PS2「ワンダバスタイル」開発プロデューサー水口氏(HuneX)に聞く!! (Megami MAGAZINE 10月号より) ■本作の開発コンセプト 水口:私自身、原作があるもののゲーム化は「企画が勝負!」 だと思っています。本作の場合、「アニメ版にないものは何か?」 と考え、それはメンバーのソロ楽曲と恋愛要素という結論に達しま した。そこから自然と「プレイヤーがマネージャーになって、彼女 たちひとりひとりを育て上げる」というストーリーが生まれ、彼女 たちの歌にゲーム性をプラスした現在の形に落ち着きました。アニ メ版と大きく異なる点は、なんといってもそのグラッフィックです ね。「PS2で魅せる『ワンダバスタイル』」を意識して、キャラクター の色の付け方を変えてあります。アニメのようなくっきりとした影 の付け方ではなく、ゲームっぽく影をぼかした塗り方にしてます。 イメージ的には、キャラクターデザインを担当されている「ごとP」 さんのイラストとアニメキャラの中間点になるよう意識しました。 ■ここに注目してほしい!! 水口:本作で大変だったのは、ダンスパートの振りつけのアイデア 出しでした。実はいろんなアイドルのステージやプロモーションビ デオからヒントをもらって、ひとつひとつの振り付けのコンテを作 りました。そして曲が完成したら、振り付けのパーツをまるでパズ ルのように曲のパートに合うようひとつひとつ割り当てるという手 法をとっています。なかでも、さくらがお尻をくりくり動かすかわ いい振り付けや、歌っているときのN○K教育番組風のメルヘンチ ックな背景は、個人的にもお気に入りです。あとはダンスパートの カメラワークやコンボが発生したときの画面効果なども、1曲1曲 スタッフがこだわって作ってるので、ぜひ注目してほしいですね。 ■開発スタッフのお気に入り 水口:私自身が個人的に気に入っているキャラはひまわりでして。 楽曲では彼女がソロで歌う「涙色、中央線」が特にお気に入りです。 演歌というバックボーンを持つ彼女の楽曲を依頼するとき、「酒」 だ「港」だという暗いイメージではなく、若い女の子なりの等身大の 歌を作ってもらいたくて。新しい「ご当地ソング」で演歌を表現して くださいとお願いして生まれた曲です。ほかの開発スタッフの間では 、さくらが人気でしたね。さくらの振り付けにある「お尻くりくり」 が、かなり強烈だったようで(笑)。楽曲では「パオパオぞうさん」 がカワイイという理由から特に大人気でした。本作にはゲームでしか 味わうことのできない、みっくすJUICEメンバーひとりひとりとのふれ あいを、これでもかと詰め込んであります。ゲームの中でしか味わえ ないお気に入りのキャラとのコミュニケーションを、ぞんぶんに楽し んでいただけると嬉しいです。 ・個人的お気に入りシーン(画像へのコメント) 全体のストーリーを感じさせてくれるオープニングムービーがお気に入り です。(水口)