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Kanaが日々の出来事などから思ったことを綴ります。

T子ちゃんの真っ当 2024/06/23
私には「真っ当な人」として着目している人がいる。名前はT子ちゃん。商売をしていて、私とは仕事上の付き合いだ。

彼女は商売を始めるにあたり、開店費用をN銀行から借り入れた。払えない額ではなかったが、わざわざ借入をした。商売を始める決意として。また少しずつ返済をして返し終わった時、自分を褒め、商売を頑張ってこれたことを喜ぶために。

彼女は「いつもニコニコ現金払い」の人だ。相手を前にして、感謝の気持ちを伝えたいからだそうだ。

さて、銀行借入の手続きを行った後、T子ちゃんはその資金をN銀行から引き出して、内装業者などに支払おうとした。するとN銀行の担当者Kは、「T子様、現金引き出しは出来ません。お支払は振込でお願いします。」と言う。T子ちゃんは怒った。「なんで私が借りたお金なのに自由に引き出せないの?N銀行は私から金利取るんでしょ、その上振込手数料まで取るの?おかしくない?」「だったら借入はキャンセルします。借入にかかった印紙代や手数料はお支払しますから、N銀行さんの借入は無かったことにしてください。」

銀行としても言い分はあるんだろうと思う。貸付金が本当にその目的に使われているかどうか、資金洗浄に使われていないかどうか、チェックしたいんだろう。でもそれは銀行の怠慢かなとも思う。形式的なマニュアル通りの対応のみで、顧客に寄り添い、顧客の考えや状況を知ろうとしていないから。

N銀行は、T子ちゃんには特別現金引き出しを許すから、借入キャンセルは考え直して下さいと陳謝したものの、T子ちゃんは譲らなかった。担当のK氏はその後、他へ飛ばされ、T子ちゃんはご主人にお金を借りて、毎月少しずつ返済をしたそうだ。

こういうところが、T子ちゃんは真っ当だと思う。ブレてない。男前。かっけー!私だったら、現金払いしたいな〜と思っても、妥協して振り込みしてしまう、たぶん。

時々こんな雑談をするT子ちゃんが私は大好きだ。他にも男前エピソード沢山持ってる。これからも着目していきたい!

シャープペンシルにワクワク 2024/02/25
夫は文房具フェチだった。ボールペン、鉛筆、クレヨン、画用紙、ハサミ、ホッチキス・・・どう考えても一家庭にこんなにいらんだろ?というほど、文房具があった。なんで持ってるのに次を買うんだろう?というくらい次から次へと文房具を買っていた。腹立たしいくらいに・・・。

最近、職場で使っていたシャープペンシルが壊れた。私は筆記用具にそんなにこだわりはなくて、家に帰って夫の持ち物であった文房具の中からシャープペンシルを物色した。ところが夫は鉛筆派だったらしく、シャープペンシルが殆ど無かった。仕方なく、近所のスーパーでシャープペンシルを探した。いざ買うとなると、持ち手の太さ細さ、素材、機能など色々あって迷う。迷った挙句、400円くらいのステンレス素材の細身のシャープペンシルを購入した。

ところが職場で実際に使ってみると、色んな事に気付いてしまった。まず素材。買う時も薄々感じてはいたけれど、ステンレス素材って握っていると滑りそうで妙に指に力が入ってイラッとする。やっぱりプラスチックかラバー素材の方がグリップ力があっていいなと思った。細身なのもダメだった。仕事柄長時間シャーペンを使う事も多いので疲れるし、細身すぎて書類に紛れて行方不明になったりする。更に「芯が回転して同じ太さで書けます」的な機能もダメだった。書いてる間も芯がカタカタ動いて慣れない。1週間で新しいシャープペンシルを断念してしまった。

週末に今度はホームセンターで、品揃え豊富なシャープペンシルの中から物色した。ラバーグリップで、そこそこ太めで、芯がくるくるしない、私の好きな水色のシャープペンシル。家に帰って早速書いてみた。「あいうえお・・・」すごく気に入った!テーブルに置いて、ちょいちょい眺める。仕事で使う事を想像してワクワクする。いやぁ700円くらいのシャープペンシルがこんなに嬉しいとは考えてもみなかった。余りに気に入りすぎて、予備でもう一つを買おうかと、捨ててしまった商品名や品番が表示されたタグをゴミ箱から取り返した程だ。あ、いかんいかん、それをしてしまうと文房具フェチだった夫の二の舞じゃん!

