞いていると、群馬、長野、そして東北辺りは、独特な文化がある。秘境中の秘境だワ。面白いところでは、 福岡は、「起立」「着席」と号令をかけると、みんな一斉に「ヤーッ!」と大声で言って、立ったり座ったりしていた。 名古屋の店の開店の際の、店頭を飾る祝い花は、開店と同時に客に全部抜かれて持ち去られてしまう、というのもあった。 VTRが流れたけれど、ちょっと浅ましかった。抱えるほど花を取る人が大勢いた。主にオバチャンだったけど。 愛知県民に言わせると、根こそぎ持っていかれないと、逆にその店は繁盛しないんだそうだ。ナルホド。 その独特の風習が、自分たちの県だけで、余所ではやっていないんだというのがわかると、 どの県民もみんな一様に仰天していた。その驚きぶりも面白かった。 さて、番組の途中で、私はドキドキした。山口県の秘密って何よ?私たちが当たり前にしていることで、 他県民から見たらビックリなことって何?山口県の代表は、西村知美だった。そして山口県のヒミツは、 ガードレールが白じゃなくてみかん色ってことだった。あ、ナルホド。。。うーん、ドキドキして損した。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
小ネタふたつ・・・06/08/15 12:19:12 |
あれよあれよと言う間に、前回の更新から一ヶ月以上が経ち、「MyBoom更新してないなぁ、どうしよう。。。」なんて、焦りまくっている日々であります。昨日、今日とささやかな盆休みを頂いているので、今日こそは更新しておこう!と昼間からパソコンに向かっています。しかし、アチィ〜です。 日々の生活の中で、思うことは多々あれど、なかなかMyBoomに書き、皆々様に読んでいただくようなネタが思い浮かばないのですが、最近ちょっと感じた小ネタをふたつばかり書き込んでおこうと思います。 最近、というか前々からなのですが、ウチの会社では、新入社員が入ったかと思うとすぐ辞めていきます。会社側にもいろんな問題があるのは事実だと思うのですが、そういう労働の悪条件をものともせずに打ち込める仕事というものに、彼らは出会っていないのだろうなと私は思うのです。TBSの「チューボーですよ」という番組が好きで良く見ます。その中に「未来の巨匠」というコーナーがあって、見習いというか一番下っ端の若い料理人を取り上げ、朝早くから下ごしらえをしたりして、過酷で地道な仕事ぶりを披露しています。彼らはまだまだ半人前だけれど、皆一様に眼差しがまっすぐで輝いている気がします。ウチの会社を辞めていく人たちに、私は心の中で「打ち込める仕事が早く見つかるとよいね」と声をかけます。 昨日午前中に、徳地へ帰りました。一瞬でしたが。。。目的は、徳地の風景写真を撮ることでした。広い田園とそれに続く山々、佐波川、そして三谷の棚田まで足を運びました。やっぱり故郷の自然はよいです。佐波川を眺めながら通学したこととか、田圃のあぜ道を走り回ったことなどが思い出されて、一瞬のうちに子供の頃の自分が蘇ってきました。私はこの自然の懐に抱かれて大きくなったんだなと、なにかとてもありがたい様な気持ちになりました。暑い暑い日でしたが、何故か故郷の風は心地よかったです。ちょっと元気になって帰ってきました。また正月休みまで、仕事頑張るぞー! 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
抜き技・・・06/07/09 18:07:22 |
昨日の朝、私はいつものようにお弁当を作った。そしていつものように、冷ますために蓋を開けて自分の部屋のテーブルに置いた。そしてまた、いつものように台所とリビングの掃除を始めた。 土間を掃いていると、タゴが近寄ってきた。「タゴ〜何処に行っちょったん?」と声をかけると、口を舐め舐めしている。「ご飯食べてきたんかね」 満腹になって満足したのか、タゴはそのまま縁側の段ボール箱に入って寝てしまった。 ひととおり掃除を終えて、身支度を整えようと自分の部屋に帰った。テーブルに置かれた弁当が目に飛び込んできた。ん?何かおかしい。んんんっ? おわかりだろうか?真ん中にスコンと穴が空いている。本当はこれ、朝、弁当を詰めた時には、鯵みりんの焼いたのがのっかっていたのだ。真っ白なご飯の上に、みりん醤油の名残がうっすらついている。テーブルの下の畳の上には、鯵みりんの身が、少しこぼれている。さっきタゴが口を舐め舐めする様子が、すぐさま目の奥に蘇ってきた。 タゴめ。。。餌場においてあるカリカリじゃなくて、ここで朝食をお召上がりになったのか。それにしてもまぁ、よくこんなに綺麗にスポッと鯵だけ抜き取って食ったもんだ。その口技にも驚くよ。 仕方なく、冷蔵庫にあったレンジでチンするだけの鶏の唐揚げを急遽あの空洞に詰め込んで出勤した私である。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
丸、斜め線、丸・・・06/06/29 07:08:00 |
以前も書いたことがあるのだが、ニンテンドーDSの「脳を鍛える大人のDSトレーニング」を毎日やっている。「脳を鍛える」の方は、ほぼ毎日20歳が出るようになったので、今は「もっと〜」の方に挑戦中だ。これが結構難しい。一度だけ20歳を出したことがあるけれど、20歳代〜30歳前半をウロウロする日々だ。 最近、私を悩ませまくっていたのが、脳年齢チェックの中の「符号変換」だ。日替わりで「0」から「9」の番号に「〆、&、¥、$、#、ゐ」などの符号が割り振ってあり、ランダムに出てくる数字に該当する符号をDSにすばやく書いて、時間を計るというものだ。何に苦しんでいるのかというと、「%」という符号を書くと、DSがどうしてもその「%」を認識してくれないのだ。何度も何度も書き直しボタンを押して書き直す。でもちっとも認識してくれない。「〆」と認識してしまうのだ。時間がどんどん経って、私は焦りまくる。挙句の果てに、その「符号変換」の得点が災いして、脳年齢が34歳とかになってしまう。脳年齢チェックは8種類くらいあって、毎回その中からランダムに3つのテストをやって脳年齢を割り出すのだが、「符号変換」が出てきた時にはもう、その日のテストは諦め気味だ。自分が酷くバカになってしまった気がする。 ところが昨日、DS友達にその悩みというか、怒りを打ち明けてみたところ、一気に問題が解決してしまった。それは「%」の書き順だった。皆さんは「%」をどうやって書かれるだろうか?私は、斜め線「/」を引っ張って、上の丸、下の丸と書いていた。ところがDSの書き順だと、最初に丸を書いて、斜め線なんだそうだ。「上の丸、斜め線、下の丸」と書いても良いし、「上の丸、下の丸、真ん中に斜め線」と書いても良いらしい。そうなんだ〜(目からウロコ)。 早速、脳年齢チェックをしてみた。裏技で、チェック項目を選択出来るので、「符号変換」だけを選択してやってみた。いとも簡単に「%」を認識してくれた。なんだ〜そういうことか〜。「%」の正しい書き順がどうなのか、ネットでチラリと調べてみたけれど、よくは解らなかった。でも私は「%」という文字を知ってから多分30年以上、「斜め線、丸丸」と書き続けてきたし、そう思い込んで疑いもしなかった。私にとっては大事件、青天の霹靂(ヘキレキ)だった。。。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
F氏の身だしなみ・・・06/06/04 21:15:21 |
先月、勤務先の取引先の方がひとり、定年退職を迎えられた。普段、何気なくお話をし、仕事上のお付き合いをしている人が、突然居なくなるというのは、寂しいものである。その人について私は、とても素敵だなと密かに思うことがひとつあった。それはそのFさんの身だしなみというか服装についてである。 Fさんは男性だ。大変失礼な言い方だけれど、パッと見には、身長が低くて猫背で、頭をうな垂れ、冴えない中年男性という感じだ。私も最初は「なんだ、ショボイ人だなぁ」と思っていた。だけど彼は、身だしなみが素晴らしいのです。決して高級な有名ブランドではないけれど、上質なスーツを、いつもパリッと着ていました。あれで姿勢が猫背でなかったら、もっともっと素敵なのにといつも思っていました。背広だけではありません。ネクタイもヨレヨレしていなくて、上品でセンスの良いものでした。足元もそうです。ちゃんと磨かれた綺麗な靴を履いていました。外回りの仕事だから、雨の日も、雪の日も、毎日私の元へ来られていましたが、決してその身だしなみが乱れることはありませんでした。ゴム長靴を履き、合羽姿の日もありました。そんな格好をした日は、帰宅すると背広はヨレヨレになっているだろうと思うのです。だけど、次の日はまたパリッとした小奇麗な格好で私の元へ来られるのです。 Fさんに奥さんがいるのかいないのか、聞いたこともなかったけれど、Fさんは私が接して察するに、マメな性格ではないので、多分奥さんがいらっしゃるのでしょう。私は、奥さんを大尊敬するよ。毎日毎日、来る日も来る日も、何十年間にわたって、きちんとFさんの身支度を整え、お世話をして送り出す奥様。スゴイです。でもそれは、やっぱりFさんがちゃんと家庭を守り、家族を大事にしてきたからこそなワケで、Fさんも奥様同様に素晴らしい人なのだと思います。素敵です。 定年退職の日、Fさんと最後の挨拶を交わしました。「永い間ご苦労様でした。これからも頑張ってください」と。そして心の中で、奥様にもご苦労様でしたと声を掛けました。ちょっと泣きそうになりました。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
平原綾香ライブ感想、3・・・06/04/29 07:26:12 |
