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物言わぬ岩の塊は、凍てつく冬の荒波に揉まれ強烈な夏の日差しに焼かれる。
遥かな過去より、それは幾度となく繰り返されてきた。
無機的な岩塊の連なりは、人を頑なに拒む自然の意思。
岩礁は、海に生まれ自然の掟に従う者達のみ懐深く抱き育む聖なる領域なのだ。

磯‥‥ 荒々しき岩肌は人々を遠ざけ、僕をも拒む。
しかし、海に魅せられた自分にとってそれは青き砂漠に現れたオアシス。
釣りを通じて自然と語らう事の出来る特別な場所である。

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