そう思った時、そうかそうであったか・・・と夫の気持ちが少し解る気がした。買ってはみたものの気に入らなかった文房具、リベンジして買った文房具、気に入って予備で買った文房具・・・そういう事に執着して、夫は文房具をため込んでいたんだなと思った。気に入った文房具に巡り合う幸せ、それを手元に置く幸せ。たかが文房具、だけどささやかな日常の幸せが確かにあるんだなと思った。

OneDriveにドキドキ 2024/02/18
先週、私が一番ドキドキした事と言えば、OneDriveとOutlookだ。

職場のPCのWindowsをアップデートしている途中で、(後から考えると)OneDriveを同期してしまった。さて帰ろうと思ってOutlookメールで業務報告書を送ろうとすると、送信できない・・・というかOutlookが開けない・・・。焦った〜。それから2時間、職場でPCをいじくりまわし、Outlookメールが使えるように頑張ったけど、どうにもならず、仕方なく他のメーラーで業務報告をするハメに・・・。

帰宅してから、ネットで色々調べて翌日、朝から復旧作業をして1時間後にやっと回復して使えるように持って行った。

いやぁ参った参った。ただ・・・焦りまくりつつも、これからどうなる?どうしたろか?などといろんなことが頭を心を駆け巡り、ズキズキ、ワクワクだったのです〜。あ、こんなところにもワクワクが・・・。

こんなことにならなかったら、OneDriveなどWindowsのアプリについて調べなかっただろうし、結構勉強になりました。悪戦苦闘して良かったと思える事件でした。

居酒屋Kanaや 2024/01/21
一人暮らしの食事は結構難しい。お家でちゃんと食事を作ろうと思うと、食材を余らせてしまう。スーパーだって、肉も魚も野菜も2〜4人分の食材を売っている。多くても買って、冷凍して小出しにして使ったりする。私は食べることも作ることも好きだから、工夫しながらやり繰りするのも好きだ。

週末はいつもお刺身が定番だ。週末だけ飲む酒の肴として最高ではないか?刺身の後は、冬はお一人様鍋だ。世の中変わったと思う。お一人様土鍋もあるし、鍋つゆもお一人様用の「鍋キューブ」とか「プチっと鍋」とかあるから、白菜とか豆腐とか適当に入れてグツグツすればいい。

ただ、最近鍋に飽きてきた。刺身→鍋という献立にワクワクしなくなったということなんだろうと思う。作る愉しみが無い。お造りとして出来上がったものと、インスタント鍋つゆ・・・つまらない。食材の下ごしらえとか、鍋に投入する順番とか、味見をしながら調味料を入れたりとか、旨く出来ても不味くても、考えながらお勝手に立つ・・・それが楽しい。

そこでこの週末は、鍋を止めてみた。刺身は絶対だけど、そのあとは居酒屋メニューをいくつか作っておいて呑む。昨日は、ほうれん草が余っていたから、母親直伝の白和え。マスタードのたっぷり入ったベーコンポテトサラダ(これはスーパーの惣菜)に野菜の浅漬け。今夜は、ヤーコンきんぴらと、ラタトゥイユ。昨日の残りのポテサラと浅漬けもある。

ふふふ、これらのメニューを前に酒を注ぐ・・・あ〜ワクワク!

刺身にワクワク 2024/01/15
昔から刺身が好きだ。子供の頃から、母は父の晩酌の肴に必ず刺身を出していた。私もそのおこぼれに預かり、特に大人になってから、夕飯の酒の肴で刺身を食していた。そもそも実家の山口県は魚の美味しいところだ。

結婚して埼玉に来てから、魚の不味さに驚いた。きっと金を出せば美味しい魚をいただけるんだろうと思う。でも我が家の経済状況では、近場のスーパーの魚を買うしかない。長年そんな暮らしをしていると、そもそも山口県の美味しい魚が本当に美味しかったのか、そんな事も分からなくなってしまった自分がいる。

歳をとって、健康診断でコレステロール値の高さを指摘されると、肉を避け、魚を積極的に食するようになってきた。もともと好きだし、週末の酒の肴はほぼ刺身・・・という生活をするようになった。スーパーの刺身ということに変わりはない。

