更新日 平成16年7月2日


 新聞報道等で既にご存じの事とは思いますが、刑事告訴は山口地方検察庁で再考の上、
残念ながら平成16年6月14日付で『不起訴処分』が決定し、時効を迎えました。

結果としては不本意ではありますが、何らかの成果は得られたものと考えていますし、
これまで御尽力、御声援頂いた皆様方には心から感謝しています。
今回の結果を踏まえ、これまでの5年間、そしてこれからの将来に向けての私達の気持ちを
後日また、このホームページ上にて掲載したいと考えています。


民事訴訟の勝訴判決により、山口県は「医師の行政処分となり得る事案」
として厚生労働省に報告。現在、国において審議中。


平成15年4月11日、医療ミスを繰り返すリピーター医師(春名好子を含む医師6名)
厚生労働省の医道審議会に処分の申し立てを行ないました。



『判決文』の公開
被告は山口県岩国市平田所在の「はるなウィメンズクリニック」です。
被告両名は、担当医であった
「春名好子」と開設者で夫である「春名伸彦」です。

あなたは人目のお客様です

 このHPは、平成11年11月25日に医療過誤訴訟『損害賠償請求事件で提訴し、平成15年3月28日の判決が出るまでの3年4ヶ月の裁判経過の全記録を掲載しています。結果は、医師の過失を認める原告勝訴判決で裁判を終決することが出来ましたが、最後まで被告側である『はるなウィメンズクリニック』は反論を繰り返し、反省も謝罪もありませんでした。医療過誤訴訟の現状を皆さんの目で確認して下さい。尚。裁判経過内容については全て事実であり、各書面を忠実に転記したものです。
HP公開は一時的被害感情によるものや他者の誹謗中傷が目的ではありません。安全な医療改革への前進、ひいては医療制度改革に一石を投じることが出来ればと考えています。
 そして本HPでは、医療に対し、不信感や疑問を持たれている方々との相談、交流の窓口になればと考えています。私達が体験した裁判等を通して、私達なりの意見を述べさせて頂きます。相談内容につきましては、守秘義務をお約束いたします。
 
 僕の名前は、将輝(マサキ)と言います。平成11年6月1日(22時59分)に生まれました。お母さんのお腹の中での10ヶ月間は元気に過ごしましたが、生まれた時、呼吸が全くできず、総合病院に搬送されました。人工呼吸器を装着し、辛い治療にも耐えましたが、平成11年6月16日(1時23分)に天国にやって来ました。僕の病気は『脳出血』でした。僕は頑張って『病理解剖』も受け、脳の血管に奇形(脳動静脈奇形)はありませんでした。僕の両親は、直ぐに医療過誤訴訟で提訴し、3年4ヶ月の裁判を戦い抜いてくれました。僕は今後も両親の活動を天国から見守っていきます。
 
 私達夫婦は、共に1968年生まれで、将輝は私達夫婦にとって初めての子供でした。妊娠期間の10ヶ月は全く異常なく経過し、待望の長男である将輝の誕生を心待ちにしていました。無事に生まれてくる事を当然のことのように考えていましたが、不幸にして医療過誤の被害者となりました。私は消防職員であり、妻は元看護師という事もあり、医療に関し全くの素人ではありません。
出産時の経過及び事後の対応を含め、『はるなウィメンズクリニック』の過失は間違いないと確信し、直ぐに医療過誤訴訟『損害賠償請求事件』で提訴(平成11年11月25日)し、この度、3年4ヶ月の裁判期間を経て、医師の過失を認める原告勝訴判決(平成15年3月28日)を手にすることが出来ました。支援して頂いた皆様、有難うございました。
 しかし、裁判過程において被告医師である春名伸彦・好子は、医学的観点から将輝の病因を究明することもなく、一貫性のない虚偽の主張を繰り返し、最後まで過失を認めることは一切ありませんでした。私達に対し、「被害妄想」と医師とは思えぬ反論を繰り返し、反省や謝罪の姿勢は一切見受けられませんでした。この度の判決は、裁判所が下した結果であり、反省も何の改善もない『はるなウィメンズクリニック』に対し、やり切れない思いでいっぱいです。
 私達の裁判は『はるなウィメンズクリニック』から控訴もなく、一審判決が確定し終決しましたが、『はるなウィメンズクリニック』は他の被害者から提訴されており、現在もその裁判は係属中です。
 医療事故に故意はないと思いますが、患者を傷つけ、死に至らしめ、判決が下っても反省も謝罪もなく、事故を繰り返すリピーター医師に対し、強い怒りを感じています。
 私達は、平成14年7月1日に岩国警察署に対し、『刑法第211条・業務上過失致死罪』にて、刑事告訴を行いました。捜査終了後、平成15年2月14日に検察へ書類送検されました。そしてこの度、民事裁判『損害賠償請求事件』の判決で医師の過失が確定しましたので、県も国に対し(厚生労働省へ)医師の行政処分の対象となり得る事案として報告したという事でした。両者とも現在審議中ですが、然るべき処分を期待しています。
 3年4ヶ月の裁判を体験し、結果として勝訴する事ができましたが、被告側の作成したカルテ等を基に、原告側が過失を立証する現在の司法の在り方に、多くの問題点や疑問を感じました。患者側(被害者側)にとって、厳しい状況下にありますが、ここ数年の医療過誤訴訟で原告勝訴率が上がってきていることからも、医療界(医師の教育や永久ライセンス等)に改善しなければならない問題が多いことが分かると思います。
 私達は、現在『陣痛促進剤による被害を考える会』http://homepage1.nifty.com/hkr/higai/に入会し、安全なお産の実現を目指す活動をしています。安心して適切な医療が受けられる社会が来る日を願って、今後も活動をしていきたいと考えています。
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