防府市公会堂のノリはとてもよろしかったみたいです。中盤の「いとしのエリー」で手拍子があり、「今まで8公演くらいやってきて、この曲で手拍子が入ったのは初めて」だと本人が喜んでいました。彼女の歌声は本当に心に沁み渡って、一曲聴くと、もう一曲聴きたくなって、どんどん引き込まれていく感じで、2時間があっという間でした。私だけでなく、会場全体がそんな感動に包まれていたと思います。終演後は、後ろの席までスタンディングオベーションでした。私は涙が止まりませんでした。ちょっと恥ずかしい。。。平原綾香は、協演者全員とハグして、ライブの成功と感動を喜び合っているようでした。 ロビーに出て、早速CDの購入を・・・と思ったら、なんと私みたいな人が黒山の人だかりで、CDが飛ぶように売れていました。コンサート会場で、あんなにCDが売れているのを見たのは初めてかもしれません。私はもう、人もまばらになった頃に買ったのですが、テーブルの上のCDは殆どが売り切れていました。こりゃCD屋さん、大もうけだナ。 入場前に貰ったアンケート用紙、捨てるつもりでバックに突っ込んでいたけれど、引っ張り出して感想を書きました。これも、私のような人がゴマンといたいみたいで、ロビーに設けてあったアンケート書き込み用のテーブルも混雑していました。もし、このアンケート用紙を平原綾香本人が見てくれるのなら、是非、感動と感謝の気持ちを伝えたいなと思いました。用紙を投入する箱は、これもはみ出しそうにいっぱいでした。 そんなこんなで、一週間を過ぎた今でも、私は、車で彼女のCDを聴きまくり、あの時のライブを思い出してはウットリしています。やっぱりライブは良いです。CDだけでは汲み取れない多くの情感や情景や感動や決意を与えてくれます。また来てくれないかなぁ、平原綾香。。。つぅか、以後の彼女のツアースケジュールまで調べちゃったよ、私。どこかに行ける公演は、ないかなって。。。なかったけど。 CDを聴いて気付いたのですが、彼女の歌、もう一曲知ってました。去年上映された「4日間の奇蹟」のテーマソングは彼女の歌だったんだ。ちょこっと山口県にも縁のある人でしたね。 p.s.さりげなく掲示板なんか、再開してみました。よろしかったら書き込みなどしてくださいね。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
平原綾香ライブ感想、2・・・06/04/28 07:14:46 |
ライブの感動をさらに大きくしたのは、その演出の素晴らしさだったと思います。歌唱力で聴かせるタイプの人って、ただステージの真ん中に突っ立って、切々と歌い上げるのかなというイメージがあると思います。彼女の場合も基本的にはそうなのだけど、ただ、意識的に横を向いて、横顔を見せたり、顔の表情や手の動きで情感を表したりと、平原綾香は女優をしていました。多分、ちゃんと一曲一曲の手の動きとかに振り付けがあったと思います。小物使いも良かったです。ショッキングピンクのハットを被って数曲歌ったのですが、その帽子を胸にかざしたり、丸椅子に座って膝に置いたりして、小物ひとつなのに、見る人には色んなシチュエーションが想像できるのです。よく考えてあるなと感心しました。 生バンドで、コントラバスとかチェロとか、クラシックの楽器もあって、いつも私が行くポップスのライブとはまた雰囲気が違って楽しかったです。ピアノのコが、平原綾香と同じくらい若い女の子だったのですが、彼女がとても楽しそうにピアノを弾いているのがとても印象的でした。あんなに楽しく音楽が出来るっていいなぁと思いました。勿論、バンドのほかのメンバーも皆楽しそうでした。 余談ですが、平原綾香って、誰かに似てるなぁと思いながらずっとライブを見ていました。終演後に同行した友人とその話になり、私が「岩崎宏美」って言ったら、その人も同じこと思っていたらしくて、笑いました。そう、なんか顎から下が岩崎宏美に似てたと思います。美人さんでした。その他にも、私がひとりで思い、内心でほくそ笑んでいたのは、バンドメンバーに「誰かに似ている」という人が多くて、ベースを弾いていたバンドマスターの男性は、俳優の佐藤浩市に似てました。ギターの人は、芸人の藤井隆に似ていました。つづく。。。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
平原綾香ライブ感想、1・・・06/04/27 06:54:24 |
先日の日曜日、防府市公会堂で行われた平原綾香のコンサートに行ってきました。いやぁ〜泣いた泣いた。とっても素晴らしいライブでした。良かったにもほどがあるので、感想を書き留めておこうと思います。 平原綾香って、名前だけは知ってたけど、趣味ではないと思うほどにも知らないというのが実際のところでした。「ジュピター」と「オリンピックの歌」の人という程度の認識しかなかったのです。友人に誘われるままに行き、なんの事前勉強もなく、先入観もなく、真っ白な心で見たのが良かったのかもしれません。 前から5列目でした。実力派で、聴かせるタイプの人だとは思っていたので、別に前でも後ろでも、歌が聴ければ良かったのでしょうが、でもやっぱり前ってのはいいです。近くで見ると、彼女は意外にも若かった。聞けば大学4年生になったのだとか。本格派の人=落ち着いているという自分で勝手に決めた方程式も覆されて、キュートでお茶目さんでした。普通の今時の大学生といった感じでした。 そしてその見た目普通の大学生が、普通でない素晴らしい歌声だったのですよ。声量も豊かで、音域もとても広くて、ちょっとハスキーで、なのに透明感のある声。心に沁みて、津々と訴えるものがありました。あとからCDを聴いたけれど、CDより全然ナマ歌の方が素晴らしかったです。 何よりも素晴らしいと思ったのは、歌詞の良さです。ドキリとするような新鮮な言葉が散りばめられていました。どんなことがあっても、前を向いて歩いていこう的な歌詞が多かったけれど、その1フレーズ1フレーズがとても心に響きました。3曲目にして、涙がツツツと頬を伝わりましたよ。。。多分あの歌たちは、たまたまあの時の私の心の琴線にふれるものだったのでしょう。 構成は、新しいアルバム「4つのL」をメインにしたものでした。4つのLとは「Live」「Love」「Luck」「Life」の頭文字を取ったもので、それらをテーマに歌が作られていて、そのテーマ別にプログラムが進行していくというものでした。 その構成、演出についても、沢山感想があるのですが、この続きはまた次回に。。。もう、感動しすぎて、感想が書ききれないんだってば!(笑) 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
ひとり花見・・・06/04/15 07:14:06 |
桜の季節が終わろうとしていますね。 先週の日曜日は、晴れから曇りへとお天気が下り坂だったけれど、丁度桜が満開になっていたので、夕方、一の坂川へ花見に行きました。蕾はすでになく、散り始めて葉っぱものぞき始めて、ぎりぎり満開といった桜並木でした。桜は、蕾の頃から、葉桜になるまで、その時々の風情が一々美しいから好きです。移り行く季節や時を、これほどに感じられる花もそうないのではないかと思います。 今年は、3月の下旬になっても雪が降るなど、春先に寒かったのが関係しているのか、桜の花の色が例年に比べて薄い気もしました。 先週のこの花見はひとり散策でした。友達を誘ったのだけれど、行き違いで連絡がとれなかったのです。どうしたものかと考えて、結局、「ひとりでもいいや。見に行こう!」って見に行っちゃった。見に行って良かったと思いました。最近、デジカメ撮影に少しだけハマっています。被写体がこうして美しいと、やる気になるってもんです。 ただ、桜を見上げるというのは、大勢の友人とか家族で見ると、とても華やいだウキウキした気分になるけれど、ひとり見ってのは、少し物悲しい気分にもなるなと思いました。やはり、桜って不思議な花です。来年は、誰と桜を見上げるのだろう?あるいはまたひとりなのか?ふと来年の自分にも思いをはせてしまいました。 P.S. 近々、掲示板を再開しようと準備をしています。お楽しみに。。。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
WBCに思う・・・06/03/22 16:58:53 |
いやぁWBCの日本優勝、凄かったですねぇ。大感動でしたね。野球好き、阪神好きの私としては、この上無い喜びです。王ジャパンは、野球少年だけではなく、日本人に大きな夢を与えてくれたと思います。一生懸命頑張れば、夢は必ず叶うんだってことを身をもって証明してくれたと思います。イチローを初めとするメンバーのチームワークにも感動しました。エラーをした川崎にみんながゲキを飛ばし励ましている姿は、スポーツ選手としてというよりは、人間としての度量の大きさというか心の広さ優しさを感じました。あのゲンコツとゲンコツを合わせるヤツ、私もやりたいなぁ。あれ、カッコいいよね。 しかし勝負の綾というのはおもしろいものです。思うに、1次リーグと2次リーグで韓国に2敗しなかったら、そしてアメリカ戦であの誤審がなく勝っていたとしたら、日本は準決勝で負けていただろうなと思うのです。もうダメかもしれない、これで終わりかもしれないというどん底から這い上がってきたからこそ、何か得るものがあり、研ぎ澄まされた集中力が生まれ、力が発揮できたのではないかと思うのです。 スポーツって本当によいものです。先日、金メダルをとった荒川静香選手に対して小坂文部大臣がスルツカヤ選手の転倒を喜ぶ失言をして問題になっていましたが、その時の荒川選手の困ったような顔つきが私にはとても印象的でした。小坂大臣に賛同しない彼女を、私は素晴らしいと思いました。彼女は本番の時でも、前に滑る選手を見ると順位を気にする余りに緊張して自分の演技が出来なくなるからと、ヘッドホンで音楽を聴き、リンクを見ないようにしていたそうです。相手のミスを喜んだり望んだりするようではダメってことです。彼女は技術だけではなく、精神までもが超一流であったからこそ、金メダルが取れたんだなと納得しました。 スポーツに限らずなんでもそうでしょうが、人は何かに夢中になり一生懸命努力することで、心を磨くのだと今更のように思いました。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
ファイト!イッパーツ!!・・・06/03/07 23:19:59 |