お気に入りは、最近どこのスーパーでも売っている「ちょい飲み用の刺身盛り合わせ」だ。マグロにイカ、サーモン、鯛、ブリ、ホタテなどが5種類二切れずつくらい乗っている。不味いのもあるけど、なかには「あ、これ新鮮じゃね?」とか「脂がのって旨いな〜」というのがあったりする。逆に「あ〜解凍に失敗しちゃって水っぽいな」とか、「薄いな〜この魚、かざすと向こうが見えるじゃん!」という腹立たしいのもある。どこのスーパーの刺身が美味しいとかいう決定打もない。それぞれその時々で美味しかったり不味かったりだ。

週末、酒を飲みながら、たかだか600円から1000円くらいの刺身盛り合わせの当たり外れで一喜一憂していることが面白いな〜と思う。一週間仕事を頑張ってきてやっとありつける酒と刺身は極上だ。それが安いスーパーの刺身であろうとも、何よりのゴチソウなのだ。あ〜ワクワク!

成田山のワクワク 2024/01/08
明けましておめでとうございます。
今年の目標はいくつか決めたけれど、その中のひとつに「毎日ワクワクする」というのがある。
昨日は1/7(土)、川越七福神の日であった。毎年喜多院のお札を正月過ぎてから受け取りにいくので、今年はその流れで七福神の御朱印をいただこうと決めた。ワクワクゥ〜。

過去に何度か行ったこともあるので、今年はショートカット道などを地図アプリで探しながら順調に1番から巡っていった。
川越七福神はそれなりに有名らしい。正月松の内も開けないこの時期とも重なって、いつもは閑散としているお寺もお参りの行列を作っている。成田山もそうだった。4列くらいに並び、階段を一段ずつ昇り、やっとあと一人というところまで順番が回ってきた。

ところがである。そのあと一人(正確に言えば横並びの家族と思われる二人)のお参りが長かった・・・。そのまた隣の列はどんどん進んでいくのに、私の前の二人だけ、いつまでもいつまでも手を合わせて祈りを捧げている。私は、その人の(多分いい年をしたお母さん)頭頂部を見つめながら「この人、何をお祈りしているんだろう?」「娘(隣の女性)の受験祈願?」「病気の家族の平癒祈願?」「亡くなったお身内の成仏?」「家内安全、交通安全・・・」そんな事を想像できるくらい長い。私はイラッとした。自分の後ろには大行列が出来て皆、順番を待っているというのに、自分のお祈りの為に「待て」をする人。周囲の状況に配慮出来ない人・・・キラい。なんだか怒りを通り越して呆れてしまった。

私の今年のテーマはワクワクする。自分の機嫌は自分でとろう!そう思いなおし、その人はきっと今、仏様に祈らなくてはならないほど大変な状況なんだ。何か大きな悩みや問題があるんだ、私はまだまだ幸せなんだと思うことにした。

家に帰って、置書きの御朱印を朱印帳に張っていく。今年一年、上手くいかない事もイライラすることも沢山あるだろうけれど、幸せや感謝を見つけて自分を保ち、やりたいことに向かって過ごしていこう!と誓った。


コロナのモヤモヤ 2023/09/18
とうとうコロナにかかってしまった。
致し方無い、とは思う。言い訳になってしまうけれど、8月から9月の頭は激務だった。インターンシップの受け入れをほぼワンオペで行い、秋期大学(研修&レセプション)、インターンシップの打ち上げ、挙句、東北旅行ときた。今年の夏のイベントをほぼ無事に終え、ホッとしたところだった。張り詰めた緊張がゆるみ、疲れ切った体をコロナが襲ったのだ。

最初は熱が出た。職場を早退して、市販の風邪薬を飲んで寝たら、熱はすぐ下がり、風邪の症状が残ったので、ただの風邪だと思っていた。コロナの抗原検査キットはなんどやっても陰性だった。ただ、同時期に入院手術した所長がコロナだったとの噂が流れ、あ、自分もコロナかどうかちゃんと検査しないと、職場復帰できないなと思った。

さあそこからが大変。市役所HPでコロナ検査が出来る病院を探すも、なかなか良いところがない。近所のかかりつけ医は休診日だった。ワクチン接種をした近くの総合病院は、電話すると今日の予約は上限に達し、明日もう一度掛けなおせという。遠くのコロナ救急診療所へ行くのは面倒くさい。仕方なく近所の行ったこともない医院に電話したら、嫌がられ、不機嫌極まりない対応で個人情報を根掘り葉掘り聞かれた。余りの不愉快さに、もう一軒、いつも健康診断をやってもらう総合病院に電話したら、予約なしでも対応してくれるという。なんだ最初からここに電話しとけば良かった。不機嫌極まりない行ったこともない医院を速攻キャンセルして、M総合病院に駆け付けた。

