〒742-2805
私の住んでいる町とみかん園は瀬戸内海の西のほうにある屋代島(通称周防大島)にあります。島といっても本土と
は橋でつながっていますので昔のように船を使った交通はほとんどありません。島には現在四つの町があって人口は あわせて2万人あまりです。産業面から見ると田舎の宿命でほとんど一次産業に頼っています。島をとりまく海は瀬戸 内の端っこに位置しているため太平洋に近く水がきれいて魚も豊富です。山はかなり急峻ですが裾野の斜面は全て耕 されてみかん園や田んぼ・野菜畑になっています。私の町は入り江に漁師の船をつなぐ港があって山の斜面はみかん 畑といった瀬戸の島々ではよく見られる景色の町です。
我が家の歴史を紐解くと、大正時代に祖父の代からみかん作りを始めたようです。父は若いときから亡くなるまでみか
ん作り一筋で生きた人間です。私は三代目ですがみかん作りは性に合っているのか結構楽しんで作っています。次の 四代目が継いでくれるかどうかはまだよくわかりません。
レモン せとみ
へそ無しネーブル Miss Kyoko
小みかん(とても甘い) 清見
吉浦ポンカン ネーブル
山本柑橘園では現在のところ早いものから遅いものまでみかんの仲間を主体に栽培しています。なぜみかんかといい
ますとみかんが一番食べやすくて美味しく日本人に最も親しまれているからです。しかもみかんの仲間は日本の気候に よくあっていて作りやすい果物です。
また、私のみかんつくりの基本方針は、いまだに日本の流通システムに強く残る果物の外観主義に反発したやり方で、
外観よりも美味しさと安全性を第一に考えて作っています。買って喜ぶ、送って喜ばれる果物は見た目に美しく大きくて 立派な果物ではないと私は思います。口に入れた瞬間これはイイとうなずけるもの、そして安心して次々と手が出せる 果物。親しい人や友達にも食べさせたいと思えるような果物を作りたいと思っています。
しかしこれからは消費者の要望に応えて、もっと多くの品種を取り入れなければならないかと考えています。
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