今日は真夜中からすごい事が起こった。今思い出しても胸がドキドキして息苦しくなる。それでいて、あれは本当にあったのだろうか?夢だったのか?と思うくらい咄嗟であっけなくもある出来事だった。 我が家の愛猫タゴは、おバカなのか呑気なのか、自分のご飯をいつも余所の猫に横取りされてしまう。飯場は台所にしつらえてあるのだが、タゴが出入りするために窓や戸を開けておくと、あっという間に余所の猫が入り込んで、皿を舐めたように綺麗に餌を平らげて逃げてしまうのだ。 これに業を煮やした親が「タゴの出入り口締め切り令」を出してしまった。ただしタゴにはひとつだけ最後の手段がある。2階の私の部屋の窓だ。写真がそうなのだが、出窓でもベランダでもなく、ただ落下防止のためのフェンスというか手すりがが取り付けてあるだけの窓だ。この窓の斜め下にある玄関の軒先から、タゴはこの狭いスペースにエイヤッと飛び乗り、私が窓を開けてやると家の中に入ることが出来る。 ただし、屋根をつたって玄関の軒先まで来なくてはならないし、エイヤッとフェンスに乗っかっても、窓を開けてくれる人がいなければどうしようもないので、タゴにとっては危険な賭けになる。 「出入り口締め切り令」のせいで、ここ2、3日、タゴの夜中の出入りは、ほとんどここからやっていた。夜中に叩き起こされる私も、甚だ迷惑な話だけれど、致し方ない。今日の明け方に起こった事件に至るには、このような経緯があった。 そしてその事件とは。。。私が寝ていると、窓からドカン、ガリガリガリッとものすごく大きくて異様な音がしたのだ。タゴが帰ってきたのだとすぐにわかった。そして飛び乗り損ねて落ちそうになっているというのも瞬時に察知出来た。私は慌ててガバッと飛び起き窓を張り開けた。暗闇なのと、気が動転していたのとで、はっきり見てはいないけれど、タゴは既に、ようやっと足だけをフェンスに引っ掛けているような状態だったと思う。咄嗟に私はフェンスの間から手を出して、タゴの前足を落ちないようにムンズと掴んだ。「ファイト、イッパーツ!」のCMみたいな状態だ。タゴは痛がってフギャーッとか細く唸るけれど、ここで手を放すわけにはいかない。真下には大きな柊の木があるのだ。そんなところに落ちたら全身を手裏剣に刺されたようになってしまう。 私も必死で、もう片方の手でタゴの体を掴み、両手で胴体にやっとこさ手を回し、フェンスの上まで引き上げた。タゴの体が手すりの内側に来るようにしてやると、タゴは私の頭を乗り越えて、部屋に飛び降りた。 それは時間にするとほんの10秒くらいだっただろうと思われる。しかし私にとっては、ピッチャーの投げたボールが止まって見える長嶋氏と同じように、一刻一刻がありありと思い出されるほどの10秒間だった。 その後のタゴは、何食わぬ顔をして階下へ走り降り、餌を食べてまた私の部屋へ入ってきた。ペロペロと体を舐め、また何食わぬ顔で私の布団の上で眠り始めた。くそう、なんて呑気な猫なんだ。。。余りに強く腕を引っ張ったものだから、脱臼でもしたかなと心配したが、それも無さそうだった。猫に脱臼というものがあるならばだが。 私は布団にどっと横になった。今起こった事を思い出してみて、冷や汗がダラダラと出た。あのままタゴが地上に(もしくは柊の木に)叩きつけられる事を想像してゾッとした。 やっぱり窓のフェンスのダイビングは危ないんだな。タゴを失うことに比べたら、余所の猫に餌を横取りされることは、なんともくだらないチッポケなことのように思えた。もうタゴの出入り口を締め切るようなことはよそう。 でもね。。。タゴっちよ、お前、腹出すぎだから。。。腹が邪魔して、上手いことフェンスに飛び乗れなかったんだろーーーっ! 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
80から20まで・・・06/02/16 07:23:18 |
最近、毎日励んでいることがある。 「脳を鍛える大人のためのDSトレーニング」だ。NintendoDSという小型ゲーム機のソフトで、今は松嶋奈々子が「56かよ!」なーんて言っているCMの、昨年発売された前作版である。コレがなかなか良く出来ていて面白い。 年齢等の個人データを入力しておいて、毎日トレーニングを行うと、ハンコが貰える。子供の頃のラジオ体操と同じだ。ハンコの数によって、トレーニングのカリキュラムが少しずつ増えていき、難易度も上がっていく。自分の成績によってランクが「自転車級」とか「飛行機級」、上は「ロケット級」まであって、そのアニメーションもちょっと笑える。「毎日トレーニング」とは別に「脳年齢チェック」というのがあって、一日一回そのチェックを受けると「あなたの脳年齢は○○歳」と出てくるのだ。 このゲームにはホント毎日笑わせてもらってるよ。 まず一番最初に脳年齢チェックをやった時、なーんと私の脳は80歳だった。これ以上歳は取れないってくらい上限の80歳!ま、これはテストの要領を得ないでタイムトライアルなのを気付かずにひとつの問題で固まっていたからなのでありますが、いきなり80歳って人もなかなかいないと思うよ。 やはり得意なトレーニングと苦手なトレーニングがあって、どうかすると「ロケット級」が出てくるのですが、キコキコとしんどそうに自転車をこいでいるアニメの「自転車級」というのも出てきて、一喜一憂するのである。ある時、新しく追加された「時間計算」というトレーニングで、またも要領を得ない私は、間違いまくってしまい、人がゆっくりと歩いている「徒歩級」というのを出してしまった。自転車しか見たことがなかったから、自転車が最低レベルだと思っていたのに、徒歩があったのかよ!「徒歩かよ!」と唖然としてしまった。 何にしても、毎日面白がってDSトレーニングをしている私なのである。これで少しでも脳の老化を抑えられるなら儲けモンかな。ちなみに私の名誉の為に申しておきますが、脳年齢20歳、このゲームの最年少レベルを出したこともあるのですよ、オホホホホ。 しかし、80〜20歳まで叩き出す私って。。。ある意味スゴイと思う。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
掲示板休止のお知らせ・・・06/01/24 07:14:47 |
掲示板を暫くの間休止することにしました。 皆様ご存知の通り、酷い荒しにあっていて、朝に晩に削除しても、まるで イタチゴッコ状態なのです。折角皆様に書き込みを頂いても、それが消えて しまうほど大量に書き込みをされてしまいます。 最初は半分面白がって削除していたのです。こんな弱小の私のサイトにまで 荒しって来るんだなーと思ってね。だけどそのうち面白さも通り越しました。 折角掲示板を見に来られる方が、不愉快な思いをされているのではないかなと 思い、あえなく休止することにいたしました。残念です。 皆さんとの交流の場を失うことは、私にとっては本当に寂しいことです。 皆さんの書き込みが励みになったり、心温まるものだったりしていたので、 そんな皆様の友情を失ってしまうような気がして、心細くて仕方ありません。 早くリニューアルサイトをオープンして、をれを見て頂きたいのですが、 どう頑張っても半年先になるような気がします。一ヶ月くらい間を置いて、 またこっそり掲示板を復活させるか、悩むところです。 でもこれにメゲずに、せめてMyBoomの更新だけは、頑張ってマメにやろうと 思っています。どうかこれからもKana's Jungleをよろしくお願いします。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
ちょっと遅い一年の計・・・06/01/11 07:46:47 |
年が明けてしまいました。去年は特に後半、このMyBoomをなかなか
更新できず仕舞いでした。プライベートが多忙で、平均睡眠時間が4時間
という日々を送っていたこと、それと平行してこのKana's Jungleの
リニューアルの計画を練っていたからです。言い訳になってしまいますがね。
新年のご挨拶にも書いた通り、今年はこのサイトをリニューアルしようと
思います。今年の大きな大きな目標のひとつです。 初めてこのサイトをオープンしてからもう7年も経ってしまいました。 新しく追加したコンテンツがあったり、当初の目的からは少し外れたもの ありで、見直さなくてはならないものもあって、今後の方針とか、 どのようなコンテンツを皆さんに見て欲しいのかとか、自分なりの考えを まとめたりしています。 あと、技術的な表現方法についての勉強が。。。これが、私の実力より はるかに高度なものを目指しているので、大変です。毎日、頭を抱えて います。ホント苦しいです。。。 だけど悩みまくっているからこそ、達成した時の喜びは大きいだろうし、 今を一生懸命生きているという実感もあるのです。 日々をただなんとなく過ごすのではなく、とにかく何か少しでも進歩 していきたい、その努力を積み重ねていきたいと思います。もう10日 過ぎちゃったけど、今年も良い年になるように頑張ります! 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
重源の里の紅葉・・・05/11/15 20:15:02 |
日曜日に「重源の里」へ行ってきました。目的は勿論、紅葉を見るためです。麓の駐車場があるところに、大きな銀杏の木があって、それの色づき具合が良ければ、写真に残したいなぁと目論んでいました。銀杏のほうはまだ青々しかったです。だけどバスに乗っていく上の里の銀杏はもう、まっ黄色に色づいて、モミジなどの紅葉のほうも負けず劣らず美しく、それはそれは見事な里の秋でした。 最近、山口から防府へ向かう通勤途中の楓並木を見ても感じることですが、紅葉というのは、ただ葉の色づきだけではなく、それが光に当たると、あるいは光を通すとその美しさを増すのだなと思います。 私がこの「重源の里」でこよなく愛している「ドウダンツツジ」の紅葉は、もうそろそろ終わりかけでした。それでもその燃えるような紅葉は、民家の周囲を赤く取り囲み、今から訪れる冬の前に、その生を謳歌しているように見えました。 「重源の里」ってなかなか良いです。出来たばかりの頃は、多くの木々が移植したばかりでした。いかにも造成しましたよ〜みたいな作り物の村な雰囲気で、多少白けたけれど、今はもう、すっかりその木々達が、ちゃんと自分の居場所を見つけ、しっかりと根を張り、たくましく村を守っている感さえあります。民家と自然が本当の意味で一体化しているように感じました。 そして何より、迎える側の、民家で作業をしたり工房で教える人たちが、とても気さくだったことに感動しました。以前、何度か来た時には、観光客と迎える人たちの間に、なんとなく壁のようなものがあって、なかなか工房で作業をしてみようかなという気にならないなと思いました。ところが今回は、ワラジや竹とんぼを作っている人たちの明るく気さくな振る舞いが、とても感じよかったです。少しはにかんだようにお喋りされる方もいらして、それはそれで心温まるものでした。 こういうところに来て、観光客が望むものは、豊かな自然と暖かい人情に触れ、一時でもそこに馴染み癒されることではなかろうか?約2時間の急ぎ旅だったけれど、私は今回、十二分に満足しました。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
