おおさわ ありまさ:1956年名古屋生まれ。79年「感傷の街角」で第1回小説推理新人賞受賞、86年「深夜曲馬団」で日本冒険小説大賞最優秀短編賞、91年「新宿鮫」で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞、94年「新宿鮫・無間人形」で直木賞受賞。
「ハードボイルド」系でシブく攻めたり、「コミカル、エンターティメント」系で楽しませてくれたり・・・彼の世界は多彩です。どの作品も、キャラクターがとても魅力的なので、シリーズ化されていくのも解るような気がします。
「天使の牙」 小学館
私を「大沢在昌ワールド」に引き込んだ記念の1冊です!今でも彼の作品群では一番好きです。
Story:警視庁保安課の「仁王」こと古芳刑事と、明日香巡査は同じ課でコンビを組んでいる。ある日明日香は、麻薬の卸元で絶大なる闇の権力者「君国辰郎」のもとを逃げ出した愛人「神崎はつみ」を保護する司令を受ける。君国の執拗な追跡は振り切れるのか・・・?君国の組織を壊滅させるため、仁王とアスカの闘いが始まる・・・
50ページ位読むと、事態が急展開してがぜん面白くなってきます。あとはもう「どうなるの?それから?それから?」で一気に最後まで読ませてくれます。この急展開のアイディアは素晴らしい!3年前初めて読んだときは、鮮烈な驚きでした。
仁王とアスカの繰り広げるアクションも痛快で読み応えあります。そして、そして・・・熱いロマンスも・・・(^^)
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オススメ度★★★★★(★100個くらいつけたいゾ!)
「無限人形 新宿鮫M」(むげんにんぎょう) 光文社カッパ・ノベルス
ご存じ「新宿鮫シリーズ」は6巻あるのですが、個人的にはこの「無限人形」がお気に入りです。直木賞受賞作品です。
Story:「新宿鮫」(しんじゅくざめ)・・・新宿署刑事・鮫島を犯罪者達は恐れを込めてこう呼ぶ。「アイスキャンディ」と呼ばれる新型の覚醒剤が新宿で流行。鮫島は密造犯、密売ルートを探るが、麻薬取締官から露骨な妨害を受け、捜査は難航する。そんなとき鮫島の恋人、ロックシンガーの晶(しょう)が、密造犯の手に落ちる・・・。
覚醒剤中毒になり暴走を始める犯人が、迫真を込めて描かれており、捕らわれた晶や、それを必死で助け出そうとする鮫島と絡めながらの展開・・・ハラハラどきどきです。
鮫島と晶の愛も、前作までとは少し違って踏み込んで描かれているようで、好感持てました。
オススメ度★★★★☆
「新宿鮫 風化水脈」 毎日新聞社
「新宿鮫シリーズ」7作目です。鮫島は高級車ばかりを狙った自動車窃盗団を追いかけていた。盗んだ車に偽造ナンバープレートをつける洗い場があると睨んだ鮫島は、あたりをつけ張り込みを開始する。その近くには大江という駐車場の管理人がおり、鮫島は協力を求める。捜査中偶然に、その洗い場の隣家の古井戸から、屍蝋(しろう)化した死体を見つけて、事件は複雑な様相を呈してくる。
久しぶりに大沢作品を読んだけれど、彼の作品は、本当に読み手をグイグイ引っ張り込んでくれるなぁと思った。先を読みたくて、読みたくて堪らなくなってくるのだ。今回は、新宿という地の歴史が織り込まれ、ここを生きてきた人達の運命や人生模様が浮き彫りにされる。駐車場管理人の大江、藤野組の真壁と雪絵、雪絵の母、中国人の王一味、仙田、そして鮫島と晶、彼らの生き様がパズルを埋め込むように脈々と描かれる様子は、まるで風化水脈だなと思った。
オススメ度★★★☆☆
「アルバイト探偵」(アルバイトアイ) 講談社文庫
「アルバイト探偵」もシリーズ化されて、何冊も出ているのですが、これは第1作目で短編集です。
Story:冴木涼介は六本木の私立探偵、女好きの不良オヤジ。一人息子の隆(りゅう)は適度な不良高校生、事件があればオヤジのパートナー、アルバイト探偵として活躍する。
このシリーズは、冴木隆と、涼介のキャラクターが個性的で魅力溢れています。「コミカル・ハードボイルド」と呼べばいいんでしょうか。軽快でユーモラスなストーリーは、気軽な気持ちで読めると思います。でも、隆も涼介も根はとても、シリアスだったりするんですよ。これも飽きさせない魅力の1つかな。
オススメ度★★★☆☆
「らんぼう」 大沢 在昌 新潮エンターテインメント倶楽部SS
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