山口市の夏の夜を幻想的に彩る火の祭典「山口七夕ちょうちんまつり」は、毎年多くの人々が楽しみにしている夏祭りです。
その山口市の夏の風物詩として知られる山口ちょうちん祭りに浴衣を着て参加したい、という女性なら誰もが思う願望を具現化したのが「バライアフリーゆかたプロジェクト」です。発起人の石川ミカさんは25歳の時、階段からの転落事故で車椅子を使用する生活を余儀なくされました。
しかし事故前から浴衣を着て夏祭りに出掛け、お祭りを楽しんでいたミカさん。事故以降も車椅子で夏祭りに出掛け、「どうしても浴衣を着たい」と強く思うようになりました。このミカさんの願望を何とか叶えてあげたい、と同じ障害をもつ夫の石川大輔さんがサポートし、2001年、多くの人たちによる支援活動が始まったのです。プロジェクトの代表である竹中惠子さんは、障害者が着る浴衣(バリアフリーゆかた)を製作する裁縫ボランティアとしてプロジェクト発足の頃から参加。バリアフリー浴衣は4年間の様々なアイディアが蓄積され、上下セパレートの浴衣で巻スカートタイプ、スカートタイプなど様々な工夫がされています。
山口七夕ちょうちんまつりは介助学生ボランティアによる事前下見で、会場のトイレ、道路、案内板の表示など、これまでの改修ポイントをチェックしました。祭り当日は参加者全員がゆかたを着て山口七夕ちょうちんまつりを満喫していました。
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