M総合病院は、結構お気に入りの病院だ。建物は古いがスタッフの対応が良いし、医師も優秀だと思う。3カ月ぶりに行ったら、受付横の、以前は購買部だった一室が、不思議なコーナーになっていた。ここは何するところだろう?検温と問診を済ませた待ち時間の間に、そこのコーナーを眺めていると、看護師が一人行き来している。急遽つくられたと思われる四方と天井を囲われたプレハブ小屋みたいなところに患者が呼ばれて、看護師に促されひとりで入っていくと、しばらくすると出てくる。「何してるんだろう?」わけのわからぬままに、看護師に呼ばれ、「少し体温が高いので(37度だった)、PCR検査をしますね」と言われ、そのコーナーのパイプ椅子に座らされた。また名前を呼ばれ、今度は衝立の向こうに誘導され、そこでPCR検査を受けた。結果が出るまで、また待合室で待てという。その時点でも私はコロナに感染しているとあまり考えもせず、すぐ外来の診察室に呼ばれるだろうと思っていた。
すると例の看護師に呼ばれ、先ほど老人が入っていった部屋に誘導された。入ってみると、その部屋には私が座るパイプ椅子と大きなモニターが一つ。座ると自分が写っている。しばらく待つと今度は医師がモニターに現れ、「あなたはコロナに感染しています。市販の風邪薬で良いので服薬し、発熱から5日間は人に移すので、金曜日まで外出禁止」という事を言われた。モニターはZOOMか何かのWebシステムで、この小屋は感染者と医師を接触させないための隔離部屋だったのか・・・とやっと納得した。部屋から出ると看護師から、診察は終わったから会計を済ませて帰れと言われた。ガックシ・・・。

あのコーナーのからくりが判明し、茫然とし、辺りを見回すと、患者さんもスタッフも何事もなく動き回っており、私を気に掛ける人もいない。コロナになってしまったという個人的なショックと、病院的にはコロナは軽傷ならそんなに大げさに騒ぎ立てるほどのモノでもないというスタンスを感じながら、なんとも言えない居心地の悪さを覚えた。職場にSNSで報告すると、「お大事に、ゆっくり休んでね」と優しい返事が返ってくるものの「移りたくないから来ないでね」的な圧も感じたりする。

なんだかな〜。ただ今年の夏、私は頑張った。ここいらでゆっくり休ませてもらおうと思った。神様が少し休めと私に与えて下さった休日だと思って、鋭気を養おう!




ネットスーパーのワナ 2023/02/12
ここ数年、食料品の買い物はもっぱらネットスーパーだ。
理由は、コロナで外出を控えたこと、折角の休みを買い出しで潰したくないこと、単純にスーパーに行く時間が無い・・・等々だ。更には、一人暮らしになって、重いものを抱えてくれる人が居ない、病気で家を出られない時に、ネットでポチッとするだけで必要なものを届けてくれる安心さというのが加わった。

先日、ネットスーパーで登録していたクレジットカードの有効期限が切れて、新しいカードの有効期限とセキュリティコードの登録をしなかった為、月会費の引き落としが出来なかった。店からメールで連絡が来て、月会費を支払いに来いとの事。勿論、とっとと行きました。だってネットで買い物出来ないと困るんだモン。支払いを済ませて店員さんに「じゃあこれでネットでお買い物出来ますか?」って聞いたら「はい、大丈夫ですよ〜」と答えてくれたので、一安心。早速週末にポチポチするためにPCを広げた。

ところがネットスーパーのサイトでは、「月会費の支払いが出来てないから、ダメ〜ッ!」と私をお店に入れてくれない。「はぁ?なんですとぉ?」すかさず店に電話して、かくかくしかじかで・・・と説明するも、あんまり要領を得なくて、電話をたらいまわしにされるわ、挙句の果てに「ネットスーパーの解約ですか?」なんて聞かれてしまう。違うって!ネットスーパーやりたいんだって!とっとと利用休止の解除してよ〜と半分キレながらのやり取りの結果、何度目かの電話でやっとお偉いさんが出てきて「月会費の入金の確認が取れましたので、休止の解除手続きをとりました。引き続き〇〇〇ネットスーパーをよろしくお願いします」との事。ハヒィ〜疲れた。というか気分ワルぅ。