引き継ぐべきもの・・・05/11/02 01:46:47 |
気がつけば・・・10月に全くMyBoomを更新していないという、未だかつてない暴挙に出ている私であります。先月の初めに、ディスクトップPCが急に動かなくなりまして、調べてもらったら、マザーボードがイカレてるってことになり、入院させてました。その10日余りの間、全くPCが使えないのは非常に辛いので、とうとうノートPCを買ったりなんかして、てんやわんやの日々でございました。 その間に、佐波郡徳地町は山口市となりました。どんなに感慨深いかと思いきや、慌しく流れる日々に翻弄されるばかりで、たいした感動もなかったなぁ。ま、どんなに住所名が変わろうと、徳地魂(って何?って話だけど。笑)は変わらないかなと、徳地は徳地なんだよなと思います。 ひとつ、何とかならないかな〜って思ったことがありました。先日、徳地の家に帰って、松茸狩りを試みました。私の家の山にも多少出るのです。勿論、私は山歩きなんてド素人だから、母について歩くつもりでした。 今、徳地の山々は松食い虫の被害を受けて、ボロボロです。木が茂っているのではなく、枯れた「ぼくっと」(方言ですよね。木刀って意味)が墓石のように立っている感じです。だから当然、松茸もどんどん採れなくなってきているのですが、先日は、その上、山にすら入れませんでした。大藪で、山道に入れないのです。下草を刈ったり、覆いかぶさってくる枝を切ってのけたりする人がいないのです。若い者はどんどん都会に出て行くし、残った年寄りだけで、山の仕事をやって守っていくのは、体力的にも限界があると思います。ウチの部落も、山を管理している人がだんだん少なくなってきて、荒れ放題になりつつあります。 自分の持ち山だから、自分で管理すればよいではないか。。。という事なのでしょうが、人口がどんどん減っていく状況では、それすらままならないというのが現状ではないでしょうか。我が家も実はそうなのですが。 ここは行政の力で、多少、山を管理していく手助けをして頂けないかなぁと思いました。でなければ、美しい徳地の山々が壊れてしまうような気がします。 自然は何百年もかかって作られるけれど、壊すのは一瞬なんだなと、自分たちの時代でそれを壊してしまうのは、後世の人たちに申し訳が立たないな。。。と思ったりしました。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
プロ野球観戦の醍醐味・・・05/9/29 8:18:53 |
日曜日は広島市民球場へ、広島-阪神戦を見に行った。マジックが点灯して、セ・リーグ優勝へほぼ大手をかけていることと、三連休ということもあって、敵地でありながら、球場は阪神ファンで異様な盛り上がりを見せていた。 プロ野球の試合を見るのは、これで3度目だ。熱烈な阪神ファンという訳ではないし、野球のことを詳しく知っている訳でもないけれど、プロ野球観戦というものが私はとても好きだ。 まず、日頃テレビでしか見ていない選手たちが、生身でフェンス越しに、すぐ近くに居るのに感激する。見覚えある歩き方や、打撃のフォームや投球を見ると、顔も背番号も見えない程遠くに居るのに、誰だか判ってしまう自分にも驚いたりする。 フェンス際を選手たちが通る時、ファンは選手に向って声援を送るけれど、片岡さんや矢野さんは、軽く会釈をしたりして愛想が良い。金本さんなんかは、無表情だけど、4番の風格が漂っているなと思う。 試合中、3アウトチェンジになって、外野の守備をしていた選手達がベンチに帰ってくる時、赤星さんはチャッチャと早く走ってくるし、金本さんとスペンサーさんは、余裕でゆっくり走って帰ってくる。そのタイミングが毎回同じで、そんなことが妙に可笑しかったりする。 そんなこんなで、まったりと選手ウォッチングをしつつ、はらはらドキドキで試合の展開に一喜一憂するのがまた楽しい。ちなみに、この試合はシーソーゲームで、9回表2アウトで、あと一人で阪神の負けというところまで追い込まれたけれど、そのあと一人の今岡さんが、逆転3ランホームランを打ったりなんかして、私は周りの見も知らぬ人たちと飛び上がって大喜びした。 人生3度目のプロ野球観戦が、こんなにも面白いゲームだなんて、なかなか私も強運だワ。ま、阪神が強すぎるのだ!とも言えるけどね。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
心に残るBirthday・・・05/9/8 20:29:18 |
今日は私の聖誕祭なのであ〜る。えっへん。聖誕祭って・・・言葉の使い方間違ってるし、人様に公表して、私の歳を再確認なんてして欲しくはないんだけれど、今日はとっても良い日だったのだ。 朝、両親と朝食を食べている時に、「今日は私、誕生日なんだ〜」と言ってみた。母は「あ、そうかいね。あんた幾つになったんかいねぇ。まぁ、ええ歳して、誕生日オメデトウもないがねぇ。」なんて、冗談交じりに答えた。私は、両親に向って「でも、産んでくれてありがとうね」と言った。素直にそう言える自分が、なんか嬉しかった。普段はそんな改まった話なんか、することもない親子なのに・・・。 私は確か、2年前くらいの私の誕生日の朝にも、両親に「産んでくれてありがとう」と伝えたことがある。その時は、それで終わりだったけど、今年の誕生日は、「その後」があった。 仕事を終えて帰宅して、自分の部屋へ帰ると、テーブルの上に、見慣れない(というか朝は、間違いなくそこには無かった)大きな物陰があるのだ。部屋が暗いので、よく見えなかったから、電灯をつけてみて驚いた。そこには、大きな大きなピンクのスパティフィラムの鉢植えが置いてあったのだ。しかも豪華にラッピングまでしてある。こんなことするのは、母しか思いつかなかったので、早速母にお礼を言った。すると母は、照れたように、まだプレゼントがあるという。冷蔵庫にステーキ肉が買ってあるから、明日、焼いて食べなさいと言うのだ。しかもワインまで添えてあった。 私は、この歳まで生きてきて、母に、こんな豪華な誕生日プレゼントを貰ったことがない。そんなに朝の「産んでくれてありがとう」の言葉が嬉しかったのかな。これは困ったことになった。母の誕生日は来月なんだよな〜。私は母に何をプレゼントすればいいんだろう?驚きと喜びの嵐の中、少しプレッシャーを感じた。 もう一度、部屋に帰って植木鉢を眺めた。ふと気付くと、株の中に、便箋がたたまれて入れてあった。母からの手紙だ。内容は、ここでは言えない。だけど、一生、心に残る誕生日になったことには間違いない。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
芸術的鍬さばき・・・05/8/28 20:13:58 |
今日は、母と一緒に野菜の種蒔きをした。母はもう、何十年も米や野菜を作り続けてきた、農業の達人だ。その娘である私は、この歳になるまで、殆ど農作業というものを手伝っては来なかった。田圃や畑が家のすぐ側にあり、両親が農作業に従事しているのに、やれ仕事だ、遊びだと、出掛けて行くことばかりを考えて、お家のことを省みることがなかったのだ。 種蒔きは、ただやればいいというものではない。蒔く前に、ちゃんと土を作っておかなければならない。連作(同じ畑で、同じ野菜をつくること)は、病気や発育不良の原因になってしまうので、去年作った野菜の場所を覚えておいて、違う種類の野菜を作らなくてはならない。種蒔きの数日〜数十日前から、土を耕し、空気を入れ、堆肥や、化成肥料や石灰などを蒔き、栄養たっぷりのふくよかな土を作らなくては、野菜はすくすくと育ってくれない。そんな、当たり前のことも、私は最近になって母に教わった。 今日の種蒔きは、白菜と、大根と、蕪と、春菊だった。冬野菜を、もう今頃から種蒔きするなんて、素人的にはちょっと驚きだ。まだまだ真夏なのに。あらかじめ耕してあった畑を、ざっと台形型(畝の形)に整形し、上部を平らにする。軽く何列か、窪みを作っておき、水をたっぷり撒いておく。種蒔きの後に、水を撒くと、土や種が、水で流されやすいので、先に水撒をするのだそうだ。白菜、大根、蕪は、そこに、2、3粒ずつ種を撒いていく。最終的には、間引きして一本だけを残すためだ。春菊は、均等にバラバラと蒔いていく。畝の溝を鍬ですくい、種の上にさっと土をかけていく。以上、終了。 だけど、母の鍬使いを見ていると、ぎこちない私のとは比べ物にならないくらい、芸術的だなと思う。いつも感動する。鍬自体は重みもあり、長さもあり、私は持て余してしまうのに、母はまるで鍬の先に自分の指がついているかのように、起用に使うのだ。石だけをひょいとつまみ出したり、塊の土を砕いたり、土を平らにならしたり、平らな鍬の、あらゆる面と角を使いこなすのだ。なんでもっと早くから、母の弟子にしてもらわなかったかなぁ〜、自分・・・(後悔)。 最近、私の知人が、初めての畑作りに挑戦された。先日、畑を見せて頂いたのだが、一年生とは思えないほど、りっぱな景色のキュウリや、ピーマンや、茄子が育っていた。元気に育つ野菜たちを見ることは、何にも替えられない喜びがあるようだ。私は、かる〜く「負けた」と思った(笑)。 私も、負けっぱなしではいられない。今晩食べた、自家製の焼き茄子が極ウマだったように、冬には、私作の白菜や春菊が入った鍋に舌鼓をうてるよう、頑張らねば。でも多分、母がちょこちょこと手入れはしてくれるんだろうけどね(笑)。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
