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(Web アプリケーションシステムにおけるユーザインタフェース設計について)

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(設問ア)
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1.Web技術を利用したシステム概要と利用者の特徴
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1.1 Web技術を利用したシステムの概要
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 私が今回利用したシステムは、大手通信機器メーカA
社のWeb−EDIシステムである。

 A社では、従来は発注登録を行うと、紙の注文書を出
力しそれを郵送またはFAXしており、取引先から納期
回答を電話またはFAXでもらい、ファイリングしてい
た。このため、注文書や納期回答に漏れがあることもあ
り工程に影響が出ることもあった。

 このため、注文に関する業務である、注文書の発行、
及び取引先からの納期回答を入力、そして納期回答が未
入力の場合、部品ベンダの担当者へメールが送信される
Web−EDIシステムの構築をすることとなった。

 私はA社のシステム開発・運用を請負うB社に勤務し
ている。今回は、このWeb−EDIシステムの設計か
ら導入までのフェーズをアプリケーションエンジニアと
して、リーダ的な役割で参画した。

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1.2 ユーザインタフェース設計上考慮した利用者の特徴
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 今回の利用者は、A社の通信機器に使用される部品を
取り扱う会社の営業担当者やそのアシスタントである。
会社の規模に大小はあるが、実務や情報の検索の際にW
ebブラウザの最低限の操作が可能か、または短期間で
Webブラウザの操作の習得が可能な、20代から40
代までの、会社員やOLを利用者として想定した。

 またWebブラウザを使用するパソコン自体を保有し
ていない会社やWeb−EDIシステムの利用に同意を
しなかった部品ベンダもあったがごく少数であった。

 私はWeb−EDIの利用対象となる部品ベンダにW
eb−EDIの利用が可能であるかを資材課担当からア
ンケートをとってもらった結果に基づいて想定した結果
であり精度は高いものであると考えた。

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(設問イ)
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2.想定した利用者の特徴と実現した操作性と応答性
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2.1想定した利用者と重視したインタフェース
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 私は、今回のWeb−EDIサイトの構築にあたり、
サンプル収拾のため、A社の顧客がどのようなWeb−
EDIサイトを使用しているのか確認した。A社の部品
ベンダにA社以外のメーカではどのようなWeb−ED
Iサイトを構築しているかの確認することは、守秘義務
等の問題から不可能であると考えたためである。私は、
A社資材担当をとおしてA社の営業担当が実際使用して
いる顧客のWeb−EDIサイトを数社分確認したとこ
ろ、どの顧客もシンプルであるが適度に画像を使用して
おり、見栄えのよいサイトもあった。

 私は顧客のWeb−EDIサイト、A社営業担当者が
顧客のWeb−EDIサイトに対して考えている改善点
を元にWeb−EDIサイトのプロトタイプを作成した。
 プロトタイプの作成にあたり、以下の点を重視した。

(1)画面では、テキストボックス、ラジオボタン、リスト
ボックス、チェックボックスを使用し、入力の大部分を
マウスで入力が可能なように設計した。またこれらの画
面部品は特殊なものではなく、一般に使用されている標
準的なものを使った。なぜならこのようなWeb−ED
IサイトはA社だけではなく、他の通信機器やパソコン
などのメーカーでも同様に稼動していることを想定した
ためである。

(2)画面の入力項目は可能な限り少なくし、文字やボタン
の色、形は標準的なものを選んだ。今回のシステム操作
を行うのは、20〜40代の営業担当者やそのアシス
タントである。これらの利用者は比較的多忙であるため
入力項目が多いだけで、気持ちよく利用してもらえなく
なると考えたからである。また利用者の年齢層から判断
して文字やボタンの大きさは標準サイズのものを選んだ
利用者に年配者が多い場合、文字やボタンのサイズを大
きくすべきであるが、今回の利用者には、このような配
慮は不要で、むしろ標準的なサイズを使用したほうが操
作成が高いと判断したからである。

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2.2 応答性を確保するために注意した点
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 A社の顧客のWeb−EDIサイトでは画像を比較的
多用しているものが多かった。しかし見栄えを良くする
ために画像を使いすぎているサイトは応答性が若干悪く
ストレスが感じられた。そこで私はA社のWeb−ED
Iサイトは画像を多用したものと画像を最低限にしたも
のをA社のWebサイトからリンクしてもらい、B社か
らアクセスを試みた。A社の資材担当と共にB社のパソ
コンからアクセスしてみたところ、2〜3秒ほど画像を
多用したものほうが応答速度は悪かった。

 このプロトタイプテストの結果を元にA社の担当者と
相談の結果、画像は操作に慣れてしまえば、利用者の関
心も薄れ、応答性が重要視される。今回のように、日常
的に使うWebサイトでは応答性のほうが操作性よりも
重要と判断した。またこのように画像を最小限にした分
操作説明書や説明会に重点をおくことで対応した。

 今回の利用者は年齢や性別に幅があるものの、すべて
A社の部品ベンダであり、利用者の特定は可能であった。
また営業の担当者やアシスタントは比較的入れ換わりも
激しいため、だれにでも分かりやすく理解できるような
取扱い説明書になるよう配慮した。

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(設問ウ)
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3.ユーザインタフェース設計の評価と今後改善したい点
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3.1ユーザインタフェース設計の評価
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 私は今回のユーザインタフェース設計において、標準
的な画面部品のみを使用し、入力項目や画像の使用を極
力、抑えたことを評価している。また、実際に画面多用
のプロトタイプと画像の使用を最低限に抑えたプロトタ
イプを使い、今回のWeb−EDIの利用提供部門の合
意を得て開発を進めることができ、さらに利用者の部品
ベンダーの使用者からも、他社のものより使いやすいと
評価を受けている。

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3.2 改善点
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 今回のWeb−EDIサイトはA社と取引のある部品
ベンダに対して注文書および納期回答の運用を単純化し
たものである。今後は、A社と取引のない部品ベンダか
らも利用手続きの段階から当システムを利用できるよう
検討している。この場合、利用者は説明会をうけていな
いことが想定されるため、画像などを多用し操作性のよ
い画面設計を行いたい。今日のように急速なブロードバ
ンド化に伴い画像をある程度多用することで魅力的なサ
イトを構築したい

 以上

構成:30分、1:30分、2:30分、3:27分、3:2分





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