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 (システム移行計画について)

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本文(設問ア)                    <注2>
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1. 業務フロー移行計画
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1.1 業務フロー検証プロジェクト発足経緯
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 業務フロープロジェクトの進捗は遅れていた。業務フ
ローと称する新機能を追加・開発する基となる端末シス
テムの開発が予想以上に遅れているためである。
 O銀行は窓口業務における端末システムを刷新した。
ハードウェアのリプレースに伴い、それまで専用OS・
専用言語で作成していたシステムを一般的なOS・汎用
言語にて作成しなおしていた。この端末システムの開発
の遅れが、業務フロープロジェクトで追加・開発する新
機能の進捗度合をにぶらせていた。

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1.2 業務フロー検証プロジェクトの発足
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 新機能である業務フローは、約700パターンのオペ
レーションがあり、それぞれのオペレーションに平均し
て4画面ある画面の内容を総て確認しなければならない。
それを上記で記したプロジェクトの進捗の遅れを取戻し
つつ追加・開発を行なわなければならない。
 そこで、これらの確認作業を専門に行う部隊を編成す
ることとした。

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1.3 移行計画
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 業務フロープロジェクトは、端末システムのサブシス
テムといえるほどの新機能の追加・開発と、新機能と端
末システムを統合したシステムの試験を行い、ユーザへ
提供される。さらにユーザへの段階的に20数回に渡り
行われる。それ故に、次の手順で試験を行い、ユーザへ
提供することで、システムの移行を行うこととした。
  a. 端末システムのみの試験を行う。
  b. 新機能のみの試験を行う。
  c. 試験済みの端末システムに新機能を統合し試験を
    行う。
なお、統合し試験を行ったシステムにて、端末・新機能
それぞれの追加・開発を行う。             (800字ライン)



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本文(設問イ,ウ)                   <注3>
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2. 新システム移行計画
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 端末システムも段階的に提供され、個々に新機能を統
合したシステムを提供していくことになる。

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2.1 端末システムの移行時前提
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 端末システムは、ハードウェアのリプレースを伴って
システムを新たに作りなおしている。それゆえに以下の
点について、全く問題はない。
  ・運用部門への教育・訓練
  ・各種マニュアルの整備
  ・障害発生時の運用法確定・訓練

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2.2 端末システムの移行
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 端末システムはハードウェアのリプレースと、OS・
言語の変更である。したがって、他のシステム上の仕様
に差異はない。これは、旧システムとの並行運用,デー
タの移行という作業が発生しないため、スムースな移行
作業となる。

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2.3 端末システムの評価
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 ユーザは、新端末システムで一式の実運用環境を構築
している。そして、旧システムと全く同じ運用を行い、
新旧のシステムで運用に差異のないことを確認できる環
境を整えている。これにより端末システムがひと目で評
価可能な体制になっているといえる。

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2.4 業務フローの統合環境
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 ユーザは、新端末システムの評価に用いる環境にある
端末の一部に新機能を統合したシステムを導入し、その
端末を我々の試験用に提供して下さった。このことは、
その段階で提供された端末システムが、旧システムと全
く差異のないものであることが検証されているというこ
とにほかならず、新機能を統合したシステムにおいては、
統合した新機能とその新機能が端末システムに影響を及
ぼしていない点に検証を集中させることがでる環境であ
る。

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2.5 業務フローの移行
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 新機能である業務フローは段階的に提供される。また、
端末システムも段階的に提供される。しかも、これらの
提供の殆んどは、オーバーラップしており、常に業務フ
ローと端末システムの2種類の変更が入ることになる。
しかも、約20段階の変更とその提供をもって移行とし
ている。

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2.6 業務フロー移行時の問題点
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 業務フローは約700パターンのオペレーションがあ
る大きな機能である。これらを1度に提供するのには、
開発においても困難であった。またこの機能を検証する
のには、進捗の遅れからいっても総ての開発を待つわけ
にはいかなかった。そこで、これら機能を構成する、約
20のプログラム単位に段階的に提供する方法で、品質
の保障を図ろうとしていた。しかも、この機能を統合す
る端末システムも段階的な提供を行っていて、検証すべ
き内容は、複雑になっていた。

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2.7 業務フロー移行時の重点
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 複雑になった段階ごとの検証を漏れなく確実に行うこ
とが、各段階での提供における重点課題となっていた。
つまり、業務フローの移行時の重点課題は、各段階ごと
の検証を漏れなく確実に行うことにほかならない。

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2.8 検証方法
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 提供は各段階で予定された開発物の他に、それまでに
発見されたバグの改修が含まれる。これらの内容を客観
的に検証するために、業務フロー検証プロジェクトが端
末システム及び業務フローの総てを担当することとした。
そして、次の手順で検証するようにした。
 a. 端末システムのみを一段階上げて検証する
 b. 業務フローのみを一段階上げて検証する 
 c. 双方を一段階上げて検証する
 これらの検証をスムースに行うため、検証前に製造部
隊と業務フロー検証部隊との間で入念な打合せを行う期
間を設けた。この打合せにより、a.及びb.での検証を確
実なものとし、c.にて相互に影響しあう部分での動作確
認を行うものとした。                (1700字ライン)

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 (設問 ウ)                     <注4>
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3.現時点における移行計画の評価と反省点について、
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 業務フロー検証プロジェクトは、端末システムと業務
フローの2つが、それぞれの計画の中、段階的に提供さ
れ、それらを1つのシステムとして統合していく際行わ
れる試験を実施するプロジェクトである。この試験を実
施していくための手順は、移行計画における、各々の段
階での詳細な計画といえる。

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3.1  移行計画の評価
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 端末システムの刷新、そして業務フローを統合し、一
つのシステムへ移行するという計画においては、その新
システム移行の準備作業の殆んどが、既に用いされてい
るものであり、移行時に重点をおく点が、はじめから明
確にされていた。進捗の遅れという要因が段階的な提供
(移行)になり、各々の段階での計画が手順のレベルに
まで、ブレイクダウンして考えられており、具体的な行
動計画となっとなっている。
 また、各々の段階での手順だけを意識しておけば、全
体として、移行が完了していく計画となっている。

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3.2  反省点・改善点
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 業務フロー検証プロジェクトは、ユーザへの提供とい
う工程を目前に編成されたプロジェクトであった。しか
も、端末システムと業務フローの2つが段階的に提供さ
れるという条件が加わり、各々の提供がシステムの移行
における一つの段階であり、総ての段階が終了した時点
で、システムの移行が完了するという、しくみが既に存
在していた。この状況で、各段階での手順という形でし
か計画ができなかったのは、局所的な見方で作成した、
計画といえる。
 また、ユーザが試験環境を提供して下さったことによ
り、試験環境の計画も全くない。
 本来なら、業務フローにおける確認内容の量から試験
・検証時、及びシステムの統合・移行時の試験環境の設
定、試験の実施、システムの統合とその方法、システム
の移行とその手順については、システム設計の工程にて
その計画を作成すべきと考える。
                      以上。 (2625字ライン)




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<注1> 回答用紙の1枚目としてついている表です。
     記入項目は回答した項目のみとしてます。

山口> アンケート回答用紙の部分はカットさせて頂きま
   した。

<注2> ’本文(設問ア)’という文字は回答用紙に
     印刷している文字です。

<注3> ’本文(設問イ,ウ)’という文字は
     <注2>同様です。

<注4> 「(設問 ウ)」は回答用紙に書きました。
     こんな書き方で良いのかは不明です。





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