作家別・井上 夢人
いのうえ ゆめひと:1950年東京生まれ。
徳山諄一氏と「岡嶋二人」を結成し、82年「焦茶色のパステル」で江戸川乱歩賞を受賞。86年「チョコレートゲーム」で推理作家協会賞受賞。89年「99%の誘拐」で吉川英治文学新人賞受賞。同年、岡嶋二人を解散。
主な著書:「ダレカガナカニイル・・」「あくむ」「もつれっぱなし」「風が吹いたら桶屋がもうかる」等
インターネットの世界に造詣が深いのが彼の特長だと思います。ネットの世界にはまっている、あなた、楽しめますよ!

「メドゥサ鏡をごらん」 双葉社

井上夢人の作品の中で、イチオシの本です。
引きずり込まれて、最後まで読まずにはおれなくなります。そして読後は・・・鏡を見るのが怖くなります。後ろを振り向くのが恐ろしくなります。

Stoy:小説家、藤井陽造は異様な死に方をした。コンクリートに満たされた木枠に身を横たえたのだ。そのコンクリートに埋まっていたガラスの小瓶に<メドゥサを見た>の文字が書かれたノートの切れ端・・・死んだ藤井陽造の一人娘と婚約していた「私」は、彼の死の理由を調べ始める・・・

読者自身が、作品の中の「私」になったような気になり、秘密を追い求めていけます。次々と事実が明らかになるにつれ、「何故?」「今度はどうなるの?」で知らず知らずのうちに読み進んでいるという感じです。構成や、アイディアが素晴らしいです。怖いぞ〜〜

でも、唯一最後の終わり方が「???」なんです。読んだ方、結末の感想を聞かせて! ホラー・アクションコーナーへ
オススメ度★★★★★

「パワー・オフ」 集英社

おきのどくさま、
 このシステムは
  コンピュータ・ウィルスに
    感染しています  
ある日、こんなメッセージが自分のパソコンの画面に表示されたら、どうします?

Story:パソコン通信会社「JAM−NET」のセキュリティ担当者、桜木満夫は、ウィルスがJAM−NETで発生してばらまかれているという噂に対処するため原因追及に乗り出していくが・・・
増殖し、進化し続けていくウィルスは、退治できるのか?事態は意外な方向へと発展していく。

パソコンを使っている人なら、身近な問題として、思わず真剣になって読んでしまいます。
内容はかなり専門的なのに、解りやすいです。コンピュータに対する見方が変わりますよ!
オススメ度★★★☆☆

「プラスティック」 双葉社

一枚のフロッピーに、本多初美を始め何人かによって書き込まれた、ファイル形式の文章を読んでいくという、これは、珍しいスタイルのホラー小説です。
読んでいくと、「私が私じゃない」恐怖にさらされ、頭がこんがらがってきます。
これも、上手い構成の作品だなぁって、思います。
オススメ度★★★☆☆

「99人の最終電車」 インターネット上でご覧下さい。

新しい試みの、小説だと思います。ネットサーフィンをするように、ストーリーが交差して、楽しい!
この作品を本にするのは、無理でしょうから、ネット上だけで楽しめる小説ですね。(^^)
但し・・・テレホ契約をしてる人でないと、チョッとゆっくり読めないかなぁ〜
オススメ度★★★☆☆