不憫なラケット・・・05/8/15 2:10:30 |
土曜日は、週一回のテニススクールの日だった。 仕事を切り上げて、そそくさと家に帰る。軽めに食事をとって、Tシャツ、短パンに着替える。タオルや着替えのTシャツやテニス用のソックスを用意して、そしてラケット・・・ラケットが無い(汗)。押入れの壁面のフックに引っ掛けてあるはずなのに、見当たらない。いつも必ずそこに仕舞うので、他の場所に置いてあるとは考えられない。一瞬、目の前が真っ白になった。 そもそも私は、先週のテニスの後、ラケットをこの場所に仕舞っただろうか?ちっとも記憶にない。練習後に更衣室で、友人とのお喋りに盛り上がってしまい、そのまま置き忘れてしまったかも。あの日は車から下ろす荷物も多くて、家に入るとき、ラケットが無いことに気付きもしなかったかもしれない。冷や汗が出た。今からテニスをするというのに、私にはラケットが無い。 仕方なく家を出て、テニスコートに向かった。恐る恐るコーチに、「あの〜、私、先週こちらにラケットを忘れてませんでしたか?」 コーチ「ありますよ。」 なんだぁ〜〜〜やっぱりここに置き忘れてたのか・・・。 少し、いや、かなりショックだ。 理由一、私はラケットを置き忘れていたことに、丸一週間も気付かなかった。ボケのハシリなのかもしれない。 理由二、テニスが大好きで、一時はほぼ毎日テニスをしていた時もあったのに、今はもう、土曜にテニスをやったら、次の土曜日まで、完全OFF。ラケットが無いことに気付きもしないんだねー。ちょっと寂しい。 それはまた、テニス以外にも、大切なものを見つけたということにもなるのだけどね・・・。余りにラケットが不憫なので、ちょっと頬ずりしてみた。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
60年の祈り・・・05/8/6 23:32:24 |
今日は、60年前に広島に原爆が落ちた日だ。昨日から、その節目の年としての特集番組が、いくつか放送されていた。原爆の犠牲になった人達の断末魔の様子を聞くと、目や耳を覆いたくなる。だけど、絶対に避けては通れないことだとも思う。事実をきちんと受け止めて、罪も無い、未来のあったはずの多くの人達を犠牲にした戦争を憎み、一人一人が平和を求めていかなくてはいけないと思う。 NHKでは朝、広島の慰霊祭を放送していた。原爆が投下された8:15に1分間の黙祷があり、鐘の音が響き渡っていた。気付くと、私の住んでいる処でも、ちょうどその時刻にサイレンが鳴っていた。ここに引っ越して来て、4年も経つけれど、原爆投下の時刻に、サイレンが鳴っていただろうか?既に出勤して気付かなかったか、鳴っていたとしても、ただ自分が黙祷を促すサイレンだと気付かなかったのかも知れない。今となっては思い出せない。 丁度、出勤前の身繕いで、マスカラをつけていた私は、思わず黙祷して手を合わせた。犠牲者の方たちのご冥福を祈り、世界平和を心から願った。サイレンが鳴り終わったとき、鏡の中の自分の顔を見た。乾いてないマスカラが、目の下を汚していたけれど、そんな事はちっとも気にならなかった。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
並走のお返し・・・05/7/31 1:02:41 |
最近入社してきたコは、通勤コースが私と一緒だ。防府市へ向かう一本道の国道を20分くらい車で走る。 先週の土曜日の仕事帰りのことだ。その国道で、偶然私は、信号待ちの彼女の車のすぐ後ろにつけた。キリのいい車番を覚えていたから、彼女の車だとすぐにわかった。既に夕闇がかかっていたから、彼女は私に気付かないだろう。というか、彼女は私がどんな車に乗っているかさえ、知らないはずだった。 性格が可愛いコなので、私は妙に彼女を気に入っている。追越車線に飛び出して、グングン加速していく彼女の車を、私は必死で追いかけた。なんとか追いすがって、次の信号で止まった時、私は自分の車を彼女の真横につけた。クラクションを鳴らすのははばかられたので、私は運転席から隣の車の彼女に向かって、手を振ってみたりして、必死でアピってみた。彼女はちっとも気付いてくれないまま、結局二台は右と左に別れてしまった。 月曜の昼休み、私は彼女に「隣に居たのに、全然気付かんかったやろ〜〜〜」「必死でお手振りしたのに〜」と散々からかった。彼女は心底ビックリしたみたいで「ええ〜〜〜っ!!!」と叫んでいたっけ。私の車は何ですか?と聞くから、「○ン○の△△△△さっ」と答えておいた。 その週の金曜日、彼女はニヤニヤしながら私に近づいてきた。「一昨日の帰り、私、かなさんの隣で走ってたのに、全然気付かなかったでしょう!」今度は私が「ええ〜〜〜っ!!!」と叫ぶ番だった。「必死でお手振りとかしてアピったんですよぉ!」「前を向いて、ちっともこっちを見てくれんかった」と散々お返しされた。ふ、不覚だったワ・・・。 以来私は、車を運転している時、特に262号では、妙にキョロキョロして、周囲の車を確認してしまう。彼女とはもう、「次に見つけ合ったら、クラクション鳴らそうね」って約束してるんだけどネ。なんか、可愛いコだ。そんなことでも、会社に居るのがちょっと楽しくなる。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
メールの重さ・・・05/7/25 22:30:39 |
PCが壊れて使えなかった間、私がしていたことは、やっぱりメールだった(汗)。しかもケータイで。 日頃PCが使える時でさえ、メールのやりとりをあまりしない私が、PCが壊れた時に限ってメールのやりとりを迫られてしまった。遠方に住む友人が、私のと同機種のDVDレコーダーを買ったけれど、取説を読んでも理解出来ないから教えてくれとお願いされてしまったのだ。確かに、ビデオ録画に慣れてしまった人だと、HDDレコーダーの世界は解り辛いと思う。私も最初は大苦戦だったから、彼女の気持ちが痛いほどよくわかる。電話でチョイチョイと説明出来る内容ではないし、通話料が高くついてしまうので、やっぱりメールなのだ。しかも私が回答しても、疑問は次から次へと沸いてくるようで、何度も何度もやりとりをした。 ケータイのメールって面倒臭い。PCのキーボードを両手でバラバラッと叩くことに慣れ切っている自分は、片手でチマチマと文字を入れて、変換して、という作業に我慢がならない。しかも、「チャプター」だの「プレイリスト」だの「HDD」だの「DVD」だのと用語を打つのにも手間取るし、ついつい打ち間違えて、何度も何度もやり直す羽目になる。一度に全角500文字までしか打てないから、「その1」「その2」・・・「その5」なんて、コマギレのメールを送るのだ。受け取る側も大変だっただろうと思う。だって、私は文字を打つことにかかりきりで、文章としては相当読み辛かっただろうから。 だけど、ひとつだけ分かったことがある。ケータイメールは、DVDレコーダーで悩む彼女のことを思いやりつつ、一生懸命打ち続けた分、PCメールより少しだけ気持ちがこもっていたと思う。彼女に関わっている時間の重さ分ということかな。PCでバラバラッと打っちゃうと、簡単にメールが送れてしまう分、きっとサラリとした軽いものになったと思うんだ。 そして、更に思う。大切な言葉や気持ちを伝える時は、PCよりもケータイメールが良いかも。すぐ見れるし、ケータイをキュッと胸元で抱きしめられる。PCは・・・抱きしめないもんなー。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
刀匠の挑戦〜周防国分寺の古くぎで名刀を〜・・・5/7/6 23:29:10 |
いや実はね、↑のタイトルは、このサイトのお客様である杉田様からオンエアの予告をいただいて、バッチリ録画はしてあったのですが、DVDレコーダーの片隅に追いやられて放っておいたTV番組なんであります。 いやね、いつかは見なきゃなとは思っていたのですが、日々の忙しさにかまけて後回し後回しになってたんであります。しかも一度見かけて寝てしまいまして(苦笑)。 昨夜ふと見る気になって、寝てしまったところから最後まで、そして思い直してまた最初から見ました。いやぁ、実に感動しました。面白かったです。 内容は、防府市の山間に作業場を構える刀匠、杉田善昭氏が、鎌倉時代に作られていて、現代ではその素材や制作方法が不明で謎に包まれている重花丁字(じゅうかちょうじ)という刃文(はもん:刃先に浮かぶ文様)を持つ刀を作るべく挑戦し続ける姿を描くものでありました。この度、修復が完了した防府市周防国分寺の200年前の古くぎを譲り受け、刀の原料とし、その国分寺の落慶法要に奉納する守り刀を作り上げていく半年余りの様子が紹介されていました。 杉田さんという人はスゴイです。お若い時に、重花丁字という刃文にめぐり合い、いつかはこの文様を作り出そうと、周囲の反対を押し切って30年もその夢を追い続け、今では一目置かれる存在となられているのですから。若い時に抱いた信念を貫き通す姿勢は、誰もが簡単に真似出来ることではありません。そしてこれは、同時に愛の物語でもあるなぁと思いました。刀作りに一応の成果が得られ、気持ちに余裕が出た時に、気分転換で始めた英会話がきっかけで、今の奥様と知り合われ、ご結婚されたということでした。40歳台後半のことです。それは仲睦まじく素敵なご夫妻でした。刀鍛冶の最終工程である、刀に刀匠の名を刻む「銘切り」という作業は、刀を支えてくれる人が必要なため、その時には奥様が立ち合われるそうです。信頼していないと任せられない仕事だそうです。杉田さんの刀の一番のファンであり、理解者でもあります。刀をはさみ目線を交わす笑顔で、お2人の愛の深さを一瞬で推し量ることが出来ました。思うに、杉田さんの刀作りは、良き伴侶を得たことで、更に円熟味を増し、完成度も高くなったのではないでしょうか。 自分が知らないだけで、こういう素晴らしい方が、実は身近にいらっしゃるんだな〜と思うと、なんか自分も負けちゃいられないな!という気持ちでいっぱいになりました。勇気と元気を貰った気がします。何かを極める為に一心不乱に努力していれば、必ず好機は訪れる、努力が実を結び花開く時が来るのだと思いました。人の一生はたかだか100年ほどだけれど、その間に出来ることって、計り知れないんだなーと思います。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
