始業式当日,子どもたちは進級の喜びを胸に,心を弾ませて登校してくる。新しい靴箱に靴を入れ,新しい教室に入ったとき,子どもの目をひく素敵な板書があれば,一層楽しい学校生活に期待が膨らむ。板書のポイントを示す。
教師が学級を統率していくためにも,第1日目の自己紹介では,この「担任のペース」が重要である。では,このペースに引きずり込むためにはどうすればいいか。
自分の得意なもので勝負する。
ギターなどの楽器,イラスト,ものまね,手品,珍しい物の収集など,自分にしかできないもので勝負していくのである。得意なものであれば,自信を持って子どもたちの前で披露することができ,子どもの質問にも答えられる。学級開きでは,最初に自分にしかない圧倒的なものを見せ,主導権を握っていくことが肝心である。
大きくて読みやすい字で書かなければ,子どもたちへのインパクトは半減してしまう。書きたことが次から次へと出てきても,ダラダラと書いては子どもたちへの心には届かない。「これぞ!」という言葉や文章を一文書くと,インパクトを与えることができる。文字だけというのは味気ない。何か1つでも,自分の得意なイラストを模写すると楽しさ倍増である。答えがわからないように,担任あてクイズを書いてみたり,当日の日程と活動の内容を簡潔に書いておいたりすると,子どもたちは動きやすくなり親切である。