とりあえずこの週末はネットスーパーは止めておこう。〇〇〇とライバルの△△△△に買い出しに行こう!んでもってあと2回くらいはネットスーパー使うのやめとこ。なーんて別に〇〇〇に制裁を加えるなんて大げさな事ではなく、一顧客のささやかな抵抗としてそんな流れにしようかなぁ〜なんて漠然と考えながら、△△△△に週末の買い出しに出掛けた。

日曜日の比較的朝早い時間を狙ったつもりだったが、既に△△△△は混んでいた。やだな〜と思いつつ、とっとと買い物を済ませるつもりで店内に突入。ところが買いたいものはほぼ決まっているのに、なかなか買い物がが進まない。子供が広くもない通路を蛇行しながら走る。私はいつもの豆腐が欲しいだけなのに、豆腐コーナーであれこれと悩みまくりガンと動かないおじさんをじぃ〜っと待つ。おばあさんのカートの後を金魚のフンみたいに(失礼)ぴたっとくっついて無駄に場所をとるおじいさん。きっと買い物って、アトラクションであり、遊び場であり、適度な運動であり、暇つぶしであり、リハビリであり、色んな人が色んな理由でそこに居るんだよね。そこは理解し、譲り合い、我慢するところはしないと・・・。かくいう私も、さっき通り過ぎた野菜コーナーで生姜を買い忘れ、店内を行きつ戻りつする。トドメは長蛇のレジ行列。みんなカゴの中は山盛りで、レジが進みやしない。やっとの思いで会計を済ませても、荷物を車に載せ、家で冷蔵庫などに納め、やれやれと腰を下ろすまで約1時間半。

やっぱりネットスーパーって便利だワ。ささやかな一顧客の抵抗であと2回はネットスーパーやめとこ・・・という当初の決意は、脆くも崩れ去った・・・。来週からネットスーパー再開しよ!ホントにログイン出来るかは試してないから、ちょっとドキドキだけど。



ボディーソープがなくならないワナ 2022/09/19
家の片づけを少しずつ行っている。
主人を亡くした悲しみはいつまでも尽きないけれど、主人の物を少しずつ片づけることによって、主人を偲び、慈しみ、心の整理をして、けじめをつけながら、前を向く・・・というのが私なりのやり方かなと思うのだ。

風呂場のボディーソープは、自分の物以外に、主人専用で使っていたものがある。抗がん剤の治療で皮膚が荒れるのを和らげる低刺激のボディーソープだ。一気に捨ててしまうのは環境汚染にもなるだろうし、勿体ないし、私が使い切ってしまおうと考えている。

ところがだ、使っても使っても、なかなか無くならないんだよね。容器を振ってみて「あともう少しかな」と予想しても、全然無くならない。普段使っている、シャンプーとか洗剤とか家庭の消耗品は「えっ?もう無くなったの?」と感じることが多いのに、なんかしら主人の使っていたものは無くならない。使っても使ってもまだまだある。不思議だなと思う。

きっと主人はこの家に未練があって、私が色々なものを捨てていくのに抵抗しているんだろう・・・なんてことをついつい想像してしまう。こりゃ当分片づけは終わりそうにない(笑)。でもね、物は無くなっていっても、主人との思い出はなくならない。大切に私の心に仕舞っておくよ。


NHK+のワナ 2022/02/01
私はそんなにTVを観ているわけではない。ニュースや情報番組、あといくつかのお気に入りのドラマとバラエティー・・・あら?挙げると結構観てるか。しかし録画してまで観たいと思う番組はなく、放送を見逃したら、それはそれで深追いはしないタイプだ。

ところが先日、楽しみにしていたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」初回放送を前半30分だけ見逃した。よりにもよって、始まる5分位前に親戚から電話が掛かってきたのだ。無下に早々に切るわけにもいかず、消音にしたTV画面がいたずらに流れた。やっと電話を切り後半を見たが、消化試合をやっているようでなんだか不完全燃焼。録画もしていないし、再放送は1週間後で、それまでモヤモヤしながら過ごすのはどうにも辛抱ができない。

「そうだ!NHK+がある!見逃し配信があるんだ!」やったとばかりに次の日、NHK+の仮登録をした。NHK+って便利だ。タダで見逃した番組がPCやスマホで見れる。最強じゃん!と意気揚々と最初から「鎌倉殿の13人」を見始めた。

ところがである。通信環境の問題なのか、映像がブツブツと途切れる。フリーズして「待て」状態がしばらく続き、回復したと思ったらまたフリーズするを繰り返し、前半だけをようやく見て、全編再生は諦めた。パズルの埋め合わせはしたものの、不完全燃焼感は拭えなかった。

しかしNHK+を手に入れた感動は大きかった。いざとなれば何時でも見逃し配信がある。あれ?自分は見逃したら深追いはしないタイプではなかったか?