花と緑のバランス・・・5/6/28 23:05:36 |
我が家の庭は、夏の花々が咲き誇っている。春先の心躍る気分についつい浮かれてしまって、サフィニアだのベゴニアだのナスタチウムだの花手毬だのイソトマだの、とにかく園芸店に並ぶ花の苗をホイホイ買いまくって植え付けたのだ。今年はどうやら空梅雨のようで、花々たちは、もうすっかり夏真っ盛りで絶好調の様子だ。 しかし私は、毎年毎年失念している。こやつらは、花ガラ摘みの手入れが大変だってことを。花は子孫を残す為に、花が終わると種を作る。種を作ってしまうと、逆に花つきが悪くなってしまう。花ガラをそのまま放置すると、水遣りや雨の時に蒸れてしまってカビや病気の原因にもなってしまうので、こまめに花ガラを摘んでしまうことが、長く花を咲かせるコツなのだ。夏の花は旺盛だから、次から次へと花が咲く。花ガラを摘んでも摘んでも、すぐまた溜まってしまう。夏の日差しは強いから、花ガラ摘み=日焼けとの戦いでもある。ちょいと水遣りを忘れるとすぐ萎れてしまうし、花の世話も大変だ。少し辟易とする。 昔、私の部屋は、シダや椰子などの観葉植物に囲まれてジャングルのようだった。ここのHPのタイトルも、そんなところから由来しているというのが理由の一つでもある。そのうち花作りに心奪われて、今では家の周りが色とりどりの花でおおわれている。しかしここへきて、花ばっかりというのは実は賑やか過ぎて落ち着かないものだと思い始めている。やはり、緑があってこそ花が映えるかなと。 花は「賑やかし」「驚き」、緑は「癒し」「くつろぎ」こんなところかな、というのが今の私の心境だ。さて、これからどんなガーデニングプランを立てようか・・・。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
きれいな心を取り戻しにいく島・・・5/6/10 0:06:24 |
私が映画を見る時ってのは、“この作品が”、“この俳優が”好きだから見るのではない。“親とケンカして”、“家に居辛くて”逃避的に映画館で時間を潰すというパターンが多い。映画に失礼ですかね。 この日曜日もそうだった。別に何の映画でも良かったけれど、ウィル・スミスの出てるヤツが、本当のところは見てみたかった。しかし上映時間が極悪で、仕方なく(益々失礼ですかね)、山口県の角島(つのしま)を舞台にしているということで「四日間の奇蹟」を見た。しかも最初の10分くらいを見逃しての途中入場だ。 結論から言うと、かなり引き込まれて見入ってしまった。思わず涙した場面もあった。無償の愛というのは、口で言うほどカンタンではないけれど美しいものだな、自分もこうありたいなと思った。石田ゆり子や吉岡秀隆の、静かだけれどほとばしるような演技が、あの映像に似合っている気がした。ストーリー的には、ちょいと強引な個所もあって、それが少し気になったかな。ラストが何といっても印象的だった。といっても話のオチではなく、出演者や制作のクレジット(っての?)がダラダラと流れるラストね。舞台となった教会から、だんだんと(ヘリかなにかで)上空に昇っていく映像で、角島灯台やそれに続く道路、美しい海岸線、最後は角島の全景が見えるところまで上昇し続けていくのだ。なんて綺麗でいいところなんだと思った。映画館を出た後で、そのまま車をとばして角島に行きたい衝動にかられた。教会への小道を歩いてみたい。あのステンドグラスを見てみたい(撮影用で、実際には無いものかもしれないけれど)。灯台に立って、海からの風を受けてみたい。幻想的な灯台の灯りをただぼんやりと眺めていたい。もちろん車で聴くCDは劇中で使われた「月光」と「別れの曲」と「Eternally」でありたい・・・。(遠い目) 結局、逃げ切れずに家へ帰ったけどサ・・・。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
たわいもない・・・5/5/18 0:19:57 |
更新してませんなぁ〜(笑)。いや、笑い事ぢゃなくて、本人は結構焦ってるんですけども・・・。締め切り過ぎても原稿が上がらない作家さんの気持ちが解らないでもなかったりして。一緒にすんなと怒られそうだけど。 いえね、日々思う事は多々あれど、書く事が無いというのが正直なところです。この一月弱のうちに、色んな事件がありましたね〜。JR福知山線の事故だとか、少女監禁事件だとか、イラクでの日本人拘束事件だとか・・・。個人的にも、日々のお手入れを怠らない畑や花壇の様子もお伝えしたかったりして・・・。しかし、かしこまってしかめっ面でエラそうに、この場で意見をするのも気が惹けるし、花の写真をのっけて自己満足に浸るのも如何なものかと思うし、ついつい忙しさに身を任せているといったところなのである。 そんな中で、ちょいと気になってるのがblog(ブログ)かな。自分もやってみたいな〜って思ったりして。オイオイ、忙しさに身を任せている人(↑)が、自分流の情報発信をし続けなければいけないblogに足を突っ込めるのかよ、と自分で自分にツッコミを入れたりなんかしているのである。いえね、あのblogの形式が目新しくて、興味をそそられてしまうってのが正直なところなんですけどもね。 そのうち密かにこのサイトとは全く無関係でblogを運営してたりしてね〜(笑)。書くことに事欠いた、たわいもないお話でした。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
感激の分かち合い・・・5/4/21 21:57:37 |
昨日のことである。会社の同僚が「昨日のTVを見た?徳地の木工品のことをやってた」と言う。紹介されていた作品が、普通の木工品と違って、すごく素敵だったと興奮した様子だった。その素晴らしさを誰かと共感したいらしく、彼女は他の人達にも「昨日のTV見たか?」と聞いていたけれど、結局誰もその番組を見た人はいなかった。確か藤木の辺りにそんな木工所があるというのを聞いたことがあるけれど、彼女があれほど感激する木工品とはどんなものだろう?と私は激しく興味をそそられた。密かに「今度、島地方面へ行くことがあったら、立ち寄ってみよう」と思った程だ。 その日の夜、私は録画してあった「学校へ行こう!MAX」という番組を見ていた。すると、その番組の後に、ほらよく天気予報とかスポットのニュースとかがあるように、『素顔の時』という番組が流れた。それはまさに、同僚が見て感激していた番組だった。どうやら私は、自分でも知らぬ間に、その番組を録画しちゃってたみたいなのだ。サブタイトルが「木のおもちゃ作家 重田秀徳さん親子」とある。潟}ツダでエンジンの木型を作成していたのを脱サラして、帰郷開業した秀徳さんと、その父上の尚徳さんの、それぞれの思いが述べられており、作品の紹介もされていた。同僚の感激振りが私には一瞬で理解出来た。紹介されていたパズルのおもちゃは、木の持つ優しい風合いや温かみと共に、作者自身の心の温もりが伝わってくるような作品だった。魚のパーツをとったら、その下から魚の骨のパーツまで出てくるという二層になったパズルが、面白い。あと、ドングリのパズルの下からリスが出てくるというのも、よく計算されててナイスだ。その発想も楽しいけれど、デザインがまた愛くるしくて小洒落ていて、子供だけに遊ばせるのは勿体無いと思えるほどだ。大人がインテリアとして部屋に飾っても全然OKだ。なんか、こういう素晴らしい感性の持ち主が、徳地から生まれて、徳地にまた根付いているというのを、私は誇りに思ったよ(涙)。しかも、あの番組を偶然にも録画することが出来たことにも、何かのお導きがあったとしか考えられないワ。 今日、私が例の同僚と「TV見たよ〜」という会話をし、熱い感激を分かち合ったのは言うまでもない。重田木型さんのHPも見つけちゃった。リンクフリーだということなので、リンク張ってみました。私と感激を分かち合いませんこと? 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
悩み続けるものU・・・5/4/8 21:28:48 |
答えは「ヤーコン」である。これも「はなまるマーケット」の紹介だった。去年の冬頃から、こちらのスーパーでも時々見かけており、体に良いのはなんとなく知っていたけれど、とにかく高価だった。食べ方も味も解らないのに、一本を何百円も出して買う気にならなかったのだ。紹介によると、ヤーコンは見た目サツマイモだ。だけど食感と味は、シャリシャリして梨のようだ。芋のようなデンプン質が無いので、低カロリーだ。包丁を入れると、ゴボウの以上に見る見る黒くなって、悪が相当強いので、すぐ水にさらす。ゴボウより便利なのは、そのまま生でも食べられることだ。大根を食べるように、シャキシャキしている。勿論、煮ても焼いてもOKで、かき揚のようにして揚げても美味しい。何より素晴らしいのは、便秘に効くと言われるオリゴ糖が、現在調べられている野菜の中で最も多く、大豆やゴボウの2倍もあるらしいのだ。そして、この放送の数日後に、同じく「はなまるカフェ」にて、金子貴俊が、自分は頑固な便秘症だったけれど、ヤーコンを食べ始めてから、ビックリする程便秘が改善されたと言って、確かヤーコンヨーグルトなるものを「おめざ」として紹介していた。これが決定打となった。 ネットで調べてみるに、ヤーコンの生育栽培時期は、サツマイモとほぼ同じで、現在はあまり出回っていない。それでも食べたくて食べたくて仕方ない私は、早速ネットショッピングで購入してみた。商品代より送料のほうが高くついたのには少々ムカついた。しかも、小さいのが10本くらい入ったそれは、サツマイモが傷んだ時のように、少し黒ずんでいた。けれど、そんな事は気にせず、キンピラを作ってみた。普通、キンピラは砂糖を入れるけれど、ヤーコンはそれ自体に甘味があるため、砂糖を一切使わなくても十分に甘くて、ゴボウのキンピラとは違ったシャリシャリした食感で旨かった。そして、金子貴俊の言う通り、その便通力(笑)は最強だった。何の苦もなく、朝起きたら、ドッカンドッカンなのだ(爆)。なんだコレ!嬉しくって笑いが止まらない。 こうなれば、ヤーコンを自分で作ってみるっきゃない。サツマイモと似て、栽培が手間要らずで簡単そうなのだ。今度はネットで、5月初めに出荷するというヤーコンの苗を注文した。オマケに母が仁保農協の朝市で、ヤーコンの種芋を見つけてきた。フッフッフッ。まだ植えてもいないうちから、秋の収穫が楽しみな私である。 しかし・・・これから秋まで、端境期で品薄なヤーコンをどうやって手に入れようか。ジュースとかお茶とかの加工食品でも効き目はあるのか?まだまだ私の研究は続く。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
