(C)Two-Way/小学校/1年生/算数/ながさくらべ/導入/集中
岸 義文(TOSS長州サークル)
要旨 自分の持っているえんぴつで長さくらべの導入をする。教師がのせると子供達が集中してくる。
「今日は、ながさくらべのお勉強をします」
「クラスで一番長いえんぴつのチャンピオンを決定します」
1 まず、自分の筆箱のなかから一番長いえんぴつを選びなさい。
子供達は、筆箱の中から鉛筆をとりだしては、机の上に立ててくらべていく。一番長いのをえらんでいく。
「さあ、だれのえんぴつがチャンピオンになるかな」とけしかける。
みんな、にこにこしている。
2 では、今度は班の中で、チャンピオンを選んでごらんなさい。
「えんぴつを人に向けて、ケガさせないように気をつけてね」と注意を与えてからはじめる。
教室は、とってもにぎやかになる。そして、次々に報告にくる。
「先生、勝ったよ」「先生○○君が一番だよ」「先生、○○君に負けたあ」というように。
黒板に、「○班○○君」というように、班で一番長い子の名前を書いていく。
「みんな席に着きなさい」「では、いよいよ、教室のチャンピオンを決めます」
「お行儀の悪い班は失格です」というと、みんな、姿勢がピッとよくなる。
「黒板に名前が書かれた人は、班の代表です」「班のみんなも応援してください」
3 では、○班対□班です。○○君と□□さん出てきてください。
「さあ、どっちが勝つでしょうか」というと「がんばれえ」という声がとぶ。(がんばってもえんぴつは長くはならないのに)
「せえの、ドン」と言って、教師の机の上に、二人のえんぴつをのせる。
「○班の勝ちい」と言うと「やったあ」と「ああー」という声が渦巻く。
次々に、進める。
「いよいよ決勝戦です」「さあ、優勝はどっちでしょう」「優勝○○班」というように盛り上げる。
「はい、きちんと座ってください」
発問 長さを比べる時に、気をつけることはなんでしょう。
「そろえる」などと意見がでる。
「そうです。下を机にそろえましょう」わざとちがえて「このようにして、短いのに勝ったというのはだめですね」
盛り上がって、そして、よく話も聞いてくれる。決勝トーナメントで、教師に注目させるのがコツである。