その「いざ」が意外にも早く訪れた。今週のNHK朝ドラ「カムカムエブリバディ」が胸キュンな展開で、るいとジョーの恋の行方がたまらなく面白くなってきたのだ。でも平日は仕事の関係で昼休みにドラマを見れる時ばかりではない。週末のダイジェスト版だと、ちょっとした恋愛の機微がカットされてしまう。これはNHK+の出番ね!と見る気満々でPCを広げてログインすると・・・。

「今回の登録は、既に別のIDで登録の申し込み済なので無効です。ひとつの受信契約で登録できるIDはひとつなので、手続き済の別のIDをお使い下さい。」とういう趣旨のメッセージが・・・。あ、そういえばそんなメールも届いていたっけ?なんのこっちゃと思っていたけど、もしかすると主人が既に登録してたんだ!ガビーン(死語・笑)

実は、主人は2カ月前に亡くなっていて、きっと亡くなる前に申し込みをしてたんだなぁ。私にはIDもパスワードも分からないし、どうしたもんだろう?

なんか二重にも三重にも残念な結果だった。いやいや私は、見逃した番組は深追いしないタイプだった。でもとりあえず、この2番組の録画予約だけはしてしまった・・・・。


先輩からの助言  2022/01/25
昨日、葬儀会社の互助会に入会した。
主人の名前で一口入っていたけれど、主人が亡くなり、それを使ってしまったので、新規に入会をという言わば営業をかけられての入会だ。

正直、余り乗り気ではなかった。互助会勧誘のおばちゃん営業が、電話口で入会を露骨に迫ってくるのに嫌悪感を覚えた。しかももう家族は私ひとりなのに、自分が死んだらだれが葬式をあげてくれるの?仮に葬式をあげてくれる人がいたとして、そのお金を自分で払うんだ・・・と思うとなんだが解せない気がした。ただ、余りにしつこかったし、その葬儀会社は過去2回の葬儀で本当に至れり尽くせりの素晴らしい対応をしてくれて心から感謝しているので、縁を切りがたかったんだよねぇ。

約束した時間より20分くらい早くそのおばちゃん営業は家にやってきた。しかもおばちゃんではなく、おばあちゃんだった。世の中のおばちゃん特有の厚かましさ(失礼か)をまき散らす。持参の消毒スプレーで自分の手を必要以上に消毒し、液体を玄関のタイルに飛散させるわ、足が悪いからと荷物をところかまわず置いて、つかまり歩きをするわ、電話口のままの傍若無人ぶり(もっと失礼か)。

ところが、契約の書類にサインしながら交わしたおばあちゃん営業の体験談が、私の心に刺さった。そのおばあちゃん営業は、30年も前に50歳で夫を亡くしたそうだ。直後は悲しくて寂しくて、家の雨戸を全部締め切って大声で泣いたりしたと言う。そうすると少し気が済んでまた前を向けたと言う。また「あなたには出来ないと思うけど」と前置きをして、家の中に夫のものがあると思い出して辛いから、全部捨てたと言う。その代わり、毎朝仏壇でしっかりと拝むそうだ。「あなたはまだお若いから、これから先は永い。自分の事、先の事を考えて生きていきなさい」というようなことを言ってくれた。

おばあちゃん営業は、我が家の同じ床の間で同じ座り位置で、3年前に主人と契約を交わしたとも言った。おばあちゃん営業は実は癌をやっていて、同じく癌を患っていた主人と「お互い先の事は分からないけど前を向いて頑張ろうね」と会話したそうだ。おばあちゃん営業は、明後日定期健診に行くとも言っていた。

おばあちゃん営業は、少し厚かましいけれど、先輩としての助言には重みと思いやりがあった。ああやっておばあちゃん営業もしっかり前を向いて生きているんだなと思った。辛いのは私だけではない。

夫が遺したものを少しずつでも整理し、捨てて、私も前を向いて歩いて行こう。毎朝、仏壇に手を合わし、仏様に感謝をしよう。そう思った。




コロナのモヤモヤ 2023/09/18