悩み続けるもの・・・5/4/1 22:10:11 |
私には、人に言えない悩みがある。いや、ホントは結構言っちゃってるけど(笑)、ここ2年くらい頑固な便秘に苦しんでいるのだ。以前から、毎日決まった時間に出るというタイプではなかったけれど、時が来たら大してリキむこともなく、処構わずデッカイ○○○がやってきた。しかしここ2年ほどは、便意は感じても、いざ座るとスカッとはお出ましにならず、何分も粘ってイキんで、やっとこさ小さくコロコロとした○○○がお仁義に出る程度だ。 これはイカンと思い、ここ1年は、色々な便秘解消作戦を試みてきた。まずはゴボウ。これはまあまあ効いた。それまではゴボウなんてあまり買わなかったけれど、安売りを見ると必ず買うようになった。美味しいキンピラの作り方も研究した。だけどキンピラかゴボウサラダばっかり作るもんだから、家族からはすっかり飽きられた。 次は、い草青汁。TBSの「はなまるマーケット」で便秘に効くというのを見てから、ネット通販で取り寄せて、数ヶ月毎日飲み続けた。これは、飲んでる間は良いような気がしていたけれど、そのうち効いてるのか効かないのか確かな手応えが無くなって止めてしまった。 最近では、これも「はなまるマーケット」で仕入れた、「バナナとヨーグルトを一緒に摂る」というものだ。腸の善玉菌はバナナに含まれるオリゴ糖をエサにして活発化するかららしい。これもまあまあ良かった。ただしこれは、毎日バナナ一本とヨーグルト200gを食らうと、他の食事を控えないと太る気がする。 蒟蒻ゼリーを食べるというのは、かなり効く。だけどこれも味に飽きてしまう。白桃だのリンゴだの葡萄だの、最近ではラフランス味とかマンゴー味というのまで出ているけど、やっぱり食感に飽きてしまうのだ。 他に、便秘解消体操なんかもやってみた。腸のぜん動を鍛える体操だ。日々忙しくしていると、ついついやること自体を忘れてしまうんだけどね。 試しては挫折し、また別の方法を試す。そんなことを繰り返し、ここへきてやっと私は、最終兵器と思われるあるものに辿り着いた。うひひひひ(不気味な笑い)。それが何かは、また次回に!つづく。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
GLAYが防府にやってきたW・・・5/3/14 21:23:26 |
あの手この手のチケ争奪戦に敗れて、私は激しく落胆した。けれど結局、チケットをなんとかGET出来た。大きな声じゃ言えないけれど、最後の手段でヤフオクにて予約番号を落札しちゃったんだな。すみません。 実はこのチケ取りの時、私の周囲にはやっぱりGLAYファンで、防府公演に行きたいとチケ取りをしている知人が二組いた。その二組は、チケが取れずにライブには行けなかった。彼女らは、本気で電話予約をしていたし、コネを頼ってチケを裏から取ろうとしたり、ヤフオク狙いの私に「いいのがあったらついでに落として欲しい」と頼んだりしていた。だけど、私よりほんの少し諦めが早くて他力本願だったと思う。私は自慢話がしたい訳じゃない。あともう少し、必死で手を伸ばせば、絶対チケットはGET出来たはずなのだ。私はつくづく思った。本当にやりたい事があれば、それに向かって必死で努力や挑戦をしなくてはならない。逆に、必死で望んでそれに向かって努力し突き進めば、夢はかなえられると!このチケ取りで、そのことを痛感したことが、私にとっては一番大きな出来事だったから、こんなに何回も長ったらしい文章を書く気になったのだ。 GLAYライブは、本当に素晴らしかった。私が心から聴きたかった「BELOVED」は残念ながら歌ってはくれなかったけれど、「ずっと2人で・・・」という曲の最後では思わず涙がポロポロとこぼれた。アンコールの一曲目の「HOWEVER」では、ファンを座らせてアコースティックバージョンでしっとりと情感たっぷりに歌ってくれて、これも感動した。私のイチオシのジローちゃんはすんごく可愛く頭をフリフリしてベースを弾いてた。客席には遠征してきてるファンもいっぱいいたけど、テルが「地元民手を上げて」と言って何十人かの手が上がると「いいねぇ。やる気になるねぇ」と言ってたなぁ。何より良かったのが、会場が狭くて、メンバーがすぐそこにいて、彼らの熱い気持ちに直に触れられたことだ。ライブはいいよ〜。あの場に居合わせた自分はとても幸せだった。 ライブの直後は車でGLAYを狂ったように聴いていたけれど、今はすこし落ち着いてきた。だけど私は、またチャンスがあってGLAYが近くに来たら、「BELOVED」をナマで聴きたいというまだ果たせぬ夢を求めて、必死でチケ取りをするのだろう。夢はかなえる為にあるのだから。おわり。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
GLAYが防府にやってきたV・・・5/3/11 20:54:43 |
結局電話予約は撃沈した。早起きして極寒の中店頭発売の列に並ぶのは、かな〜り嫌だったから、絶対この電話予約でチケットをGETしなきゃと必死だったのに、私の前に立ちはだかる壁はとてつもなく分厚かった。脱力しつつも、一緒に行こうとしていた友人と今後の対策を練る。とりあえず明日、店頭発売に並ぼう。9時発売だから、4時起きで、朝の支度をして5時出発、6時前に並べばなんとかなるだろうということになった。4時・・・起きるのはいいのよ。私は朝に強いから。だけど、寒い上に雨まで降る中を何時間も立ってるのは相当辛いと思われた。考え付く限りの準備をした。フードつきのベンチコート、ホッカイロ、革の手袋、ウォークマンに文庫本。合間にネットオークションを除くと、今終了したばかりの先行予約の予約番号がずらりと何十件も出品されている。こういう人たちにゴッソリ持ってかれて、一般ピープルの私達には回ってこないんだよな〜。最近のこの風潮は、なんとかならんのかね。 そして気の重い翌朝、家族に遠慮しつつコソコソ支度をしていたら、ケータイが鳴った。連れの友人がすでに現地に行ってくれていて、そこからだった。昨夜の段階で相当人数が並んだ為、一番から順番にカウントしていって、放出予定枚数より後に並んだ人は、どうせ買えないからってことでお払い箱にされ、買える人には整理券が渡され、その場で解散となったらしい。え〜っ、そんなのアリかよ。昨夜、電話予約が出来なかった時点で並ぶべきだったのか。昼間からウロついてたあのGLAYヲタの一行はチケットGET出来たんだ。いいなぁ。 残るは、この日の10時から始まる一般発売だ。だけどこれは残り僅かだろうし、先行よりももっと狭き門に思われた。しかも私は、仕事じゃん。ま〜一応、仕事の目を盗みつつ(オイ)、ケータイで挑戦はしてみた。恐ろしく永いこと繋がらなかった。私みたいな人達が、超頑張ってるんだろうな〜と思った。そしてこれもまた見事に玉砕だった。 →つづく 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
GLAYが防府にやってきたU・・・5/3/8 23:51:11 |
早速、チケット入手方法を調べた。夢番地の先行予約は既にもう終了していた。残るは、翌日の夜、FM山口の番組内で行われる先行予約と、その翌日に防府のアスピラート(多目的ホール施設)での店頭販売だ。あのラジオ番組はよく聴いているけれど、ローソンチケットなんだよな。ローソンチケットって繋がらないんだよなぁ。それでも諦めてはいられないので、とりあえず友達数人に応援を頼む。私自身は、当日はとにかく速攻で家に帰り、電話機2台とケータイを駆使して、電話をかけまくらなければならぬ。 その日の昼休み、用事があってアスピラートの前を通りかかった。居た!店頭発売は明日だというのに、一目でGLAYヲタだと解る一組(ジローちゃんとヒサシの髪型がいたのだ)がアスピラートにたむろしていた。早い。早すぎる。そりゃアタシだって、先行予約に玉砕したあかつきには、早朝から並ぼうとは思っていたけれど、今から並ばれたら焦るぢゃないか!その先頭集団は、雨のそぼ降る中、夕方には既に十数人の列となっていたらしい。恐るべしGLAYパワー。 とにかく私は、先行予約に万全を期す為に、とっとと家へ帰らねばならぬ。しかしそんな日に限って残業するハメになるんだよ。焦りまくって、なんとか仕事にケリをつけ(いれ?)、車に飛び乗ってラジオをつけると、前振りにGLAYの曲をかけてやがるじゃないの。先行予約についての諸注意をアナウンスし始めた頃は、まだ帰路の半分くらいだ。思わずケータイに手が伸びそうになるけど、いけないいけない。事故をせぬように、それでも慌てて運転しつつ、自分ちの駐車場に車を滑り込ませた時に、電話番号の告知が始まった。そのままケータイの番号を押す。押す。押す。荷物を車から出し、玄関の戸を開け、階段を上る最中も、とにかくリダイヤルを押しまくる。自宅電話の親機と子機を参戦させる(ウチはISDNだから2回線分使用可能なのだ)。押して、押して、押しまくる・・・。 →つづく 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
GLAYが防府にやってきた・・・5/3/6 21:54:21 |
