6.生椎茸栽培
(1)12〜4月の栽培
 ・温室は風当りの少ない南東向きの場所に設置し、ほだ木は2〜4年ほだを使用します。
 ・春秋出は浸水する30日くらい前から雨にあてないように乾かしておきます。
 ・晩秋〜冬にかけて雨や雪の少ない地方では抑制の必要はありません。
 ・周年用、秋冬出はほだ木を乾かす必要はありません。
 ・ほだ木が乾燥気味のときは、浸水をする3〜5日前に散水をして「ビニール」や「こも」などで囲い、
  ほだ木に水分を与えてやります。
 ・浸水時問は、ほだ木の熟度、太さ、水温などで調節してやります。標準は1〜2昼夜程度です。
 ・きのこの発生がおもわしくないときは、充分浸水し、吸水したほだ木を5〜15日水切りしてから、
  温室内に持ち込むようにします。
 ・浸水後のほだ木はきのこの発生を揃えるために「芽出し」を行います。
 ・芽出しは、ほだ木を「たて伏せ」か「よこ伏せ」にして周囲をビニールやこもなどで覆います。
 ・13〜18℃の温度範囲で管理すると3〜5日で芽が出揃い、小指の頭大になった頃、温室内に展開します。
 ・温室内は5〜25℃になるよう調節し、日中の温度が極端に上昇したり、夜間O℃以下にならないように管理します。
 ・特に周年用を使うときは温度を10℃以下に下げないように注意が必要です。また湿度は80%前後が適当です。
 ・きのこの採取は、傘が開くほど商品価値が低下するので、傘の裏の膜が切れ始まる頃(7分開き以内)に採取します。

(2)5〜6月の栽培
 ・この時期は、ほだ化の早い、周年用の2年ほだ木、春の自然発生を抑制した秋冬出の3年ほだ木などを使用します。
 ・春出系は1月上旬、周年用は2月中旬頃から雨にあてないように、屋内の通風の良い場所にほだ木をとり込み、
  きのこの自然発生を抑制しておきます。
 ・抑制で乾きすぎたほだ木は浸水する1〜2日前に散水して涼しい場所におき、
  水温18℃以下(周年用は23℃以下)の水で6〜24時問くらい浸水してやります。
 ・この頃はきのこの生長が早いので、芽出しは1〜2日くらいにし、
  芽出しや生育させる環境はなるべく涼しい場所を選び、傘が開きすぎないうちに採取することと、
  水分の多いきのこを作らないように心がけます。

(3)7〜8月の栽培
 ・この時期には周年用(高冷地)を使用します。
 ・ほだ木が乾いていると発生が少なくなるので、浸水の1〜2日前に散水します。
 ・湿度の高いほだ場や、降雨の多いところのほだ木は、伏込地から運搬してきてすぐ浸水しても良く発生します。
 ・浸水は18℃以下の水(つきや465号は23℃以下)で6〜10時問行います。
 ・この時期はきのこの生育がとくに早く、1日に2〜3回くらい採取を行わないと傘が開きすぎになります。

(4)9〜11月の栽培
 ・この時期は周年用を使用しますが、10月下旬からは、秋冬出も使用できます。
 ・地域によっては秋冬出は、自然発生しない程度に抑制する必要があります。
 ・浸水時問は10〜24時問行いますが、気温が低くなるにつれて長くします。
 ・この時期は発生量が多く、きのこが小型になりがちですから
  浸水時間や、ほだ木の乾き具合などで発生量を調節します。
 ・芽出しはこの時期は一般に行われないことが多いのですが、
  気温が下り、発生が少なくなりはじめたら芽出しを行います(12〜4月の項参照)。
  また気温が下り、きのこの生育が遅れるようになったら、温室を使用するようにします。

(5)出荷
 ・7分開き以内で採取したきのこは、100g入のポリ袋(ポリプロピレン袋PP)やポリネット袋、あるいはトレイ詰にします。
 ・輸送中の目減りを考慮して110g以上を詰め、
  3kg入ダンボール箱に20〜30袋(高温期は袋数を少なく)入れて出荷するか、
  500gまたは1kg入りの箱に詰めて出荷します。