萩原美奈津さん(29)は日本で2人目の聴導犬トレーナー。聴導犬の育成と、そのPRに励んでいます。萩原さんは保健所に集められた捨て犬等から聴導犬を育成することに拘ります。消えそうになった命が運命の出会いで再び始まる、そこに魅力を感じるからです。しかし、聴導犬の条件に合う犬に出会えないのも現実。さらに法的に整備されてきたものの、多くの障害があります。問題があるから頑張れる!聴導犬とともに生きるトレーナーのお話です。
山口市に住む石川大輔さん(35)と妻ミカさん(34)は車椅子の生活を送っています。先天的な障害を持つ大輔さんと、事故によって歩くことが出来なくなったミカさん。二人はバリアフリー推進コンサルタント。執筆、講演活動に積極的です。特に子供たちに伝えたい事があります。障害者には自然に接し手を貸して欲しい。心のバリアフリーです。二人はこの冬、三重県の小学校に招かれ旅をしました。ミカさんが書いたエッセー「車いすのリアル」がきっかけです。
厳しい国内林業の世界にあえて飛び込んできた若者、山主さんに弟子入りして3年。同世代の林業主はいない為、父親ほどの先輩から仕事を教わっています。一通りのことはマスターしました。年末年始はゆっくり休み、雨が降れば仕事はありません。自分の裁量で作業できる反面、日当たりは高くなく、怪我の保障も十分ではありません。「ぜいたくしようと思わなければ、暮らせるものですよ。」現状を前にそう言い放つ若者は、先を見据えた明確なビジョンを持っています。
「児童虐待にはしる親の気持ちがわかりました」育休中の高校教師、田嶋広幸さん(35)(仮)は2歳半になる愛娘あかねちゃんをあやしながら、育児と仕事に翻弄された昨年を振り返ります。現在、鹿児島県内の男性で育休を利用しているのは5人、全国平均(0.33%)にも遠く及びません。男が育児をするとどんなことが起こるのか?少なくとも世の母親達がどんな苦労をしているかがわかるはずです。番組ではディレクター自身が20日間「育」休を体験、奮闘する父親の育児模様を描きます。
熊本市にある壺川小学校では、おやじの会の活動が活発です。いろんなイベントを通し、母親より父親の方が身近だと感じる子も多い。父親に愛着をもってもらうことには成功したけれど、威厳という点では今ひとつだと御お父さんたちは常々感じてきました。そこで、一年のしめくくりの催しとして父親の働く姿を子供たちに見せることにしました。子供たちは親の仕事の現場を見て何を感じるのでしょうか。
愛媛県今市市にあるお好み焼き屋「昌万」のご主人“ミーコちゃん“こと桧垣瑞穂さん56歳。彼女は今ではあまり見かけなくなった”近所のおばちゃん“的存在です。学校帰りに泣きながら駆け込んでくる小学生、道路拡張で立ち退きを迫られた94歳、夫を亡くして落ち込む同世代の女性など、昌万には色々な悩みをかかえる地域の人達が集まってきます。日々昌万で起こるドラマ、そしてミーコちゃんを中心とした地域社会の繋がりを丹念に見つめます。
大分市立南大分小学校の3年生たちは、校区に住むおじいちゃん、おばあちゃんたちに「お話し」を聞いてまわっています。それは、各先輩たちの知識は、「人生の図書館」だからです。その中で、児童たちは、不思議な版画のおじいちゃん「テラジさん」(76)と出会います。戦争の話、サラリーマンの時の話、長く生きることの話などなど。「テラジさん」となぜか気があう児童たち。そんな「テラジさん」が、みんなの教壇に立つことになりました。果たして、どんな授業となってしまうのか?児童と地区の老人たちとの世代間交流の様子を追います。
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