最初は悪い冗談だと思った。友達が「かなちゃん、知っちょった?GLAYが防府に来るて。」と言うのだ。私「は?何しに?」友達「コンサートしに」私「何処で?」友達「防府市公会堂」 はぁ〜っ?んなワケない。GLAYはドームとか何万人も収容出来る会場でしかコンサートはやらんじゃろ。防府って・・・なんで防府なん?周南市じゃなく、山口市でもなく、なんで防府なん?と私はその友達に詰め寄った。その友達も、私にエライ剣幕で捲し立てられて、さぞかし引いただろうと思う。で、よくよく話を聞いてみると、どうやらそれは本当のことらしい。FM山口という地元ラジオ局でCMを流しているみたいなのだ。急遽決定で、シークレットライブっぽいのだ。しかも、翌日夜の番組内で、チケット先行予約を行うらしい。私は、色めき立った。 今はそうでもないけれど、初期の頃のGLAYが好きだった。もう8、9年も前になるけれど、私が「インターネットの世界ってイイナ」と思い、ネットの世界に誘われるきっかけになった「一夏のプロポーズ」というドラマの主題歌が、GLAYの「BELOVED」という曲だった。この曲が好きで好きで、この曲が生で聴きたいが為に、GLAYのコンサートに足を運んだりもした。でも私が行った時にその曲はやってくれず、ドームコンサートも好きにはなれないから、もうGLAYのコンサートに行くことはないだろうと、思い込んでいた。だけど、防府でライブをやるってのなら、話は別だ。小さいホールコンサートってのは盛り上がるだろうし、防府市公会堂なら、仕事が終わって行ったって、歩いて5分なのだ。GLAYが今、何ツアーをやってるのかも知らなかったもんだから、帰宅して早速ネットで調べてみた。ドームツアーも平行してやってる最中で、そのセットリストを見てみると、なーんと私が好きで好きで、きっと生で聴けたら感激して泣いてしまうに決まってるあの「BELOVED」があるではないか! こりゃ、何としてでも行かねばならぬっ。それから私のチケット取りの壮絶なる闘いが始まった。 →つづく (余りにも長い顛末記なので、ここいらで区切ってみます。つづきはまた気が向いたらってことで・・・笑) 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
癖を直す・・・5/2/13 0:47:03 |
今夜はちょいとほろ酔い加減だ。酒を飲むのは実に久し振りだ。もう10年以上も、平日も休日も晩酌をほぼ欠かしたことのない私が、もう2ヶ月も殆ど酒を飲んでいない。珍事だ(笑)。 年末は私的に落ち込むことが多くて、とても酒を飲む気になれなかった。元旦に風邪をひいてしまい、一月は本当に体調が悪かった。熱が出て、体力の弱っている時に、食中りをして嘔吐した。その後は、原因不明の湿疹が全身を覆い、皮膚科に二週間もかかった。薬の効きが悪くて、何度も薬を変えたりして時間がかかったのだ。風邪薬もそうなのだが、私は「眠くなる」といわれるこの手の薬が大の苦手で、四六時中倦怠感と眠気とボンヤリ頭に苦しみながら仕事をするのに苦しんだ。でも本当に苦しかったのは、あの痒みだ。とにかく起きている間は、体の何処かをポリポリ掻いている。顔や頭皮にまでも湿疹が出来て、化粧も出来やしない。寝ている時も、痒みで目が醒める。そして掻き毟る。入浴も最悪だった。痒くて痒くて、とにかく皮が剥けてヒリヒリするまで掻き毟る。「痒み」というものがこんなにも辛いものだとは知らなかった。ある意味「痛み」よりも辛くて苦しいと思った。 その多形滲出紅斑とやらの皮膚病も、なんとか薬が効いて落ち着いてきて、今日で薬の服用が終わった。しかも今夜は楽しいテニスの日だったので、帰ってきて気分良く酒でも飲んでみる気に、やっとやっとなったんだな・・・。健康というのは、有り難いものです。もう病気は打ち止めにしたいです。 でもこの際だから、毎晩晩酌の癖(?)は断ち切ろう。断ち切れるだろうか。いや断ち切ってみせようぞっ!【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
タイムスリップ・・・5/1/27 23:48:13 |
元旦に喉が痛くなってから今まで、ずーっと風邪をひき続けている。これは私の新記録だ。咳止め薬を飲んで、治ったかと思えば胃を悪くし、その挙句に食中りをした。体が弱ったところへまた風邪をこじらせて、熱が出たので、今度は医者にかかった。医者の薬は、眠たくなるばかりで、ちっとも効かない。咳が喘息のように止まらなくなって、ついには心臓が痛くなり、大きなスーパーのど真ん中でカートにもたれて途方に暮れたこともあったっけ。多分私は今でも、無意識ながら、一日のうち1/5くらいは咳をし続けていると思う。 昨夜、思い立って、大晦日に録画してあったジャニーズカウントダウンコンサートを見返してみた。やっぱりジャニコンはええのぅ。同じく昨年末に賑やかしたあの「マツケンサンバ」に勝るとも劣らない煌びやかさではないか。アイドル達の髪の毛の一筋から、衣装の色使いから、一挙手一投足までもが、一々オタ心を掻き立てるのだ。丁度年明けのカウントダウンのその瞬間は、もう一度私のアイドル君と一緒に新年を迎えたような錯覚に陥り、「今年もがんばろー!」という気持ちにさえなった。今朝は、また元旦を迎えたような、晴れやかで新鮮な気持ちで目覚めた。と同時に、喉が痛くなり始めた元旦の、あの不快な感覚までもが甦ってきた。大分楽になってきたと喜んでいた矢先だったのに、今日は一段と咳の発作が酷くなった。あー風邪までタイムスリップすることないのに・・・。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
気になる人・・・5/1/11 21:53:57 |
浜口京子が好きだ。昨年のアテネ五輪の女子レスリングで銅メダルをとった、あの浜口京子である。「気合いだ、気合いだ、気合いだー!!!」と大声で連呼する、あのお父さんのあの娘である。 昨年の初め、寒稽古か何かで初めてあの父娘を見たときから、アテネ五輪で銅メダルをとってテレビに出まくっている頃まで、私は正直ちょいとあの2人の関係に引き気味だった。娘のオリンピックなのに、娘以上にでしゃばってる(失礼)お父さんってのは如何なものか?と思っていた。娘の方もさぞかし嫌なんだろうなとも思っていた。普通の世間一般の娘なら(かくいう私も)、自分の父親がああだったら、「もうっ!お父さんったら!恥ずかしいから出てこないで!」なーんて拒絶してしまうのではないかと思うのだ。でも彼女は、そりゃ裏ではどんなことがあるのか知らないけれど、テレビの中では、少しはにかみながらも、いつも笑顔で父親に従っている。よく辛抱してるな〜、家族思いの優しい素直な子供なんだな〜と、かなり同情気味に眺めていたりもした。 2、3日前にスポーツニュースか何かで、久し振りに彼女を見た。彼女は驚くほど綺麗になっていた。いや別に、オリンピックに出ていた頃がブスだったとかそんなのでは全然ない。スポーツ選手、勝負師としての顔と、そして少し不安げな控えめな表情を覗かせた人としか思わなかったのだ。ところが先日の彼女は、少し化粧をして薄く口紅もつけていたようだったけれど、それより何かこう人間として充実しきったような、輝いた表情をしているように思った。あの上気した笑顔を見るに、恋でもしてるんかな?とも思えた。そして、激動だったであろう昨年が、彼女をとても成長させたんだろうなと思った。彼女はいい女だと思う。私が男だったら、絶対彼女にアプローチするね。黙って親に仕え、でしゃばりすぎず、回りに配慮して、いつも笑顔で頑張ってる。いいじゃん。 そんな浜口京子さんは、今日が誕生日なんだそうだ。おめでとうございます。このまま真っ直ぐに伸びていってください。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |
今年を占う・・・5/1/7 21:34:21 |
一ヶ月ほど前のことである。帰宅してピアスを外そうとしたら、方耳のピアスが無くなっており、耳たぶの裏にキャッチ(ピアスを受け止める台座みたいなヤツのこと)だけがへばり付いていた。まだ洋服を脱ぐ前だったから、セーターを脱ごうとしてピアスが引っ掛かって外れたということでもないらしい。多分、一日のうちの何処かで、何かの弾みでピアスが落ちてしまったような気がした。そのピアスは、小さなクロス(十字架)でダイヤが並んでいる(もちろんクズダイヤですが)、私のコレクション(というほど大袈裟なものではないが)の中ではお気に入りで、使い勝手もあるものだった。一応、高額ではないけれど、そこら辺に売っている数百円や数千円のピアスではなく、それなりのお値段で買ったものだ。似たような玩具みたいなピアスも持っていたのに、わざわざ高い方を無くしてしまったことに、少しだけショックを覚えた。しかしまあ、ピアスは時々落としたり無くしたりするから、それきり忘れていた。 今朝、会社の社長室で金庫を開けようとしてふと床を見ると、あの時無くしたピアスが金庫の下の隙間に転がっているのを発見した。一目で私は自分のピアスであることを確信した。毎日何度となく立つ場所であるのに、何で今頃見つけたんだろう?ま、お掃除が行き届かなくて、放置してあった場所であることは認める。お恥ずかしい限りだ。でもまぁ、無くした物が正月早々に出てきて、今年は縁起が良いかもしれない。 しかし私は、あの時耳たぶの後ろにへばり付いていたキャッチの方をどうしただろうか?几帳面な性格であるので(笑)、そのうちピアスが見つかることも考慮して、捨ててしまわずに、宝石箱の何処かに仕舞ったかもしれない。でもはっきりした記憶も無い。さっき家へ帰って、いの一番に宝石箱を漁ってみた。無い。そうして取って置いたキャッチが数個転がっていたけれど、あのクロスのピアスのキャッチではなかった。くそう。こりゃ今年は「ツメが甘い」年なのかもしれない。 それにしても、社長室に落ちたピアスって・・・なんか淫靡な感じがするではないか?よく、彼のベッドの下に、自分のではない女のピアスが落ちてるのを見つけたなんて歌やドラマがあったりするじゃない?ま、別に私の貞操なんて誰も興味は無かろうが、社長室で妖しいことをしたわけでもなんでもない。だから何故社長室なのか、摩訶不思議である。今年は、狐につままれたような年かもしれない(汗)。 【My Boom INDEX】 【Page Top】 |